「駐車違反」にならない&なった時の対処法まとめ【ステッカー、反則金、弁明、減点、時間、通報など徹底網羅!】

「周囲にコインパーキングがない」「ほんの少しだけ…」と軽い気持ちで停めて車に戻ってみたらフロントに黄色いステッカー。駐車違反の検挙数が年間200万件を軽く超えるという日本では、どんなドライバーにも他人ごとではない駐車違反。そこで、知っているようで知らない駐車違反のアレコレをまとめてみました。

駐車違反・駐禁とは

知っているようで知らない駐車違反の定義

日本では年間およそ275万件もの駐車違反取り締まりが行われていると言われています。安全運転を心がけている人でもうっかりやりかねない身近な違反ではないでしょうか。駐車スペース以外に駐車すると道路交通の妨げになり、交通事故や渋滞の要因にもなりかねません。そこで道路交通法上で一定の要件に基づいて駐車が禁止されているのは周知のこと。けれど、どこからどこまでが具体的に駐車違反に該当するのかを説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。
車両の運行に関わる法律「道路交通法」の第45条には、「車両は、道路標識等により駐車が禁止されている道路の部分及び次に掲げるその他の道路の部分においては、駐車してはならない。ただし、公安委員会の定めるところにより警察署長の許可を受けたときはこの限りでない」のように駐車禁止についての記載があります。これは実際のところどういうことなのか、少しずつ勉強していきましょう。

駐車違反には2種類あるって本当?

駐車違反、駐禁とひと口に言っても、実は2種類あるんです。ひとつは駐車が禁止されているエリアに駐車する場合で、もうひとつが車両の持ち主が即座に運転することができない場所にいる場合。特に後者の場合は「放置車両」と呼ばれ、現在検挙されている駐車違反のほとんどが放置車両によるものだとか。
実はこの放置車両については2006年6月から「放置違反金制度」の対象となっていて、放置車両の運転者が特定できない場合には車両の持ち主へ違反金の支払いを命ずることができるようになっているのです。駐車場のないスーパーや銀行の前などに「少しの間だから」とつい駐車してしまうこともあるかもしれませんが、放置車両とみなされますのでご注意を。ちなみに、車両からの距離やエンジンがかかっているか、ハザードランプが点等しているかなどによって放置車両を免除されることはありません。
ちなみに道路交通法では第1章総則の第2条18に駐車と放置車両の定義が記されていて、「駐車とは車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること(貨物の積卸しのための停止で5分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く。)、又は車両等が停止し、かつ、当該車両等の運転をする者(以下「運転者」という。)がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態にあることをいう」と記載されています。

民間委託の監視員も取り締まり

先ほど書いた放置違反金制度が登場したのと同じ2006年の法改正で、定められた講習を受けるなどして一定の要件を満たした民間企業の従業員も「駐車監視員」として放置車両の状況確認を行えるようになりました。民間企業の従業員である駐車監視員ですがみなし公務員として警察から正式に依頼された立場ですので、駐車車両の状況を確認の上で「放置駐車確認標章=駐禁ステッカー」を取り付けることができるのです! 彼らの存在もあり、駐車違反の取り締まり件数は年々増加しているそうですよ。

駐車禁止違反になる場所や放置の時間

駐車が禁止される場所って?

運転免許証を取得するとき、教則本片手に誰もが一度は覚えたはずの駐車が禁止される場所。すっかり頭から抜け落ちてしまっていませんか? ここで改めて駐車が禁止されている場所についておさらいしていきましょう。

■10m以内は駐車禁止
踏切やその前後、安全地帯の左側やその前後、バス停などの停留所
■5m以内は駐車禁止
交差点やその前後、横断歩道やその前後、自転車横断帯やその前後、道路工事区域、消防用器具庫、消火栓
■3m以内は駐車禁止
自動車用出入口から3m以内、火災報知器から1m以内、道路の右側余地から3.5m以内

これらの他にも駐停車禁止標識のある場所や歩道上、二重駐車、斜め駐車など、駐車違反を問われるケースがあります。ちなみに駐車が禁止されている場所でも停車するのは法的に問題にはなりません。
こんなに細かなルール、覚えてられないと感じるかもしれませんね。けれどよく見てください。街中には駐車場の出入り口があちこちにあり、狭い道があり、バス停があります。つまり、建物が少ない郊外でもない限り、一般的な街中ではほぼすべての道路が駐車禁止であると思っていれば正解なのです!

