高級4ドアサルーン「ポルシェパナメーラ」。最新モデルは13グレードもの充実ラインナップ!

ポルシェ社唯一の4ドアサルーンパナメーラ。発売当初から2016年現在まで大きくそのエクステリア変更はされずに進化してきました。現行パナメーラは13グレードもの多彩なラインナップ。このグレード構成こそポルシェ成功の哲学。911でのグレード構成での成功を踏襲し、好みに応じてパナメーラを選択することができます。そのグレード構成と合わせながらパナメーラをご紹介します。

パナメーラはポルシェにとって必須の存在

出典:http://clicccar.com/2013/04/07/217167/

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2009年4月20日の上海モーターショーでワールドプレミアされたパナメーラ。これまでのポルシェには設定のなかった4ドアサルーンとして発表されました。ポルシェと言えば911。スポーツカーメーカーであるポルシェは、これまで911をベースとした販売戦略を取ってきましたが、2002年に発表されたカイエンによってその路線を変更してきました。
そのような中で2009年にいよいよ発表されたのがパナメーラでした。実は、ポルシェ社は以前にも4ドアサルーンの開発計画がありました。
以下はポルシェ初となる4ドアサルーン開発プロジェクトである、989プロジェクトについてです。

出典:http://www.porsche.com/japan/jp/aboutporsche/christophorusmagazine/archive/368/articleoverview/article02/

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スタディモデル:1980 年代後半、経済的に低迷していたポルシェは、1988 年末に新型モデルレンジ、 ポルシェ 989 の開発を決定した。当初は “4 ドアのファミリースポーツカー” というコンセプトのもと、V8エンジンを搭載した FR セダンとして、遅くとも 1995 年を目途に市場導入し、新しいセグメントでブランド の地位を確立する目論みだった。

しかし、開発初期段階において 4 ドアの製作に予想以上の開発費が必要になったため、当初予定されていた 10 万マルク以下での販売は実質不可能であることが判明。 最終的に想定価格は 15 万マルクまで跳ね上がり、年間目標生産台数が 1 万 5000 台としても開発費諸々をペイできないとジャッジされたため、ポルシェ監査役会は 1991 年 1 月にプロジェクトの中止を決定したのだった。

多大な費用と労力が注ぎ込まれたプロジェクトであったが、結果お蔵入りとなった 989 全てが無駄に終わったわけではなかった。多くのアイディ アとこだわりのディテールが、以後開発されることとなるポルシェ 911(タイプ 996 )のテクニカルベースとなったのである。

期間: 1991 年
エンジン: V 型 8 気筒
排気量: 4200 cc
最高出力: 350 PS(257 kW)
車両重量: 1572 kg
最高速度: 279 km/h

出典:www.porsche.com

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このようにポルシェとしては、パナメーラ発売の20年以上前に4ドアサルーンを市場に投入する計画をしていました。この時は実現しなかったものの、カイエンが世界的に売れ行きが好調だったこともあり、再度ポルシェは4ドアサルーンを市場に投入する計画を立てました。
また、911を所有するポルシェユーザーは、セカンドカーとしてはベンツやBMWなど他メーカーの4ドアサルーンを所有していることもユーザー調査によって判明。ポルシェとしては911とパナメーラをガレージに並べて欲しいと考えるのは当たり前のことですね。

初代パナメーラのスペック

日本には導入されなかった6速MTも設定されていた

2009年に発表されたパナメーラのラインナップは3モデル。4.8リッターの V8エンジンを搭載し、400PSを誇る「パナメーラS」。同モデルの4WDである「パナメーラ4S」。ターボエンジンを搭載したパナメーラ最上級モデルである「パナメーラ ターボ」の3モデルです。パナメーラターボは500psを発揮し、メルセデスベンツSクラスを圧倒する性能を誇っていました。
トランスミッションは、7段の2ペダルMT「ポルシェ・ドッペルクップルング」(PDK)と、6速MTの2種類が設定されました。日本仕様は3モデルすべてPDKのみとなりました。
パナメーラに搭載されたエンジンは、911とはことなりV型8気筒エンジンをフロントに搭載しました。直噴システムのDFIを採用し、スーパースポーツカーと同等の出力を発揮しました。
時速100kmに達する時間が4.2秒。10秒以内に時速つまり160km / hに到達し、14.2秒で時速200kmを超える性能を誇っています。そして、全長が4,970 mm、全幅は1.931mmのサイズにより高速での直進安定性やコーナーでの安定性も抜群です。

