「エッセ」愛くるしくも、車の楽しみが純粋に詰まった名車

今まで色々な車に著者自身乗ってきましたが、車好きの方もそうでない方も含めて、もっとも印象の良かった車が、ダイハツが手がけた軽自動車エッセです。軽自動車ということで周囲から身の丈にあった生活をしていると思われるのかもしれませんが、エッセに関しては、決してそれだけではありません、実用的なパッケージングに愛くるしいスタイリング、安くて実用的だけでは決してない、多くの魅力がエッセには詰まっているのです。

ダイハツエッセとは?

シンプルなパッケージングとコストパフォーマンスに優れた車

2005年から2011年にかけてダイハツから販売された、最も安価な軽自動車がエッセです。発売当初の価格は本体価格は68.2万円~112.3万円、2005年当時からフル装備の軽自動車では200万円を超える車種も多かったため、エッセは非常にお財布にやさしい車だったと言えます。

外観こそコンパクトなものですが、室内空間は想像以上に確保されています。リアの形状によりラゲッジルームこそ高さが足りないのですが、リアシートを倒せば十分な容量のスペースを確保できています。大人4人乗りではありますが、さすがにリアシートの使用は子供用もしくは緊急用と割り切ったほうが無難です。この記事を書いている筆者自身もエッセを一時期所有していましたが、リアシートは常に荷物置きとして使用していました。リアシートさえ稼動させれば折りたたみ自転車くらいなら乗せておけるくらいの容量はありますので、日常で不満を感じることはなかったように思います。

軽い車体に高回転型のエンジンで軽快な走りを実現

そして、シンプルな軽自動車ではありますが、思った以上に走りが良い車でもあります。足回りやトランスミッション・エンジンに至るまでシンプル性とコストが意識されています、スタビライザーと呼ばれる左右のサスペンションを繋げてコーナリング時の車体の動きを一体的にするパーツがあるのですが、エッセにはコストの関係からか装備されていません。しかし、実際に町で乗ると、乗り心地に不満を覚えることはありませんでした、既製品のパーツをコストを重視して組み上げてはいるものの、600kg台の非常に軽量な車体と相まって、とても軽快に街中を運転できる車となっています。

修理もチューニングも簡単・安い

出典:http://dsport-web.com/front-lower-brace/?carID=23

高級外車や日本車でもハンドメイドで作られるような車というのは、修理するのに部品1つ調達するのも手間とお金が掛かることが往々にしてあります。しかし、エッセであればそんな心配は不要です。
構成するパーツにスペシャルなものがないエッセなら、サスペンションやドアのような部品でさえも、ヤフーオークションなどで多数出品されており、しかも非常に安価です。車を所有していく時に最も経済的なのは、その車を必要なときに修理しつつ、長年乗り続けることです。このパーツの調達が用意でしかも安価なエッセは、長く乗り続ける愛車としての大事な部分を押さえているといえるのではないでしょうか。

ここからが車好きには大事な部分なのですが、エッセにはコペンなどダイハツが手がけるスポーツモデルに使われているパーツをほぼ無加工で流用できるという点です。トヨタ資本が入っているダイハツでは車体を構成するパーツの共通化が図られているために、エッセでも他の上位車種に使用されているパーツをほぼボルト音で取り付けられる場合が多いのです。特にダイハツのスポーツモデルであるコペンだと、上位も出るにはビルシュタイン製のサスペンションが装着されているのですが、そのサスペンションをほぼそのまま流用することが可能です。他にも、基本となる車体のプラットフォームが共通のミラアヴィなどから前後のスタビライザーを流用できますし、エッセより上質なモデルとして設定されたソニカからは、エッセよりも数段グレードの高いリアシートをボルト音で流用できてしまいます。

