【トヨタ・クラウンマジェスタ】HV専用車になったマジェスタは後席が快適すぎる!

トヨタ・クラウンマジェスタといえば、かつてトヨタ・セルシオと双璧を成したトヨタブランド最高峰のドライバーズセダンでした。セルシオがレクサス・LSとなった今でもトヨタブランドの最高級ドライバーズセダンですが、現行型モデルは、何かがちょっと違います。HV専用車になり、V8を搭載していません。車名も「クラウンマジェスタ」ではなくなりました。では何だ、ですって? 答えはこの記事で見つけてくださいね!

トヨタ・クラウンマジェスタとは?

1989年8月、8代目クラウンのマイナーチェンジモデルには、後にセルシオにも搭載されることとなる新開発V型8気筒DOHCエンジンが搭載されました。クラウンシリーズにV型8気筒エンジンを搭載するのは、後にセンチュリーへとつながる1964年に登場したクラウンエイト以来、25年ぶりでした。

V型8気筒エンジンを搭載したクラウンは大変好評で、9代目にフルモデルチェンジを行った際にはクラウンシリーズから独立し、クラウンマジェスタシリーズとなりました。クラウンマジェスタシリーズはクラウンシリーズよりも上級車種として設定され、クラウンとセルシオの中間となる絶妙な車格が与えられましたが、事実上、アメリカナイズされたセルシオに対する和風大型クラウンで、セルシオとは同格とされセルシオがレクサス店にトレードされた後は、セルシオに代わるトヨタブランドの最高級ドライバーズセダンと位置付けられました。

1991年に登場してから26年続くブランドで、現行モデルで6代目となります。「クラウンマジェスタ」は初代から5代目までの車種名で、独立車種でした。では、現行の6代目モデルの車種名は? 実は「クラウン」です。現行型クラウンマジェスタは独立車種からクラウンの1シリーズとなり、「マジェスタ」は「ロイヤル」「アスリート」と同格の1シリーズ名として扱われています。

トヨタ・クラウンマジェスタ"Fバージョン"

現行型クラウンマジェスタは初代から5代目まで採用されていた専用デザインのボディを採用せず、ロイヤルシリーズのホイールベースを75mm延長したボディを採用しています。ホイールベースの延長分は後席空間の拡充に充てられており、マジェスタシリーズはロイヤルシリーズより後席重視の設定となっています。

搭載されるエンジンは、ハイブリッドシステムのみです。FR車はV型6気筒DOHC 3,500cc を、4WD車では直列4気筒DOHC 2,500cc をコアユニットとしています。

最近のトヨタブランドでは、エンジンの違いは車格の違いとされています。ハイブリッドシステムは、ガソリンエンジンの上位の車格とされており、同じクラウンシリーズではあるものの、マジェスタシリーズはロイヤル、アスリート各シリーズよりも上位のシリーズであることがうかがい知れます。

クラウンマジェスタ カタログスペック

トヨタ・クラウンマジェスタ"Fバージョン"

車両寸法

ベースグレード内装

ボディタイプ セダン
ドア数 4ドア
乗員定員 5名
型式
 ・FR車  DAA-GWS214
 ・4WD車 DAA-AWS215

【車両寸法】
全長 4,970mm
全幅 1,800mm
全高
 ・FR車  1,460mm
 ・4WD車 1,475mm
ホイールベース 2,925mm
トレッド(前) 1,545mm
トレッド(後)
 ・FR車  1,545mm
 ・4WD車 1,540mm

【室内寸法】
全長 2,050mm
全幅 1,510mm
全高 1,190mm

車両重量 1,810kg

ハイブリッドシステム・燃費

FR車用ハイブリッドシステム

●FR車用ハイブリッドシステム
【エンジン部】
エンジン型式 2GR-FXE型
種類 V型6気筒DOHC
内径 94.0mm
行程 83.0mm
総排気量 3,456cc
圧縮比 13.0
最高出力 292ps / 6,000rpm
最大トルク 36.1kg・m / 4,500rpm
燃料供給装置 筒内直接 + ポート燃料噴射装置<D-4S>
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 65L

【モーター部】
形式 1KM型
種類 交流同期型電動機
最大出力 200PS
最大トルク 28.0kgf・m

【システムスペック】
システム最高出力 343PS
燃料消費率 18.2km / L
※燃料消費率はJC08モードでの国土交通省審査値です。

●4WD車用ハイブリッドシステム
【エンジン部】
エンジン型式 2AR-FSE型
種類 直列4気筒DOHC
内径 90.0mm
行程 98.0mm
総排気量 2,493cc
圧縮比 13.0
最高出力 178ps / 6,000rpm
最大トルク 22.5kg・m / 4,200 - 4,800rpm
燃料供給装置 筒内直接 + ポート燃料噴射装置<D-4S>
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 65L

