日本から海外へ!現在世界中で大人気な「ドリフト走行」とは?ドリフトのやり方やオススメの車両もご紹介!

コーナーを速く曲がるためのテクニックとして使われていた「ドリフト走行」ですが、車の性能やタイヤ性能がアップしたため、レースで使われることはほとんどなくなりました。その代わりにパフォーマンスとしてのドリフト走行が近年注目を集めています。日本で人気が出て、現在では世界中で大会が開催されるほど人気なモータースポーツとなっています。

ドリフトとは?意味は?

ドリフト(ドリフト走行)とは後輪または4輪を滑らせながコーナーを曲がっていく走行技術です。車がスリップしている状態なので、ステアリング操作やアクセルワーク、ブレーキングなどを上手く使ってスピンしないようにコントロールをしなければいけません。雨の日や雪道などで車がスリップして事故につながってしまうことがありますが、ドリフト走行ではわざと車をスリップ状態にしてコーナリングしていきます。

ドリフトという言葉の由来について

ドリフトは英単語の「drift」が語源となっており、この単語の意味は「漂流する」という意味です。ドリフト走行中は車体が流されている状態なので、その姿から「drift」という言葉が使われるようになったのではないでしょうか。誰が名付けたのかなどは不明です。

早く走るためのドリフト走行

1980年代はドリキンこと土屋圭市がドリフト走行を多用するドライビングスタイルで、富士フレッシュマンレースの開幕6連勝など圧倒的な速さを見せていました。しかし、現在ではレース車両の性能向上やタイヤのグリップ力の向上などにより、サーキットで順位やタイムを競うレースでのドリフト走行はタイムロスになると言われています。

その一方で舗装されていない道を走行するラリーや、パイロンで作られたコースを走行するスラローム競技のジムカーナなどではドリフト走行が多用されています。ラリーでは砂利道や雪道を走ることもあり、ドリフト走行をしながらコーナーを曲がることで安定して曲がることができます。ジムカーナー走行においては180度転換しなければいけないコーナーで使われることが多いです。

魅せるためのドリフト走行

早く走るためのドリフト走行と違い、ドリフト走行中の角度やスピード、煙などパフォーマンスとしてのドリフト走行が近年とても人気が出てきています。タイムなどを競うわけではなくどれだけ観客を沸かせることができるかという点で順位をつけていきます。2台で同時に走行して勝負を競う「追走」や複数の車でドリフトをして観客を沸かせる「団体走行」などがあります。

後ほどご紹介いたしますが、日本では「D1グランプリ」、アメリカでは「フォーミュラーD」という有名なドリフトの大会が開催されています。これらの大会に参加している人たちはプロのドリフター達で賞金やスポンサー料などで収入を得ています。

ドリフトのやり方

ドリフトはリアが滑り出したらカウンターステア(曲がっている方向をは逆にハンドルを切る)をあてつつ、アクセルとブレーキでスピードを調整していきます。ざっくりとしたやり方ですが、基本的にはこのような操作になります。最初の段階の「リアが滑り出したら」ですが、リアを滑らせるためのきっかけ作りには様々な方法がありますので、ご紹介をしていきます。

初級編:サイドブレーキをきっかけにドリフトをする

最初にご紹介するのが最も簡単なサイドブレーキをきっかけにしてリアを滑らせる方法です。ドリフト初心者がまず最初に覚えるべききっかけ作りだと言われています。やり方は下記の通りです。

1、少し速いと思うぐらいのスピードでコーナーに向かいます。
2、コーナーが近づいてきたら軽くブレーキを踏んで荷重を移動させます。
3、曲がる方向にハンドルを切って、クラッチを切り一気にサイドブレーキを引きます。
4、一気にリアが滑り始めるので、サイドブレーキを戻してクラッチをつなぎます。
5、スピンしないようにカウンターステアを当てます。
6、アクセルを踏み込んでタイヤを空転させながらコーナーを抜けていきます。

