【三菱シグマ】4年という短命で終わった三菱の高級セダン

今は販売されていませんが、三菱のシグマ(Σ)をご紹介します。ギャランシグマの後継車として販売された車がシグマです。当時にしては斬新なデザインのセダンとして人気がありました。今は、一度、復活してほしいモデルの人ではないでしょうか? では、シグマの歴史を見ていきましょう。

三菱【シグマ】どんな車?

三菱【シグマ】は、先代のギャランから独立し発売された大型セダンです。シグマの発売前に発売された「ディアマンテ」が好評だったこともありそのプラットホームを使って余裕のあるセダンとして発売された。そのためか「ディアマンテ」とほとんどお同じデザインで見分けがつかないほどでした。

三菱【シグマ】は、1990年~1994年の約4年間販売されました。その間、大きなモデルチェンジはなく2回ほどマイナーチェンジが行われています。

歴代の三菱【シグマ】

初代、三菱【シグマ】(1990年11月~1991年)

「ディアマンテ」のプラットホームをベースにルーフを高めに取ってディアマンテ以上の居住性を確保し3ナンバーで発売しました。その年の「1990~1991日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。

上級グレードにはインテリジェントコックピットシステムや純正ナビのMMCS(三菱マルチコミュニケーションシステム)を装備しています。

特徴は、フロントグリル周りの逆フェンダーのスタイル、どこか、BMWのフロント周りを思わせるデザインです。そういうところが、日本人に受け入れられたのではないでしょうか。また、車体からにじみ出る高級感もすてられません。

【基本スペック】
[前長]4,740mm、(全幅)1,775mm、(全高)1,435mm
[駆動方式]FF/4WD
[エンジン]V6、2.0L/2.5L/3.0L
[エンジンスペック]
 形式:6G72
 種類:DOHCV6気筒
 総排気量:2,972cc
 最大出力:210ps/6,000rpm
 最大トルク:27.5kg・m/3,000rpm
 燃料供給装置:電子制御式
 使用燃料/タンク容量:ハイオク/72L

三菱【シグマ】安全性の向上(1991年~1992年)

マイナーチェンジとも呼べませんが、内装および、安全性向上・ABSの搭載のグレード拡大・前席エアバッグの標準もしくはオプション化などを行っています。また、ギャラン・シグマ・ターボのパトカーの代替で、エンジンV6/2.5Lと5速MTを組み合わせたパトカー仕様が追加されました。

三菱【シグマ】一度目のマイナーチェンジ(1992年~1993年)

はじめてのマイナーチェンジ、フロントグリル・テールライト・アルミホイールのデザインを変更しましたが、初代のイメージを損なわないマイナーチェンジです。内部は、2LのV6エンジンを新タイプに変更しました。

【エンジンスペック】
形式:6A12
種類:SOHC V6気筒
総排気量:1,998cc
最大出力:145ps/6,000rpm
最大トルク:18.5kg・m/4,500rpm
燃料供給装置:電子制御式
使用燃料/タンク容量:レギュラー/72L

三菱【シグマ】二度目のマイナーチェンジ(1993年~1994年)

二度目のマイナーチェンジですが、内外装の変更をしています。ヘッドライトのデザインの変更、フロントグリルもボディ同色化するなどで外観を変更しました。室内は2トーンカラーのコーディネイト、エアコン新冷媒化や一部のグレードへのCDプレイヤー標準化などを行いました。ただ、大きな変更ができなかったこととディアマンテとの差別化ができなかったためシグマは、1994年製造中止となりました。ディアマンテは、モデルチェンジし継続して販売されました。

【シグマ】のライバル

当時【シグマ】のライバル車は何だったのでしょうか? 高級車のセダンですから、2,500ccや2,000ccクラスのライバル車は、TOYOTA「マークII」や日産「ローレル」が想定されていました。3,000ccになると、TOYOTA「クラウン」や日産「セドリック」が想定されていました。
同じモデルで、他社のクラスの違うモデルがライバルになるのですから上位の「クラウン」や「セドリック」と比較すると割安感がありました。そういう意味では、ライバルが明確にできたことは販売戦略的には成功したのではないかと思います。

【シグマ】という名前

国内では、1994年に製造中止となりましたが、海外では人気があり1996年まで製造されていました。シグマという名前は、国内より海外のほうが有名かもしれません。

シグマという名は、三菱の中ではいろいろ継承されており、国内では、「ギャラン・シグマ」から「シグマ」に継承されました。

オーストラリアでは、1977年にクライスラーの販売網で「クライスラー・シグマ」の名で販売されていました。クライスラー・シグマは、三菱・ギャランラムダがベースの車です。その後、1987年までオーストラリア・三菱で三菱・ギャランをベースとした車で販売していました。
よって、日本の「シグマ」とオーストラリアの「シグマ」は、年代/モデルの違う車になっています。

まとめ

三菱【シグマ】1990年から1994年という短い4年間のモデルでしたが、他のメーカーにはない、特徴のあるフロントグリルで高級セダンというイメージの車だと思います。ただ、他車とはライバルのすみわけができたのですが、内部のディアマンテとの差別ができなかったのが、短命となった理由ではないでしょうか。