知らないと危険!自動車の自賠責保険はこんなに重要!

みなさん自賠責保険についてどれだけご存知ですか!? 聞いたことはあるんだけど...?という方も多いはず! 今回はそんな自賠責保険についてよりわかりやすく掘り下げてみました!

自動車の自賠責保険:自賠責保険とは?

自賠責保険の加入は義務づけられている!

自動車を購入するうえで必ず付いてくるのが自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)です。購入するときはもちろんのこと2年に一度の車検でも耳にすると思います。自賠責保険は強制保険なので必ず加入しなければなりません。自賠責保険に加入していなけば公道走行はできません。
では自賠責保険が未加入だとどうなるのでしょうか?

自賠責保険に未加入だとどうなるのか?:事故編

自賠責保険に加入せずに事故を起こすとどうなるか。人身事故を起こすと自賠責保険支払われる保険料が全て自己負担になります。これは任意保険でも支払いの対象外になるので必ず自己負担になります。例えば死亡事故事故を起こした場合、自賠責保険では最大3,000万円支払われ、その超過分を任意保険で賄います。
よって、自賠責保険に未加入であれば、その最大3,000万円は全てご自身で払わなければいけないということです。

自賠責保険に未加入だとどうなるのか?:罰則編

自賠責保険未加入のまま運航していると、事故を起こさなくても違反です。その場合罪は非常に重く、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。交通違反点は6点加算され、即刻免許停止処分です。

自賠責保険に未加入だとどうなるのか?:車検・登録編

もうすでにお気付きの通り、自賠責保険はとても重要な保険です。そう言った事情もあり自賠責保険に加入していないと軽自動車の登録(所有者の登録、ナンバープレートの発行)ができません。車検も同様で車検期間中(新車登録時は3年、それ以降は2年)以上の自賠責加入期間が必要です。新車購入時では3年+1ヵ月、中古車購入時では2年+1ヵ月と加入期間に余裕をもって加入しています。もしお車をお持ちであれば一度ご自身の自賠責保険証をご覧ください。

自賠責保険証明書の確認を!

ここで注意して頂きたいのが、自賠責保険に加入していても自賠責保険証明書を自動車に携帯していない(所持していない)場合も、30万円以下の罰金が科せられます。
自賠責保険証明書は一般的に車検証とセットになっていますので一度ご確認ください。車検証は確認しても、自賠責保険証明書の確認をしていない方が多いので注意してみてください。たとえディーラーさんがお客さんの車に自賠責保険証明書を渡し損ねていても、自動車の運行者に責任が生じます。

自賠責保険料は?

軽自動車自賠責保険料 H27年現在
・12ヵ月 15,600円
・13ヵ月 16,500円
・24ヵ月 26,370円
・25ヵ月 27,240円
・36ヵ月 36,920円
・37ヵ月 37,780円

普通自動車自賠責保険料 H27年現在
・12ヵ月 16,350円
・13ヵ月 17,310円
・24ヵ月 27,840円
・25ヵ月 28,780円
・36ヵ月 39,120円
・37ヵ月 40,040円

自賠責保険は年度ごとに改正されることがありますので注意ください。

自賠責保険の使用条件は?

自動車損害賠償保障法第3条の責任が発生していること

少し難しそうな言葉が出てきましたが、かんたんにまとめると以下の3つになります。

・運行供用者、運転者に故意過失のないこと
・被害者に故意過失があったこと
・事故自動車に構造上の欠陥および機能の障害がなかったこと

この3つの条件が必要になります。この条件が1つでも欠けていると自賠責保険が使用できません。

自賠責保険の保証内容と支払限度額

怪我をさせてしまった場合:限度額120万円

怪我をさせてしまった場合は限度額120万円です。支払いの対象と費用は以下です。

【治療費】診察料、手術料、投薬料、処置料、入院費用など。それらに必要な実費が支払われます。
【看護料】12歳以下の子供に近親者等の付き添いや医師が看護の必要性を認めた場合の入院中の看護料や自宅看護料及び通院看護料。自宅看護もしくは通院の場合1日2,050円。入院は1日4,100円。これ以上の収入減の立証で近親者では19,000円。
【諸雑費】入院中に必要な雑費。原則として1日1,100円が支払われます。
【通院交通費】通院に必要な交通費。通院に要した、必要かつ妥当な実費が支払われます。
【義肢等の費用】義肢や義眼、眼鏡、補聴器、松葉杖などの費用。必要かつ妥当な実費が支払われ、眼鏡の場合の費用は50,000円が限度。
【診断書等の費用】診断書や診療報酬明細書などの発行手数料。発行に要した、必要かつ妥当な実費が支払われます。

