【ダッチ・キャリバー】アメリカ、日本、韓国の血をもつSUV

ダッチといえば、ピックアップトラック/ステーションワゴンで有名ですが、ダッチはクライスラーのブランドです。そのクライスラーが資本提携をしていた日本の三菱自動車、韓国の現代自動車で開発した車が、【ダッチ・キャリバー】です。では、【ダッチ・キャリバー】を見ていきましょう。

ダッジ[dodge]とは 

ダッジ(Dodge)は、1914年(大正3年)にアメリカで設立されたダッジ・ブラザーズ(Dodge Brothers)自動車が前身となっています。1928年(昭和3年)にクライスラーに買収されクライスラーの一部門になりました。1998年からは、ダイムラークライスラーの一部門でしたが、2009年からは、また、クライスラーの一部門になりました。
【ダッジ・キャリバー】は、ダイムラークライスラーの一部門時代に製造・販売された車の一つです。

【ダッジ・キャリバー】の変遷

2005年3月のサロン・アンテルナショナル・ド・ロトにコンセプトモデルとして出品されました。
2006年1月の北米国際オートショー(NAIAS)で正式に発表され販売が開始されました。
2006年2月のシカゴオートショーで高性能版の「SRT-4」が発表されました。内容は、ホットなスポーツモデルでエンジンは2.4L直列4気筒の可変バルブタイミング機構(DVVT)、三菱製TD04ターボチャージャーが付けられ馬力も285HPを発揮するものでした。ミッションは6速MTが組み合わせられ、駆動方式はFWD(Front Wheel Drive:前輪駆動)のみでした。
2007年に日本のダッジディーラーで販売が開始されました。
2009年には、4WDモデルがなくなりFWDモデルのみとなりましたが、クライスラーが連邦倒産を申請した事により日本向けの2010年モデル以降の導入そのものが凍結してしまいました。
その後、アメリカでの販売は継続したものの2012年に生産終了しました。
結果、日本で販売していたのは、2007年から2009年のわずか2年間でした。
月間販売台数は最盛期の2008年5月には12,856台を記録したが、2009年11月には412台に落ち込みました。

スタイル&インテリア

特徴としては、ネオンの実質的な後継車種となる5ドアハッチバック、ダッジブランドで販売されているSUVやピックアップトラックを連想させるがっちりとした車体と十字の大きなグリル・羊のマーク、ホイールアーチが外観上の特徴です。内装は、グレーまたはベージュの明暗によるツートンカラーですっきりした感じです。メーター系は、白版に黒の文字、ライトをつけるとブルーの文字が浮かび上がりとても見やすくなっています。

混血のエンジン

当時のダイムラー・クライスラーが三菱自動車工業および現代自動車と資本提携していた時期に開発が進められた車種です。エンジンは3社の共同開発による「ワールドエンジン」(直列4気筒1.8L、2.0L、2.4L)を搭載し、プラットフォームも三菱との共同開発した、GSプラットフォームを採用しました。まさに、アメリカ・日本・韓国の混血の車です。

このほか、欧州仕様車はこれに加えてフォルクスワーゲン製の2.0Lディーゼルも用意されました。トランスミッションは5速MTとジヤトコ製のCVTの2種類がありましたが、日本仕様車は2.0LエンジンとCVTの組み合わせのみでした。

オプションで、リアに写真のようなスピーカーが取り付けられるようになっていました。

基本スペック

【車名】ダッジ・キャリバー(Dodge Caliber)
【製造国】アメリカ合衆国
【販売期間】2006年~2011年(5年間)
【乗車定員】5名
【ボディタイプ】5ドアハッチバック
【エンジン】[1.8L/2.0L/2.4L GEMA 直列4気筒 DOHC]
[2.0L R4 TDI PD直列4気筒 ディーゼルDOHC][2.4L DVVT 直列4気筒DOHCターボ]
【最高出力】[2.0L GEMA 156PS(115kw)/6,300rpm][2.4L DVVT 285HP(213kw)/6,400rpm]
【最大トルク】(2.0L GEMA)19.4kg-m(190N・m)/5,100rpm、(2.4L DVVT)36.6kg-m(359 N・m)/5,600rpm
【変速機】6速MT/5速MT/CVT
【駆動方式】FF/4WD
【サスペンション】前:ストラット、後:マルチリンク
【大きさ】全長4,420mm、全幅1,800mm、全高1,550mm、ホイールベース 2,635mm、車両重量 1,420kg

エンジンのバリエーションも豊富で、大きさも国産車のSUVとあまり変わらないサイズです。
販売時2.0Lエンジン、CVTで車両本体価格は、294万円でした。

【ダッジ・キャリバー】の中古車状況

日本で販売された時期も2年間という短い期間でしたので、中古車市場でもかなり少ない状況です。ネットで検索しても数台しか出てきません。ある意味、貴重な車といえます。

まとめ

いかがでしたかダッチ・キャリバー? ダイムラー・クライスラー/三菱自動車工業/現代自動車の三社で開発し鳴り物入りで日本で発売されましたが、なかなか、販売が伸びずにクライスラー自体が倒産し次のモデルが販売できなくなってしまいました。ある意味、社運をかけた車だったと思います。内装、デザイン、動力どれもとてもよくできた車と思いますが、アメ車というイメージが払拭できなかったらでしょうか?それともアメ車のイメージに合わなかったのか? よく、わからないところがあります。いずれにしても、これからのアメ車を応援していきたいです。