車検費用を安く!?絶対必要な法定費用はこれだけ

車検はやらなければ、免許停止につながる面倒だけども絶対に必要なものです。まとまった出費も予定されて頭が痛いですね。車検の費用を安くしたいというのは、ほとんどのみなさんに共通する願いのはずです。そのためには絶対必要で安くできない法定費用について理解したいものです。

車検を忘れずに、でもちょっと面倒でしょうか?

いうまでもなく車検は法律で定められたことです。

車検を受けていない車両は走らせることができません。このことを定めているのは道路運送車両法です。
ドライバーにとって身近な道路交通法とはちょっと違う法律です。道路交通法の場合に規制されるのはスピード違反とか駐車違反とか、つまりドライバーの運転そのものに関わることになります。このようにお話すれば、道路運送車両法のほうは車そのものに関する法律だということに気づかれることと思います。

違う法律によって定められて内容も本質的に違うのですが、それだけではなく、結果はちょっと注目すべきものです。それは処罰がどうなるかという問題に関わってきます。

無車検で車を走らせるのは、すなわち犯罪行為そのもの

道路交通法に関してはドライバーに対するアメなのか、法律の運用上の問題なのか、はたまた国の錬金術なのか、目的はなんともいえませんが、反則金という制度が設けられています。反則金というのは、ペナルティとしての金銭を納めれば、違法行為としての責任を問わないよということです。もちろんこの対応で済ませてもらえるのは「軽微な違反」とされている行為だけですが、反則金で済ます範囲というものは犯罪とはとらえないということでもあります。

ところが道路運送車両法違反となると定められた処罰は懲役もしくは罰金です。いわゆる無車検車の運行が発覚すれば、それは即ち犯罪で前科となる行為なのです。無車検車の場合は自賠責保険も加入していない場合がほとんどでしょう。この無保険車の運行も自動車損害賠償法によって定められた犯罪行為となります。こちらも罰則は懲役もしくは罰金となっています。

車検って案外単純明快なもの

自動車が安全に走れるかどうか、定められた期間ごとにきちんとチェックするかしないかは思ったよりも重大な事として捉えられていると思いませんか?

「いや、そんなことは当たり前だろう」と思われるとしたら、確かにそんな考え方のほうが支持できるものだと思います。人間に対して車の力は圧倒的です。本当ならば、自動車の整備はドライバーがすべてきちんと理解して検査など当たり前にクリアできる状態で乗るべきだろうと、本来の考え方はこうでしょう。

そして車検そのものは実はそんな考え方でできています。どこか面倒に感じることもある車検。実は案外単純明快なものです。

車検を受けるべき車が払わねばならない法定費用

法律で定められた根拠ある費用です

法律で定められたことというのは、あいまいにできません。はっきりと決められていなければ困ってしまうからです。車検の時に必要なことに関してかかる費用を法定費用といいます。
法律、車検に関していえば道路運送車両法においてですが、ここに書かれたことを実行するためにどうしても必要な費用になってきます。

保安基準を定めるように決められていて、これに適合するかどうか定期的に検査するように求められています。ですからまず法定費用として保安基準適合の検査の費用があげられます。

ところで国が決めたことなのだから無料でやるべきだろうと思いませんか?そう思ったとして、それもまた一理ありだと考えます。ただ同じように公共の場で使用するもので不具合があれば他人に迷惑がかかり得るものについて危険がないかどうか検査するものは大抵費用がかかるようになっています。

受益者負担と自己責任

簡単にいえば受益者がしかるべき負担をするという考え方で、確かにこれも間違っているとは言えないと思います。

例えばサーキットを走るための車を道を自走させることなく運び込んで走らせるのならば、車検は必要ありません。どうしてなのかはお分かりになってきたと思いますが、公共の場で走る訳ではないからです。サーキットというのは料金を支払った人が好きなように車を走らせるために作られている場所です。
完全貸切でなく他人と混走する場合は、その人たちが互いに守るべきルールは管理者のサーキット側が決めることが多いです。

ただ、そうはいってもレースでもない限り、たいていはルールに則っていたかどうかを判定する人を用意する訳にもいきませんから、サーキットで自分のものが損害を負って、それがどれだけ人のせいだと思えても自己責任とするルールになっているでしょう。もちろんサーキットの所有物を壊したりすれば壊した人に請求することも承諾していることと思います。

費用は妥当なの?

