TVR「サガリス」コンセプトは公道仕様のル・マンレースカー

「TVR サガリス」は、イギリスにある少量生産のスポーツカーでコンセプトは、「公道仕様のル・マンレースカー」です。最もスパルタンな仕様とデザインを兼ね備えた「TVR サガリス」のポテンシャルに迫ってみたいと思います。

TVRサガリスのバックボーン

「TVR(ティーヴィーアール)」社は、1947年にトレバー・ウィルキンソンがイギリスで創業した少量生産のスポーツカーブランドです。社名は、創業者のTreVoR(トレバー)の名前から取られています。電子制御システムや安全装備(エア・バッグ、ABS、TCSなど)を持たないスポーツカーを製作していました。

コンセプトは「公道仕様のル・マンレースカー」

「TVR サガリス」の開発コンセプトは「公道仕様のル・マンレースカー」です。「TVR T350」をベース車として開発プロジェクトが開始し2003年に発表、2004年から発売されました。TVRのスポーツカーシリーズの中で最上級モデルに位置付けされています。

ボディデザイン

「TVR サガリス」のボディサイズは、全長4,057mm、全幅1,850mm(ミラーを含む)、全高1,175mmとなっており、これは日本国産のピュアスポーツカーのRX-7とほぼ同じボディサイズです。ホイールベースが2,361mmで直線安定性を高めた設計で「TVR サガリス」の最高速でのコントロール性を高めています。車両重量は、1,078kgです。レーシングカーの公道バージョンがコンセプトに相応しいアグレッシブなデザインのFRP製のボディは、空力性能を考慮し流線型でエンジンやブレーキから発生する高温となった熱を逃がし、ダウンフォースを得るためにエアダクトがボンネットやフロントフェンダー、リアサイドに設けられています。またマフラーはボディ後方からサイド出しマフラーを採用し排気効率を向上させています。ボディは、空力性能、軽量化、冷却性能から考え出された「機能美」と「インパクト」を与えるボディデザインとなっています。

中身はレーシングカー

「TVR サガリス」のボンネットに収まっているパワーユニットは、TVR製の4.0L DOHC 24バルブ 直列6気筒(Speed six)エンジンが吸排気効率を考え斜めにセットされフロントミッドシップに搭載されています。最大出力は380PS/7,500rpm、最大トルクは48,3kgm/5,000rpmの超高回転型のパワーユニットです。「TVR サガリス」は、キャブレターではなく電子制御システムが装備されいるものの、エンジン始動時はキャブレター装着車のようなエンジンサウンドを響かせアイドリングを開始します。レースエンジンのようにパワーバンドの許容範囲が狭いエンジン特性から「TVR サガリス」がレーシングカーをコンセプトにしていたことをドライバーが味わえるセッティングが施されています。

インテリアはモダンテイスト

「TVR サガリス」のインテリアは、レーシングカーを意識した作りで非常にタイトな作りになっています。シート、インパネ、ドアインナーパネル、ロールバーまでもレザーで覆われたオールレザーのインテリアです。足元のペダルは、床から上方に伸びた形状のオルガン式ペダルが採用されています。メーターはスピードメーターとタコメーターが向き合って回転するユニークなデザインが採用されています。またスイッチ類には、文字が一切表示されておらず、レーザーとアルミの光沢のみがドライバーの空間を包み込む雰囲気となっています。

ドライバーのテクニックが試されるサスペンション設計

ボディ剛性を高めるためにチューブラースチール製のシャシーが採用され、前後重量配分を考えたシャシーに装着されているトランスミッションは、ショートストローク化されている5MTが装着されています。サスペンションは、フロント、リヤともダブルウィッシュボーンが採用されコーナリング性能とステアリング・コントロール性能を向上させています。ブレーキシステムは、フロント、リヤともに強力なストッピングパワーをもたらし耐久性を考慮しベンチレーテッドディスクが装着されています。パワートレインとボディを考えるとナンバー付きレースカーです。

「TVR サガリス」主要諸元

エンジン:TVR製 4.0L DOHC 24バルブ 直列6気筒(Speed six)
最高出力:380PS/7,500rpm
最大トルク:48,3kgm/5,000rpm
トランスミッション:5速MT
駆動方式:FR
サスペンション:F ダブルウィッシュボーン R ダブルウィッシュボーン
ブレーキ:F ベンチレーテッドディスク R ダブルウィッシュボーン
全長:4,057mm
全幅:1,850mm(ミラーを含む)
全高:1,175mm
車両重量:1,078kg

「TVR サガリス」の性能

「公道仕様のレースカー」がコンセプトとして開発された「TVR サガリス」の性能は、どれほどのものなのでしょうか。最大出力は380PS/7,500rpm、最大トルクは48,3kgm/5,000rpmを発生するパワーユニットとFRP製の軽量で空気抵抗を減らし冷却効率を高めたボディによって1,078kgの車体は、最高速度313km/hをマークし0-100km/hの加速は、3.7秒という実力でコンセプト通りの動力性能を発揮します。

「TVR サガリス」のプライス

「TVR サガリス」の当時の新車価格は、1,365万円でした。現在は、中古車市場でも1,290万円が相場となっており人気車、また希少車としてプライスに変動はなく、高級スポーツカーとして取引されています。

まとめ

「TVR サガリス」は電子制御、安全装備など走るうえで無駄なものを省き、軽量化しハイパワーなエンジンとセッティングの幅の広いサスペンションなどによってコンセプトの「公道仕様のル・マンレースカー」でありながら、インテリアは、モダンなデザインとなっておりスポーツカーとしての「走り」と「オシャレ」を両立したクルマです。