中級編:ブレーキングをきっかけにドリフトをする

サイドブレーキを使ってきっかけ作りができるようになったら、続いては「ブレーキングドリフト」に挑戦してみましょう。やり方はサイドブレーキを使ったきっかけ作りに似ていますが、少しテクニックが必要になってきます。やり方は下記の通りです。

1、少し速いと思うぐらいのスピードでコーナーに向かいます。
2、コーナーが近づいてきたらハンドルを曲がる方向に切ります。
3、ハンドルを切った瞬間にブレーキを強く踏み込みます。
4、ハンドルを切る量、ブレーキの踏み具合、速度が合えばリアが流れます。
5、スピンしないようにカウンターステアを当てます。
6、アクセルを踏み込んでタイヤを空転させながらコーナーを抜けていきます。

最初はなかなかうまくできないと思います。コーナーの少し手前で曲がる方向とは逆に一瞬ハンドルを切ってから曲がる方向にハンドルを一気に切ると左右の荷重移動によりリアが滑りやすくなります。また、ブレーキの踏み具合は強すぎるとロックしてしまったりアンダーステア気味になってしまい、弱すぎると荷重移動ができないので、リアが滑りません。何度も練習してベストな踏み具合を見つけましょう。

上級編:クラッチ蹴りをきっかけにドリフトをする

最後にご紹介するのがクラッチ蹴りをきっかけにリアを滑らせる方法です。非常に高度なテクニックですが、ドリフトの大会なのでは当たり前のように使われています。アクセル全開でコーナーに進入していくので、最初は恐怖を感じるかもしれませんが、慣れてしまえば一気に角度をつけてドリフト状態に持ち込むことができます。

1、アクセル全開でコーナーに向かっていきます。
2、コーナー進入時にハンドルを切って一瞬クラッチを蹴り(切る)ます。
3、回転数が一気に上がり、リアが滑り始めます。
4、素早くカウンターステアをあてて、アクセルで調整します。
5、コースアウトしないようにブレーキで速度を調節します。
6、アクセルを踏み込んでタイヤを空転させながらコーナーを抜けていきます。

アクセル全開でコーナーに進入できるこのテクニックでは、速い速度でドリフト状態に持ち込むことができるので、迫力は抜群です。ハンドルを切る速さや切る量によって進入時の角度を調節することができるので、いろいろ試してみてください。

ドリフトの練習方法

これからドリフトを始めようと思った時に、いきなりサーキットに行ってコースインするのは他の人に迷惑をかけてしまったり、クラッシュして車を壊してしまうことがあります。サーキットに行ってコースインする前に簡単にできるドリフトの練習方法をご紹介いたします。練習場所についてはこの後に記述いたしますので、そちらをご覧ください。

まずは定常円旋回をマスターしよう

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ドリフトの基本をマスターするために定常円旋回は最もポピュラーな練習方法です。D1グランプリなどで活躍しているプロのドリフター達もここから始めています。定常円旋回でリアが滑る感覚やスピンをしないためのカウンターステアの感覚を掴んでいきましょう。やり方は下記のとおりです。

1、車が停止している状態で1速に入れてクラッチを切っておきます。
2、アクセルをチョンチョンと踏んで回転数を上げます。
3、ハンドルを切ってからクラッチを一気につなぎます。
4、一気にリアが滑り始めますので、アクセルを踏んで回転を維持します。
5、リアが滑り始めたらハンドルから手を離します。
6、ハンドルが勝手に回ってカウンターステアを当ててくれます。
7、カウンターが当たったらハンドルを掴んでスピンしないように調整します。
8、綺麗な円を描くようにドリフト走行を維持しましょう。

簡単に説明させていただくと上記のようになります。円を描く際に中心部分にパイロンなど置いておくとわかりやすいでしょう。アクセルを踏み込むとリアが流れますので、アクセルワークとスピンしないようにハンドル操作が重要になってきます。