駐車違反とみなされるタイムリミットは5分

駐車違反で言うところの「駐車」は一時的な「停車」とは区別されています。駐車と停車の分かれ目となるのが5分という時間。これは先ほどご紹介した道路交通法第1章2条18にある駐車の定義「車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること(貨物の積卸しのための停止で5分を超えない時間内のもの及び人の乗降のための停止を除く。)」とはっきり書かれています。
タクシーが乗客を乗降させたり、配送者が荷物の積み下ろしをしたりなど、やむを得ず道路に車を停車する状況ってありますよね。そういときも5分を超えなければ「停車」とみなされ、駐車違反の対象からは外れるというわけです。ただし、運転者が車両から離れてしまい放置車両とみなされれば、時間にかかわらず1分でも2分でも駐車違反とみなされてしまいます。

駐車禁止違反の反則金と点数は?

検挙された場所や状況によって変わる

実際に駐車禁止として検挙されてしまったら、違反点数がつき反則金の支払いが求められます。駐車した場所や状況によって4パターンに分かれます。

■駐車が禁止された場所に駐車した場合
違反点数1点で反則金が10,000円(普通車の場合、以下同)
■駐車および停車が禁止された場所に駐車した場合
点数2点で反則金が12,000円
■駐車が禁止された場所で車両を放置した場合
点数2点で反則金が15,000円
■駐車および停車が禁止された場所に車両を放置した場合
点数3点で反則金が18,000円

金額を見ればお分かりになるかと思いますが、放置車両として扱われると通常の駐車違反より5,000~6,000円も反則金がアップしてしまうんです! ちょっと銀行でお金をおろそうと軽い気持ちで駐車しただけで1万円超の反則金になるかもしれないと思ったら、コインパーキングに停めるほうが懸命だということがわかりますよね。

反則金・罰金の支払い方法

出頭後、最寄りの銀行などで反則金を支払うだけ

車のフロントガラスに「放置車両確認標章」の黄色いステッカーを見つけたら、駐車違反で取り締まられてしまったことを意味します。周囲に警察官などの姿はなかったとしても車両が特定されていますので逃げ隠れすることはできません。速やかに警察に出頭しましょう。警察では交通違反切符を切られ、反則金の納付書を交付されることになります。警察署指定の銀行などで納付書に記載された金額を支払えば、駐車違反に関わる手続きは完了です。点数と反則金という痛手はあるものの、手続きとしては決して難しいものではありません。

出頭しない人が増えているって本当?

最近は警察に出頭しない人も増えているそうです。その理由は「放置違反金制度」にあります。道路交通法の改正によって「放置違反金制度」が登場したことは先ほど書いたとおり。この制度によって検挙当時の運転手が誰かわからないときには、運転手に代わって車両の持ち主に放置違反金を請求できるようになりました。つまり、駐車違反をした運転手が警察に出頭しなければ、自動的に車両の持ち主宛に違反金の請求(仮納付書)が届くことになります(車両の持ち主とは車検証の使用者欄に記載されている人物もしくは法人を指します)。

そしてこの場合、道路交通法上は車両の持ち主(=放置違反金を支払う人物)は検挙された運転手とは別人であり、法を破った当人ではないため交通違反切符を切られないという考え方となっています。放置違反金は駐車違反で定められた反則金と同額ですので、反則金が放置違反金という名前に変わるだけで同額を納付さえすれば、納付した車両の持ち主が交通違反切符を切られるということはありません。
ここまで書いてピンとくる人も多いと思いますが、もし車両の持ち主が検挙された運転手当人だったとしても「運転手は別にいた」というフリをして放置違反金を支払えば、本来加算される交通違反点数がチャラになるのです。

このカラクリに気づいているドライバーはたくさんいるようで、実際に2006年の法改正前後では、駐車違反の反則金納付率は70%からほぼ100%近い数字にまで上昇し、一方で運転者として出頭する人は70%から20%へと減少しているというデータもあるんだとか。違反点数がついてしまうと免許の有効期限や免許の色、免停などに大きく影響しますから、できれば点数を加算したくないと法の抜け道を利用する人が利用する人が多いのかもしれません。

駐車違反を繰り返すと車両が使えなくなる!?

