初心者でも大丈夫。カーナビをDIYで取り付けてみよう。

「カーナビの取り付け? 素人には無理だよ! 」って、みなさん思っていませんか? 簡単な作業ではないけれど、基本を勉強すればできない作業ではありません。さあ、あなたもチャレンジしてみませんか。

自動車とカーナビ

歴史

1980年頃、世の中には「カーナビゲーション」という言葉もなく、それらしきものといえば映画007に出てくる「ボンドカー」に装備されているものか、特撮テレビシリーズの「ナイトライダー」に出てくるもので想像する未来の夢のような装備でした。
そんな中、カーナビ技術は研究開発が着々と進んでいました。1981年ついにカーナビの原型ともいえる「エレクトロ・ジャイロケータ」を搭載した「アコード」がホンダから発売されました。現在のカーナビからは想像できないくらいの、アナログな技術で精度もあまり高くないものでしたが、市販車初の技術に話題となりました。
1985年に東京モーターショーでGPSを利用したカーナビのプロトモデルが三菱電機より発表されました。その後、各自動車メーカーからGPSカーナビ搭載のクルマが次々と発表されました。当時のモデルはブラウン管のモニターにCD-ROMの記憶媒体で表示するものでしたが、価格はとても高く若者にとっては憧れの装備でした。1990年、パイオニアから市販モデル世界初のGPSカーナビが発表されました。このモデル発表から市販モデルの開発が進みカーナビが一般化していくこととなりました。
記憶媒体もCD-ROMからDVDへ、そしてHDDへと大容量化が進みました。それと並行して物理的なモーターを必要としない廉価なSSDモデルも普及しました。モニターもブラウン管から液晶に代わりオンダッシュ・インダッシュともに画面が薄くなったことにより進化することとなりました。
当時は、メーカー純正モデルは市販モデルにくらべ価格が高いことや拡張性やデザイン性に乏しいことなどにより市販モデルの方が人気がありました。カーナビはカーオーディオと別のシステムで設置するのが一般的でしたが、取り付けるスペースの問題などにより、ヘッドユニット一体のモデルに主流が移ってきました。また最近では、カーナビの価格の低下や新車のカーナビ標準オプションのモデル設定により、後付けよりもナビ付きモデルの新車が多く販売されているようです。

カーナビの取り付け?

前項でも述べたように、現在カーナビの普及率はかなり高くなっていると思います。今回は、カーナビを自分で取り付けるのがテーマですが、そんなことをする必要性はどこにあるのでしょう? 実は市販カーナビの普及により中古のカーナビがオークションサイトではかなりの数が出回っています。価格もかなり安く取り引きされているみたいです。
「自分のクルマはもう古いし新品のカーナビはもったいないなー」と思ってるユーザーも多いはずです。そこで中古品を購入しても、いざ付けるとなると、自分のクルマに合うの? 部品は揃っているの? どうやって付けるの? とわからないことばかりです。そんな不安を解消するためここで基礎を習得しましょう。

カーナビを取り付けてみよう!

カーナビの種類

カーナビには大きく分けて2種類あります。ポータブルタイプのカーナビと設置型のカーナビです。ポータブルカーナビはシガライターのアクセサリー電源をとるだけですので、ここでの説明は省略します。設置型には、オンダッシュモニターのアドオン型・インダッシュモニターのヘッドユニット一体型・インダッシュのチルトアップモニターのアドオン型などがあります。
今回はインダッシュのチルトアップモニター型のカーナビを取り付ける方法を勉強します。理由は取り付けスペースや取り付け方法など一番気をつける要素が多いのでこれを勉強すれば他のタイプは付けれるようになるからです。

