【ロータスエキシージ】軽量コンパクトにハイパワーエンジン搭載のピュアスポーツカー

ロータスエリーゼを更にハイパワーにしたエキシージ。ロータスの中でも軽量かつハイパワーなエキシージは、純粋にサーキット走行を楽しみたい、ワインディング走行を楽しみたいと思える、そんな1台です。2003年から日本に正規輸入された中でも3代目の現行型モデルであるエキシージSをご紹介します。

歴代ロータスエキシージの紹介

エリーゼスポーツを公道で楽しめるモデルとして登場

出典:http://jota-garage.com/stock/st3/Exige1.html

jota-garage.com

2000年に登場した初代エキシージ(MK1)。このモデルは、それまで開催されていたワンメイクレース用のスポーツエリーゼを公道走行が可能な仕様として販売されたものでした。
スポーツエリーゼとは、エリーゼをクーペタイプのクローズドボディとしたモデルで、エリーゼよりもボディ剛性をアップし、前後のトレッドを拡大。インチアップしたタイヤに足回りやブレーキなどはワンメイクレース用の専用品が装備されました。ボディパーツにはカーボンが随所に施されるなど、その仕様はレーシングカーでした。
こんなスポーツエリーゼはワンメイクレース用のレースカーであり、市販(公道走行可能な状態)を目的として生産されたモデルではなかったのです。ただ、ファンの熱烈なラブコールに応える形で、エキシージ(MK-1)が2000年に発表されました。
もちろん、そのままの仕様では公道走行はできないため、各種モディファイをされ、初代エキシージは、647台の限定で生産されました。
ちなみにスポーツエリーゼ、エキシージ(MK-1)ともにロータスカーズとは別会社で、かつてのF1チームであるロータス・スポーツによって生産されました。

エキシージMK1の仕様

出典:http://jota-garage.com/stock/st3/Exige1.html

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エキシージの魅力は何といってもその軽量な車重。その車輌重量はわずか725kg。最近の軽自動車よりも軽いその車両重量は、フレームにアルミ素材を活用し、フレーム重量はなんと67kgと超軽量。軽量ファイバーグラスの補強合成ボディは、航空機製造用のエポキシ系の接着剤で固定。剛性確保や組立て精度向上がなされ軽量かつ高剛性のボディとなっています。
この軽量ボディに搭載されるエンジンは、ロータスチューンのROVER製1.8L直4DOHC16バルブエンジン。18Kユニットと言われるこのエンジンは、ロータスチューンにより最高出力178hp/7800rpm・最大トルク17.4kgm/6750rpmを発生します。エンジンブロックにはアルミが採用され、エンジン単体でも軽量となっていました。
足回りは前後ともにダブルウイッシュボーンを採用。ダンパーはコニ製を採用し、フロントにはスタビライザーを装着。ブレーキは、前後ともにベンチレーテッド式のディスクブレーキとなり、フロントはレーシングブレーキメーカーで有名なAPレーシング製。リヤはブレンボ製のキャリパーが組み合わされています。
トランスミッションは5MTのみとなり、右ハンドルのみの設定となっていました。もちろんステアリングはパワーアシストのないラック&ピニオンを採用。ダイレクトなハンドリングとなっていました。