インテリアはまるでファーストクラスと戦闘機のコックピット

出典:http://jp.autodiary.kr/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%91%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%82%A8%E3%82%B0%E3%82%BC%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%90%8D

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入門モデルである「パナメーラS」でも車両価格は13,700,000円。ライバル車でいうとマセラティクアトロポルテ、アストンマーティンラピード、M・ベンツS63AMG、ベントレーコンチネンタルフライングスパーとどれも高級車。
ハイパワーは当たり前の性能として必須の要素ですが、インテリアは高級車として重要なポイント。ポルシェのこだわりとして、高級感も出しながらスポーツカーメーカーとしてのプライドを忘れない。そんな想いを感じさせる設計がインテリアにはされています。
基本の設計は911を踏襲しています。特にシフトまわりやインパネまわりは911そのもの。カイエンも同様のインテリアとしていることから、スポーツカーとしての要素をここに持って来ているのでしょう。
その一方で高級感があり、厚みのあるレザーシートは一度座ると立ち上がりたくなくなるほどしっとりと体を包み込みます。まるで飛行機のファーストクラスに座ったような感覚。
特にシートの調整を細かく設定できるような設計になっています。後部座席のヘッドレストは個別に調節することができ、シートのランバーサポートは、四方向に調節可能です。
そして、後部座席のシートも暖房と換気の機能が設定されています。室内照明も後部座席に焦点を合わせ、足下空間照明、ドア、収納スペースの照明、天井照明、2つの読書灯があります。
このように、高級4ドアサルーンとして、スポーツカーの要素と同乗者を満足させるそのインテリア設備は、パナメーラこだわりの一つではないでしょうか。

13グレードも設定のある現行型パナメーラ

出典:http://www.autogallery.jp/wp/archives/1037

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2016年1月現在、新車で販売しているパナメーラはなんと13種類。ベースグレードの「パナメーラ」から始まり、「パナメーラ4」。それぞれに「エディション」が追加されたグレード。そして、「パナメーラS」をベースに4WDの「パナメーラ4S」、「パナメーラ4Sエグゼクティブ」。ハイブリッドである「パナメーラSハイブリッド」。スポーツモデルである「パナメーラGTS」。上級モデルの「パナメーラターボ」、「パナメーラターボS」をベースにそれぞれエグゼクティブが設定されています。
このように3モデルからスタートしたパナメーラは13種類ものグレード構成で展開されています。

ベースグレードの「パナメーラ」と「パナメーラエディション」

出典:http://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/panamera-edition/

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現行型のパナメーラは、3.6リッターのV型6気筒エンジンを搭載し、最高出力(EEC)228 kW (310 PS) / 6,200 rpm。0 - 100 km/hの加速は6.3秒を記録。最高速度は259 km/hとなっています。
車両本体価格(消費税込)は、10,370,000 円。
このグレードをベースに「パナメーラエディション」が設定されています。主にインテリアとエクステリアの変更が加えられています。
サイドウィンドウを囲うハイグロスブラックのトリムや、カラード・ホイールキャップが付いた19インチの「パナメーラ・ターボ II」ホイールが装着されます。また、ドアシルには"Edition"の文字が刻まれています。
オプションで「ポルシェエントリー&ドライブ」を選べば、ボディと同色のドアハンドルも装着できます。シートは、ブラック/ルクソールベージュのツートン・レザーを採用し、特製のフロアマットを装備します。ヘッドレストにはポルシェのロゴがエンボス加工されます。