ドライバーの中には駐車違反を軽く考えている人もいるかもしれませんが、実は同じ車両で駐車違反を繰り返すことでその車両を一定期間使えなくなるんです! 対象となるのは半年以内に同じ車両で駐車違反を3回以上してしまったとき。また、過去1年以内に車両使用制限が発令されている場合は、半年以内の駐車違反回数が2回でも適用されます。こういった場合、公安委員会によって上限3ヶ月以内での車両使用制限が命令されることになってしまいます。免許停止や免許取り消しよりはマシかもしれませんが、たかが駐車違反と何度も繰り返すと車を使えない不便な生活になってしまうなんて怖いですよね。

反則金・罰金を支払わないで無視するとどうなる?

納付書トラブルにあったらすぐに公安へ連絡!

反則金や放置違反金の請求があるのにもかかわらず支払わない理由として、納付書を手にしたものの支払期限をうっかり過ぎてしまったり納付書そのものを紛失していまったりして、なんとなくそのまま忘れてしまったというケースが多いようです。もし納付期限をすぎたり納付書を紛失したりして納付書を使えない状況になってしまったら、すぐに納付書を発行した公安委員会の駐車違反担当へ連絡しましょう。

督促状が発送されると車検が完了できなくなる!

もし反則金や放置違反金の納付書が手元に届いたにもかかわらず支払わずに放置していると、公安委員会から督促状が送付されてきます。「なんだ、督促状が来るだけか」と侮ってはいけません。この督促状が送付されてしまうと、その車両が「車検拒否」の対象になってしまうのです。車検拒否として登録されると、次に車検を受けるとき、反則金もしくは放置違反金を納付したことを証明する書類の提示なしに車検証を受け取ることができなくなります。

滞納を続けると財産の差し押さえや強制徴収も

督促状が発送される一方で、納付期限を経過した日から延滞金が加算されます。督促状を受け取ってもなお罰金を納付しないときには滞納処分となり、財産の差し押さえなどによって強制的に徴収されることになります。ここまでに至る人は少ないかもしれませんが、2015年には駐車違反の放置違反金を8年間滞納した男性が銀行口座を差し押さえられたほか、延滞金を含めて200万円超を強制徴収された事案もあります。自分だけは大丈夫などとは思わず、定められた手続きはきちんと行うことが懸命です。

駐禁の弁明ができる?弁明書とは

駐車違反の事実を弁明する唯一の手段

いつの間にか黄色いステッカーが貼られていて「なんでこの程度で駐禁をきられるんだ!」と憤慨する人も多いですよね。スピード違反などと違ってその場で事実確認を行われない駐車違反では当事者に不満が残る場合が少なくありませんが、駐車違反には当事者保護の観点から弁明の機会が与えられているのです。
放置違反金の仮納付書といっしょに送られるものに「弁明通知書」というものがあります。駐車違反に関わる手続きをさっさと済ませたい! という場合は仮納付書にしたがって罰金を納付すればいいのですが、もしこの弁明通知書に書かれた駐車違反の事実について不服がある場合は「弁明書」を作成して弁明通知書に記載された公安委員会の担当係へ送付できるのです。この弁明書は正式なフォーマットなどではなく、白紙や便箋等に弁明する内容を記入すればOKです。

弁明が認められるケースはごくまれ

弁明が通じるならぜひ駐車してしまった理由を聞いてほしいと思う人もいるでしょう。けれど、実際のところ弁明が認められるのは極めてレアなケースばかりだそう。たとえば、急病人を往診するために医師が駐車した場合や人命救助の必要に迫られてやむなく駐車した場合、身体障害者手帳を所持する人が何らかのトラブルにより駐車した場合などの要件などがあるようです。ですので、5分も駐車していない、すぐ近くにいたなど、自分の都合で駐車していたときに検挙されたときは、弁明をすっぱりあきらめて違反金を納付したほうがいいかもしれません。

駐車違反にならないコツ

放置車両と認定されないポイント

警察官や駐車監視員の目を逃れるのはただただ時の運! 駐車違反や車両放置を繰り返してもまったくつかまらない人もいれば、すぐに監視員に遭遇してしまうという人もいるでしょう。けれど、より違反点数が高く反則金も多い放置車両とならないためのコツはあります。
今や警察官より多く存在する駐車監視員ですが、その目的は駐車違反の車両ではなく放置車両を見つけることで、これはつまり、運転手が不在の車を見つけることなんです。彼らがフロントガラスに放置駐車確認標章(駐禁ステッカー)を貼れるのは、あくまでも「運転手が不在のときだけ」なんです。ですので、監視員の目を逃れるには、運転席に誰かひとり残しておくか、監視員の登場に注意して駐禁ステッカーを貼られる前に車内にすべりこめればOKです♪
当然ながら、明らかな駐車禁止エリアに駐車しているのはNGですし駐車違反は周囲の迷惑やトラブルの元であることには変わりませんので、速やかに車を移動することをお忘れなく。

パーキング・メーターに無料で駐車できる?