準備するもの

事前に準備しておくものをまとめました。

【準備物】
・工具:内装などの脱着や配線の接続などの作業もあるので、それなりの工具は準備してください。
・車検証:型式や年式の確認のためです。
・ハーネスキット:ヘッドユニット一体型のナビの場合。車検証を参考にパーツ量販店などで入手してください。作業時間の短縮になります。
・取り付けキット:車検証を参考にパーツ量販店などで入手してください。なくても大丈夫です。
・パネルキット:車検証を参考にパーツ量販店などで入手してください。なくても大丈夫です。
・フィルムアンテナ:TVチューナー付きのナビの場合は必要です。
・検電機(端子に電圧があれば光やブザーで知らせるもの):電圧の確認用です。
・下記の参考資料:プリントアウトしてください。

【参考資料】
取り付けにあたって、とても役に立つホームページがあります。
ALPINEのページです。使い方は、利用規約に同意をし、取り付けをするクルマのメーカー名・車種・年式を入力して、検索するだけです。
表示される内容は、ダッシュパネルの分解図やハーネス端子の詳細やスピードセンサー信号の位置など図解で表示されるのでプリントアウトして準備しておくとよいでしょう。
カーナビの取り付け説明書もあれば用意しておきましょう。もしなければ、メーカーホームページからほとんどのものはダウンロードできるのでプリントアウトしておきましょう。

アルパイン お客様サポート情報 クルマ別製品取付け情報

主な配線

オプションや機種によって若干のちがいはありますが主な配線をまとめてみました。
・バッテリー電源:常時12Vである。
・アクセサリー電源:イグニッションキーがACC時に12Vである。
・アース:ボディーアースにつながっている。
・イルミ電源:スモールランプ点灯時に12Vである。
・バック信号入力:バックランプ点灯時に12Vである。
・車速信号入力:コンピューターからの車速信号です。
・パーキングブレーキ信号:パーキングブレーキが効いてないときに12Vである。
・GPSアンテナ
・TVアンテナ
・バックカメラ
・マイク入力

取り付けてみよう!

(1)バッテリー端子を外します。
(2)事前に用意したALPINEの車種別の資料を参考にセンターコンソールやダッシュパネルを必要に応じて取り外します。
(3)今回はチルトアップ式モニタータイプのカーナビですのでシフトレバーと干渉はしないか? チルトアップ状態で他の操作(例えばステレオの操作やエアコンの操作など)ができるか?確認をする。
(4)既存のステレオを外したら、配線をしましょう。ヘッドユニット一体型のカーナビであれば、事前に用意しているハーネスキットを利用して配線します。今回は、アドオンタイプのカーナビですので、ALPINEの車種別の資料の配線図を参考に、ステレオのコネクターから、バッテリー電源・アクセサリー電源・イルミ電源・アースを分岐コネクターを使って配線してください。
(5)車速信号・バック信号・パーキングブレーキ信号もALPINEの車種別の資料を参考に配線しましょう。しかし、バック信号などの電源はテールレンズのところからとり出すのでパネル類の脱着も大がかりになります。バックカメラ付きの場合なら、カメラの配線も一緒にするとよいでしょう。車速信号はコンピューターからとるので配線を間違えないように慎重にすることが大切です。
(6)GPSアンテナとテレビアンテナの配線もしましょう。GPSアンテナは室内の窓際でも電波は十分キャッチするので助手席まえのダッシュパネル上の設置したのでいいでしょう。TVアンテナはチューナーの種類により本数がちがいます。ワンセグなら1本、2チューナーフルセグなら2本、4チューナーフルセグなら4本となります。フィルム部分はあらかじめチューナーに合わせて新品を購入しておきましょう。
ここで大切なのはガラスの脱脂はしっかりとしておきましょう。疎かにすると、はがれの原因となります。フロントガラスからの配線は、Aピラーのパネルを外して配線はしっかり止めましょう。音声入力マイクが付いているタイプであればマイクの配線もしましょう。サンバイザーにマイクを付けるのであれば配線はTVアンテナと一緒にまとめて固定し、Aピラーのカバーでかくしましょう。
(7)配線をすべてまとめてカーナビ本体を取り付ける裏側までもってきましょう。ここでの注意点は、配線はカーナビ使用時には電圧がかかるので、金属部分に触れてないか? 接続部分はしっかり絶縁されているか? 固定されているか? フロアーの下などの場合、配線に荷重はかからないか? などの確認が必要です。
(8)既存のステレオとインダッシュのチルト式カーナビ本体を取り付けキットを利用して付けます。専用取り付けキットがない場合は既存のステレオの取り付けステーを利用できる場合も多いです。そのまま利用できなくても少しの加工でほとんどのものは取り付けできます。しかし、販売されているのなら入手した方が手間なく綺麗にできます。
(9)取り付け説明書を見ながら、ナビ裏面に各コネクターを付けましょう。次にナビ本体とカーステレオを固定したものをコンソール内に収めま固定します。ここでは、ナビ本体裏は配線やコネクターでいっぱいのなるはずです。奥にスペースが広い場合はいいですが、ない場合は配線を裏で整理しながら取り付けないといけません。力まかせに押し込むとトラブルのもとになるので注意が必要です。
(10)本体を取り付けたら外したパネルや、余ってる配線をまとめ固定しましょう。
最後にバッテリーを接続し、イグニッションキーを回し、動作確認して完了です。