車としての基本を抑えているエッセでは、素の状態で非常にバランスのとれた上質の素材となっています。そのため、サスペンションの変更、スタビライザーの前後装着、LSDの装着、タイヤのアップグレードをダイハツの他車種から流用してアップグレードしていけば、それだけでワインディングを気持ちよく駆け抜けられる車に仕上げることができてしまいます。エッセに装着されるKF-VEエンジンは660ccでNA、出力は58PSとカタログ上は非常に非力です。しかし、実際に運転してみると軽量な車体とレブリミットの8,400rpmまで軽快に吹けあがるエンジンおおかげで、思った以上にスポーツ走行を楽しめてしまうのです。そもそもレブリミットが8,400rpmという時点ですごいことで、ホンダの誇るピュアスポーツS2000に搭載される名機F20Cエンジンのレブリミットが9,000rpmです。エッセはそんな車に肉薄するエンジンを備えているといえるのです。

考えてみてください、700kg台の軽量なボディに8,400rpmまで吹けあがるエンジンをシンプルな5MTで操ることができるのです、これが楽しくないわけがありません。

ダイハツについて

ダイハツ工業は大阪府池田市に拠点を置く自動車メーカーです。現在トヨタの連結子会社となっています。日本でもっとも長い歴史を持つ自動車会社で、その歴史は1907年にまでさかのぼります。「発動機製造株式会社」という名で発動機(後のエンジン)を製造する会社でした。1907年に同社が設立されてから、後発メーカーが多数できたため、顧客が発動機を区別するため「大阪の発動機」を縮めて「大発」つまり「ダイハツ」と呼ぶようになったのが、社名の由来です。1930年から自動車業界に参入し、当時はオート三輪を手がけ、時代の流れと共に1960年代から四輪車への生産へとシフトしていきました。現在は軽自動車の開発に非常に強みを持っており、2014年の新車販売台数では日本一の栄冠を獲得しています。現在は同じく軽自動車に力を注いでいる「スズキ」に押され、2015年の新車販売台数では日本一の座を逃してしまっています。

このダイハツ、余談ですが1968年にすでにハイゼットEV(電気自動車)を販売しています。
2012年にもハイゼットEVの実証実験を行っており、市販こそされていませんが、今後EVの分野でも活躍を期待したいところです。

前述の通りトヨタ自動車とは非常に密接な関係を築いており、前トヨタ自動車副社長の白水宏典氏がダイハツの会長に就任するなどしています。ダイハツで開発した軽自動車をトヨタでは主に「ピクシス」という名でOEM供給もしており、トヨタエンブレムの付いたダイハツ社を購入することもできます。

余談ですが、ダイハツにはトヨタからプリウスが「メビウス」という名でOEM供給されており、実はダイハツのエンブレムが付けられたプリウスを購入することができます。できますが、まだ数台見かけたことがある「ピクシス」に比べ、「メビウス」は町で見かけたことがまったくありません、ある意味幻の車です。

ダイハツエッセの購入諸費用・維持費・車検代は?

エッセエコなら新車でも100万円以下で購入できる

ダイハツエッセは発売当初ラインアップされていたエッセエコでも希望小売価格682,500円となっており、諸費用や税金を支払っても1,000,000円用意すれば新車を購入できました。ただ、フルタイム4WDを装備したXグレード、MOMO製革巻きステアリングや専用エアロパーツを装備したカスタムなどは希望小売価格が1,000,000円を超えていました。

エッセは今ではどの車も標準で装備しているABSすらオプションにすることで低価格を実現した車でした。中古車市場を見てみても、多くのエッセにはABSやオプションパーツが選択されていないようですので、エッセ エコのように1,000,000円以下で購入できる新車という部分に、大きな価値があったのではないかと思います。

中古車市場の相場価格は約375,000円(2016年現在)

中古車検索サイトに登録されているエッセの相場価格は約375,000円となっています。これはエッセだけでなく軽自動車全体にいえることですが、あらゆる面で経済製に優れる軽自動車は、中古車市場で非常に人気がある商品です。ただ、新車登録がそろそろ10年になるエッセでは、オートマモデルにでは非常に安価な玉も出始めています。

エッセの中古車の特徴として、スポーティにカスタムされたチューニングカーなどが1,000,000円近くの価格帯で取り引きされていることが上げられます。軽自動車だけのワンメイクレースなどが実は開催されており、そうした分野でエッセは実に人気があるのです。そのため、クロスミッションやボルトオンターボなど過激なチューニングを施されたエッセを時折見ることができます。

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ダイハツ エッセの維持費は?