定常円旋回ができるようになったら8の字に挑戦

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定常円旋回ができるようになったら続いては8の字に挑戦してみましょう。定常円旋回よりも難易度が少し上がりますが、8の字ができるようになればサーキットにコースインするまであと1歩です。定常円旋回では主にアクセルワークでのコントロールでしたが、8の字ではアクセルワークはもちろん、ハンドル操作も必要になってきます。やり方は以下のとおりです。

1、車が停止している状態で1速に入れてクラッチを切っておきます。
2、アクセルをチョンチョンと踏んで回転数を上げます。
3、ハンドルを切ってからクラッチを一気につなぎます。
4、一気にリアが滑り始めますので、アクセルを踏んで回転を維持します。
5、リアが滑り始めたらハンドルから手を離します。
6、ハンドルが勝手に回ってカウンターステアを当ててくれます。
7、走行するラインをイメージして、その方向に目線を向けていきます。
8、カウンターを当てたまま、アクセルを緩めると反動でリアが逆に流れます。
9、すぐに逆方向にカウンターを当てて、逆回りで定常円します。
10、7〜10を繰り返します。

1番重要なことは自分の走行したいラインをしっかりとイメージして、目線を向けていくことが1番のコツとなっています。最初のうちは振りっ返しの際にカウンターステアが遅れてスピンしてしまうことが多いと思いますが、何度も挑戦してタイミングを掴んでいきましょう。

ドリフトの練習場所

ドリフトの練習をするにはどこがいいのでしょうか。ここではドリフトの練習に適した場所についてお話しさせていただきます。

ジムカーナ場での練習

ドリフト初心者であれば、まずはジムカーナ場がオススメです。コーンなどで作られた簡易コースなので、実際のサーキットよりも気軽に走行することができます。また、走行料金に関してはサーキットより安いことが多いので、練習場所にはピッタリです。

ジムカーナ場では数多くの練習会が開催されていますので、練習会に参加することで比較的安く走行をすることができます。さらに他にもたくさんの参加者がいるので、走り方を教えてもらえたり交友関係を広げていくことができるので、オススメです。

サーキットでの練習

定常円旋回や8の字ができるようになり、ドリフトの感覚がつかめてきたらサーキットに行ってみましょう。最初は大きなサーキットに行くのではなく、ミニサーキットが料金の面などでオススメです。また、ドリフト走行を禁止しているサーキットもあるので、そちらについては事前に確認しておきましょう。

ジムカーナ場と同じようにサーキットでも数多くの走行会が開催されています。その中でもオススメなのがドリフト専用の走行会です。グリップ走行をする車を気にしないで、のびのびとドリフトの練習をすることができます。ドリフト走行をしている方ばかりなので、オススメのセッティング方法やドリフトのコツなどを教えてもらえることもあるかもしれません。

峠や埠頭、一般の駐車場での練習はやめましょう。

ジムカーナ場やサーキットに毎週行くのはお金がかかってしまいます。だからと行って公道でのドリフトの練習は絶対にやめましょう。公道でのドリフト走行は道路交通法違反になります。それだけではなく一般者の走行を妨害したり、騒音などで近所に住んでいる方に迷惑がかかってしまいます。また、ドリフト走行中にコントロールを失った場合にはサーキットなどと違い大きな事故につながってしまいます。

近年公道でのドリフト走行を厳しく取り締まっているので、走れる場所が少なくなっています。しかし、まだまだ公道でドリフト走行をしているたちは多くいます。これによりドリフト走行について悪いイメージを持っている人が多いです。ドリフト走行はとても楽しいですが、他人に迷惑をかけないようにしましょう。

ドリフトの祭典D1グランプリとは?

