トヨタ・クラウンセダン、その愛すべき姿

日本を代表するクラウンセダンの愛すべき姿を、吉永小百合のCMも思いだし、良く知られたキャッチコピーを振り返りながら、現在のクラウンのセダンタイプから、タクシー仕様を切り離していく流れの中で、コンフォートを現在と近い将来の姿がどのようになるのか見ていきましょう。

クラウン・コンフォートとコンフォート

出典:http://toyota.jp/crownsedan/style/

写真は、現在のクラウンセダン。リアピラーが直立していること注目。

タクシー仕様車

出典:http://toyota.jp/crownsedan/spec/

居住空間(ヘッドクリアランス)を優先し、スタイルを犠牲にしたそのフォルムは、デビュー当時、衝撃を与えました。

1995年に発売された、クラウン・コンフォートとコンフォートの2車種は、言わずと知れたタクシー仕様のセダンです。シャ―シをマークIIに替えて、小型車枠をコンフォート、中型車枠まで拡大したクラウン・コンフォートとして誕生。
これは、クラウンのセダンタイプが、タクシー仕様を作るために、サイズを縛られていたことから脱却して、マジェスタ・ロイヤルサルーン・アスリートなどのシリーズを、作り上げるために行ったものと言えます。
現在ではタクシー仕様は、クラウンシリーズ全体の中でクラウン・セダンとコンフォートの2車種のみとなり、シャーシがマークII基本であることは、変わらないようです。タクシー仕様を突き詰めていくと、ロンドンタクシーのように変化するのでしょうか。自家用車とするには、むしろロンドンタクシーが面白いかもしれません。

現在のクラウン・セダン シリーズ

出典:http://toyota.jp/crownsedan/

現在のクラウン・セダン

クラウン・コンフォートの流れであり、営業車を基本としているようです。つまりコンフォートのシリーズと見ておいてよいのでしょう。マークIIシャーシを基本としたコンフォートよりもホイルベースが105mmほど長く、中型車仕様となっています。
本来のクラウン・セダンの後継車は、マジェスタ・ロイヤル・アスリートなどのシリーズのセダンタイプであり、長い日本の車の歴史を語るクラウンシリーズと見てよいでしょう。
ネーミングは、モデルチェンジを繰り返して、グレードネームの「マジェスタ」「ロイヤル」が車種名となっていたり、長い歴史を感じさせます。

「白いクラウン」

白いクラウンの代名詞となった、クラウン2ドアハードトップ。

キャッチコピー

吉永小百合・山村総のコマーシャルを覚えていますか。それまではクラウンと言えば法人用の黒塗りセダンのイメージが強かったのですが、ハードトップの追加と白い車体でオーナーカーにイメージチェンジした頃です。キャッチフレーズ「白いクラウン」「美しい日本のクラウン」のCMは、日本のモータリゼイションの幕開けを、強烈に印象付けました。
スバル360の「全ての道は、スバルに通ず」のキャッチフレーズで日本のモータリゼイションは幕が開け、カローラの「隣の車が小さく見えま~す」でマイカーブームが訪れ、クラウンの「白いクラウン」「美しい日本のクラウン」で高級車志向が出来あがりました。

メカニズム

トラックの様な梯子型フレームから、「Xフレーム」と呼ばれたクラウン独自のシャーシがあり、それから長くフレームつきシャーシ構成にこだわり続けたクラウンでした。多くの車は、より軽く作れるモノコックボディーに移行していく中、フレームを持つシャーシであるのは、クラウンを乗り継いでいくファンのためであったと言われています。今でも続くクラウンファンのこだわりでした。
クラウンファンは「浮気しない」と言われ、買い替え時期が来ると、また同じクラウンを購入することで知られていました。そのためフレームがあると言うことが、丈夫であり安全であるとのセールスポイントとなるため、設計をする際の条件となっていたようです。もちろん現在では、燃費性能のためもあり、より軽量化を目指してモノコックボディーとなっています。

出典:http://www.asahi-net.or.jp/~rf7k-inue/izen/no-11/rs41/rs41.html

トヨタ独自のXフレームシャーシ。
中央がくびれてXのようになった特徴があります。通常は、両サイドからくびれることはなく直線となっています。
注目は、前輪懸架方式がダブルウィッシュボーンとなっていることです。これは高級車の証です。

クラウンに搭載されていたM型エンジンは、日産のL型エンジンと共に数十年に渡り日本の直列6気筒の標準エンジンとなり、改良が重ねられて使われてきました。ヤマハ発動機がこのエンジンブロックを使い、ヘッドをDOHCとして、映画007シリーズのボンドカーに選ばれたあのトヨタ2000GT に搭載したことは、あまりにも有名です。
さらに高級車として最先端技術を搭載していたのですが、国産初のオートマティック・トランスミッションであるトヨグライドを搭載しました。当時は2速であり現在のAI(人工知能)に近い制御を受けている無段トランスミッションとは比べものにはなりませんが、いつも日本の技術の最先端を行っていました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB2000GT