後遺症を負わせてしまった場合:限度額4,000万円

後遺症を負わせてしまった場合の限度額4,000万円です。後遺障害による損害は、障害の程度に応じて逸失利益および慰謝料等が支払われます。
【障碍者等級第一級】限度額4,000万円
【障碍者等級第二級】限度額3,000万円
【慰謝料等】第一級1,600万円、第一級1,163万円が支払われ、初期費用として第一級500万円、第一級205万円が加算されます。

死亡させてしまった場合:限度額3,000万円

死亡による損害は、葬儀費、逸失利益、被害者遺族の慰謝料が支払われます。

【葬儀費】通夜、祭壇、火葬、墓石などの費用にあたります。この場合60万円が支払われ、立証資料等によってこれを明らかに超える場合は100万円までの金額が支払われます。
【逸失利益】被害者が死亡しなければ将来得たであろう収入が支払われます。
【慰謝料】被害者本人への慰謝料は350万円が支払われます。被害者の家族への慰謝料は人数(両親や配偶者や子)により決まります。1名で550万円、2名で650万円、3名以上で750万円が支払われます。被害者に被扶養者がいるときは200万円支払われます。

自賠責保険が適用されないケース

【単独事故】単独事故では保険が適用されません。全て自身の責任で修理や通院、治療になります。運転は焦らず慎重にしましょう。
以下は2台以上の事故のケースです。
【追突事故】停車している車両に追突してしまった場合100パーセント過失があるため自賠責保険は適用されません。もし自身が被害者の場合、加害者の任意保険が頼りになります。
【対向車線で衝突】追い越しやカーブで曲がりきれずに対向車と接触した場合、これも適用されません。自身が被害者の場合、追突同様、加害者の任意保険が頼りになります。
【信号無視】信号無視での車両事故も適用されません。いくら自身が青信号だったとしても、信号無視の車両にブツけられた場合、加害者の自腹での修理や治療になります。加害者が任意保険に入っていれば最悪の事態は免れますが、そうでなければ...と考えると不安ですね。

自賠責保険未加入者を抑制する活動

自動車を運転するにあたって自賠責保険がいかに重要な保険かおわかりいただけたと思います。それでも法の隙間を掻い潜って自賠責保険未加入車が公道走行している現実があります。例えば車検有効期間が過ぎてしまうとたいていの場合が自賠責保険期間も終了します。それに加えて軽自動車の管理は国ではなく自治体単位なので登録時の確認が普通自動車より甘く、自賠責保険証明証がなくても名義変更ができてしまう登録所もあります。そういった現実を悪用し、未加入車が公道走行に使用されていることも事実です。それに対して警察は厳しく取り締まりをしているようです。

毎年9月頃にポスターでのPR活動

毎年9月頃に関係省庁が関連企業と協力し自賠責保険の未加入走行に対する罰則の厳しさや悪質性を伝えるPRや加入を促す活動をしているそうです。各自治体でポスターが貼られています。

自賠責保険の加入状況管理

ナンバープレートのついている車両で、自賠責保険満期を過ぎても再契約がみられない車両に対して無保険車の可能性があるので、その車の使用者にハガキで通知する対策をしています。これは期間満了日からおよそ6ヵ月を過ぎても保険加入がみられない場合です。

口コミでの通報窓口

一般の方が無保険車を見つけた場合に国土交通省へ通報できるように国土交通省のホームページに通報窓口があります。ホームページのメールフォームから車種、ナンバープレート、停めてある駐車場の住所、車の特徴などを記入し、匿名で通報できます。疑いのある場合でも間違っていてもかまわないそうです。寄せられた情報を元に監視員が確認、指導されるそうです。

街頭での取り締まり

登録自動車を管理している国土交通省の地方運輸局や支局などの職員が警察と情報を共有し、街頭での取り締まりを行っています。車両登録しているが自賠責保険に加入していない車のナンバープレートと車種を警察に通報し、パトロール中に目を光らすようなことです。これは盗難車を探す場合と同じ手法です。自賠責保険未加入車が事故を起こす前に抑制しようということです。
違反車両を見つけた場合はただちに自賠責保険に加入するよう指導するか、時には罰則の厳しい違反行為なのでその場で取り締まるそうです。

さまざまな活動がされているんですね!

あらゆる手段で取り締まりを強化しているのが良くわかりました。では実際に自賠責保険未加入車両に事故を起こされたらどうなるか?実際の話を見てみましょう。

未加入車両と事故に遭ったら!

自賠責保険未加入車と事故に!