日本のドリフト大会の最高峰として存在してるのが「D1グランプリ」です。D1グランプリの正式名称は「全日本プロドリフト選手権」です。ドリフトチームの大会である「いかす走り屋チーム天国」から派生した本大会は2001年に雑誌「OPTION」の創始者である稲田大二朗とドリフトキングの土屋圭市によって作られました。2009年からはカーレースゲームで有名な「グランツーリスモ」がスポンサーになり、「GRAN TURISMO D1GPシリーズ」という名前になりました。

D1グランプリという名前の由来は、「ドリフト(D)」、「ドリフトキング(D)」、「大二朗(D)」この3つの頭文字から取られています。3つの「D」からその頂を目出すという意味で「D1」と名付けられています。

D1グランプリの審査方法は?

D1グランプリ開催当初は土屋圭市、鈴木学、織戸学の3人がドリフトの速度や角度、迫力などでそれぞれが100点満点で点数を出して、その平均得点で勝敗を決めていました。2005年からは織戸学が審査員から選手に転向したため2人体制となりました。採点に関しては審査員の好みがあるので、ギャラリーがいい走りだと思っても点数が低いというようなこともありました。

2010年限りでD1グランプリの産みの親である土屋圭市が離れたため、審査体制が大きく変更されました。2012年からはDOSS(D1 Original Scoring System)が採用されました。これはGPSと角速度センサーを競技車両に取り付けて、車の動きや速度を数値化して自動的にドリフトの完成度を採点してくれる機械です。機械による採点なので、すべての選手が平等な審査を受けることが可能になりました。

しかし、DOSSの採用によりギャラリーを沸かせる走りではなく、機械の好かれる走りが必要になってきます。カラオケの採点と似ているのですが、カラオケがうまい人と歌がうまい人は全く違うのです。これを補うためにギャラリーを沸かせる走りをした選手にはDOSSの点数にさらに審査員加点が追加されるようになっています。

D1グランプリ本戦の走行方式

D1グランプリの本戦には「単走」と「追走」の2つの走行方式があります。

【単走】
単走については主に予選で行われる走行方式です。審査コーナーを1台のみで走行するためドライバーのテクニックと、車両のポテンシャルを最大限に発揮することができます。現在はDOSSの採点がメインになっており、DOSSでは採点できない部分を審査員が判断して、販促などがあれば減点を行います。また、2014年シリーズからは「単走予選」と「単走決勝」の2つに分かれました。単走予選では2本の走行があり、上位16名が単走決勝に進出することができます。
単走決勝では予選を勝ち上がった16名とシード選手(シリーズランキング8位以内の選手)で走行をして上位16名が追走トーナメントに進出することができます。

【追走】
D1グランプリの醍醐味と言えるのが追走です。大人気漫画の「頭文字D」に出てくる「先行後追いバトル」が元となっており、同じ区間を2台でドリフト走行をします。1本ごとに前車と後車を入れ替えて走行をします。前車については後ろから追われている状況で単走と同じレベルの走りができるか、後者については前車に対して優れている部分があるか、離されていないかなどが得点の対象になります。

走行方式や審査基準についてはD1規則より引用

出典:www.d1gp.co.jp

競技車両のレギュレーションについて

D1グランプリでは車両のレギュレーションが細かく設定されています。ロールケージの装着や消火器の設置、5点式または6点式のセーフティベルトの装着など、ドライバーを守るための規定などFIA付則に基づいて細かく決められています。当日の車検でレギュレーション違反をしている車両は出場することができません。

これがプロドリフターの技術だ!

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少し古い動画なのですが、D1グランプリで川端選手の単走での走りです。動画を見ていただければわかりますが、フロントよりもリアが前に出ている状態でコーナーを曲がっていくというとてつもない角度でドリフトをしています。川端選手はD1グランプリで何度もシリーズチャンピオンになっている有名な選手で、ドリフトの腕前はピカイチ! これぐらいのドリフトができないとD1グランプリで勝ち抜いていくのはむずかしいでしょう。

ドリフトに向いている車は?

