ヨーロピアンデザイン+しなやかな走り!日産プリメーラは魅力的!

一見普通のミドルセダンに見えるプリメーラ。しかし良く考えてみると日産でも異色な車であることがわかります。今回はそんな魅力たっぷりなプリメーラの全モデルを見てみましょう。

レースにも参戦していたプリメーラ

JTCCにも参戦していた

現在のスーパーGTの前身、JTCC(Japan Touring Car Championship)は1994年~1998年まで日本で開催されていた自動車レースの一つです。
ベース車両が4輪、4座4ドア以上の量産車で、2L以下の自然吸気エンジンを車体前方に搭載した車両で行うといったレースだったので、走り屋たちからも多くの支持を得ていました。日産はプリメーラで参戦していたので、この当時のレースを知る人からすればプリメーラ=スポーツセダンといったイメージが強いのではないでしょうか?
事実、初代と二代目はスポーツ志向の強い設定になっていました。発売当初は主に20代の若者に人気があり、チューニングベースにもなっていました。
特に初代プリメーラは、走りを意識してハンドリング性能を上げる狙いでサスペンションの設定を硬くしていたため、乗り心地の悪さからクレームが殺到したそうです。
この当時としてはこのようなスパルタンなセダンは非常に珍しくもありました。

歴代プリメーラを見てみましょう

初代 P10(1990年~1995年)

日本国内のみならず、欧州や台湾市場にも投入された初代プリメーラ。どことなく日本車離れしたデザインがプリメーラシリーズの特徴でもあります。
ボディタイプは日本国内では4ドアセダンのみとなっています。海外仕様では5ドアハッチバックも存在したそうです。
エンジンは1,800cc、2,000ccのSR型エンジンに5速MT、または4速ATの組み合わせとなっています。このSRエンジンは世界的に大ヒットした日産のスポーツカーであるシルビアシリーズにも搭載されたエンジンです。
シルビア用などのチューニングパーツなどの流用が可能で、大幅なパワーアップなども見込めます。寿命が長く信頼のあるエンジンです。

日産の魂がプリメーラの足回りを生んだ

901運動から生まれたフロントマルチリンクサスペンションによるハンドリングの評価は特に高く、発表当時には「乗り心地を度外視すれば、欧州車を超えた」と言われた程の出来具合だったようです。
この901運動とは「1990年代までに技術世界一を目指す」というプロジェクトです。1990年代まで開発された全車種を対象にシャシー、エンジン、サスペンション、ハンドリング、そして品質向上などの技術開発に力を注ぎました。
これは1980年代に販売シェアが落ち始めたことがキッカケとなっていたそうです。その結果1980年代後半から1990年代前半に発売されたパルサー、セドリック/グロリア、シルビア/180SX、セフィーロ、ローレル、スカイライン、マキシマ、フェアレディZ、インフィニティQ45、プレセア、アベニールといった数々の名車を生み出しました。初代プリメーラもそのうちの一台です。

初代プリメーラのスペックを見てみましょう

乗車定員:5人
エンジン:1,800cc/2,000cc
トランスミッション:4速AT/5速MT
駆動方式:FF/4WD
車両重量:1,080~1,360kg

気になる中古車相場を見てみましょう

中古車相場は55万円~99万円となっています。中古市場での流通量は少なく、希少車となっています。ATの物件は少なくMTがメインとなっています。マニアックな人気があるだけに歴代オーナーに手厚くメンテされ、程度の良い車両が多い傾向にあります。
シンプルな構造なだけに故障などの不安も少なく手にしやすい旧車ではないでしょうか?
エンジンパーツは日産でも流通量の多いSR型エンジンなので修理やチューニングに困ることはないと思います。
中古車として販売されている物件の特徴としては2万キロ程度の低走行車から10万キロ程度となっています。年式から計算しても10万キロでも低走行と考えることができます。例えばシルビアのようにドリフトなどスポーツ走行に酷使しても20万キロ以上の使用が何台も確認されています。ターボエンジンのシルビアに対してプリメーラはノンターボですのでさらに高寿命ではないでしょうか?