路上で堂々と駐車できるスポットといえばパーキング・メーター。路上駐車の必要性に迫られた車両のために、60分までの短時間の利用を目的に設置されたもので、メーターに手数料(300円)を投入して利用します。このパーキング・メーター、通常は停車時にお金を投入するのですが、59分までの駐車ならお金を入れなくても罪には問われないんだそうです。
パーキング・メーターに関する違反には主に2つあり、ひとつがお金を支払わない「料金未納」でもうひとつが60分を超えて駐車を続ける「時間超過」。違反点数が1点つき、10,000円の反則金を支払う必要があります。
ここで問題がひとつ。パーキング・メーターの性質上、60分=300円という設定になってしまっているため、59分までに車を移動すれば料金を払わなくても駐車監視員は取り締まることができないんだとか。ちなみに料金を払っていてもいなくても、60分を超えて駐車していると駐車違反の対象となります。
もちろん、パーキング・メーターは1回あたり300円の手数料を支払って利用するものという前提ですので、善良なドライバーのみなさんはきちんとお金を払いましょうね。

駐車違反の体験談まとめ

駐車違反の年間取締り件数が200万件以上を超える日本! ネット上には駐車違反で検挙されたドライバーの悲喜こもごものストーリーがたくさん転がっています。明日は我が身といっても過言ではない駐車違反の体験談を集めてみました。

警察の言うとおりにしたら駐車違反!

一旦停止をきっちり止まらずに通過したらビィーっと警察の警笛が鳴ったそうです!

男性警官:派出所の前の道の少し先に止めて置いてください!
お客さん:なるだけ邪魔にならないところに止めて派出所に入ってすみません
     早くお願いします。時間が無いので何も言わずにサインしますから
男性警官:解りました!直ぐに書類を作ります!

ま~10分ほどで書類が作成され直ぐにサインをして車の所に戻った時の事です!
その時です!何と婦警が駐車違反の切符を切ってるではないですか!!!!

お客さん:婦警さん何やってるの!!!
婦警  :ここ駐車違反区域ですよ!!!
お客さん:派出所の〇〇さんがここに停めて置きなさいと言ったのですよ!!!
婦警  :誰が停めろと言ったか知りませんが、駐車違反は駐車違反です!っと
お客さん:あんたね!警察がここに停めろと言ったから停めたのに何で駐車違反にな   
     るんだ!!!!!!
婦警:駐車違反は駐車違反!っと取り付く島はなし!!!

出典:oneputt.hatenablog.com

笑い話のようで笑えないのが次の体験談。結局、婦人警官の対応に激怒した「お客さん」が派出所に怒鳴り込んだことで駐車違反は取り消されたそうですが…気の弱い人だったら2つの違反をカウントされていたかもしれないと思うと、本当に笑えません!

駐車したときから監視されていた!?

安いし、早いし、このところ毎回QBハウスに行ってます。
駅まで歩いていけるんですけど、
つい横着して車で駅に停めて行ってきました。

思いのほか混んでいて終わったのは40分後。
すっきりして気持ちよく車に戻るといや~な予感
フロントガラスにベッタリとこれ(黄色いステッカー)が、、、。
これをみると、ほとんど車を離れたと同時に
駐車時間がカウントされている感じです。

出典:mycara3sedan.blog.jp

おそらく監視員は車が停車した時点から「よし、放置車両を見つけた」とチェックしていたのでしょう。スピード違反や一時停止のネズミ捕りもそうですが、なぜ違反として取り締まる前に注意を促してくれないんでしょうか(涙)。

自宅の前に2~3分…でも放置車両!

