日産の店舗はどんな歴史をたどってきたんでしょうか。そんな日産の店舗を丸裸にします。

日産自動車の店舗といえば、「日産○○(地名)」や「日産プリンス○○」といったものが多いというのはお分かりかと思います。しかし、一昔前までは「レッド」や「ブルー」というものがありました。そういった歴史も踏まえて、日産の店舗についてご紹介します。

日産店:日産の販社では最も古い歴史を持っています。

日産自動車株式会社は、トヨタ・ホンダ・マツダと並ぶ日本の自動車メーカーです。通称とブランド名は「日産 (NISSAN) 」。日本国外の一部では、高級車ブランドである、「インフィニティ (INFINITI) 」も展開しており、現在はフランスの自動車製造大手ルノーの連結子会社となっています。

1933年12月に、自動車製造株式会社として設立。その後社名変更・合併・統廃合などを経ながら、現在の日産自動車株式会社となっています。
かつて、サニーやスカイラインで一世を風靡した日産ですが、バブル崩壊とともに行政は急激に悪化します。そしてフランス最大の自動車メーカー「ルノー」と業務提携を行い、株式交換を行います。このとき、株式議決権を行使できる1/3を取得し、ルノーの「カルロス・ゴーン」副社長が日産COO(最高執行責任者)として日産の代表取締役社長に就任しました。
そしてゴーン社長は1999年10月に「日産リバイバルプラン (NRP)」を発表し、大規模なリストラを実行しました。それから日産は徹底した生産効率の向上と販売車の絞り込みを行い、利益の薄いクルマの販売を中止しました。これがもとで販売店の統廃合が進んだともいわれています。

店舗統廃合はゴーン社長が就任後すぐに着手されました。そして先に紹介した「日産リバイバルプラン」がもとで最終的には「レッドステージ」「ブルーステージ」が消滅したといえます。

この後は、その店舗の変遷について説明します。

日産の自社開発小型車が「ダットサン」のみであった時代から存在していた販売系列であり、日産の販売会社の中では最も古い販社です。ダットサン乗用車(後にブルーバードへ発展)とダットサン商用車(同じくダットサントラック)を主力に、プレジデント、フェアレディZ、レパード、テラノ、セフィーロ、パルサーなど取扱い車種を拡大していきました。 広告上では「ブルーバード販売会社」と表記されていたことから、ダットサン→ブルーバードがフラッグシップカーというイメージがつきました。
1990年代前半には、日産店(ブルーバード販売会社)のイメージキャラクターとしてとんねるずを起用したことがありました。1999年4月、メーカーサイドによる国内2系列化への統廃合に伴い、日産店・モーター店が統合して日産・ブルーステージとなり、その歴史に幕を下ろしました。

取り扱い車種

【乗用車】
●ブルーバード
●バイオレット
●リベルタビラ
●レパード
●マキシマ
●フェアレディ
●フェアレディZ - 初代 - 3代目
●テラノ/テラノレグラス
●アベニール
●セフィーロ
●パルサー

【マイクロバス】
●エコー

【商用車】
●ダットサントラック/バン/ピックアップ
●キャブオール
●キャブスター
●キャブライト
●バネット
●ADバン
●ニッサントラック

日産ブルーステージ:日産店とモーター店が合併して誕生。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8

1999年4月から始まった日産販売店網の再編により、「モーター店」(ローレル系販売会社)と「日産店」(主にブルーバード系販売会社)の販売ラインナップを統一させたことにより誕生したのが「ブルーステージ」です。ロゴマークの色は青で、空と水をイメージした波形のパターンを配したデザイン(海をモチーフにしたともいわれています。)となっていました。しかしながら、販売ラインナップの統廃合により販売会社の再編が進み、ブルーステージ同士やブルーステージとレッドステージとの合併が数多く行われたため、2007年以降、レッド/ブルーの色分けが中止に至りました。

取り扱い車種

●プレジデント
●インフィニティQ45
●シーマ
●セドリック・ハードトップ Y34など
●セドリック・セダン
●ローレル
●マキシマ
●レパード
●ブルーバード
●セフィーロ
●ステージア
●アベニール
●バイオレット
●プレセア
●ローレルスピリット
●パルサー
●リベルタビラ
●プレサージュ
●リバティ
●プレーリー
●ルネッサ
●ラシーン
●エキスパート
●サファリ
●テラノ
●クルー・セダン
●クルー・営業車
●ダットサン
●AD
●ハイパーミニ

