「アストンマーティン DB6」王室に愛された美しいスポーツカー

イギリスの高級スポーツカーメーカーのアストンマーティン社ですが、特に「アストンマーティン DB6」は、イギリスのウィリアム王子が記念日に使用するクルマです。イギリス王室までも魅了する「DB6」の魅力に迫ってみたいと思います。

アストンマーティン社

アストンマーティン社は、イギリスの高級スポーツカーメーカーであり、映画「007」シリーズのボンドカーとして使用されることで有名です。創業は、1913年の歴史と伝統ある自動車メーカーです。当初よりモータースポーツで活躍し1959年には、ル・マン24時間耐久レースに参戦し見事に優勝しています。「DB」シリーズの名称の由来は、一時期アストンマーティン社の経営者だった「デイヴィッド・ブラウン」のイニシャルから取られたものです。

DB6はDB5?

「アストンマーティン DB5」は、映画「007」シリーズで使用されたことからモータースポーツファンのみならず世界中の老若男女を虜にしました。そのデザイン性と動力性能をそのまま引き継いだかのようにも見える「アストンマーティン DB6」ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

「モダン」なボディデザインへ

「アストンマーティン DB6」は、先代のモデルの「アストンマーティン DB5」と比べるとボディサイズが大きくなっています。全長が50mm延長され4,620mm、全幅1,680mm、全高1,320mmです。ホイールベースが「DB5」よりも95mm延長され2,585mmとなっています。フロントバンパーが2分割タイプになり、テールは、ボディの後部が跳ね上がったデザインの「ダック・テール」、あるいは、「カムテール(ル・マン時間耐久レースに参戦時さいようされたボディデザイン)」と呼ばれるものとなりました。また「DB6」よりクーペモデルには「ヴォランテ」という名称が付けられています。全体のボディデザインとしては、フロントから流線型を描くような柔らかい曲線を描きリヤでファストバックのように切り取られたボディとなり「モダンなデザイン」となりました。ボディ構造は、プレスメタルを用いた結果、車両重量1,498kgと「DB5」に比べ40kg以上重量が増えたものの、前後重量バランスは向上しました。重量は、ボディ単体で「DB5」と比べると8kgの差にとどまっているようです。

「DB6」のインテリア

シックで上質なインテリアで革製のシートやドアの内貼りにウッドのステアリングが目立ちます。ドライバーシートに腰を下ろせば、メーターパネルにメッキリングに飾られた7連メーターが輝いています。メーターパネルなどデザインは、「DB5」を継承して基本的には同じです。ドアには、「DB6」から採用されている三角窓のオープナーが備わっています。

実力のあるパワーユニット

「DB6」のボンネットに収まっているのは、排気量3,995ccの直列6気筒DOHC NAエンジンで最大出力は、286PS/5,750rpm、最大トルクは、39,8kgm/3,850rpmです。駆動系は、トランスミッションがZF製の5速MTが組み合わされています。パワーユニット、パワートレインは「DB5」をそのまま継承した形になっています。

「アストンマーティン DB6」主要諸元

エンジン:直列6気筒 DOHC NAエンジン(3,995cc)
最大出力:286PS/5,750rpm
最大トルク:39,8kgm/3,850rpm
トランスミッション:ZF製5速MT
駆動方式:FR
全長:4,620mm
全幅:1,670mm
全高:1,360mm
最高速:250km/h以上

「DB6」は、実は「超」がつく高級車だった

「アストンマーティン DB6」は、「モダンなデザイン」や「動力性能」などハイクオリティな世界トップレベルのスポーツカーでした。当時の有名なスポーツカーメーカーとしてイギリス「ジャガー社」がありますが、「ジャガーEタイプ」は、日本円で約150万円だったのに対し、「DB6」は、約512万円でした。現在のレートに換算するなら10倍近いプライスの価格だったのです。まさに「超」がつく高級車でした。

「DB6」は、世界の著名人を虜にする

有名人が、高級車やスーパーカーを所有することはよく見聞きすることです。では「アストンマーティン DB6」の場合、どのような人たちが好んで愛車として所有しているのでしょうか。

「DB6」は王室御用達?

「アストンマーティン DB6」は、イギリス王室のエリザベス女王がチャールズ皇太子に1969年にバースデープレゼントとして贈ったことがあります。その「アストンマーティン DB6」は、ご子息のウィリアム王子が使用しています。一番大きなイベントとして、ウィリアム王子とキャサリン妃が2013年5月22日の結婚式で「アストンマーティン DB6」を使用し、ウィリアム王子自らステアリングを握ったことでも有名です。

ロックミュージシャンに好まれた「DB6」

ロックミュージシャンに愛された「アストンマーティン DB6」で有名なのは、「ビートルズ」のポール・マッカートニーが所有していたクルマです。ポール・マッカートニーは22歳の若さにして「DB5」のオーナーとなり、1966年3月にモスグリーン色の「DB6」に買い替えています。そして、もう一人は、「ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーです。彼が所有していたのは、ボディカラーがブラックの「DB6」です。いずれもスーパースターで世界的な著名人です。

まとめ

「アストンマーティン DB6」は、そのモダンなデザイン空力を考慮したボディによってエレガントに、また信頼性のあるパワーユニットなどによって時代を越えて愛される名車として、これからも大切にされていくことでしょう。