妻から、息子の紙おむつの買出しの勅命を受けていたので買出しに行って
自宅【賃貸】マンションの玄関脇にクルマを止めて
エレベーターで6Fまで、紙オムツを置いて、トイレで用を足してクルマに戻ると……

確認開始時刻 12時58分
違反時刻   13時02分

嘘っそ~~~~~~ありえないでしょ=======!!!!!

速攻、小岩警察署に行くと
「東京都内全域で駐車監視員が活動しています!」
なんて言うパンフを見せられ得々と説明され…

出典:gradeup.blog39.fc2.com

週末の買出しでたくさんの荷物があるとき、駐車場ではなく自宅前に駐車して荷物を積みおろした経験、ありませんか? こんなケースでも「運転手が即座に運転できない場所にいる」=「放置車両」とみなされてしまうんです。紙おむつの買い物が1万円超の出費に変わってしまうなんて恐怖でしかありませんよね。

海外の駐車違反事情って?

わかりやすくてやや緩い駐車違反ルール

日本では道路の至るところが駐車違反となっていますが、海外の駐禁事情はいったいどのようになっているのでしょうか。主要各国の駐車ルールを見てみましょう。

まず車社会の代表・アメリカ。こちらは標識によってその場所ごとに規制が明確なので、「どこからどこまでが駐車禁止なの?」という日本に比べると非常にわかりやすいルールとなっています。たとえば「NO STOPPING OR STANDING」とあれば「緊急時を除いて駐停車してはならない」という意味で、「2HR PAKING 8:00AM TO 5:00PM」とあれば「8~17時までは2時間まで駐車OK」という意味になります。

次にイギリス。こちらでは駐車禁止エリアとしてCPZ(コントロールド・パーキング・ゾーン)があり、CPZ内では路上の線種によって駐車違反の内容が示されています。たとえば赤線2本が描かれたゾーンでは終日駐車禁止のようになっていて、日本のように警察がその都度メジャーで計測して駐車違反かどうかを判断するということはありません。

そして駐車違反に対する取締りがゆるやかなのが、フランスのパリやドイツ。駐車禁止エリアは存在するものの、ほとんどの場所が駐車OK。実際、石畳の街並みに隙間なく車が停められている光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

こうして各国の駐車違反事情を見てみると、改めて、日本の駐車違反ルールの複雑さを感じますよね。

自分が駐車違反車両で迷惑を受けたら

今まで「自分が駐車違反をしてしまったとき」という検挙された側の立場に立っていろいろとご紹介してきましたが、日常生活では駐車違反によって迷惑を受ける立場になることも多いでしょう。そこで迷惑駐車で困ってしまったときの対処法についてご紹介していきます。

どんなケースを迷惑駐車と考える?

警察でもなければ駐車監視員でもない普通の人にとって、「こんなところに停められて迷惑だけど、これって駐車違反なの?」と行動を起こすべきケースかどうかの判断がむずかしいことがあります。判断の目安は「車の運行に支障があるかどうか」です。
たとえば、自宅から車で出ようとしたら路上駐車のせいで車を出すことができないなどは明らかに迷惑ですよね。さらに運転手が不在でれば、放置車両ということにもなります。また、自分の運転する車とは直接関わりがなかったとしても、狭い道路に駐車していたり、何時間も駐車が続いていたり、また、毎日のように路上を駐車場代わりに利用していたりなどは、車や歩行者の通行の妨げになったりや思わぬ事故の原因にもなりかねないので、迷惑駐車と考えてよいでしょう。

自己処理はトラブルの元。警察への通報がベター

もし、迷惑駐車をしている車両が交流のある相手であれば、直接車の移動をお願いするのもいいでしょう。けれど、自分で交渉することでトラブルを招いてしまうこともあります。できれば、駐車違反の取締りを管轄する警察に通報するのがおすすめです。
ただし警察へ通報しても、警察官がかけつけたときに該当車両が姿を消していては警察も駐車違反として取り締まることができません。ですので、通報の際には「いつから(日時)どこで(場所)どんな車が(車種やナンバー)どんな状況で(駐車場の出入口を塞ぐように…など)駐車しているか」をきちんと知らせるのが大切です。

いきなり110番はNG!正しい通報先とは?