プリンス店:フェアレディや180SXを取り扱っていた販社。

出典:http://map2.nissan.co.jp/c/h/TENPO/1240/037.html

「日産・プリンス店」は、1966年8月に日産自動車と合併(事実上の吸収合併)したプリンス自動車工業の販売店であった名残で、「日産プリンス」や「スカイライン販売会社」と称され、プリンス自動車工業時代から存在していた「グロリア」「スカイライン」を中心に、スポーツ色の強い車種の「フェアレディZ」(Z32型より取扱開始・Z31型迄は日産店の専売車種)や「180SX」などを取扱販売していました。

また、旧プリンス自動車工業の販売部門を統括していた「プリンス自動車販売」は、日産自動車との合併後、日産自動車の本体の販売部門とは別組織の全国のプリンス店を統括する販売部門の別会社として「日産プリンス自動車販売」に社名変更されました。そして、日産自動車の本体の販売部門とは異なる旧・プリンス自動車工業時代の名残が継承された独自の展開で運営されていたのですが、1986年10月に日産自動車の本体の販売部門の「日産自動車販売」に統合されています。

そして、1980年代後半から、プリンス店とチェリー店の取扱車種が共通化された事に伴い、全国各地の大半のチェリー店は同地域のプリンス店と合併・統合されたのですが、現在も、岩手県・東京都・愛知県・大阪府などの一部地域にチェリー店が存在しています。そして、1999年4月、日産自動車の販売系列が従来の4系列から2系列への統合に伴い、プリンス店とサニー店(販売系列の統合を機にサニー店からサティオ店に名称変更)・チェリー店と系列を統合し「レッドステージ」となり、従来のプリンス店では「日産プリンス○○販売」の会社名を継続しています。

取り扱い車種

【セダン】
●シーマ
●グロリア
●サニー
●スカイライン
●プリメーラ
●ラングレー
●オースター
●パルサー
●フォルクスワーゲン・サンタナ
●フォルクスワーゲン・パサート

【SUV・1BOX・ミニバン】
●サファリ
●ミストラル
●エルグランド
●バサラ
●ラルゴ
●セレナ
●バネットコーチ
●プレーリー

【ステーションワゴン】
●ステージア
●プリメーラワゴン
●ウイングロード
●アベニール

【スポーツカー】
●フェアレディZ
●180SX

【ライトバン】
●グロリアバン
●エキスパート
●アベニールカーゴ
●スカイラインエステート
●AD

レッドステージ:3社が合併し誕生。後に消滅。

1999年4月から始まった日産販売店網の再編により、それまでの「日産・プリンス店」(スカイライン系販売会社)・「日産・サティオ店」(サニー系販売会社)そして、「日産・チェリー店」(パルサー系販売会社)の販売ラインナップを統一させたことにより誕生したのが「レッドステージ」です。ロゴマークの色は赤で、太陽をイメージした円形パターンを配したデザインとなっています。ブルーステージは海・レッドステージは太陽をモチーフにされたといわれています。
レッドステージも、ブルーステージ同様に、販売ラインナップの統一により販売会社の再編が進み、レッドステージ同士やレッドステージとブルーステージの合併が顕著に出てきたため、2007年以降、レッド/ブルーの色分けを中止したという経緯があります。

取り扱い車種

【ブルーステージ専売車種】2005年5月からの新規取扱車種
●プレジデント
●プレサージュ
●エクストレイル
●ティアナ
●ブルーバードシルフィ
●クルー
●アベニール
●シビリアン
●ラフェスタ

【過去の取扱車種】レッド・ブルー併売車種も含む。
●シルビア
●ティーノ
●バサラ
●グロリア
●パルサー
●サニー
●ラシーン
●プリメーラ
●ミストラル
●プレセア
●ステージア

レッド/ブルーステージ:レッド・ブルーを統合するも、3社が併売する結果に。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%26%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8