2004年に発売された2代目エキシージ(MK2)の登場

出典:http://www.woty.co.jp/lotus_elise_mk2/gallery.html

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エリーゼは2001年にMK-2となり、遅れること3年、エキシージも2代目モデルであるMK-2にモデルチェンジされました。このモデルチェンジによりエクステリアに変更が加えられ、主にフロントまわりのデザインが変わりました。
そして、特筆すべきは搭載エンジンの変更です。MK-1まで搭載されていたロータスチューンのエンジンは信頼性の問題もありました。MK-2になり、トヨタ自動車製の2ZZエンジンを搭載。日本ではセリカやMR-Sなどのスポーツカーに搭載された1.8リッタースポーツエンジンです。
最高出力は192PS、最大トルク18.5kgmを発揮。2ZZエンジンは、VVTL-I(Variable Valve Timing with Lift - intelligent 連続可変バルブタイミング機構)を採用し、当時としては最新の技術が投入されたトヨタエンジンでした。
また、フレームには軽量スチール製リアサブフレーム付きの革新的な軽量押出複合アルミニウムタブを採用。ボディパネルは、高剛性かつ軽量のGRC(ガラス繊維強化複合材)で作られていました。
足回りは、ロータス・スポーツスプリングとダンパーが採用され、サーキット走行も視野に入れたサスペンションとなっていました。
このモデルからは、エンジンの信頼性も確保でき、日本でも人気のピュアスポーツカーとなりました。

スーパーチャージャー搭載のエキシージSが発表

出典:http://carcle.jp/UserBlog.aspx?UserID=2476&ArticleNo=64

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2006年に発売されたエキシージS。2ZZエンジンにスーパーチャージャーを装着したモデルで、最高出力221PS/7,800rpm、最大トルク22kgm/5,500rpmを発揮しました。MK1のエキシージよりかは車両重量が重くなったMK2でしたが、それでも930kgという軽量なボディに200PSを超えるエンジンを搭載したことで、人気が爆発しました。何よりも信頼性のあるトヨタ製エンジンだからこそ、このようなチューニングを施すことが可能だったということもあります。
スーパーチャージャーと軽量ボディにより、0-100km/hは4.3秒、0-160km/hは9.98秒。最高速は256kmとアナウンスされています。この数値は、2005年までの量産車としては世界最高レベルでした。

2代目エキシージ限定モデル、「エキシージSタイプ72」

出典:http://ymworks.by.shopserve.jp/SHOP/819144/list.html

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史上最強のF1カーロータス・タイプ72フォーミュラワンの記念限定モデルとして発売されたのが「エキシージSタイプ72」です。車両本体価格は7,480,000円と通常のモデルよりか18万ほど高い設定となっていました。
ロータス・タイプ 72フォーミュラワン には、ロニー・ピーターソンなどの偉大なロータス・ドライバーが搭乗し、コンストラクターズ・チャンピオンシップを 3 回、およびドライバーズ・ワールド・チャンピオンシップを、2 回獲得したF1史上の中でも輝かしい戦績を残したレーシングカーでした。
エキシージ S タイプ 72にはこの時の伝統的なロータスカラーリングを採用。ひと目で分かる有名なブラック&ゴールドのロータス・タイプ 72 のデザインをベースにし、チーム・ロータスのレーシング・カーデザインを担当したサイン・デザイナーによって仕上げられていました。

<エキシージSタイプ72主要装備>
≪ロータス・エキシージS・タイプ72の主要装備≫

■ スペシャルペイント(ファントムブラック&ゴールドストライプ)
■ ブラック・マイクロ・ファイバー製 ProBox スポーツシート
(ゴールドステッチング)
■ 特製プレート
■ 軽量鍛造ホイール(ブラック&ゴールド)
■ スポーツパック
・T45スチール製メイン
・ロール・フープ
・ツイン・オイル・クーラー
・ロータス・トラクション・コントロール
・アジャスタブル・フロント・アンチロール・バー
■ リミテッド・スリップ・ディファレンシャル
■ エアコン

V6エンジン搭載のロータスエキシージS(MK-3)の登場

出典:http://ism.excite.co.jp/car/rid_E1375345762123/

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2011年9月のフランクフルト国際モーターショーにて発表された新型のエキシージS。日本国内では、遅れること2年の歳月を経て発売が開始されました。
車両価格は発表当初は8,500,000円。2015年現在のラインナップは、クローズドボディの「エキシージSクーペ」MTモデル9,936,000円、ATモデル10,443,600円がベースモデルとなっています。
オープンボディの「エキシージSロードスター」MTモデル10,098,000円、ATモデル10,605,600円、上級モデルの「エキシージSクラブレーサー」MTモデル10,800,000円、ATモデル11,307,600円となっています。