ここまで読んでいただいている方は、少なからずドリフトに興味を持っているのではないでしょうか?ドリフトを始める時にはドリフト車両を購入する必要があります。そこで、ここからはドリフトに向いている車のお話をさせていただきます。ドリフト走行には早く走るためのドリフトと魅せるためのドリフトがあると最初にお話しさせていただきましたが、ここでは魅せるためのドリフトに向いている車についてとなります。

MTの車両

ドリフトに向いている車の条件として1つ目は「MT(マニュアル)」の車両です。AT車でもドリフトができないわけではありませんが、MT車両の方が圧倒的にドリフトがしやすいです。好きなタイミングでシフトアップ・ダウンができ、クラッチを使って回転数を上げてドリフト走行に持ち込んだり、維持することができます。現役でドリフトをしている人たちのほとんどがMT車両です。

駆動方式がFRの車両

ドリフトに向いている車の条件2つ目は駆動方式が「FR」の車両です。ドリフト走行ではリアのタイヤを空転させながらコーナーを曲がっていきます。そのためドリフト中のコントロールをしやすいのがリア駆動のFR車です。こちらもMT車と同じで、ドリフトをしているほとんどの方がFR車両に乗ってドリフトをしています。

FFの車両でもサイドブレーキをうまく使うことによってドリフト走行をすることができます。タイヤを空転させながらコーナーを曲がっていくのではなく、タイヤをロックさせながら曲がっていくイメージです。4WDでももちろんドリフトは可能です。ラリーやジムカーナではよく見かけますが、今回の記事では早く走るためのドリフトではなく、魅せるためのドリフトがメインとなっておりますので、FR車が1番向いているとさせていただきました。

中古車でも買えるおすすめの車5選

先ほどはドリフトに向いている車の特徴をお話しさせていただきました。続いては中古車で買えることができるおすすめのドリフトのベース車両を5車種ご紹介いたします。どの車両もD1グランプリで過去に活躍していたり、今も現役で活躍している車両ばかりです。

シルビア S13

1988年に発売が開始された5代目シルビアのS13は国内外を問わずドリフトのベース車両として大人気です。1991年のマイナーチェンジでエンジンが2,000ccのSR20エンジンに変更され、最大出力は205psとなりました。エンジン関連のパーツやエアロパーツなどがたくさんのメーカーから販売されているので、自分だけの1台を作り上げていくことができます。80万円〜150万円から購入することができるので、これからドリフトを始めようと思っている方にはオススメの車両といえるでしょう。

また、大人気漫画「頭文字D」で「秋名スピードスターズ」のリーダーで、主人公のバイト先の上司である池谷浩一郎が乗っている車です。

シルビア S14

1993年に販売が終了されたS13に変わって販売が開始されたのが、6代目シルビアS14です。S14のデザインに関しては好みがはっきりと分かれますが、一般市場ではあまり人気が出なかった車種です。エンジンはS13より改良され、自然吸気型では160ps、ターボ型では220psにパワーアップされました。前期モデルは丸みを帯びたヘッドライト、後期型はつり上がったヘッドライトが特長です。S13よりも新しいにも関わらず、中古車相場はS13よりも安くなっているのが特長です。

S13同様、頭文字Dに登場しており、「赤城レッドサンズ」の中村賢太が前期型のS14シルビアの自然吸気モデルに乗っています。

シルビア S15

ドリフト車両で圧倒的な人気を誇っているのが、7代目シルビアS15です。S14で失敗したシルビアですが、S15はスタイルや走行性能などが大きく改善され、一般市場でも好評でした。エンジンに関してはスペックSモデルで165ps、スペックRモデルで250psとなっています。S15はD1グランプリでも現役で活躍しており、ファンが非常に多いです。S13、S14に比べてチューニングパーツも非常に豊富で、海外でも非常に人気がある車両となっています。