軽自動車ですので、エッセの維持費は非常に安価です。ミライースなど燃費性能を追求したモデルと同じKF-VE型3気筒エンジンを搭載しているため、10・15モード燃費は25.0km/Lと良好な数字です。ガソリンはもちろんレギュラーです。車の維持費を圧迫するのがタイヤですが、エッセエコのタイヤサイズは12インチ、普通車と比較しても安価に交換可能です。

ミラなどダイハツ製軽自動車と互換性が多い車ですので、発売から10年以上経つ今でもメンテナンスパーツは豊富にあり、しかも安価です。車自体の構造もシンプルでパーツの交換が容易ですので、DIYの敷居も低く、車を自分で触る人なら、相当安い維持費で所有することが可能です。

ダイハツ エッセの車検代や税金は?

軽自動車ですので、車検代も税金も非常に安価です。2015年4月1日以降に新車登録された軽自動車の自動車税は年間10,800円に増税されましたが、エッセはそれ以前に販売が終了していますので、自動車税は年間7,200円で済みます。車検代など具体的な数字は下記の通りです。

自動車税:7,200円(1年)

自賠責保険料:26,370円(2年)
重量税:6,600円(2年)
検査費用:1,100円

車検代:44,070円(2年)

上記が主な税金と車検時に掛かる費用です。通常の車検だとディーラーなどに依頼することになり、検査代行手数料やメンテナンス代が上乗せされますので、おおよそ60,000円~100,000円になってきます。

ダイハツ エッセのエクステリアは?

ルノー サンクを思わせる欧州車風なエクステリア

エッセといえば欧州車風のオシャレなエクステリアが特徴で、その方向性は上質ではなくポップといった方が良いでしょう。自動車で質の良いインテリアだと良くも悪くもその時代の高級車が強くイメージされることがありますが、エッセの場合は元々女性へも受け入れられるデザインも追求されたのか、雑貨のようなポップで可愛いという印象を見る人にも乗る人にも与える車になっています。

エッセの特徴はデザイン・パッケージング・機械にまでシンプル性が追求されていることが上げられます。インテリアではAピラーなど各所に鉄板がむき出しになっている箇所があるのですが、その部分に外装と同じ塗装を施し、非常にポップな内装を実現しています。スタイリングもリアがストンと落ちた形状をしており、どこかルノー5(サンク)を連想させる味のあるスタイリングを獲得しています。タントなどの軽自動車規格をいっぱいに使った車と違い、全高も全幅ともに抑えられており、同時期に販売されていた他の軽自動車と比較しても、コンパクトな外観を得ています。

ダイハツ エッセのインテリアは?

コストダウンとデザインが見事に両立されている

エッセは他車とダッシュボードなどの樹脂パーツは他車と共通ですし、ピラーなどは樹脂パーツすら省かれプラットフォームの鉄板がむき出しになっているという、大胆なコストカットの後がみられます。しかし、鉄板は外装と同色に塗装されているため、インテリアは雑貨屋を思わせるオシャレな雰囲気をかもし出しています。廉価モデルであるエッセ エコの内装は樹脂パーツもグレーでどこか安っぽいのですが、専用タコメーターや黒で質感がやや向上した樹脂パーツ、MOMO製革巻きステアリングなどを装備したエッセ カスタムなどは、適度に高級感がプラスされ、安っぽさを感じさせません。エクステリアもそうですが、エッセのデザインからはコストダウンとデザインについての作り手のこだわりが感じられます。

ダイハツ エッセのラインアップは?