モデル名     EXIGE S
         EXIGE S CR     EXIGE S ROADSTER
全長 mm     4,080mm      4,070mm
全幅 mm     1,800mm (ミラー除く) 1,800mm (ミラー除く)
全高 mm     1,130mm      1,130mm
ホイールベース   2,370mm     2,370mm
トレッド 前/後 1,499mm / 1,548mm 1,499mm / 1,548mm
最低地上高 125mm 125mm
車両重量 1,180kg (MT) 1,170kg (MT)
乗車定員 2名 2名

エンジン型式:2GR-FE 
エンジンの種類:DOHC 6気筒 VVT-I + スーパーチャージャー
排気量:3,456cc
ボア×ストローク:94.0mm × 83.0mm
圧縮比:10.8:1
許容最高回転数 (瞬間): 6,800rpm (ノーマルモード時) / 7,200rpm (スポーツモード時)
最高出力:258kw (350ps) / 7,000rpm
最大トルク:400Nm (40.8kgm) / 4,500rpm
最高速度:274km/h(クーペ・クラブレーサー) 233km/h(ロードスター)
燃料供給システム:ロータスコントロール電子制御
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:40ℓ
ステアリング形式 :ラック&ピニオン式
トランスミッション:6速MT
サスペンション形式:前 / 後 ダブルウィッシュボーン 前 / 後 アイバッハ製コイルスプリング
ABSシステム
ブレーキ形式:前:APレーシング製 4ポッドアルミ合金製キャリパー
後:APレーシング製 4ポッドアルミ合金製キャリパー
ベンチレーテッドクロスドリルドブレーキディスク
ブレーキディスクサイズ:前 / 後:332mm / 332mm
タイヤ:Pirelli P Zero Corsa
タイヤサイズ 前:205/45 ZR17 後:265/35 ZR18
ホイールサイズ 前:7.5J×17 後:9.5J×18
シャーシ:ロータス製オールアルミモノコック
ボディ:オールグラスファイバーボディ (FRP素材)

出典:www.lotus-cars.jp

カラーバリーションは、全てで10種類となっています。
・メタリックブラック
・レーシンググリーン
・メタリックホワイト
・メタリックシルバー
・メタリックブルー
・メタリックオレンジ
・メタリックグレー
・ソリッドレッド
・ソリッドイエロー
・エキシージオレンジ

出典:http://www.lotus-cars.jp/our-cars/current-range/lotus-exige-s-coupe.html#specs

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歴代エキシージとは明らかに一線を期す仕様

出典:http://ism.excite.co.jp/car/rid_E1375345762123/pid_2.html

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新型のエキシージは、歴代モデルとはことなりスーパースポーツカーのオーラがあります。その大きな要素は大幅に拡大されたボディ寸法に身にまとっている洗練されたエアロパーツの組み合わせの賜物。
全幅が1,800mmと先代モデルから80mm拡大されています。全長では280mmも拡大されています。これらによって、前後トレッドは42mm拡大。ホイールベースについては70mm拡大されています。
この結果、新型エキシージは直進安定性やコーナリング性能が格段に進化。歴代のエキシージと言えばやはり玄人好みのピーキーさがありました。ミッドシップにエンジンを搭載するエキシージは、そのパッケージからもクルマの挙動は乱れやすいです。
そんなエキシージが、前後トレッドの拡大、ホイールベースの拡大により安定した走りへと変わりました。もちろん、このようなシャシーは歴代モデルからは全面改良を施して完成しています。採用されているシャシーこそ歴代同様にロータス製オールアルミモノコックではありますが、リア側のサブフレーム及びサスペンションは新設計とし、横剛性を100%向上させています。