初代プリメーラはこんな人におすすめ

ハンドリングに重きを置いて設計された軽量FFセダンは日産の歴史の中でも珍しい部類です。そいなプリメーラは峠道のようなコーナリングの多い道を走れば魅力が発揮されること間違いなしです。
絶対的パワーはこそありませんが、軽快にブレーキング、コーナリングを繰り返していくうちに運転に夢中になること間違いなしでしょう。
走って楽しいセダンをお探しの方におすすめです。エンジンもノンターボなので実燃費リッター10~12キロと低燃費です。
車のメンテナンスもイージーなので初心者向けと考えられます。90年代の車に乗りたい人、以前走り屋をしていてもう一度青春したい人にもおすすめです。

二代目P11(1995年~2001年)

安全性能をはじめ各部で大幅な改良が行われたニ代目プリメーラ。このモデルチェンジではどちらかと言うと日本向けな外観になりました。足回りはさらに磨きが掛かり、マルチリンクビーム式のリアサスペンションとなりました。
エンジンは1,800cc、2,000cc共にロッカーアームのカム接触部をローラー化するなど、フリクションの低減と耐久性の向上が図られたのも特徴です。さらに2,000ccのSR20DEエンジンは吸気系にトルクアップレゾネーターを採用したことにより、低中回転域のトルクが向上しました。ですのでスポーツ走行を楽しむのであれば2,000ccモデルがおすすめとなります。
そのほかデュアルエアバッグが標準装備されるなど安全面も充実しました。

二代目プリメーラのスペックを見てみましょう

乗車定員:5人
エンジン:1,800cc/2,000cc
トランスミッション:4速AT/5速MT/CVT
駆動方式:FF/4WD
車両重量:1,140 - 1,460kg

気になる中古車相場を見てみましょう

中古車相場は10万円~25万円となっています。性能的には初代から着実に進歩した二代目ですが、JTCで活躍した初代に比べると人気が少々劣りがちです。そのため中古車市場でも流通台数は極めて少なく、低走行車ばかりが販売されていますが、プレミアは付いていない模様です。
とは言え、低価格で状態の良い車体が手に入るので気に入ればこれほど都合の良い車体はない程です。

二代目プリメーラはこんな人におすすめ

初代より少し重量が増した二代目プリメーラですが、その走りは確かな物です。コーナリングの次元は初代の上回っています。さらにエンジンはトルクの増したSR20エンジンを搭載しています。初代の「ここがもう少しこうだったら…」と思う部分が全て改良されていると言うことです。
このモデルからさらに走る楽しさもアップしています。値段の低価格な傾向にある二代目は低予算でその走りを楽しむことができます。
もちろんカスタムパーツなども手に入るので楽しむ要素は十分です。
これからサーキット走行に入門を考えている人にもおすすめできます。ハードなカスタムも可能なので、長い付き合いができると思いますよ!
実燃費はリッター10キロ~12キロと低燃費となっています。実用的な街乗りも難なくこなせると思います。

三代目P12(2001年~2008年)

全長と全幅を拡大し3ナンバーの専用ボディとなりました。ボディータイプは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンも追加されました。それまでのイメージとは全く違う近未来的なデザインになったのも印象的です。エンジンもそれまでのSR型と違い、2,500ccと2,000ccのQR型を採用しました。
これまでのスポーツセダンと言うよりもミドルセダンの性格の強い三代目プリメーラですが、可変バルブタイミング機構「NEO VVL」付SR20VE型エンジン+6速MTを搭載したモデルも追加されました。このエンジンは日産において歴史の長いSR型エンジンの最終形にして最強のエンジンです。可変バルブタイミング機構を採用したことにより、低速域から高速域まで常に理想的なパワーを出力することが可能となりました。2,000cc204馬力となっています。それまでのSR型エンジンでは150馬力と、同じ排気量で50馬力以上のパワーアップを考えるとその凄さがお分かりいただけるかと思います。
この三代目プリメーラの魅力を味わうならSR20VE型エンジンのモデルをおすすめします。

三代目プリメーラのスペックを見てみましょう

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

乗車定員:5人
エンジン:2,000cc/2,500cc
トランスミッション:4速AT/5速MT/CVT
駆動方式:FF/4WD
車両重量: 1,270 - 1,410kg

気になる中古車相場を見てみましょう

中古車相場は8万円~61万円となっています。価格的には一般的なミドルセダンの値段設定かと思います。傾向としてはどの価域も低走行車が多い印象を受けます。一見希少価値のありそうなSR20VEエンジンモデル(20V)も通常の値段で販売されているのでこれは狙い目かと思います。
程度の良い低走行なミドルセダンを60万円程度もしくはそれ以下で購入できるので、コストパフォーマンスの良い車を探している人にもおすすめです。