エッセ エコ:希望小売価格685,000円の廉価モデル

エッセ エコは、発売当初に設定されていた最廉価モデルです。タコメーターは着かず窓はハンドル式、キーレスエントリーなどは当然ありません。快適装備が省かれいますが、このモデルを購入するのはある程度割り切っている人ばかりでしたので、案外売れていたようです。競技目的でエッセを購入した人はこのモデルをベース車にしていることが多いですね。

エッセ D:パワーウィンドウが装備されたベーシックモデル

希望小売価格は756,000円となり、パワーウィンドウが標準となりました。エッセ エコはFFのみのラインアップでしたが、エッセDは4WDもラインアップされており、北海道など4WDが必須となる雪国ではこのモデルが最廉価モデルとなりました。

エッセ L:奥様向けの少しオシャレなエッセ

希望小売価格が829,500円となり、外装色を取り入れたツートンカラーのシートなどでインテリアがオシャレになったモデルです。イモビライザーやパワーウィンドウ、キーレスエントリーなどが標準で装着されていました。買い物など街乗り中心の奥様向けに設定されたモデルといえるでしょう。

エッセ X:発売当初はトップグレード

エッセLからさらにUVカットガラスやフルオートエアコンなど豪華装備を増やして販売されたのがエッセXです。希望小売価格は924,000円。ただ、実際に売れ筋となっていたのでは下位グレードであるエッセ Lだったようです。

エッセ Dセレクション:お買い得な特別仕様車

基本はエッセDと同様の装備でしたが、内装のダッシュボードがベージュからシックな黒になり、スモークガラスを装備していました。希望小売価格756,000円にもかかわらず高級感が増したモデルです。特別仕様車という形で販売されました。

エッセ VS メモリアルエディション:豪華装備満載の特別仕様車

こちらはエッセ Lをベースに黒のダッシュボードとスモークガラス、チルトステアリングなどを装備させた特別仕様車です。装備は増えましたが価格は829,500円とエッセ Lから据え置き、お買い得なモデルでした。

エッセ カスタム:専用エアロでボリュームアップ

出典:http://autos.goo.ne.jp/catalog/detail/10061332.html

専用エアロパーツに14インチアルミホイール、フォグランプなど数々の専用装備を備えていたのがエッセ カスタムです。黒を基調とした内装を採用し、専用のタコメーターやMOMO製革巻きステアリング、ヘッドレスト付きのファブリックシートなど通常のエッセにはなかった装備を多数装備していました。希望小売価格は990,000円、最廉価モデルのエコからすれば高額ですが、装備を考えると非常に割安なモデルです。

スペック

ボディタイプ:軽自動車
ドア数:5ドア
乗員定員:4名
型式:DBA-L235S
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,470mm
ホイールベース:2,390mm
トレッド前/後:1,310/1,300mm
室内長×室内幅×室内高:1,795×1,300×1,225mm
車両重量:710kg

エンジン・燃料系
エンジン型式:KF-VE
最高出力:58ps(43kW)/7200rpm
最大トルク:6.6kgf・m(65N・m)/4000rpm
種類:水冷直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量:658cc
内径×行程:63.0mm×70.4mm
圧縮比:10.8
燃料供給装置:EFI(電子制御式燃料噴射装置)
燃料タンク容量:36リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン

環境仕様
10モード/10・15モード燃費:24.5km/リットル

足回り系
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
サスペンション形式(後):トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ形式(前): ディスク
ブレーキ形式(後): ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ(前): 145/80R13 75S
タイヤサイズ(後): 145/80R13 75S
最小回転半径:4.2m

駆動系
駆動方式:FF
トランスミッション:5MT
変速比 第1速:3.416
第2速:1.947
第3速:1.250
第4速:0.916
第5速:0.750
後退:3.142
最終減速比:4.933

エッセを試乗しての感想は?