中古のカーナビ購入時の注意点

中古のカーナビはお手軽価格で大量に出回っております。店頭で説明を受けながら購入するのであれば問題もないかもしれませんが、ネットオークションやカー用品に詳しくないリサイクルショップで購入する場合は次のような点に注意しましょう。

・どういうタイプがいいのか:取り付けスペースはどうなのか? 空いているのは1DINか2DINかないのか?
・大体の相場を調べる:ネットオークションなどで大体の価格を知っておきましょう。あまりにも安いものは避ける方がよいでしょう。修理費用が中古購入代金と変わらない。ってこともありえます。
・取り扱い説明書や取り付け説明書はあるか:メーカーホームページからダウンロードできるが、なかにはサービスを廃止している場合もあるので注意しましょう。
・自動車メーカー純正のカーナビ:同一車種に取り付けるなら問題ありませんが、ほかの車種に付けるのであれば配線のコネクターが合わないのでほぼ素人では付けれないと思ってまちがいありません。
・付属品は揃っているか:欠品があると、共通な汎用品が使用できるものならいいけれど、専用のものとなるとそれを探すのに時間と手間がかかってしまいます。

まとめ

現代のクルマの安全装置は、飛躍的に進歩しています。カーナビですら、一般化してまだ四半世紀ほどしか経っていません。発売当初は夢の装置でここまで一般化するとは想像もできませんでした。今は、自動ブレーキシステムにはじまり、自動操舵システムの開発に各メーカー競って技術開発しています。カーナビを含め、これらの安全装置システムの開発にはコンピューターの処理速度の進歩や、記憶装置の進化や、インターネット環境の整備などが不可欠で、ますます今後進化していくのでしょうね。勝手に走って勝手に止まるクルマ! そんな車が10年後20年後には一般化してるのでしょうかね。もしかしたら、それらの安全装置が後付けできる時代が来るのかもしれませんね。
さてカーナビですが、今までの説明で付けてみる自信はできましたか? 現実には、カーナビを後付けする機会は一般の人にはあまりないかもしれません。しかし、カーステレオを付けれる程度の知識があればそんなに難しい作業ではありません。古いセカンドカーに中古のカーナビを取り付けてみるのも楽しいかもしれませんよ。基本的なシステムの構成は、どのメーカーもどの機種も変わらないので一度取り付けてしまえば、応用して友だちのクルマにも付けてあげることもできますよ。
ただし、作業で一番気をつけなければならないのは、配線の被覆の剥がれによるショートや車両火災です。クルマは常に振動や熱にさらされてます。小さな振動でも長年繰り返されれば被覆も剥がれ断線もします。プロと素人の仕事のちがいはそこにあると思います。カーナビを使えるように取り付けることよりも、それ以上にプロは安全対策に注意を払います。今回ここで学びDIYで取り付けようと思った人はそこまで考えて付けましょう。自分で付けたナビの案内でドライブしてみると、同じ道もまたちがった景色に感じることができるかもしれませんね。