三菱渾身の作品!FTOの魅力に迫る!

FTOシリーズから見る三菱の妥協のない車作り。今回は拘り尽くされたFTOの魅力に迫ります。

三菱FTOは1970年から始まっていた

FTO(1994年)のルーツをさかのぼって行くと、コルト(1963年)→コルトギャラン(1969年)→コルトギャランGTO(1970年)、ギャランクーペFTO(1971年)と長い歴史があります。では今回は簡単にその系譜をたどっていきましょう。

FTO(1994年)までの系譜

初代コルト(1963年~1970年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

三菱初の量産型4ドアセダンで、またKE43型と命名されたOHV直列4気筒の水冷エンジンも三菱の量産乗用車用としては初のものでした。最高出力は51馬力、最高速度125km/hと当時としては非常に高性能でした。
FTOの歴史を語る上で、このコルトシリーズは切っても切れない関係となっています。

初代コルトギャラン(1969年~1973年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

コルトギャランは、従来のコルトとは全く異なるコンセプトの新しい4ドアセダンとして1969年にデビューしました。エクステリアデザインはジョルジェット・ジウジアーロが提案したデザイン案を参考に社内チームによって仕上げられたそうです。アメリカンマッスルのようなデザインが受け大ヒットしたそうです。
エンジンは1,300ccと1,500ccの二種類の設定です。
一般的な使用を考えられているコルトに対し、コルトギャランはスポーツセダンのような印象を受けます。

初代ギャランGTO(1970年~1977年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

ファストバックスタイルの2ドアハードトップクーペです。基本設計はコルトギャランと共有しつつ新たにスポーティーなハードトップクーペとして登場しました。トランクリッド後端の跳ね上がったダックテールと呼ばれるデザインを取り入れさらにアメリカンマッスルカーのイメージが強調されました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

このギャランGTOは現在でも多くの旧車愛好家にレストアなどを施され、重宝されているモデルでもあります。

ギャランクーペFTO(1971年11月~1975年)

ギャランGTOの弟分として、1971年11月に販売が開始されました。5座のファストバック+ノッチバックスタイルの2ドアクーペです。そのプロポーションは、ワイドトレッド&ショートホイールベースと特徴的です。
基本設計はギャランシリーズと共用しており、エンジンフード(ボンネット)はコルトギャランと、ドアはコルトギャランハードトップ、ギャランGTO、ニ代目ギャランハードトップとの部品を共有しています。なのでドアが車体に対して長く見えます。
そのほか、足回りやパワートレーンなどのメカニズムもコルトギャランからの流用でしたが、エンジンは商用車用に設計された1,400ccの86馬力エンジンを搭載しています。
ちなにみFTOとは、Fresco Turismo Omologateの略で、イタリア語で「公認された新鮮なフィーリングを持つ車」という意味となっています。

初代FTO(1994年~2000年)

1975年から長い期間が空きましたが、1994年、全てを一新して復活しました。当初は日本国内専用車でしたが、2000年代以降は日本からも並行輸出され、海外でも人気のスポーツカーとなっています。
駆動方式はFFのみとなっています。
上級グレードには可変バルブ機構搭載のMIVECエンジンを採用しています2,000ccながら200馬力を発生する完成度の高いエンジンです。
直線的基調が多い三菱車の中では、珍しく曲線で構成されたデザインが特徴となっています。
マイナーチェンジは3回行われました。前期型は1994年~1995年、中期型は1996年、後期型は1997年~2000年となっています。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

FTOの魅力はなんと言っても6気筒エンジン

FTOには一般的スペックの直列4気筒1,800cc(前期170馬力、中期~180馬力)のほかにV型6気筒2,000ccエンジンがラインナップされています。このV型6気筒エンジンは通常のモデル(170馬力)とMIVECモデル(200馬力)の二種類ラインナップされています。
FTOのようなコンパクトなサイズでFF車はどのメーカーでも一般的なイメージがありますが、通常は4気筒エンジンが搭載されており、もはや「常識」です。しかしV型6気筒となれば話は変わります。これはかなりの「異端児」です。
メーカー側からすればコンパクトなFF車にコストを掛けたくありません。しかし三菱は違いました。今までの「FTO」の系譜をたどってみてもどれも妥協のないスポーツカーです。このFTOが登場したのは1994年です。すでにスポーツカー人気も冷めつつある雰囲気でした。
そこへこの異端なFTOが登場することにより注目を集めました。これは車好きなら気になるスペックです。コンパクトFFでV6エンジンとは、一体どんなフィーリングなのか? さらにそのエンジンは低燃費でハイパワーなMIVECが搭載されています。他メーカーでは高回転型エンジンを採用している中でFTOはトルク型。この逆転の発想のようなスペックが功を奏し、一躍ヒットとなりました。
本当に2,000ccなのか? と思わす図太いトルクで加速するコンパクトFFの感覚は新鮮の一言です。もしFTOが好きで車が好きならば、このV型6気筒エンジンをおすすめします。もちろんMIVECが高性能ですが、MIVEC非搭載モデルでも十分にその魅力を体感できます。どちらもおすすめです。