準備ができたらさっそく通報しましょう。通報と聞いて頭に浮かぶのは「110番」。でもちょっと待って! 110番は交通事故や盗難事件など緊急性の高い事案のときに利用するダイヤル。どんなに困っていても、駐車違反の取締りを依頼するには適した方法ではありません。
もし最寄りに交番や駐在所、警察署があるなら直接そちらへ出向いて相談してみましょう。地域の安心を守るために存在する場所なので、迷惑駐車の相談をするにはもってこいです。気をつけたいのが交番。駐在所は警察官が常駐するのが基本ですが、交番では巡回などで警察官が不在になることがよくあります。いち早く現状を確認してほしいなら、駐在所のほうがおすすめです。交番や駐在所に比べて規模の大きい警察署は担当者にたどり着くまでがやや複雑な場合がありますので、警察署の電話番号を調べて電話したほうが負担が少ないかもしれません。
最後にご紹介する通報先が「#9110」。110番ほどの緊急性はないものの、警察に相談したいことがある場合にかける番号です。相談の内容に応じて担当の係員が対応してくれます。東京近郊にお住まいなら、警視庁の「交通相談」ホットラインに問い合わせる方法もあります。

警視庁 ホットライン案内はこちら

匿名で通報することはできる?

警察への相談や電話では基本的に通報者の身元を明らかにするほうが望ましいもの。けれど、通報によって逆恨みされるのが心配だったり巻き込まれるのが面倒に感じたりして、名前を名乗りたくないと感じる人も多いですよね。
実際のところ、どうしても名乗りたくないという人に対して警察が無理に聞いてくることはないようです。ただ、通報者がはっきりしたほうが相談内容の信憑性が高まって警察も動きやすくなり、結果として駐車違反の取締りが早く進むということにもなりますので、できればきちんと名乗るのがおすすめです。もちろん、名乗ったとしても迷惑駐車の運転手に通報者の情報が漏洩することはありません。

迷惑駐車をしたらこんな撃退法を受けちゃうかも?

駐車違反で迷惑をこうむったときの通報法について書きましたが、どんなに困っていても警察が介入できないことがあります。それは私有地での迷惑駐車。たとえば駐車場内などの迷惑駐車に関しては「民事不介入」の立場をとる警察は取り締まることができないのです。善人が泣き寝入りするしかない、という状況ですが、最近は迷惑な運転手のやりたい放題を許さないという人が最近増えてきているようです。

この張り紙は恥ずかしい…!

張り紙で「駐車違反をやめてください」と警告する人が多いなか、迷惑駐車を自己申告したかのような文章が秀逸ですよね。ややポップなフォントと「☆」マークがじわじわときます。

周囲をモノで囲まれる系

ゴミの清掃員による迷惑駐車への報復がこちら。周囲を巨大なダストボックスで取り囲んでいるため、車を発車させるには相当な苦労が必要でしょう。そしてゴミ箱を相手にしているうちに悲しい気持ちになるでしょう。

スーパーならではの迷惑駐車撃退法。お客さんからの注目を浴びる中、大量のカートを片づけるのは相当恥ずかしいはず。車を傷つけないように上手にカートを動かすのにも苦労しそうですよね。

人力で撃退する人まで登場!

自転車専用レーンに駐車していた車を怪力で移動させる人が登場して話題に! ちなみにこの男性、車を移動したあと、何気ない様子で自転車をこぎながら去っていったそうですよ。こちらは私有地ではなく路上での行為なので、日本では下手をすると「器物損壊罪」に問われかねません。腕に自信があるマッチョさんも真似しないでくださいね。

※「器物損壊罪」とは?

先ほど登場した「器物損壊罪」について少し説明しておきます。器物損壊罪は3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料を定められた法定刑です。「損壊」と聞くと実際に壊さないと適用されないように感じるかもしれませんが、物質上の破壊だけではなく、感情上でも使用できない状況にするだけで適用となります。迷惑駐車している車両への対抗策としてガムテープなどで中傷的な文字を書く人がいますが、このような車本体を傷つけたわけではない場合でも、公道で運転するのが精神的にはばかられる状態にしたとして器物損壊罪に問われることがあります。

まとめ

いかがでしたか? 狭い国土のほとんどが駐車違反の対象となってしまう日本では、車を運転する以上、駐車違反や駐禁のことを避けて通ることはできません。規制対象が広いため、警察や駐車監視員の取り締まりの目から逃れることができる可能性も高いですが、一度捕まってしまうと違反点数や反則金で思った以上に大きなダメージを受けることになります。駐禁をきられるリスクを犯してまで路上駐車するくらいなら、コインパーキングを利用しましょうね。