三代目プリメーラはこんな人におすすめ

独特なフォルムを持った三代目プリメーラ。カスタムベースとしても良い素材で、プリメーラにしか出せない雰囲気を活かしたドレスアップが魅力的かと思います。販売は2008年に終了していますが、時代を感じさせないのも特徴です。
初代から比べると、決して軽量と言えない車重になりましたが、SR20VE型の200馬力オーバーノンターボエンジンはインパクト大かと思います。サーキット走行はもちろんですが、ワインディングを軽く楽しむには少々オーバースペックかもしれません。そういった意味では贅沢な車かと思います。
世間的にもスポーツセダンのイメージのない三代目プリメーラでほかのスポーツカーをあっと驚かしてはいかがでしょうか?

初代、二代目プリメーラの購入を考えている人へ

下見は慎重に!

初代や二代目プリメーラも販売から長い年月が経過しています。いわば旧車です。旧車の部類ではプリメーラは状態が良く敷居が低いと言えます。とは言え中には大きなサビやエンジンに問題を抱えている車体もあるハズです。
トランクの内張りやボンネットを開けたサスペンションの付け根などサビに侵されていないか要注意して下見しましょう。多少のサビは仕方ないです。ここで注意したいのは、雨漏りが原因で生じた広範囲なサビや、雪国特有の、凍結防止剤によってできたサビです。これが原因のサビはみるみるうちに広がって行くので注意しましょう。
そのほかエンジンの異音は実際にアイドリングさせて、じっくり聞きましょう。もしも打音が大きい場合は調整が必要になります。本格的な走行前に消耗している部品を交換や調整しておきましょう。

リフレッシュは必須!

年式的にブッシュ類のヘタリは避けて通れません。ですので純正品でも強化品でも足回りのゴムブッシュ類は新品に交換しましょう。これをしておかないとプリメーラの持ち味であるハンドリングの良さを体験できません。ブッシュ総入れ替えだと工賃込みで10万円以上の見積もりになるかもしれませんが、車体価格がお手頃なのでトータル的に見れば妥当かと思います。
兎にも角にもリフレッシュすればとっても楽しい車になることは間違いないですよ!

ブレーキパッドは要交換をおすすめします!

この年式の車はほぼ全車と言って良い程ブレーキの効きが悪いです。これは車が販売された当時に比べ今ではタイヤの性能が上がったせいで、ブレーキが負けてしまっているからです。現代の車事情を見ても当時のブレーキのままでは少し不安が残ります。
ブレーキキャリパーの大きさを見ても、現代の車は大きくなっています。キャリパーが大きいとストッピング性が良いと解釈してください。それに比べて15年以上前の車は一部のスポーツカー、高級車を除いて比較的小さいキャリパーが装着されています。
そこでキャリパーを大容量の物に交換するとなると少し大掛かりなので、ブレーキパッドを良く効く物に交換すれば安心してドライブを楽しめるほか、スポーツ走行にもゆとりができてさらに楽しむことができると思います。
プリメーラのみならず、旧車の購入を考えている人はブレーキパッドを制動能力の高い物に交換することをおすすめします。

ブレーキパッド フォーミュラ800C リア用 90.2~95.9 HP10/FHP10/P10E プリメーラ/プリメーラカミノ

¥13,900

●材質:カーボングラファイトメタリック ●左右セット ●摩擦係数:0.38~0.65 ●ローター適正温度域:常温~800℃ ●排気量:2000 ●MADE IN JAPAN
※ご注文の際は必ず車検証記載事項をご確認下さい。車台番号・型式指定番号は車検証に記載されています。
対応車種: 90.2~95.9 HP10/FHP10/P10E プリメーラ/プリメーラカミノ

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まとめ

いかがでしたか? プリメーラの秘められた魅力には気付いていただけましたか? 若い人や最近車に興味を持たれた人には意外な性能を持っていると感じた人も多いのではないでしょうか? 今では想像もつかないかも知れませんが、峠へ行けばロールバーで武装したシャコタンで爆音のプリメーラもたくさん走っていました。当時を知る人にはカルソニックプリメーラなど懐かしいのではないでしょうか?
世代が変わると印象も変わる、そんな車がプリメーラだと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。