「ランドローバー レンジローバー イヴォーク」良いトコ取りの「レンジローバー 」

大型SUVの「レンジローバー」のコンパクトバージョン「レンジローバー イヴォーク」は、洗練されたデザインと高性能SUVとして「ランドローバー社」のオフロード性能を継承しつつ、オンロードの走行時の燃費や乗り心地も兼ね備えたモデルです。その魅力に迫ってみたいと思います。

コンセプトモデル

2008年の北米国際自モーターショーでコンセプトモデルの「ランドローバー LRX」が発表されました。パワーユニットは、2.0L ディーゼルハイブリッドエンジンを搭載しています。「エレクトリック・リヤアクスル・ドライブ (ERAD)」という電気駆動の四輪駆動システムを搭載していました。またプロダクションモデルは、「ランドローバー社」の創業40周年を記念しファッション雑誌の「ヴォーグ」とタイアップし2010年7月1日にロンドンのケンジントン宮殿で発表されました。

「レンジローバー イヴォーク」とは

「レンジローバー イヴォーク(Range Rover Evoque)」は、「インド・タタ社」の子会社「ランドローバー社」が生産しているクロスオーバーSUVモデルのクルマです。また「レンジローバー」は、「ランドローバー社」の最上級モデルにあたります。

新技術の投入

「ランドローバー社」として初めて気候変動問題に対処するために温室効果ガスの排出量削減を目指して開発、設計されたモデルです。また「ランドローバー社」としては駆動方式が初のFF(前輪駆動)モデルも含まれています。またコンセプトモデルの「ランドローバー LRX」は3ドアでしたが、市販車モデルには5ドアモデルも設定されています。

グレードは3タイプ

「ランドローバー イヴォーク」のグレード設定は、「 Pure(5ドア クーペ)」、レザーとウッドのインテリアを持つゴージャスでエレガントな仕様の 「Presitige(5ドアのみ)」、スポーツバージョンとして20インチホイールがセットされ、スポーツ性能を図ったセッティングの足回りを装備している「 Dynamic(クーペのみ)」がグレード設定されています。

軽量コンパクトなボディ

「ランドローバー社」が環境対策を考慮し「レンジローバー イヴォーク」で取り組んだことは、軽量コンパクトなボディに仕上げることでした。そのためにアルミ製のボンネットにルーフ、樹脂製のフェンダーやテールゲートを用い、サスペンションまで一部をアルミ製に改良し軽量化しています。それに加えて、コンセプトモデルの「レンジローバー LRX」のように低くアグレッシブかつ洗練されたシルエットと必要最低限のヘッドクリアランスを両立させることと、「ランドローバー社」が創業当初から伝統として追及してきた高いオフロード性能を備えさせるために、ランドローバーグループで最も小型の「フリーランダー2」のプラットフォームをベースとして、開発と改良を重ねて約90%のパーツが新設計されています。

パワーユニット

「レンジローバー イヴォーク」のボンネットに収まっているパワーユニットは、、2リッターのターボながら最高出力は240馬/5,500rpm、最大トルクは34,7kgm/1,750rpmなので、ノーマルエンジンに当てはめれば3.5Lクラス同等のパワーです。動力性能は発売当初から十分で、9速ATになりスポーティーな加速力を身に付けました。

サスペンションシステム

サスペンションシステムは、「アクティブ ドライブライン」が搭載されています。これは世界初となる「オンデマンド」の四輪駆動システムで、車両と路面の状況をつねにモニターし必要に応じて2WDと4WDを自動で切りかえるシステムです。また、「電子制御式ディファレンシャル(e-Diff)」テクノロジーを使用した「アクティブ トルク バイアシング」によって後輪間のトルクを配分しています。そしてトラクションと安定性の向上と、アクティブ ドライブラインと、「レンジローバー イヴォーク」に装備されている「トルク ベクタリング バイ ブレーキ」で四輪間でのトルク配分しハンドリングの向上が図られています。

燃費の向上

燃費の向上と滑らかな走行を可能とするためにトランスミッションには、「アイシン製 AW TF-80 SC型」6速ATと、「アイシン製 AI BG6型」6速MTが採用さいようされています。またATはダイアル式セレクターが採用されています。2014年モデルからは世界初の乗用車向け9速ATの「ZF社製」の「ZF・9HP」が搭載されています。この9速ATは、「ZF社」が「知覚の限界以下」という反応速度、ドライビングにすばやく適応する「アダプティブ シフトプログラム」が特徴となっています。この装備によって燃費はJC08モード燃費で6速ATの従来型は9km/Lでしたが、9速ATは10.6km/Lに向上しています。

「レンジローバー イヴォーク コンバーティブル」

2016年に「レンジローバー イヴォーク コンバーティブル」が登場しています。最高48km/hの走行時に18秒でオープンし21秒でクローズ可能な電動ソフトトップを装備しています。ラゲッジスペースは、251Lです。高剛性ボディのためボディ補強、安全装備としてポップアップ式ロールオーバーバーが装備されています。次世代インフォテインメントシステム「InControl TouchPro」を搭載しています。

「レンジローバー イヴォーク」主要諸元

エンジン:1,999cc 直列4気筒 ターボ(ガソリン)
最高出力:240ps/5,800rpm
最大トルク:34,7kgm/1,750rpm
最高速度:209km/h 0-100km/h加速:8.6秒
燃費(欧州モード):11,6km/L

エンジン:1,999cc 直列4気筒 ターボ「INGENIUM」(ディーゼル)
最高出力:180PS/4,000rpm
最大トルク:43,9kgm/1,750rpm
最高速度:195km/h 0-100km/h加速:10.3秒
燃費(欧州モード):17,5km/L

トランスミッション:9AT
速駆動方式:2WD/4WD
サスペンション:
ブレーキ:F ベンチレーテッドディスク R ソリッドディスク
全長:4,371mm 全幅:1,985mm 全高:1,635mm ホイールベース :2,660mm
車両重量: 1,690kg

まとめ

「レンジローバー イヴォーク」は、洗練されたデザインと高性能SUVとして「ランドローバー社」のオフロード性能を継承しつつ、オンロードの走行時の燃費や乗り心地も兼ね備えたモデルです。