ある男性のお話です。男性は自身の車で都内を移動中のこと、信号待ちをしていたら突然衝撃が! 頭をヘッドレストに強く打ち付け『ガシャーン!』という突然の轟音に、もう何が何だかわからなかったそうです。それからしばらくしてやっと追突されたことに気付いたそうです。この時男性は首に軽い違和感があったそうですが救急車は呼ばなかったそうです。追突してきた加害者の方は丁寧な口調のオジサンで、逃げる様子もなかったそうです。
このとき男性は保険屋さんを通じてサラサラっとことを済まそうと考えていたそうです。そして通報し、警察官がオジサンに事情を聴いていると事態は急変! なんとオジサン、『車検切れ』『自賠責保険切れ』『任意保険未加入』の最悪のバリユーセットだったそうです。それを聞いた男性は一気に落胆。先ほどまで一人だった警察官も応援を呼び大がかりな実況見分になったそうです。オジサンいわく、男性の修理はディーラーでおこない、その請求をオジサンにしてくれれば払いますとのことですが、ディーラーではオジサンに請求をすることができないそうです。なのでディーラーは男性を仲介人にしてオジサンに請求するといった手段しかないようです。
これはオジサンが自賠責保険にも入っていなければ任意保険にも入っていなかったが故の惨事です。これでは迷惑極まりないですね。

自賠責保険未加入車と事故に遭った時のコツ!

このとき男性がディーラーからもらったアドバイスがとても参考になると思います。事故にあったとの参考になると思いますので覚えておいた方が良いと思います。

(1)自分の車の被害部分の写真を撮っておく
(2)同じ要領で加害者車両の写真も撮っておく
(3)自分の加入している保険会社にアドバイスをもらう
(4)事故の翌日でも体に異変があれば医者に診てもらい、警察にも連絡を入れておく

(1)(2)は被害箇所はもちろんのこと車体の全体像やナンバープレートも含め写真を撮っておいた方が良いです。カメラは携帯、スマートフォンで大丈夫です。どこを撮れば良いかがわからなければむやみに撮っておいても大丈夫です。
(3)は加害者が保険未加入のために被害者の保険屋さんが直接介入できないのですが相談はできます。もちろん保険屋さんはプロなので重要な情報をもらえると思います。
(4)ムチウチは数日遅れてやってくることがありますので異変があればお医者さんに診てもらい診断書を書いてもらいましょう。

翌日男性は病院へ

事故の翌日男性は首に痛みを感じたそうです。筋肉痛のような痛みだったそうです。交通事故での医療費は一時立替えによる全額負担で男性は17,000円程支払ったそうです。ちなみにこの時点では事故当初、救急車を呼んでいないためまだ物損扱いだったのでこれを機に人身扱いにしたそうです。これは警察に連絡をし変更したそうです。物損のままですとこの医療費をオジサンに請求できなくなりますので。

保険会社にアドバイスをもらう

その後、男性は自身の保険会社に相談し、弁護士特約の契約を使うことにしたそうです。これは任意保険加入時にオプションで選択できるサービスで、実際に加入されている方も多いはずです。加害者のオジサンが車検のない車を任意保険にも加入せず車を乗り回していたことから、男性の車の修理代、治療費を払える能力があるか不安なので、しかるべきときに弁護士さんに相談し法的に支払いを請求することが容易にできます。
そのときに(1)(2)で撮影した写真が証拠として活用されるわけです。

交渉は上手く行ったようです

ここで男性はその保険の弁護士特約のおかげで弁護士さんに話を進めてもらい、見事、修理費、治療費や慰謝料をオジサンから支払ってもらったようです。男性のムチウチもたいした後遺症はなく今回はめでたしめでたしといった話ですが、もしそのオジサンが思い通りに行動しなければ、最悪の場合起訴も考えられたそうです。そうなっても弁護士さんが付いているのである程度任せられます。

まとめ

この男性の事故のケースでは上手くいった展開ですが、これも男性が任意保険に加入していてさらに弁護士特約が付いていたこと。加害者のオジサンがしっかりお金を支払ったことが良かったようですが、どれか一つでも条件が欠けていればこのようにはならなかったかも知れません。
このオジサンはもちろん免停になり車も没収され当分免許を取る資格もなくなったことでしょう。いかに自賠責保険が重要かおわかりいただけたでしょうか?
街中を走っている軽自動が車検が切れていないか、切れていれば当然自賠責保険は未加入だと思って良いでしょう。そのときは直ちに国土交通省に通報し、最悪の惨事を防ぎましょう。
購入した車に自賠責保険証明書があるか、現在お乗りの自動車には自賠責保険証明書があるか、保健期間に問題はないか?一度ご確認ください!