「TVR タモーラ」ブリティッシュ版カプチーノ? 乗り手を選ぶスーパーコンパクト

「TVR タモーラ」は、可愛くカッコいいデザインに相反する350PSを発生させるパワーユニットを1tの軽量ボディに搭載するコンパクトモンスターです。そのポテンシャルとデザインの魅力に迫ってみたいと思います。

「TVR」社とは

「TVR(ティーブイアール TVR Motors Company)」は、1947年にトレバー・ウィルキンソン(Trevor Wilkinson)が、イギリスに創業したコンパクトスポーツカーブランドで、社名は創業者のイニシャルからとられたものです。ドライバーテクニックを要するクルマ作りで電子制御や安全装備をもたないことが特徴で、1990年代ではイギリスで最大の独立したスポーツカーブランドでした。50年以上の歴史を持つ「TVR社」の目指すスポーツカーは、「ハイパワーで軽量コンパクトスポーツカであればそれでいい」というものででした。マルチチューブラースペースフレームに軽いFRPボディを被せた軽量ハイパワーなFR車を作り続けてきた。

「TVR タモーラ」の存在

「TVR タモーラ」は、ライトウェイト・オープンスポーツカーとして2001年より生産され2006年に生産終了しました。モデルとしては「TVR グリフィス」や「TVR キミーラ」の後継モデルになります。他のTVRのスポーツモデルと同様、マルチスチールチューブラーフレームにFRPのボディをかぶせて製作しているため、総重量は約1,100kgにまで抑えられています。

軽量ボディ

他のTVRのスポーツモデルと同様、マルチスチールチューブラーフレームにFRPのボディをかぶせて製作されており、プラットフォームは「TVR タスカン」と共通ですが、「TVR タモーラ」は前後のオーバーハングが切り詰められており、ソフトトップの2シーターのボディとなっています。また、全長や丸目2灯ヘッドライトなどの箇所に「TVR グリフィス」との共通点がみられます。FRPボディとマルチスチールチューブラーフレームのシャシーを合わせた車両重量は約1,100kgにまで抑えられて軽量コンパクトなボディに仕上げられています。

綺麗なデザイン

コンパクトな「TVR タモーラ」のサイズは 「BMW Z3」 より一回り小さくロングノーズ、ショートデッキのスタイリングです。外装のデザインでインパクトを残すのは、ダウンフォースを考慮したリアの巨大なディフューザーです。またドアヒンジがサイドミラーの下にスイッチことも注目できるパーツで、中から開ける時もセンターコンソールにあるスイッチを押すタイプで開閉ヒンジはありません。「TVR タモーラ」はラインを崩すようなパーツがなく綺麗なシルエットのデザインとなっています。

インテリア

インテリアは直線の無い綺麗な曲線でおおわれており、バケットシートが装備され、シフトノブ、サイドブレーキのグリップ、エアコン、ライト等のスイッチ類はアルミで統一されています。メーターパネルはアナログと液晶ディスプレイが合わさったもので、液晶表示はステアリングの裏にあるスイッチで何通りかの表示が選べるようになっています。車速、回転数、水温、油温、油圧をはじめ、車の状態を示す各種のデータが表示されるようになっています。メーター表示はアナログのタコメーターが反時計回り表示になっています。3段階のシフトインジケーターも備わっています。足元のペダルはオルガンペダルが採用されており調整可能です。またエアコンやパワーウインドウ、イモビライザーなど快適なドライブ装備も搭載されています。ルーフは天板があるタイプが採用され、ルーフを取って幌をたたむとフルオープンになるように設計されています。

搭載されるハイパワーユニット

エンジンは3,605cc 直列6気筒 DOHC NAエンジン「Speed Six」が搭載されています。電子制御スロットル、可変吸気システム、スロットルバタフライなどレスポンス向上のチューニングが施されて、最高出力350PS/7,500rpm、最高トルク40,1kgm/5,750rpmを発生させます。FRレイアウトで搭載しトランスミッションは5MTです。ており、軽量なボディと組み合わせることで高いポテンシャルを発揮する。また、ABSなどの電子デバイスを一切搭載していないため、乗りこなすにはそれなりのテクニックが必要である。ミッションは5速MTで、LSDが標準装備されている。ラインナップはこれ以外に無い。

サスペンションシステム

サスペンションはガスダンパーコイルを用いた前後スタビライザー付ダブルウイッシュボーンが採用されています。ブレーキシステムは、前後ベンチレーテッドディスクを採用し強力なストッピングパワーを発生させます。

ポテンシャル

ポテンシャルは最高出力350PS/7,500rpm、最高トルク40,1kgm/5,750rpmを発生させるパワーユニットと1,060kgと軽量ボディで最高速度は256km/h以上です。

「TVR タモーラ」主要諸元

エンジン:3,605cc 直列6気筒 DOHC 24バルブ NA「Speed Six」エンジン
最高出力: 350PS/7,500rpm
最高トルク:40,1kgfm/5,750rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:FR
サスペンション:F/R ダブルウィッシュボーン
ブレーキ:F/R ベンチレーテッドディスク
全長:3,948mm
全幅:1,835mm
全高:1,205mm
ホイールベース:2,361mm
車両重量:1,060kg

まとめ

最高出力350PS/7,500rpm、最高トルク40,1kgm/5,750rpmを発生させるパワーユニットと1,060kgと軽量ボディで最高速度は256km/h以上のポテンシャルを持ちながら電子デバイスによるアシストはナシというテクニックを要するスポーツカー「TVR タモーラ」はドライバーにスピードとスリルを与えてくれるアグレッシブなクルマです。