5ナンバーサイズミニバン「トヨタ エスクァイア」を徹底解剖!

トヨタが2014年に販売を開始した「エスクァイア」ですが、いったいどんな車なのでしょうか。意外と知られていないのですが、5ナンバーのミニバンという欲しかった空白地域に入ってきた車なのです。そんな「エスクァイア」を徹底解剖します。

エスクァイアってどんな車?

出典:http://toyota.jp/esquire/gallery/

5ナンバーサイズミニバンであるノア・ヴォクシー(以下、2車といいます)をベースに「上質感」と「上級感」、そして「高級感」を持たせることを目的に開発された車です。2車よりも発表は遅れましたが、開発自体は2車と同時に行われていたといわれています。

基本デザインは2車と同一ですが、(フロントバンパーについてはノアと同一品で加飾品を変更している程度)フロントグリルはアンダーグリルまで伸びたT字構えのタイプとしており、中心部から両端部にかけてパターンを変化させた縦基調のメッキ加飾バーを配置しています。なお、グリルバーとヘッドランプにスモーク加飾も施してあります。また、サイドにはステンレスベルトモールを配置し、アウタードアハンドルにもメッキ加飾を加えてあります。バックドアはアウタードアハンドルのデザインを2車(「車名浮き出し文字」が一体になっているもの)と変更し、独立した車名バッジがナンバープレート左側付近につけられました。

ボディカラーは3代目ハリアーで初採用された「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」を含む7色がありますが、他の6色は2車と共通の色となっています。内装ではエアコンコントロールパネルにピアノブラック塗装を、インパネ助手席側の大型オープントレイとドアトリム上部に金属調加飾とステッチを、メーターは金属調加飾の三眼リングと高級感かつスポーティーな演出ができるような工夫がなされています。

廉価グレード(ノア「X"V Package"」、ヴォクシー「X"C Package"」に相当するモデル)が設定されていないことや、外観にメッキやステンレスの加飾を内装に合成皮革を多く用いていることもあり、価格帯は2車に比べて高めに設定されています。販売価格は、259万円~320万円。ちなみに2車は、218万円~297万円となっています。また、3ナンバー登録のエアログレード(ノア「Si」やヴォクシー「ZS」に相当するモデル)は設定されないため、全車5ナンバー登録となっています。

なんでエスクァイアという車名なの?

英語で「◯◯様」や「◯◯殿」を意味する「ESQUIRE」に由来しています。フロントエンブレムは、その語源である中世ヨーロッパの従騎士の「盾と矛」を、紳士のスーツ姿の襟元をモチーフにしており、エンブレムには「ESq」(Esq.)の文字が隠されています。エンブレムをよーく見てみてくださいね。

エスクァイアの歴史

エスクァイア Gi

エスクァイアは2014年に登場したまだ新しい車です。2016年1月現在では、一部改良が1回と特別仕様車が1回設定された小さめのマイナーチェンジが行われています。ここでは、マイナーチェンジ前と後でそれまでの歴史を詳しく見ていきましょう。

販売開始からプチマイナーチェンジまで。

2014年10月にエスクァイアが発表され、販売開始となりました。販売当初のグレード体系は「Xi」と「Gi」の2グレードのみとなっており、それぞれにガソリン車とハイブリッド車が設定されました。「Gi」は「Xi」の主要装備に加え、クルーズコントロール、「ナノイー(フロントオートエアコンに内蔵)」が追加装備され、本革巻き3本スポークステアリングホイールと本革巻きシフトノブは黒木目調の加飾が施されており、シート表皮は合成皮革(昇温降温抑制機能付)に、ワンタッチスイッチ付パワースライドドアは運転席側を追加した”デュアル仕様”にそれぞれグレードアップされています。

また、ガソリン車とハイブリッド車で装備内容が異なり、「HYBRID Xi」はガソリン車では「Gi」のみの装備となっている、フロントドアの撥水機能付スーパーUVカットガラスや快適温熱シート、スマートエントリー+プッシュスタートシステムが追加されました。
「HYBRID Gi」は専用装備としてリアオートエアコン(ガソリン車の「Xi"サイドリフトアップシート装着車"」にも装備)と「おくだけ充電」を、ガソリン車の「Gi」にも専用装備としてオートマチックハイビームと自動防眩インナーミラーが装備されています。

高級感とラグジュアリー感を併せ持つというコンセプトの元販売されたエスクァイアは、エクステリアやインテリアが価格から見るとお得感があるということで、非常に注目を集めました。

マイナーチェンジから現在まで。

エスクァイア Gi"Black-Tailored"

2016年1月、販売から1年3ヵ月という短期間で、一部改良並びに特別仕様車「Gi"Black-Tailored"」を発売します。トヨタでも珍しく短期間での改良および特別仕様車の販売となっています。この改良では、新たに、レーザーレーダーと単眼カメラの2つのセンサーを採用とし、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備することとなりました。また、小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」をすべてのボディカラーに採用しています。

特別仕様車「Gi"Black-Tailored"」は、「Gi」・「HYBRID Gi」をベースに、外観はフロントグリルやフロントフォグランプベゼルにダークメッキを、ボンネットフードモールやリアガーニッシュにスモークメッキがそれぞれ施されています。また、インテリアはルーフやピラーガーニッシュにブラックを採用し、オーナメント(助手席・ドアトリム)にピンキッシュゴールドのアクセントが付けられています。またシートは、合成皮革の専用シート表皮を採用。さらに、フロントフォグランプをLED化したほか、リアオートエアコンが特別装備されました。ボディカラーは特別設定色の「アイスチタニウムマイカメタリック」を含む5色のラインナップとなっています。

エスクァイアはどこで売ってるの?