2007年にそれまで存在していた、「ブルーステージ」と「レッドステージ」の棲み分けを解消し、一つの販売網に統一を図りました。そして「レッド/ブルーステージ」が誕生しました。ロゴマークの色は左半分が赤で右半分が青で、中央部はグラデーションされています。このときはまだ完全なる統一ではなかったため、ほかに日産・レッドステージ、日産・ブルーステージが存在していました。そのため、新VIが採用されるまでは、「レッド/ブルー」「レッド」「ブルー」と3系統の販売網がしかれていました。なお、「レッド/ブルー」では日産車全モデルが取扱われていました。このレッド/ブルーステージは次に紹介する「新VI型」の登場により、約半年で看板替えを行うという異例の短さで幕を閉じました。

新VI型店舗:レッド・ブルーを統合し、現在の販売網へ。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%26%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8#cite_ref-1

新VI型店舗。ローマ数字の6ではなく「ヴイアイ」と読みます。これは、2007年からディーラーのデザインにレッド/ブルーの色分けを中止し、これまでの赤と青のイメージを一新するために、新しいVI(ビジュアルアイデンティティー)の採用を開始したものです。海外の日産販売店の世界共通VIをベースにしています。この時点でグローバル化を目指していたのかとも考えられますね。看板は日産の現行CI(コーポレート・アイデンティティ)が付き、"NISSAN"の文字も全体的に以前より横長で、"S"の中央部分が左上から右下への一直線となった現行ロゴと変更されました。

現在、日産販売店各店舗はレッドステージ店・ブルーステージ店を含めてこの新型VIにリニューアルされています。最近では店舗の多くに掲げられていた「NISSAN Red&Blue stage」・「NISSAN Red Stage」・「NISSAN Blue Stage」の大型看板も変更が必要となりました。そこで、白地に「NISSAN」の現行ロゴを中央に配し、上部に赤線、下部にグレー線(グレー線には中央に白文字で販売会社名を記載可能となっています(例:「○○日産」・「日産プリンス○○」・「日産サティオ○○」のいずれか)を記した新しい大型看板に変更されています。大型看板については一部販売店のように、「NISSAN」ロゴではなく日産の現行CIとなる場合もあります。
2016年1月現在でも、まだ現行「NISSANロゴ」ではないところもあるので、なかなか完全統一への道は遠いといえそうです。このあたりは本社主導で全店統一化を図ったホンダのリーダーシップは目を見張るものがあるといえますね。

CI:コーポレートアイデンティティーとはどういうもの?

企業の特徴や個性をはっきり提示し、共通したイメージで顧客が認識できるように働きかけることという意味を持ちます。CIを構成する要素としては、「社名」「ロゴ」「コーポレートカラー」「ブランド名称」「コンセプトメッセージ」「スローガン」などあります。これらは、あらゆるコミュニケーションチャネルにおいて統一使用されることで、自社のイメージを形成しています。

取り扱い車種

【電気自動車】
●リーフ
●E-NV200

【コンパクトカー】
●リーフ
●ノート
●ノートメダリスト
●キューブ
●マーチ

【軽自動車】
●デイズ
●デイズルークス
●モコ
●NV100クリッパーリオ

【ミニバン・ワゴン】
●エルグランド
●ラフェスタ ハイウェイスター
●ウイングロード
●セレナ

【スポーツ】
●フェアレディZ
●GT-R

【SUV】
●スカイラインクロスオーバー
●ジューク
●エクストレイル

【セダン】
●フーガ
●スカイライン
●シーマ
●ティアナ
●シルフィ
●ラティオ

まとめ

※イメージ画像

日産の販売店舗・販売会社について紹介しました。昔は車種や対象の客層などを計算して、きっちりとすみわけができていたのですが、今では効率化のためにすべて1系統の販売ルートで行っています。これはホンダにも共通していえることです。しかし、実は販売系統の一本化は、ホンダよりも7年も先に行っており、この業界に激震を走らせたということは間違いありません。この効率化がホンダを刺激し、「Honda Cars」の誕生に至っています。
今もなお、電気自動車や自動運転などの技術を開発し続けている日産自動車。これからもアッと驚く車を世に送り出してくれることでしょう。そしてそのクルマを日産自動車各店舗で好感度の高い接客の元案内してもらえると考えると、非常に楽しみですね。