中古車相場に関しては程度のいい車両だと200万円〜になっているので、初めのドリフトベース車両としては少し厳しいかもしれません。

アルテッツァ

1998年に発売が開始されたアルテッツァはFRレイアウトの4ドアセダン車です。ドリフトとはあまり縁がないと思われがちな車両ですが、最高出力は220psを誇り、6速MTモデルもあるためドリフトのベース車両として使うことができます。4ドアセダンという大きなボディを生かした派手なドリフト走行が魅力となっています。2003年のD1グランプリにはチューニングメーカーのHKSからアルテッツァをベース車両としたドリフトマシンが出場していました。その時のドライバーは現在SUPER GTで活躍しているレーシングドライバーの谷口信輝でした。2015年シリーズでは「YUKE'S チームオレンジ」から匂坂晋治がアルテッツァが参戦していました。

AE86

ドリフトのベース車両で絶対に外せないのが「AE86」です。ノーマルだと130psというパワーですが、900kg台という軽量なボディを生かして速い速度でコーナーに突っ込んでドリフト走行に持ち込むスタイルが一般的です。発売から30年以上たった今でも人気の車種で、中古車も少なく中古車相場も高騰している車両になります。近年のD1グランプリではハイパワー車両が主流になっているので、AE86を見かけることは少なくなりましたが、2015年シリーズでは「TEAM 広島トヨタ with DROO-P」からAE85が参戦していました。

AE86の後継車種である「トヨタ 86」が現在のD1グランプリに多く出場しており、コンパクトで軽量なボディを生かした速いドリフトで活躍をしています。

番外編:自転車のドリフト

まだ免許が取れないけどドリフトが大好きで、免許を取ったら絶対にドリフトをしたい。このようなドリフター予備軍の間で流行っているが、自転車でのドリフトです。自転車のドリフトは別名「チャリドリ」とも言われています。ブレーキのある自転車であれば基本的にどんな自転車でもドリフト走行が出来るので、誰でも簡単にチャリドリを始めることができます。

自転車でのドリフトのやり方

車のドリフトと同じでリアタイヤを滑らせながらコーナーを曲がっていきます。ただ、自転車ということでリアタイヤを空転させながら滑らせることはできないので、リアタイヤをロックしたままになります。かなり技術がある人で、路面が砂利などの場合はリアタイヤを空転させながらドリフトをすることができます。

やり方は非常にシンプルです。スピードをつけてコーナーに進入して、曲がりたい方向にハンドルを切って、リアブレーキ(一般的には左のブレーキ)をかけます。そうするとリアタイヤがロックして滑りますので、カウンターを当てながらコーナーを曲っていきます。ドリフト走行のきっかけ作りや、カウンターステアのタイミングを覚えてしまえば誰でも簡単にできてしまいます。

史上最強の自転車ドリフト集団!?

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自転車のドリフトの動画を探していたら気になるタイトルの動画があったので、こちらをご紹介させていただきます。この動画に出てくる人たちはかなり自転車のドリフトを練習している人たちだと思われます。2台で走行する追走や、振りっ返しというテクニックを使っています。動画のような場所だと他の人に迷惑もかからなくて、滑りやすい路面になっているので、気持ち良くドリフトをすることができると思います。

動画に出てくる自転車はほとんどがマウンテンバイクです。ママチャリなどでももちろんドリフトはできるのですが、細かくギアのチェンジができるマウンテンバイクなどが人気なようです。

まとめ

今回の記事ではドリフトの意味からドリフトのやり方や練習方法、ドリフトに向いている車、自転車のドリフトについてお話をさせていただきました。近年若者のクルマ離れが進んでいると言われていますが、ドリフトの注目度は年々増えており、ドリフトに興味を持ってクルマが好きになる人も増えているようです。その反面で、峠や埠頭などの一般道でドリフト走行をする人たちがいるため、世間的にはドリフトはマイナスのイメージがあるようです。

日本でブームとなったドリフトですが、現在では世界で大人気のモータースポーツになりました。ドリフトの祭典であるD1グランプリも世界各地で開催され、アメリカでは「フォーミュラーD」という大会が各地で開催されています。

この記事を読んでドリフトに興味を持っていただけたらと思います。D1グランプリは月1回のペースで開催されているので、近くで開催される際には1度見に行ってみることをオススメいたします。