タウンサイジングターボを搭載したパナメーラS

出典:http://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/panamera-s/

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「パナメーラS」の特徴は何といってもそのエンジン。ベースグレードの「パナメーラ」が3.6リッター自然吸気エンジンなのに対して、「パナメーラS」は3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載しています。
最高出力(EEC)は、309kW(420PS)/6,000 rpm。0 - 100 km/hの加速は5.1秒。最高速度287 km/hを記録しています。車両本体価格(消費税込)は14,990,000 円となります。
ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)のみの設定となり、電子制御ダンパーシステムである ポルシェ・アクティブサスペンション・ マネージメントシステム(PASM)が標準装備されています。これによって、どのような路面にも最適なトラクションと乗り心地を確保してくれます。
そして、このモデルにもポルシェ・トラクション・ マネージメントシステム(PTM)が装備された「パナメーラ4S」が設定されています。 このシステムは、4輪へのトルク配分を最適化し、自動で制御することで最大限のトラクションを確保してくれます。
「パナメーラ4S」の車両本体価格(消費税込)は15,580,000 円となっています。

後部座席にゆとりを持たせたエグゼクティブモデル

出典:http://seekdrive.net/?p=11328

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「パナメーラ4Sエグゼクティブ」。ホイールベースを標準モデルの2,920mmから3,070mmへ150mm延長。全高はベースモデルから7mm高くなり、全長は5,015 mmから5,165 mmへと拡大されています。これによって室内空間が拡大。特に後部座席の足元に余裕を持たせています。
車両本体価格(消費税込)は18,320,000円。簡単に表現すればパナメーラのリムジン。グレードの名称通り、エグゼクティブの方が後部座席に座るために開発されたモデルです。
このモデルには、標準装備でエアサスペンションが装着されています。

パナメーラ初のプラグインハイブリッド

出典:http://mini-van.net/archives/170

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ポルシェは、2014年から世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに参戦し、ハイブリッド技術を磨いてきました。そのハイブリッド技術を活かし、パナメーラに設定されたのがプラグインハイブリッド。プラグインとは、コンセントをクルマに差し込み充電できるということです。
グレードの名称は「パナメーラS E-ハイブリッド」。他のモデルとはことなり、ミッションはPDKではなくティプトロニックS。スペックは以下の通りです。
最高出力(EEC)は、245 kW (333 PS) / エンジン+エレクトリックシステム:306 kW (416 PS) / 5,500–6,500 rpmを発揮。0 - 100 km/h 加速は5.5秒とパナメーラSにも肉薄する性能です。最高速度 は270 km/hを誇ります。車両本体価格(消費税込)14,980,000 円。

パナメーラS E-ハイブリッドの特徴

「パナメーラS E-ハイブリッド」には電気のみで走行が可能な「Eモード」が装着されています。「Eモード」での航続走行距離は32.1km。最高速度はなんと135km/hもでます。さすがはポルシェ。
32.1kmも電気のみで走れることを考えると、通勤や日常ユースではほぼガソリンを使うことがないです。「E-チャージモード」では、ハイブリッド走行を行いつつ、並行して効率よくバッテリーに充電することもできるため、走りながら充電することも可能です。
基本となるのは「E-パワーモード」という設定で、バッテリーの充電状態が十分ならエンジンを動かさずモーターのみで走行します。エンジンの始動は、クルマのスピードやエンジン回転数、ギアの段数、ステアリングホイールの切れ角、各種電装品の負荷などが勘案され始動します。そこには複雑なポルシェ独特のパラメーターが組み込まれています。
ちなみに、搭載されているエンジンは3リッターV型6気筒のスーパーチャージャー付。エンジン単体での出力は333PSを発揮します。

