「モーガン エアロ8」クラシックデザインを身に纏った美しいモンスターカー

イギリス生産のモーガンといえば、優雅でクラシカルなデザインのクルマをイメージするかもしれませんが、「モーガン エアロ8」は、ルックスとは裏腹に伝統と最新鋭の技術が融合した見事な「モンスター級のスポーツカー」です。クラシカルなイメージを一新する秘密とは?

「モーガン」というブランドとは?

モーガン・モーターカンパニーは、1908年に創業した歴史あるイギリスのスポーツカーメーカーのブランドです。なんと家族経営で従業員は、150名ほどです。最初のスポーツカーは、1910年のオリンピアモーターショーで公開展示された3ホイーラーのクルマで、4輪車は、1936年に発表し、基本構造の伝統を重んじ現在までフルモデルチェンジすることなく基本構造を継続し生産しています。

64年振りに新規設計されたモーガンエアロ8

伝統を重んじ生産され続けてきたモーガンにニューモデルが発表されたのは2000年のジュネーブモーターショーです。実に64年振りのことで「モーガンエアロ8」として登場しました。2シーターのオープンスポーツカーでありながら、そのスタイルは「美しい流麗なボディライン」のモダンテイストと「優雅でクラシカル」な伝統のデザインを見事に融合させたデザインです。

美しいボディデザイン

「モーガンエアロ8」のボディは、フロントからリアまで流れるような美しい曲線を描いたデザインにクラシカルテイストを盛り込んだシルエットですが、その美しさの秘密はボディフレームの一部に木製フレームを使用していることで「柔らかさ」「優しさ」「優雅さ」が表現されています。ですが剛性と空力を考慮してCADでシャシーを設計し、オールアルミ製で車重は、1,280kgです。「モーガンエアロ8」のボディサイズは、全長4,147mm、全幅1,751mm、全高1,248mmとなっており伝統的なデザインを残しつつ、空気抵抗を減らすための究極を目指した結果、辿り着いた「機能美」から生み出されたボディデザインなのです。

室内は職人の匠の技

インテリアは、職人の匠の技が随所に光ります。「モーガンエアロ8」は、一台一台、職人が手作業で作っているので大量生産では決して作り出せない美しさが見られます。革製のシートをはじめ、シートを囲むフロア周り、ドアの内張りは、木製のシャシーによる美しい曲面と光沢が輝いています。メーター周りもモダンなデザインと機能美で飾られています。ドライバーにクルマを操る楽しさとドライブ風景を楽しむ雰囲気をもったインテリアデザインとなっています。

中身はモンスター?

クラシカルなシルエットで「優雅さ」が際立つ「モーガンエアロ8」ですが、ボンネットに収まっているパワーユニットは、BMW製 4.4L V8 32バルブ DOHCエンジンで、最高出力286PS/5,500rpm、最大トルク43,8kgm/3,700rpmのパワーとトルクを発生させています。そこにゲトラグ製のフロア式の6速MTを装着し、FR駆動となっています。

洗練された駆動系

ビッグパワーを確実に路面に伝え、コントロールし制止するためのサスペンションとブレーキ、タイヤも強化されています。サスペンションは、フロントは、カンチレバー/コイル、リアは、ダブルウィッシュボーン/コイルです。ブレーキは、フロントは、330mm、リヤ306mmの大径のベンチレーテッドディスクを装備しています。タイヤは、225/40ZRのロープロファイルタイヤをOZ製の9J×18のマグネシウムホイールに組み合わせています。

モーガンエアロ8の性能

クラシカルなデザインのモーガンエアロ8は、どれほど速いのか?見た目だけなら、せいぜい200km/hくらいと思うかもしれませんが、2015年モデルでは車重が1,280kgという軽量なことと、エアロダイナミクスを考慮したボディデザイン、最大出力372PS、最大トルク51,2kgmというモンスターパワーによって最高速は、270km/h以上、0-100km/hの加速は、4.5秒です。まさに「クラシックなデザインを身に纏ったモンスター」という呼び名に相応しい性能を秘めているのです。

モーガンエアロ8(2000)主要諸元

エンジン: BMW製 4.4L V8 32バルブ DOHCエンジン
最大出力: 286PS/5,500rpm
最大トルク: 43,8kgm/3,700rpm
トランスミッション: ゲトラグ製 6速MT
駆動方式: FR
サスペンション:F カンチレバー/コイル、R ダブルウィッシュボーン/コイル
車両重量: 1,280kg

モータースポーツにも参戦

スポーツカーを名乗る「モーガンエアロ8」は、モータースポーツでも活躍しています。「エアロ8」をベースにレーシングカーが製作され、2002年と2004年に世界最高峰の自動車レースル・マン24時間耐久レースに参戦しています。また2004年にFIA GT選手権にワークス・プライベートで参戦も果たしています。母国イギリスGT選手権にも参戦記録が残っています。

まとめ

「モーガンエアロ8」は、優雅でクラシカルなデザインでありながら、機能美に優れ1,280kgの軽量ボディにBMW製のV8エンジンによるパワーユニットによって300PS以上、最高速270km/h以上という驚異のモンスター級のスポーツカーです。そして、伝統を重んじる職人技がなしうるスポーツカーです。これからもデザイン性と世界のスーパーカーと互角のスポーツ性能を併せ持つクルマとして多くの人を魅了していくでしょう。