サーキットのようなケースとは違い、車の多くは社会に利益をもたらすために走っていますし、社会の利益になるために道も必要だから、皆で力を合わせて道を作っています。できた道は皆のものですから、互いに気持ちよく使えるようにルールを定めます。必要なお金も負担します。

正直免許に関わる費用負担、例えば公認自動車学校の費用などには多少の非合理があると思いますが、車の検査に関わる費用は公正そのもの、実際の検査に当る運輸支局等の対応もとてもよいものだと思います。窓口の対応も当たり前のこととはいえ、とても親切ですし車検はそんなに面倒なことではありません。

もっと多くの人が自ら車検を受けて、自動車の安全に実感を持っていけばいいのにと思っていますが、自ら行えば検査の費用は本当に些細なものです。

運転に対してもっとサービスがあってもいいのでは

ただ個人的にはもっと考えをすすめて、車検の費用など個々のドライバーから取らなくてもいいのではないかと思いますし、車のほうでなく人間のほうのチェック。例えば自動車が旋回することに対してどれだけ人間がついていけているのか試してみる仕組みに定常円旋回なんてものがあります。

とても有益なこういうプログラムを試せるところは、自分の知る限りまずホンダが鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎに併設、トヨタ自動車がこれを参考に富士スピードウェイを買い取って改修した折に作ったもの。このくらいしか知りません。こういう施設はそれなりに受講代がかかりますが、意識の高い方は費用を負担して利用しているものです。ただ、かねがね思っているのですが行政が河原にでもいいから、誰でも利用できるように作ればいいのにとも思っています。

むしろ交通事故などを減らして、道路を安全に使えるようにするために作るべきだと思っています。もちろん管理のための天下り団体など作らずに自由に使えるようにしてです。それならば運営にお金は掛りませんし、何台も同時に走ったりしなければ危険なんてこれっぽっちもありません。実際には、できない理由なら簡単に思いつきますからやらないでおくようなことになるとは思いますが。

車検の費用、どこまでが法定費用?

車検に関して最低限必要な額が法定費用です。次項に法定費用をまとめて示しますが、ご覧になるにあたって理解の助けになる詳細を書いてみます。この金額が車検を通すにあたって絶対に必要な額になります。

業者に車検を任せようとして、見積もりを取ることになると思いますが、この額以上はもしかしたら省けるかもしれない費用です。そのような目安にお使いください。

検査手数料

車検に際しては、費用が掛かるようになっていますが、検査手数料はあまり負担を感じない金額です。検査手数料はいわゆる3ナンバー車となる普通自動車、5ナンバーの小型自動車、軽自動車に分かれて定められています。

また民間車検場に依頼した場合、このケースではすでに、法定費用以上のものがかかってしまう訳ですが、内訳のうち検査手数料にあたるものは少し割引になります。これは民間車検場つまり国土交通省の指定整備工場が発行する保安基準適合証を提示することで車検場の検査ラインを通さなくてよくなりますので設備を使用しない分の割引のようなものです。

注意したいのは車検を請け負うとしている業者のすべてが指定整備工場ではありません。認証工場は重要な整備を請け負ってすることはできますが、保安基準適合証はだせません。ただ手続きを代行するだけの業者もいて、もちろん保安基準適合証は出せません。この場合の手数料は通常の場合と同じ額です。

ちょっとした豆知識になりますが、検査ラインで保安基準に適合しない、簡単にいえば不合格となった箇所があった場合のことです。この場合は整備をして、その日のうちに再度検査を受ければ追加の手数料は必要ありません。検査も適合しなかった箇所だけで構いません。