スポーツモデルのパナメーラGTS

出典:http://www.channel-9.jp/blog/saeki-228-1/archives/129

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パナメーラの中でも特にスポーツ走行を意識したモデル。それが「パナメーラGTS」です。搭載されるエンジンは4.8リッターV型8気筒自然吸気エンジン。スポーツエグソーストを標準装備することで、最高出力324kW(440PS)、最大トルク 520N・mも発揮。
駆動系は、標準装備でポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)と、 アクティブ制御による4WDシステムの ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム (PTM)が備わっています。また、標準装備されるアダプティブ エアサスペンションは、他のパナメーラモデルより10mm低く設定され、これに19インチ パナメーラ ターボ II ホイールの装着によって路面追従性を向上しています。
ブレーキキャリパーについては、ホイールの奥に見えるいかにも強力な制動力を発揮しそうなレッドのブレーキキャリパーが付いています。これはパナメーラターボと同じブレーキシステムとなります。
エアロシステムも最適化されており、大型のエアインテークがフロントバンパーに備えられ、パナメーラターボと同様の設計となる4-way可変リアスポイラーが装着されます。サイドスカートはブラックのマット仕上げ。エクステリアからしてノーマルのパナメーラとは一線を期す仕様となっています。

出典:http://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/panamera-s/comfort/comfort/

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エクステリア同様にインテリアもGTS独特のスポーティな仕様となっています。シートはサイドシルをレザーで、座面と背中をアルカンターラで仕上げられています。そして、カーボンパーツが各所に配置され、レブメーターには「GTS」のロゴがあしらわれています。
ドアキッキングプレートには、ブラッシュアルミニウム製の「Panamera GTS」のロゴが刻まれたものを採用。 シートベルトもレッドとなり、GTS独特のスポーティなインテリアとなっています。

パナメーラ最強モデルのターボ

出典:http://www.porsche.com/japan/jp/models/panamera/panamera-turbo/

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パナメーラの中でも上級グレードである「パナメーラターボ」。このモデルの魅力は何といっても最高出力(EEC)382 kW (520 PS) / 6,000 rpmを誇るエンジンです。4.8リッターV型8気筒ツインターボエンジン。
0-100km/h加速はなんと4.1秒。最高速度は305km/hにも及びます。車両本体価格もスーパーカー並みの22,340,000円となっています。
基本的な装備はパナメーラGTS同様となっています。4Way可変リアウィングを始めとるターボやGTS専用のエクステリアパーツを装備。レッドブレーキキャリパーも装備し、ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)と、 アクティブ制御による4WDシステムの ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム (PTM)、アダプティブエアサスペンションには ポルシェ・アクティブサスペンション・ マネージメントシステム(PASM)も装備しています。

出典:http://carislife.hatenablog.com/entry/2014/11/02/203756

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パナメーラターボをよりパワフルにした最上級グレードが「パナメーラターボS」。搭載されるエンジンは「パナメーラターボ」と同じでありながらも、標準装備されるスポーツクロノパッケージの採用によってオーバーブースト機能を搭載。これによって最高出力(EEC)419 kW(570PS)/6,000rpm
を発揮。0-100km/hの加速は 3,8 秒 (SPORT PLUS)。最高速度は310km/hを記録します。
車両本体価格(消費税込)は27,360,000 円となっています。
ブレーキキャリパーは、ターボS専用のポルシェ・セラミック コンポジット・ブレーキ(PCCB)を装備しています。その他にもコーナリング時の俊敏性と安定性を 高めるポルシェ・トルク・ベクトリングプラス (PTV Plus)およびポルシェ・ダイナミック シャシー・コントロールシステム(PDCC)など、ターボSにのみに標準で装備されているシステムが多数あります。

パナメーラの中古車情報

パナメーラのご購入を考えている方も多いのではないでしょうか? とはいえ価格も高いですので新車を即決では買えませんよね。ですので中古車で探してみるのも一つの手かもしれません。リンクをつけておきますのでチェックしてみてください。

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まとめ

2009年から発売開始されたパナメーラ。大きくその外観を変更することなく仕様変更やグレードが追加されてきました。今では13種類ものグレード構成となり、入門的なパナメーラから最上級のパナメーラターボSまで1000万以上の価格差がグレード内でもあるモデルとなっています。
圧倒的な高級感とポルシェならではのハイパフォーマンスを兼ね備えるパナメーラは、今後もポルシェの中心的な存在として販売され続けて行くことでしょう。