【モーター部】
形式 1KM型
種類 交流同期型電動機
最大出力 143PS
最大トルク 30.6kgf・m

【システムスペック】
システム最高出力 220PS
燃料消費率 19.0km / L
※燃料消費率はJC08モードでの国土交通省審査値です。

メカニズム

フロントサスペンション

ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
トランスミッション 電気式無段変速機
サスペンション形式(前) ダブルウィッシュボーン式
サスペンション形式(後) マルチリンク式
ブレーキ形式(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後) 
 ・FR車 ベンチレーテッドディスク
 ・4WD車 ディスク
タイヤサイズ 225/50R17 94W

クラウンマジェスタのグレード・新車価格・ご購入ガイド

トヨタ・クラウンマジェスタのグレード展開はシンプルです。FR車がベースグレードの「マジェスタ」と上位グレードの「マジェスタ"Fバージョン"」の2グレード、4WD車は「マジェスタ Four」の1グレードです。

ベースグレード「マジェスタ」

出典:http://toyota.jp/crownmajesta/grade/grade2/

トヨタ・クラウンマジェスタ
メーカー希望小売価格 6,330,000円(消費税込み)
燃料消費率 18.2km / L ※JC08モード

ベースグレードではあるものの、コンパクトカーやスポーツカーのベースグレードとは装備の充実度が桁外れです。日常用途に必要な装備のみならず、ナビ、オーディオ、安全装備もほぼ全て装備されています。ベースグレードだから、と我慢してのるようなことは、一般的にはまずないでしょう。

出典:http://toyota.jp/crownmajesta/grade/grade2/

アドバンストパッケージ(メーカーパッケージオプション)

おすすめオプションは、アドバンスドパッケージです。以下の3装備が含まれています。

(1)プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)
進行方向の障害物をミリ波レーダーで検出し、衝突する可能性が高いと判断した場合には、警報やブレーキで衝突回避を支援します。

(2)インテリジェントクリアランスソナー
アクセルとブレーキの踏み間違いや踏みすぎで起こる衝突を緩和します。エンジン出力を抑制し、自動的にブレーキをかけます。

(3)レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
高速道路などで先行車を認識し、設定した速度内で適切な車間距離を保ちながら走行します。先行車の加減速にも対応します。

●気になる支払総額はいくら?

トヨタ自動車の公式サイトで購入見積もりシミュレーションで、支払総額を見積もってみました。オプションは一切なしの状態です。

車両価格 ¥6,330,000

自動車税 ¥9,600
自動車取得税 ¥158,200
減税額 -¥158,200
自動車重量税 ¥30,000
減税額 -¥30,000
自賠責保険料 ¥40,040
販売諸費用(参考価格) ¥65,817
リサイクル料金 ¥12,710

支払総額 ¥6,458,167(消費税込み)

さすがはハイブリッド車! 取得税と重量税が全額免除です! 現在のエコカー制度下ではお得に購入できますね。

上位グレード「マジェスタ"Fバージョン"」

トヨタ・クラウンマジェスタ"Fバージョン"
メーカー希望小売価格 6,950,000円(消費税込み)
燃料消費率 18.2km / L ※JC08モード

ベースグレード「マジェスタ」をベースに、更に安全性と快適性を高めるアイテムが標準装備されています。マジェスタのおすすめオプションであったアドバンスドパッケージも標準装備です。

"Fパッケージ"内装(内装色:ブラック)

シートは本革が標準となり、リアシートはマジェスタでは固定式だったものが"Fパッケージ"では電動で無段階にリクライニングします。エアコンもグレードアップ! マジェスタでは前席のみ吹き出し口がありましたが、"Fパッケージ"ではリア席専用の吹き出し口も備えます。さらに電動のリヤガラスサンシェードが装備され後席の快適性を高めます。
これらの装備はすべて、リヤアームレストに内蔵されたスイッチで操作できます。

パノラミックビューモニター(左右確認サポート・シースルービュー機能付)

"Fパッケージ"のおすすめオプションは、パノラミックビューモニターです。運転席からの目視が及ばない死角の状況をリアルタイムに表示してくれます。また発進時に他車両や歩行者が不意に接近してきた場合には、アラームで注意を促します。

●気になる支払総額はいくら?