エスクァイアは、トヨタ店・トヨペット店にて販売されています。これによりポルテ&スペイド同様、実質的な全店併売車種となっています(ノア:カローラ店、ヴォクシー:ネッツ店)。またトヨタ店にとってはエスティマ・エミーナ以来、トヨペット店にとってはハイエース・レジアス以来となる5ナンバーサイズのワンボックスミニバンとなるため、5ナンバーワンボックスミニバンの空白地帯を埋める車として期待されています。

販売中のモデル一覧

出典:http://toyota.jp/esquire/gallery/

現在販売中のモデルは下から、Xi・Giとなっています。この2グレードにはそれぞれガソリンとハイブリッドの両設定があります。また、特別仕様車 HYBRID Gi“Black-Tailored”/Gi“Black-Tailored”もあり、全部で3車種6グレードのラインナップとなっています。

【Xi】一番ベースとなるグレード。最低限の設備でいい方はこれがピッタリ!

Xiはエスクァイアの中でもベースとなるモデルで、この後ご紹介するGiや特別仕様車はこのモデルに設備を付けたものとなります。ですので、とにかく余計なものが付いていなくていいからエスクァイアがほしいという方にはうってつけのモデルとなります。

【Xi:ガソリン車】

出典:http://toyota.jp/esquire/grade/grade4/

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):16.0
総排気量(cc):1,986
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:112(152)/6,100
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:193(19.7)/3,800
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):7or8
燃料タンク容量(L):55

【Xi:ハイブリッド車】

エクスクァイア Xi ハイブリッド

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):23.8
総排気量(cc):1,797
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:73(99)/5,200
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:142(14.5)/4,000
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):7
燃料タンク容量(L):55

【モーター】
最高出力 kW(PS):60(82)
最大トルク N・m(kgf・m):207(21.1)

【Gi】Xiに機能を付けた上級モデル。より高いラグジュアリー感を演出します。

GiはXiにクルーズコントロールや、エアコン内部にナノイーが搭載されるなど充実した装備が付いていることが特徴です。またパワースライドドアが左右両方になったという点も非常に大きな点ですね。そして内装もXiより若干高級感を意識した作りになっていますので、そこは上級車種といえるものに仕上がっています。

【Gi:ガソリン車】

出典:http://toyota.jp/esquire/grade/grade3/

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):16.0
総排気量(cc):1,986
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:112(152)/6,100
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:193(19.7)/3,800
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):7or8
燃料タンク容量(L):55

【Gi:ハイブリッド車】

エクスクァイア Gi ハイブリッド

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):23.8
総排気量(cc):1,797
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:73(99)/5,200
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:142(14.5)/4,000
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):7
燃料タンク容量(L):55

【モーター】
最高出力 kW(PS):60(82)
最大トルク N・m(kgf・m):207(21.1)

【特別仕様車】専用設計がされた車。これまでのグレードとは雰囲気が違います。

特別仕様車は「Gi」・「Gi ハイブリッド」に手を加えた車です。特にインテリアは専用の合皮シートを採用したことで、ラグジュアリー感がアップしています。また、後席のオートエアコンも装備され、車に乗っているすべての人が快適に過ごせるという1台になっています。

【特別仕様車Gi“Black-Tailored”】

出典:http://www.kyoto-toyopet.jp/newcar/customize/esquire-blacktailored.html

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):16.0
総排気量(cc):1,986
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:112(152)/6,100
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:193(19.7)/3,800
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):8
燃料タンク容量(L):55

【特別仕様車 HYBRID Gi“Black-Tailored”】

エクスクァイア HYBRID Gi“Black-Tailored” インパネ

最小回転半径(m):5.5
燃費JC08モード(L):23.8
総排気量(cc):1,797
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
最高出力ネットkW(PS)/r.p.m.:73(99)/5,200
最大トルクネットN・m(kgf・m)/r.p.m.:142(14.5)/4,000
全長(mm):4,695
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,825
乗車定員(人):7
燃料タンク容量(L):55

【モーター】
最高出力 kW(PS):60(82)
最大トルク N・m(kgf・m):207(21.1)

エスクァイアの中古車情報

価格も安くはありませんので中古でお探しの方も多くいらっしゃるとおみますのでリンクを貼っておきます。ぜひ参考にしてみてください。

中古車をお探しの方はこちら

まとめ

今回はトヨタが販売しているエスクァイアについてご紹介しました。販売開始してからまだ2年弱と若い車ですが、5ナンバーサイズのワンボックスミニバンとあって大変人気がある車です。特別仕様車でも5ナンバーですむのはありがたいですね。しかし、その反面エアロ設定ができないという難点があります。エアロを設定すると3ナンバーになってしまうということで、まだ出てきていないようです。
各社今の売れ筋はミニバンですので、今後もこのような5ナンバーサイズのミニバンはかなりの数が出てくるのではないでしょうか。その中でもトヨタは見た目と内装というところにこだわっているので、これからもあっと驚かせてくれ、満足のいく車をドンドン出してくれることでしょう。

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