飲酒したら何時間後に運転していいか知ってますか?【計算方法や罰金について網羅!】

年末年始はお酒を飲む機会が多かったですよね。ついお酒の席に自動車を運転して行ってしまい、帰り道、代行も捕まらず困った方も多いことでしょう。仕方ないので酔いを醒ましてから、と思ったもののどれくらいの時間でアルコールが抜けるのかはわからないもの。そこで今回は飲酒と時間のカンケイについて迫りたいと思います!

「お酒が抜ける」までの時間について

「ビール飲んだけど、ひとっ走りして汗をかいたから、もうアルコールは抜けてるよ!」
忘年会シーズンの警察の検問で、こんなことを言ったドライバーさんは多いはず。バリエーションとしてサウナに入ったから、とか仮眠したから、というものもありますね。しかし汗をかいたり、睡眠をとることでアルコール分は本当に抜けるのでしょうか?

アルコールが抜けるって、どういう意味?

アルコールが抜ける、というのは飲酒により摂取したアルコール分が体内で分解されることを意味します。人体でアルコールを分解する機能を持つのは、みなさんご存知のとおり肝臓です。アルコールはすべて肝臓で水と二酸化炭素に分解され、尿として排出されます。

つ・ま・り!

汗をかいても、アルコールは抜けないのです!
睡眠をとっても、アルコールは抜けないのです!

アルコールを分解しやすいタイプ

ズバリ!

筋肉ムキムキで大柄な中年スィーツ男子(ただしメタボ除く)

です。

筋肉が多いと、血中アルコール濃度を低く保つことができ、より肝臓で分解しやすくなります。筋肉は女性より男性の方が付きやすいですね。
大柄であれば血液も多く、血中アルコール濃度が上がりにくいですね。さらに肝臓も除脂肪体重に比例して大きくなるので、分解マージンが高めとなります。
肝臓がアルコールを分解するときには、多くの糖分をエネルギーとして必要とします。飲んだ後にはラーメンよりもスィーツを召し上がると、アルコールが抜ける助けとなります。
その肝臓は中年で活動のピークを迎え、その後、加齢によって働きが衰えます。年配の方よりは中年の方が肝臓も元気で、アルコールを分解しやすいのです。

さらに追加すると、肝臓の働きは起きているときの方が、寝ているときよりも活発です。睡眠するとアルコールはかえって抜けづらくなります。

本題!アルコールが抜けるまでの時間

アルコールを分解するのは、肝臓で行われる生化学反応による生理現象です。その反応には一定の時間がかかります。どれくらいの時間がかかるのかというと、性別、年齢、体重、摂取したアルコール量によって異なります。

例えば、

除脂肪体重60kgの成人男性が生ビール中ジョッキ1杯(=約500cc)を飲んだ場合には、3~4時間かかります。

しかも恐ろしいことに、このアルコールが抜けるまでにかかる時間は、摂取したアルコール量に比例しますので、2杯なら6~8時間、3杯なら9~12時間となるのです。

お酒が抜けるまでの時間を計算する方法って?

アルコールが抜けるまでのおおよその時間は、次の4ステップの計算によって求められます。
(ここで紹介する計算式はあくまで目安です。アルコールの分解時間には個人差があるので、計算式を利用する際は自己責任で行ってください)

(1)お酒に含まれるアルコール量を求める

(お酒の量(ml、cc)/ 100)× アルコール濃度(%、度)× 0.8 = アルコール量(g)

0.8はアルコール比重で、エタノールの0.792gを計算しやすいよう0.8としています。

(2)除脂肪体重を求める

体重(kg)× (100 - 体脂肪率)/ 100 = 除脂肪体重(kg)

肝臓の大きさは徐脂肪体重に比例して大きくなり、アルコール分解能力も高くなります。

(3)1時間に分解できるアルコール量を求める

(2)の結果 × 0.1 = 1時間に分解できるアルコール量(g)

0.1は「体重1kgにつき、1時間でアルコール0.1gを分解できる」という考えが定説となっているためです。

(4)アルコールが抜ける時間を求める

(1)の結果 / (3)の結果 = アルコールの分解時間(時間)

結果に小数点が出たら、小数点部分に60をかけて「分」を計算してくださいね。
例)(4)の結果が2.5なら、2時間30分となります。

体重80kg、体脂肪率25%の人がビール500mlを飲んだら?

標題を例題として計算してみましょう。なお、ビールのアルコール度数は6%とします。

(1)お酒に含まれるアルコール量を求める
(500 / 100 )× 6 × 0.8 = 24(g)

(2)除脂肪体重を求める
80× (100 - 25)/ 100 = 60(kg)

(3)1時間に分解できるアルコール量を求める
60 × 0.1 = 6(g)

(4)アルコールが抜ける時間を求める
24 / 6 = 4(時間)

いかがでしょうか? 生中1杯飲んだら、4時間はアルコールが抜けない結果となりました。もし生中2杯なら8時間、3杯なら12時間です!

飲んだ翌日だからOK…という安心は禁物です。

上記までで、ご自身のアルコール分解能力は把握できましたでしょうか? この結果を元にすると、昨夜深酒をして翌日運転すると、非常に危ない場合があることはお気づきですね。

上で計算した人の場合ですと、生中1杯のアルコールが抜けるまでに4時間です。2杯なら8時間です。もし夜中の12時まで生中2杯飲んで、翌日朝7時から自動車の運転をした直後、検問に引っかかったら...間違いなく酒気帯び運転で逮捕されます。

ご自身のアルコール分解能力を知ることで、過度のアルコール摂取を控えることもできます。特に自動車の運転は、一歩間違えれば重大な事故を引き起こします。くれぐれも「俺は酒豪だ!」といった過信は禁物です。

アルコールチェッカーを(目安として)活用しよう!

昨夜のアルコールが残っていないか、をご自身で調べることができる簡易アルコールチェッカーが販売されています。お酒のお付き合いが多い方は、1台常備すると便利ですね。ただし、市販のチェッカーと検問を行う側の基準が同じとは決して限らないため、あくまで目安としてご使用になられてください。

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飲酒運転や酒気帯び運転については以下の記事もご参考に

飲酒運転の刑罰を軽く見ていませんか? せいぜい罰金刑と免許停止くらいだろう、とたかをくくってはいませんか? 近年、飲酒運転、薬物を服用した上での危険運転、運転中に意識障害によって引き起こされた死亡事故と、危険運転は後を絶ちません。飲酒運転や危険運転がいかに恐ろしい危険な犯罪行為であるか、「自動車運転死傷行為処罰法」が施行された現在いかに刑罰が重いか、をこの記事ではご紹介します。

今回は酒気帯び運転についてまとめていきます。年末年始と飲み会シーズンも終わりまたはこれからの人もいるかと思います。ちょっとした油断で大事故になりかねないのが酒気帯び運転や酒酔い運転です。また運転者だけでなく同乗者なども罰則を受けるので周りの人も協力して酒気帯び運転などを防止していきましょう。

まとめ

いわゆる「酔い覚まし」の方法は、巷にはいくつも出回っていますが、ほとんどが都市伝説と化しています。しかし、人体がアルコールを分解する方法は肝臓で分解するほかありません。お酒の席の楽しい雰囲気に流されずに、科学的にご自身のアルコール分解能力を知ることは、あなたやあなたの大切な人を守ることにもつながります。くれぐれも過剰なアルコール摂取は控えて、楽しいお酒にしましょう!