トヨタの見積もりシミュレーションでは、以下のようになりました。オプションは一切含めていません。

車両価格 ¥6,950,000

自動車税 ¥9,600
自動車取得税 ¥173,700
減税額 -¥173,700
自動車重量税 ¥30,000
減税額 -¥30,000
自賠責保険料 ¥40,040
販売諸費用(参考価格) ¥65,817
リサイクル料金 ¥12,710

支払総額 ¥7,078,167(消費税込み)

ベースグレードよりも60万円ほど高くなりましたが、ご紹介したような後席の快適性重視の充実装備を見てしまうと、意外と安く思えるから不思議です。ベースグレードでも我慢しない装備内容、と書きましたが撤回します! やはり700万円クラスの高級車です。ステータスや所有感・満足感を満たすためには、ベースグレードよりも"Fパッケージ"ですね! 装備内容はほとんど「ミニ・センチュリー」と言っても良い内容です。

唯一の4WD「マジェスタ Four」

トヨタ・クラウンマジェスタ Four
メーカー希望小売価格 6,540,000円(消費税込み)
燃料消費率 19.0km / L ※JC08モード

「マジェスタ Four」がマジェスタシリーズ、一番のお買い得かもしれません! というのもお値段が"Fバージョン"より40万円もお値打ちなのに、装備はほぼ同じ! フルタイム4WDの採用で悪天候時の安全性も高レベルなのに、燃費もシリーズで一番良く、しかもレギュラーガソリン仕様車なので燃料費が安く抑えられるといいことずくめです。

あえて苦言を呈するならば、直列4気筒エンジンを搭載していることです。クラウンらしさ、という点にこだわれば最低6気筒は欲しいですよね。しかし、大排気量の直列4気筒エンジンは低回転トルク型のエンジンになり、ほぼショーファードリブンな性格のマジェスタには、低回転トルク型エンジン搭載はむしろ好都合。スムーズな発進が期待できます。さらにアシストするモーターもトルク型にチューニングされています。FR車より1,000cc少ない動力性能のハンデは、特に発進時ではトルク型エンジン + モーターアシストのおかげで感じることもなさそうです。

出典:http://toyota.jp/crownmajesta/interior/navi/

「マジェスタ Four」のおすすめオプションは15チャンネル・18スピーカーを採用した「トヨタプレミアムサウンドシステム」です。標準状態でも10個のスピーカーを採用した「クラウン・スーパーライブサウンドシステム」を搭載していますが、「トヨタプレミアムサウンドシステム」は車内の構造を徹底解析して音響をチューニングしており、マジェスタ車内をご自宅ではなかなか到達できない高レベルのリスニングルームへと変貌させます。

●気になる支払総額はいくら?

トヨタの見積もりシミュレーションでは、以下のようになりました。オプションは一切含めていません。

車両価格 ¥6,540,000

自動車税 ¥7,500
自動車取得税 ¥163,500
減税額 -¥163,500
自動車重量税 ¥30,000
減税額 -¥30,000
自賠責保険料 ¥40,040
販売諸費用(参考価格) ¥65,817
リサイクル料金 ¥12,710

支払総額 ¥6,666,067(消費税込み)

クルマ好きの方だと「クラウンなのに直4かぁ」と思われるかもしれませんが、その思いを補って余りある魅力を感じさせてくれるのが「マジェスタ Four」です。レギュラーガソリン車であることも、地味にうれしいポイントですね。

クラウンマジェスタの中古車情報

このクラスの新車となるとなかなか手が出ないですが、中古となれば話が変わります。ご自身にあった価格帯のものや掘り出しものもあるかもしれません。是非中古車もチェックしてみるといいと思います。

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クラウンマジェスタ、新型車の噂は?

トヨタ・クラウンはほぼ4~5年に1度、モデルチェンジをしており、マジェスタもクラウンのモデルチェンジ周期に準じています。現行モデルの登場が2013年ですから、2017~2018年ごろがモデルチェンジのタイミングに当たります。昨年2015年10月にマイナーチェンジを実施したばかりなので、現行型モデルをご購入されても、すぐに旧型になるリスクはないでしょう。

次期新型マジェスタはどんなクルマになるのか? 筆者はまだ、うわさを聞いたことはありません。どんなクラウンマジェスタが開発されているのか、気になりますね!

【まとめ】現行型は「ZERO マジェスタ」!

トヨタ・クラウンマジェスタ
Photo by yino19700

従来からのクラウンマジェスタのファンの方には、V型8気筒エンジンが搭載されない現行型にマジェスタのアイデンティティを感じることが難しいかもしれません。搭載エンジン、ボディ、シリーズの位置付けを見直した現行型クラウンマジェスタは新時代のマジェスタであり、これからのマジェスタシリーズの基礎となる、まさに「ZERO マジェスタ」です。これからクラウンマジェスタがどのような車種に育つのか、楽しみですね!