出典:http://ism.excite.co.jp/car/rid_E1375345762123/pid_2.html

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搭載されるエンジンは、トヨタ製のV型6気筒。2GR-FEエンジンです。これはレクサスISやGS、マークXなどに搭載されたエンジン。高出力を発揮しながらも耐久性に優れたエンジンです。このエンジンにHarrop製スーパーチャージャーを組み合わせたユニットとなり、最高出力は350ps、最大トルクは40.79kgmと、従来型からそれぞれ約46パーセント、約74パーセントの向上という飛躍的なパワーアップを遂げていまする。トランスミッションはクロスレシオの6速MTとこのモデルからATも設定されました。0-100km/h加速性能は4.0秒。トップスピードは274km/hに達します。

エキシージ初のロードスターモデル

出典:http://www.lotus-cars.jp/our-cars/current-range/lotus-exige-s-roadster.html

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エリーゼの派生モデルとして発売されたエキシージは、エリーゼがロードスター、エキシージがクーペという位置づけでした。ただ、新型からはロードスターが設定され、搭載されるエンジンはそのままにロードスターでしか味わえない開放感を手に入れました。
シャシーの基本設計はクーペと同じで、車両重量がクーペよりも10kg軽量化されて1,170kgとなっています。

エリーゼで人気の「クラブレーサー」がエキシージにも設定

出典:http://www.lotus-cars.jp/news/news/exige-s-cr_debut/

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2015年7月に日本国内でも発売された「クラブレーサー」。エリーゼでは既に発売されて人気を誇っていたパッケージです。標準モデルとの違いは、その名のごとくサーキット向けの仕様を標準装備している点です。
通常、オプション装着となる「レースパック」が標準装備となります。これによってサスペンションはノーマルよりか15%硬められ、よりサーキットでのコーナリング性能を高めています。そして、DPM(ダイナミック・パフォーマンス・マネジメント)スイッチにより、ツーリング、スポーツ、レース、DPMオフの四つのドライビングモードに切り替えが可能となります。
また、6MTのモデルでは、レースモードを選択すれば、ローンチコントロールを使用することができます。
設定されたカラーリングは、メタリックホワイト、エキシージオレンジ、メタリックイエローの三色のみとなります。フロントスプリッター、リアウィング、フロントアクセスパネル、ルーフパネル、ウィングミラー、リアトランサムにはマットブラックとなり、レースカーのようなエクステリアとなっています。

<主要装備>

エクステリア

・エキシージ Sクラブレーサーボディカラー
メタリックホワイト/エキシージオレンジ/メタリックイエロー
・クラブレーサー専用マットブラックペイントフィニッシュ
フロントスプリッター、リアウイング、フロントアクセスパネル、
ルーフパネル、ウイングミラー、リアトランサムパネル
・クラブレーサーデカール
シート、サイドウイングパネル
・サテンブラック軽量鋳造アルミホイール Y-タイプ5スポーク

インテリア

・軽量スポーツシート(レザー、アルカンタラからの選択)
・ボディ同色シートベルトフープ
・ボディ同色コントラストステッチ(シート、ドアトリム)
・ボディ同色軽量センターコンソール
・軽量バッテリー

まとめ

ロータスは軽量コンパクトなブリティッシュスポーツカーメーカーです。ピュアなスポーツカーを味わえるクルマを常に販売してきました。最近では、電子制御でクルマを速く走らせることが多く、純粋なクルマとしてのパッケージで勝負するようなクルマはとても少なくなってきています。
そのような中で、新型のエキシージは電子制御には極力頼らずに、軽量なボディとパワフルなエンジン、高剛性のシャシーによって速さを追及しています。スーパースポーツカーのオーラもある現行型エキシージは、純粋にスポーツ走行を楽しみたいユーザーから、スーパースポーツカーを所有したいユーザーまで幅広く満足させてくれる、そんな1台かもしれません。