【マセラティ・カムシン】ベルトーネデザインのスーパーカー

【マセラティ・カムシン】(Maserati Khamsin)は、1972年トリノモーターショーのベルトーネのブースにてボディデザインが初披露されました。年代は、スーパーカー時代、そのスタイルにワクワクしました。では、マセラティのスーパーカーの1台【マセラティ・カムシン】をみていきましょう。

【マセラティ・カムシン】の生産モデル

1972年から1982年までの10年間生産、販売したスーパーカーです。
1972年、トリノモーターショーのベルトーネのブースにてそのシャープなボディデザインが初披露されました。
1973年、パリモーターショーでマセラティ・カムシン『Khamsin』がプロトタイプとして発表されました。
1974年、マセラティ・カムシンの本格生産が始まりました。
1976年〜1977年、フロントノーズ部分にルーバーが追加される等、内装、ボディ共に多少のマイナーチェンジをしました。
1982年に残念ながら生産終了しました。総生産台数は、10年間で、わずか430台です。
いま、何台のマセラティ・カムシンが残っているのでしょうか?

USAモデルも生産されUSモデルにはTバールーフ仕様があります。インテリアは総革張りで、先代のギブリと同じくラグジュアリー志向の強い内装となっている。シートは2by2で、極めて小さな後席が設けられています。

【マセラティ・カムシン】のデザイン

カロッツェリア・ベルトーネのマルチェロ・ガンディーニがデザインしました。ちなみに、カロッツェリアは、イタリア語で乗用車のボディをデザイン・製造する業者のことをいいます。「ベルトーネ」は、社名を表わしています。マルチェロ・ガンディーニは、数多くのスーパーカーをデザインしており、ランボルギーニ・ミウラ、カウンタックやランチア・ストラトスなどが代表作です。その他、バス、トラックなどの商用車もデザインできる構造など技術知識に長けたデザイナーです。そんな才能をもったマルチェロ・ガンディーニがデザインした【マセラティ・カムシン】ですから全体的に、カッチリしていてサイドのエッジがフロントからリアまで伸びているラインが特徴的です。

特筆すべきはテール面にガラスパネルが、テールランプ、マセラティマークを残してはめ込まれており、非常に後方視界が良くなるように工夫されています。この工夫により駐車などで後進する際に極めて見通しが良くなっています。

【カムシン】名前の由来

【カムシン】『Khamsin』の名前はエジプトの砂漠地帯において季節的に吹き荒れる熱く激しい風、砂嵐のの意味『Khamsin(カムシン)』が由来になっています。
名前の通り、砂嵐のように駆け抜けていくスーパーカーです。

【マセラティ・カムシン】のポテンシャル

ポテンシャルをみるには、肝になるのは、エンジンです。このころのエンジンは、90度V型8気筒DOHCでしょう。エンジンのポテンシャルは高く、最高速275km/h、加速の性能を測る0-100km加速は、7.3秒です。
エンジン配置は、当時のスーパーカーの主流「MRレイアウト」(ミッド、フロントタイヤとリアタイヤの間にエンジンを配置しリアタイヤを駆動する)に対し珍しく「FRレイアウト」(フロントにエンジンを積みリアタイヤを駆動する)を採用しています。このFRレイアウトにすることにより後席を確保でき、4名乗りが可能となっています。スーパーカーで4名乗りは珍しいです。でも、結構狭いです。

また、シトロエンの高圧油圧システムを使用しブレーキ、クラッチ、パワーステアリングを動作させました。さらに、今では電動ですが、リトラクタブルヘッドライト、シート・ヘッドレストリクライニングもこの高圧油圧システムで動作させました。ただ、あまりこの高圧油圧システムの性能が良くなく車としての信頼性が低くなってしまいました。

【車名】【マセラティ・カムシン】
【販売期間】1973年~1982年
【デザイン】ベルトーネ
【乗車定員】4名
【ボディタイプ】2ドア・クーペ
【エンジン】水冷90度V型8気筒DOHC/4,930cc
【馬力】320ps/5,500rpm
【変速機】ZF製5速MT/ボルグ・ワーナー製3速AT
【駆動方式】FR
【サスペンション 】ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、アンチロールバー
【全長】4,400mm、【全幅】1,804mm、【全高】1,140mm、【ホイールベース】2,550mm
【車両重量】1,530kg

【最高速度】275km/h
【0-60mph加速】(60mph=96.6km/h)7.3秒

【総生産台数】430台

漫画『サーキットの狼』にも登場

スーパーカーの漫画、池沢隼人の『サーキットの狼』に登場している。劇中では、A級ライセンス模擬レースに登場し、BMW3.0CSLと激突し空中を飛び風吹のロータスの屋根に穴を空けて、大破してしまいます。
この漫画には、名だたるスーパーカーが登場しておりその1台に【マセラティ・カムシン】が入ってるのはスーパーカーとして認められている証拠でもあります。

まとめ

いかがでしたか? 【マセラティ・カムシン】もう、古き良きスーパーカー時代の1台となってしまっていますが、車体のデザインは今でも斬新であこがれるものではないでしょうか? こういうスーパーカーのデザインの車が、中身を変えて現代に復活してくれるといいのですが、夢物語でしょうか?