日常にエッセンスを加えるシティコミュニケーター

試乗記などを見てみると、エッセという名前の通り日常に少しエッセンスを加える狙いの、街乗り前提の車だという評価のようです。エクステリア・インテリアともに、飽きの来ないデザインと使い勝手を両立している点も評価されているようです。

ダイハツ エッセの口コミや評価は?

上手にコストダウンした、街乗りに便利な乗用車

通勤や買い物の足、たまに旅行する時に使うくらいならこれくらいでちょうどいいです。
価格が安いのが一番の魅力です。
一人乗りやサイドカーにおススメです。

出典:www.goo-net.com

色々な装備など不要。軽自動車の原点を思い出させる車。内装材が覆ってない、鉄板の部分があるってそんなに大騒ぎする事?ちょっと前まではそれ、普通だったでしょ。
コストカットが良い結果を出した車、それがエッセ。

出典:www.goo-net.com

新型車が出ないので自分なりにドレスアップすれば愛着がわきます。まだまだ程度が良いクルマがたくさんあるので今が買いでしょう。

出典:www.goo-net.com

コストカットなどを上手に行い、結果として安価になった車という点で、エッセは評価されているようです。基本的にはセカンドカーや日常に足として使う車として評価されており、美味くまとめられたデザインを元にドレスアップなどを楽しむ方もおられるようです。

口コミを読む

ダイハツ エッセの燃費情報は?

MTのほうが燃費はいい

搭載されるATが3ATということもあり、燃費性能はMTモデルのほうが良好です。

・エッセ AT 10・15モード燃費 21.0~22.0km/L
実燃費:15.6km/L

・エッセ MT 10・15モード燃費 26.0km/L
 実燃費:19.4km/L

カタログ燃費でも実燃費でも、MTのほうが4km/Lほど燃費性能が良いようです。タイヤを幅広のものに交換すると燃費性能も一気に悪くなりましたので、できるだけ小さなタイヤを装備してMTモデルを運転すると、エッセで良い燃費性能を期待できます。

ダイハツ エッセの燃費一覧。全国のオーナーからの給油情報を元にした実燃費が分かります。クルマの乗り方によっても燃費は大きく異なります。車レビューも参考になります。

ダイハツ エッセのフルモデルチェンジは?

後継車は実質ミライース、エッセ復活は期待薄か?

すでにエッセの販売は終了しており、フルモデルチェンジなどありませんでした。エッセに使用されていたエンジンは現在もミライースに搭載されており、廉価モデルという立ち位置からもこのミライースにエッセとミラが統合されたと考えるのが妥当でしょう。エッセのようなデザインの軽自動車はなかなかないため、ぜひ復活して欲しい一台ですが、今のところ復活の予定はなさそうです。

ダイハツ エッセのパーツをご紹介

スタビライザー:走りを改善するのにまずおすすめです

カーブなどで車が外側に沈み込むのをロールといいますが。エッセの場合はこのロールが非常に大きく、カーブなどで余計な縦揺れが発生していまうのが難点です。そんなエッセの弱点であるロールを改善してくれのが、このスタビライザーです。左右のサスペンションを連動させる目的に装備するパーツでして、これを装備すると左右のサスペンションの動きが連動し、ロール量が少なく自然なコーナリングができるようになります。フロントだけでなく、リアにも装備するとさらに走りが安定します。

ダイハツのコペンやソニカといった車種には標準でこのスタビライザーが装備されており、純正パーツをエッセに流用することも可能です。

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あればよかったターボモデル

デザイン・走り・価格と車を楽しむために必要な部分が全てそろったエッセですが、運転しているとどうしてもパワーが欲しくなる点は否めません。そこで注目したいのがエッセのボルトオンターボ仕様です。軽自動車のボルトオンターボ仕様は30万円ほどで依頼することができ、インタークーラーなどの補機類やECUの設定によっては100馬力近くまで出力を引き上げることが可能なようです。フィットクラスのコンパクトカーで大体130馬力前後となるので、エッセの軽量な車体でこれだけの出力がでていれば、ワインディングを十分に楽しめる仕様となるのではないでしょうか。