格納されたヘッドランプの下のドライビングランプがグリルよりも幅広く、ヘッドランプと見間違うばかりなのが特徴です。その後、マイナーチェンジを受けて、グリルと一体型となりました。(写真下)

仕様グレード

それまでの日本車の、スタンダードとデラックスの2つのグレードしかなかった内・外装のレベル分けから「スーパーデラックス」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」のグレードを示す名称が発表された時には、現在で言うところの流行語になっていました。その後「マジェスタ」が追加されたときには、「良く考えるものだ」と感心したものです。それが現在の車のネーミング競争の始まりでした。
現在の「アスリート」はハンドリングが抜群のドイツ車に対抗しての車種です。

詳しい仕様は、トヨタホームページへ

初代トヨペット・クラウン 扉が観音開きなのが特徴。ワンボックスカーのスライドドアの使い心地に近い。
写真は、世にも珍しい左ハンドル。アメリカの高速道路で性能が劣ることを身につまされた、ダットサンと共に後の日本車の高品質の礎となった車。赤いボディー、ホイールまで赤く塗られた現存する当時の輸出仕様であるのなら非常に貴重な車です。

「いつかはクラウン」

高級車志向

フェラーリ・ポルシェ・スカイラインGT-Rなど特殊な車種を除けば、現在でのベンツ・BMWなどのドイツ車がその頃のクラウンでありました。国民の所得水準が向上するに従い車のグレードを上げていくのがステイタスでした。その頃は高級セダンがステイタスシンボルであり、個人所有では高級セダンのハードトップ型でありました。白いボディーに屋根だけ白いレザーを張ったハードトップモデルがお洒落だったのです。
「いつかはクラウン」は、クラウンがステイタスシンボルであることを示していたのです。

最高峰車種

現在の高級ドイツ車の位置づけにクラウンがあり、徐々に国民の関心がベンツ・BMWセダンに移るにつれて、憧れの車からクラウンは落ちていきました。グレード分けされた車種の概念も崩れ始め、スポーツカー・セダン・SUV・ワンボックスなど現在の用途別とも言える車種構成になっていきました。

出典:http://www.bmw.co.jp/ja/index.html

BMW7シリーズ

「ゼロ・クラウン」

クラウンは始まりの車

12代目クラウンセダンより、キャッチフレーズ「ゼロ・クラウン」が使われ始めました。

憧れの車がドイツ車になっていくと高級車としてのグレードではなくなり、レクサスシリーズがアメリカで大ヒットすると、日本では、セルシオを最高級車に位置付ける戦略となり、クラウンから始まる考えにして行ったのでした。コロナマークII・日産ローレルなどが、高級オーナーカーとして発売されたのですが、BMW小型車の人気が高くベンツも小型車を発売するなど、オーナーカーは、一気に外車志向となっていきました。その中で今度は、初めて所有する車と位置付けていったのです。

マジェスタ、ロイヤルサルーン、アスリート

クラウンの車種構成で、現在はこの3種となり「クラウン・セダン」と「コンフォート」が、営業車目的で作られています。
このセダンタイプの3車種が、正当なクラウンのセダンであると言えます。日本の高級セダンの完成形なのでしょうが現在では、レクサスブランドに最高級セダンのブランドは取って代わられているようです。

世界のタクシー仕様に見る、これからのクラウンセダン

世界のタクシー仕様では、ロンドンタクシーが有名です。コンフォートも次のモデルからいよいよ姿も似てくるようです。日産は、NV200バネットがニューヨーク・タクシーとして採用され、セダンタイプのタクシーではありませんでした。では日本でもセダンタイプのタクシーに替りワンボックスタイプのタクシーが、増えていくのでしょうか。

日本では、タクシーとハイヤーがあり、ハイヤーはステイタスシンボルでもありました。ステイタスシンボルとしては、ワンボックスやロンドンタクシーの様な姿ではなく、セダンタイプが好まれ公官庁の公用車や大手企業の社用車などは、黒塗りのセダンと決まっていました。そのため黒塗りセダンタイプのタクシーが、現在でも好まれています。冠婚葬祭の多い鎌倉市のタクシー会社は、黒塗りセダンにその大多数を統一してしまいましたが、ぜいたく感のあるタクシー観光を演出する狙いもあるようです。
しかし最近、社用車としてワンボックスタイプやSUVが増え、考え方が変わりつつあるようです。
自分で運転する車でない限りは、居住性を重視するのは理にかなったことで、若い人たちの求める車に対する性能も、走行性能ではなく居住性に移ってきたことも、大きな影響を与えているようです。
これからは、タクシーに要求される性能も居住性優先となっていくでしょう。
するとロンドンタクシーが、愛されるクラウンセダンの姿なのでしょうか。
CMは吉永小百合に替って、綾瀬はるかでしょうか?

出典:http://www.londontaxi-jpn.com/gallery.html#id46

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