今さら聞けない!MIVECエンジンってなに⁉

MIVEC(マイベック)エンジンとは三菱にとって非常に重要な技術です。これにより三菱の自動車は各方面で好成績を収めることができているといったところでしょう。ではこのMIVECエンジンとはなんなのか?
MIVECとはMitsubishi Intelligent&Innovative Valve timing&lift Electronic Control system(ミツビシ・インテリジェント&イノヴェイティヴ・バルブタイミング&リフト・エレトクロニック・コントロール・システム)の略です。と言ってもこれではなんのことかサッパリわかりませんね。
まずエンジンとは、必ず最高出力の表記があると思います。FTOのMIVEC付きV型6気筒であれば最高出力:200馬力/7,500rpmとなっています。これは7,500回転で一番パワーが出ると言ったことになります。そしてそれは200馬力であるとわかります。
このようにエンジンには一番パワーの出るポイントが一ヵ所しか作れないのです。この最高出力を出すポイント(回転数)は一般的には高回転の方が更なる高出力を狙うことが可能です。しかし高回転過ぎると低回転域~中回転域が非力になってしまいます。逆に低回転域もしくは中回転域に最高出力ポイントを設定すると、高回転域が非力になってしまい、シフトチェンジが頻繁に要求されるエンジンとなってしまいます。さらに高回転域のそれとは違い、それほど高出力を狙えません。
そこで理想を考えてみましょう。例えば中回転域にピークパワーを設定したエンジンと高回転域にピークパワーを設定したエンジンをドッキングすれば幅広い回転数でフルパワーを発揮できることになります。
そこでMIVECエンジンは、それに似た構造を持っています。エンジンのピークパワーと密接な関係にあるカムシャフトと言われるパーツが特殊な構造になっており、低回転用のカムシャフト、高回転用のカムシャフトと回転域で切り替わってくれるのです。この構造により、先ほどの特性の違う2つのエンジンをドッキングしたような状態を再現しているのです。
三菱ではMIVEC、ホンダではVTEC等、メーカーによって呼称は違いますが、総じて「可変バルブタイミング機構」と呼んでおります。この機構をいち早く量産型に取り入れたのが三菱とホンダです。
MIVECエンジンの特徴は、低回転から高回転まで高出力を保ちながら加速します。どの回転域からでも鋭い加速をするのでシフトチェンジの回数も少なく走行することも可能です。
そのほかカムシャフトの切り替わり時に排気音も変わります。これには何とも言えない気持ち良さがあります。一度体感すると病み付きになる中毒性があり、スピードを出し過ぎてしまうデメリットもありますので気を付けましょう!

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FTOのMIVECエンジンです。この動画の5,500回転あたりで音が切り替わります。

FTOはオートマチックも一味違う!

FTOに設定されているトランスミッションはMTとATとなっています。このFTOからINVEC-IIスポーツモードATと言う、MT感覚でシフトチェンジのできるオートマチックが採用されました。今ではどんな車種にでも当たり前のように採用されているシステムですが、当時としてはこのFTOが先駆けとなりました。

FTOの走行フィールは?

V型6気筒エンジン搭載モデルはさすがにエンジンの重さを感じます。さすがに軽快に走るといった乗り味ではありませんが、見た目からは想像できないような6気筒の力強い走りが魅力的だと思います。これはこのサイズのFF車ではFTOでしか味わえません。もちろん他メーカーで探せば似たような車はありますが、流通量の比較的少ない輸入車になるので購入から維持を考えれば少し現実離れしてしまいます。コスト面でも圧倒的にFTOの方をおすすめします。
4気筒モデルはクセもなく一般的なFF車の挙動が味わえます。

気になる中古市場は?

中古車相場は?

中古車相場は14.7万円~61万円となっています。一時のスポコンブーム期に比べ流通量が圧倒的に減っていますが。まだまだ手に入れることは可能です。
走行距離としては5万キロ程度の物から10万キロあたりが流通しているようです。程度も悪くなく、MTもATも平均的に流通しています。ノーマルからカスタム車まで手に入る状況です。好みに合った一台を探しましょう。

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MIVECは注意!

エンジンオイル管理が少しシビアなMIVECエンジン。グレードの低い物や粗悪なオイルを使用しているとMIVECの魅力でもあるカムシャフトの切り替えが上手く動作しない可能性があります。中古車を購入の際は必ずエンジンをかけて異音はないかチェックしましょう。
理想は試乗してカムシャフト切り替わりを確認することです。先ほどの動画を参考に、音を聞きましょう。切り替わらなければMIVEC機構が壊れている可能性があります。もしくはたまにMIVECが作動しないなどもあるので何度か確認しておいた方が良いでしょう。

もしも手に入れたら

MIVEC機構の付いていないモデルに関してはそこまでエンジンオイル管理に気を遣う必要はありません。しかしMIVEC付でしたら必ずグレードの高いオイルを使用しましょう。販売されてから年数が経過していることもあるので多少オーバースペックなオイルでも構わず使用しましょう。
オイル代をケチッてエンジンを壊したら話になりません。

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まとめ

いかがでしたか? FTOの魅力には気付いていただけましたか? もし気になっている方は、コンパクトFFで6気筒エンジンのフィーリングをぜひ体験してみてください。見た目もカッコ良く、走れば中毒性のある乗り味があります。一度ハマッたらなかなか抜け出せない魅力の一台かと思います。
もちろん本格的なサーキット走行もおすすめです。実際に6気筒のパワーを利用してダートラリーやジムカーナといった競技でいまだ現役で使用されています。
走行性能も高い次元にあるのでスポーツカーに興味のある人も良ければ愛車候補に入れてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!