時折中古車で見かけるボルトオンターボ仕様

エッセにターボを付けようと考える方は案外いらっしゃるようで、中古車検索サイトを見ているといつ見ても大体1、2台はエッセのボルトオンターボ仕様が販売されています。2016年1月現在ではボルトオンターボ仕様ではなくソニカに搭載されているKF-VEエンジンのターボモデルにエンジンを換装してある車を見ることができました。ボルトオンターボにしてもターボエンジンへの換装している車体にしても、おおよそ総額100万円程度で販売されていることが多いように思います。
素の状態のエッセを1からチューニングするのと比べて割安かどうかは、ターボ以外の部分も含め、総合的なチューニングの内容にもよるので一概には言えません。トラブルもあるかと思いますので、しっかり試乗をすることと、販売店などのサポートをしっかり受けられるかを確認しておくことが購入を検討する場合重要となってきます。

ダイハツ エッセのライバル車種?

スズキ アルト:往年の走り屋おじさんにはたまらない車

エッセにはオシャレなシティコミュニケーター的な一面と、モータースポーツの安価なベース車という2つの顔があります。モータースポーツの安価なベース車という意味で、間違いなくライバルだといえるのがスズキ アルトです。特に2014年から販売された8代目アルトは高剛性かつ軽量なボディに加え、ターボエンジンを搭載したRSやワークスもラインアップに加えられ、かつて峠で走りを楽しんだおじさん世代にはたまらない車となっています。軽自動車ホットハッチ部門においては、間違いなくエッセ最大のライバルでしょう。

アルトワークスは、「ボーイズレーサー」として、ドライビングが好きな若者層に絶大な人気を誇っていました。しかし、時代が「速さ」ではなく「エコ」を求めるようになり、クルマの楽しさが重視されなくなるとともに姿を消していました。転機は昨年末。アルト ターボRSの登場すると「MTの設定を!」という声が強まることになります。そこでスズキはMTとするだけでなくワークスというカタチでそれを実現してくれました。

ミラ イース:同じエンジンを搭載します

維持費の安いシティコミュニケーター的な側面でいえば、ミラ イースは後継車種であると同時にライバルです。エクステリアこそまったく違う車ですが、エンジンもプラットフォームもエッセとミラ イースは同系統、街乗りメインの中古車を探すのなら、ライバル車種に上がります。

現行型ミライースは2011年より発売を開始し、5年目のモデルイヤーを迎えています。まだ新しいシリーズですが、本体である7代目現行型ミラは2006年より販売しています。原設計から考えれば10年選手です。さすがに古さが目立つためか、販売台数は前年比でほぼ半減です。そこで次期新型ミライースの登場がうわさされています。超音波エンジンでリッター40km? 何やらSFチックな次期新型ミライースです。

まとめ:安いからこそ楽しめる、車の本質がそこにある

車を楽しむために必要な要素として、もっとも重要なのが、案外コストパフォーマンスではないかと私は思っています。そうしたコストパフォーマンスを考えたときに、総合的なデザイン・パッケージング(使い勝手)・動力性能・拡張性・経済性と全ての部分が高次元でバランスよくまとまっているのがエッセです。車を普段の足として使う場合でも、自分好みにチューニングを施す場合でも、どんな方向にも柔軟に対応し、しかも安価に維持できます。本当の意味で名車です。

もちろん、車というのは趣味性の高い部分もありますので、万人にお勧めできるわけではありません。しかし、エッセから乗り換えた今でも、車のことを知れば知るほどに、エッセという車に色あせない魅力を感じてしまうのです。