ところが、当日に整備できなかったり、どうしても合格できなかった場合には限定自動車検査証を発行されて後日の再検査となります。この再検査の時に限定自動車検査証の提出があると手数料は少し安くなります。また限定自動車検査証を持って指定整備工場(民間車検場)に持ち込むと保安基準に適合するように整備してもらうことも可能です。この場合は限定保安基準適合証が発行されて、これを持ち込めば、やはり手数料は安くなります。

自動車重量税

自動車重量税という税金がありますが、自動車の重さに応じて定められた税額があって、車検つまり継続検査を受けるに当たっては納付した証明書を添付しないと受け付けてもらえません。検査の有効期間分を支払いますので自家用乗用車(軽自動車も含めて)の継続検査の場合には2年間分を支払うことになります。

金額ですが自家用乗用車の場合、500キログラムごとに規定があります。軽自動車の場合は定められた額は一定です。軽自動車には重さの規定はありますが、サイズとエンジンの排気量に制限があります。これによって一定とすることになっているのでしょう。

実際の額については本則といわれる本来の税率が適用されるのはエコカーとして認定されるものだけで、そうでない場合の税額を参考税額として下に記す法定費用のまとめでは記載しておきます。このほか登録から13年を超える車、18年を超える車について税額はあがりますし、エコカーとされるなかでも特に水準が高いものに関しては免税の場合まであります。

自賠責保険料

冒頭お話しましたが、無車検車の場合、無保険車になることが多いというとおり自動車損害賠償法によって加入が定められたいわゆるいわゆる強制保険(自賠責保険もしくは自賠責共済)の納付書もなければ車検を通せません。この保険料までが法定費用と呼ばれるものになります。ちなみに自賠責保険は対人に対する保障のみで物への損害はカバーされていませんね。また対人といっているのは保険を掛けた人、保険のかかった自動車の運転者以外の人のことで自分の怪我や生命に関しての補償もありません。自動車重量税と同じく2年間分を支払うことになってこちらは免除や軽減はありません。民間の保険または共済事業者が運営しますが保険額も保障額も国が定めていて事業者による違いはありません。

法定費用をまとめておきます

法定費用に関してはだいぶお分かりになってきたことかと思います。
チェックシート代わりにまとめておきますのでご利用ください。

【検査手数料】
普通自動車(3ナンバー)1,800円
小型自動車(5ナンバー)1,700円
軽自動車 1,400円
保安基準適合証のある場合 1,100円

【自動車重量税】(自家用乗用車の場合)
本則税率 5,000円/500キログラムごと
参考税額 8,200円/500キログラムごと 
軽自動車 8,800円
(エコカー減税での免税、軽減処置は下のリンクをご覧下さい。)

【自賠責保険料】(継続検査時2年間分、離島、沖縄を除く本土の場合)
自家用自動車 27,840円
軽自動車 26,840円
(みなさんに関係ありそうな主なものです。他の車種や年度途中のケースなどは下のリンクを)

【法定費用の合計金額目安】
自家用自動車 54,240円(普通自動車、参考税額に当る1トン以上1.5トン未満の車の場合)
軽自動車 37,040円

自動車重量税がいくらかを網羅したものはこちら

エコカー減免、本則、通常、13年経過、18年経過の重量税が分かります。

主な方に関係する以外の自賠責保険料の詳細です。

年度途中からの場合いくらかなどの金額もこちらで分かります。

とても複雑な仕組みのエコカー減税。貰えるものなら貰いたいものです。このような複雑な仕組みの場合、気をつけたいのは、いわゆる「大きな声」。声高に主張する宣伝に気を取られがちですが、それが全てではないのかも。自分でも見極められるようにエコカー減税を知りましょう。

エコカー減税による自動車重量税の免税、軽減処置について知りたい方はこちらから

車検を賢く受ける

車検を賢く受けて、損をしないためには車検をよく知ること。相手をよく研究することは何でも大切で同じことです。今回は特に法定費用についてみてみましたが、車検全般の理解のために役に立つリンクを張っておきます。

みなさんが車検を無事終えて「よかった!!」と思えますように。