「ベントレー コンチネンタルR」世界屈指の高級4シータースポーツ

「ベントレー コンチネンタルR」は歴史ある高級スポーツを製造してきたベントレー社が誇るハイパワースポーツカーです。高速クルージングをしながら車内は時計の音だけが聞こえてくるほど静けさと言われています。それを可能とした性能に迫ります。

「ベントレー」の成功の影

「ベントレー・モーターズ」として1919年にイギリスのロンドンに設立された高級車・スポーツカーブランドです。1924年-1930年にかけてル・マン24時間レースに参戦し優勝を5回も遂げモータースポーツでの地位を築きましたが、1931年にロールス・ロイスに買収されることになり、モータースポーツ活動は制限されました。「ベントレー」はロールス・ロイスの姉妹車とされ、スポーツモデルとして差別化されました。1971年になると親会社のロールス・ロイス社が倒産しイギリス国有化され1973年にヴィッカース社に売却されることになりました。現在の「ベントレー」は1998年にドイツのフォルクスワーゲングループに買収されています。

「コンチネンタルR」の由来

「コンチネンタルR」は、「ベントレー・モーターズ」が1991年から2002年まで生産したモデルでハイパワーエンジンを搭載しながら優雅にクルージングできる高級車です。「コンチネンタル」そして「R」という文字が組み合わされた名称は、初期の「ベントレー」社のクルマに由来しています。

「ベントレー Rタイプ コンチネンタル」

1952年の「ロールスロイス シルヴァードーン」の兄弟車としてスタンダードモデルの「ベントレー Rタイプ」が発表されました。「コンチネンタルR」の名称の由来のスポーツモデルとして「ベントレー Rタイプ コンチネンタル」も発表されました。スタンダードモデルに搭載されているエンジンをチューニングし圧縮比が7.25に引き上げられています。ボディは、2ドアになりスタンダードスチールボディの1,912kgから1,678kgに軽量化されています。トランスミッションは4速MTで4,887ccエンジン搭載車の最高速度は、188km/hまで加速し、0-400mは18.5秒となっています。

「ベントレー コンチネンタルR」の登場

経営不振に陥っていた1984年に「ベントレー」社はコンセプトカー「プロジェクト90」をサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで発表しました。その後、大変好評だったためプロジェクトが進み「ベントレー コンチネンタルR」として開発され1991年に生産開始となりました。ベース車両として「ベントレー ターボR」が使用されシャシーに2ドア、4シータークーペボディーが搭載されたモデルでした。

ロールスロイスとは異なるボディ

「ベントレー コンチネンタルR」はロールスロイスと一見似ていますが、スポーツモデルゆえに異なっているのです。「ベントレー コンチネンタルR」をデザインを担当したのは、ジョン・ヘファーマンとケン・グリーンリーでロールス・ロイスのボディと異なり、曲線美を活かしエレガントを演出するボディシルエットとなっています。ボディリアの控えめなスポイラーによって0.465のCd値が測定され高級サルーンカーとの違いをデザインから見ることができます。

豪華なインテリア

インテリアは、コーニッシュ製のオールレザー仕様です。内装は、非常に贅沢にレザーが使用され防音にも徹底的な処理が施され高速クルージングをしながらも社内には時計の針の音が聞こえるほどだとまで言われました。またステアリングやシフトノブ、インパネ周辺などウッドが使用されゴージャスな雰囲気が漂ったインテリアです。

巨体の推進力

「ベントレー コンチネンタルR」のボンネットに収まっているパワーユニットは、「ベントレー ターボR」に搭載されているロールスロイス製 6.75L V8 OHV ギャレット製ターボチャージャー付きエンジンが搭載されています。1994年には、エンジン周辺機器にも改良が加えられダイレクトイグニッションシステムが装備されています。1996年には、水冷式のインタークーラーも装着されエンジンの最大出力も向上しています。1996年式では、最大出力389PS/4,000rpm、最大トルク76,5kgm/2,000rpmとなっており「ベントレー コンチネンタルR」の巨体をハイパワーエンジンで推し進めるパワーユニットが搭載されています。

優雅に走るための足

強大なパワーを路面に伝え、優雅に走るためトランスミッションは、4速ATが採用されています。GM製 4L80 Eオートマティックトランスミッションが装着されています。サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン/コイルを採用し、リアには、セミトレーリングアーム/コイルが採用され、路面を捉え確実にパワーを伝えつつ衝撃を吸収ようにセッティングが施されています。ブレーキシステムは、フロントとリアともにベンチレーテッドディスクブレーキが装備されています。最高速度は270km/h以上、0-100km/hは約7.0秒です。

「ベントレー コンチネンタルR」主要諸元

ロールスロイス製 6.75L V8 OHV ギャレット製 インタークーラーターボ付きエンジン
最大出力:389PS/4,000rpm
最大トルク:76,5kgm/2,000rpm
トランスミッション:4速AT
サスペンション:F ダブルウィッシュボーン/コイル R:セミトレーリングアーム/コイル
ブレーキ:F/Rベンチレーテッドディスクブレーキ
駆動方式:FR
全長:5,342mm
全幅:2,045mm
全高:1,463mm
ホイールベース:3,061mm
車両重量:2,420kg

まとめ

「ベントレー コンチネンタルR」は、ロールスロイスをベース車両として用いながらスポーツ仕様であることからボディデザイン、パワーユニットも異なった高級4シーター2ドアクーペなのです。