伝説的なアルファロメオを越えたアルファロメオ8Cコンペティツィオーネ!

オシャレなデザインと搭載されるアルファサウンドのエンジンでボーイズレーサーとしてストリートで人気のアルファロメオが名門のレース屋であり高級スポーツカーとして復活をとげたきっかけが8Cコンペティツィオーネの登場だった。アルファを越えた8Cコンペティツィオーネの魅力とは?

伝説を甦らせるアルファマジック!?

アルファロメオ8Cコンペティツィオーネが登場するまでにまず、コンセプトモデルが2003年のフランクフルトモーターショーに姿を現しました。流麗なシルエットに身を纏ったコンセプトモデルは、マセラティ3200GTがベースで駆動方式は、FRとなっていました。もちろんボンネットに収まっていたエンジンは、マセラティ3200GTのエンジンでした。スポーツカーのコンセプトモデルに相応しい3.2L V8 ツインターボエンジンが収められていました。2006年に量産化が決定し、500台限定生産ということになりました。

舞い降りた伝説!?

コンセプトモデルから実際に世に登場したアルファロメオ8Cコンペティツィオーネは一体どのようなクルマなのでしょうか。2007年4月に日本に舞い降りることになりました。その姿は、コンセプトモデルと変わらないシルエットで美しく流れるようなラインに深紅のワインレッドを身に纏い、艶やかなクルマとして披露されました。日本には、70台が輸入されました。その中身も本物でした。4.7L V8 NAエンジンが搭載されており、450PS/7,000rpm、470N/4,750rpmを発生するパワフルなエンジン、そして官能的な音色を響かせるNAエンジンが搭載されていたのです。

主要諸元

アルファロメオ8Cコンペティツィオーネ

エンジン:4.7リッター V8DOHC 
最大出力:450PS/7,000rpm
最大トルク:47,9kgm/4,750rpm
トランスミッション:6速シーケンシャル
全長:4,397mm
全幅:1,892mm
全高:1,340mm
ホイールベース:2,646mm
車重:1,575kg
駆動方式:FR

名前の由来は?

なぜアルファロメオ8Cコンペティツィオーネが伝説のアルファマジックと呼ばれているのでしょうか。時を経ても色褪せることのない流麗な美しいシルエットというデザイン性ではありません。それには、アルファロメオがモータースポーツで常勝していたことが関係しています。アルファロメオといえばツーリングカーレースのイメージが強いかもしれませんが、その昔、GP(グランプリ)シリーズにおいて伝説的なマシンで常勝していたことがあります。そのうちの2台のレーシングカーに名前の由来があります。

アルファロメオ8C

8Cの名称の由来は、レーシングカー「P2」にまでさかのぼります。この「P2」は1925年にアルファロメオが史上初のGP(グランプリ)チャンピオンに輝いたモデルです。その後、「P2」は大幅にチューニングされ1930年にはエンツォ・フェラーリの手に渡り、数多くの勝利に輝いています。この経験をもとに生まれたのが「8C2300」をベースにしたレーシングマシン「8C2300 モンツァ」で再びグランプリのタイトルを勝ち取りました。なんとこの「8C2300 モンツァ」は、ルマン24時間レースで4連覇(1931-1934)という偉業を成し遂げました。

アルファロメオ コンペティツォーネ

コンペティツィオーネは、アルファロメオ6C2500 コンペティツィオーネに由来を発します。アルファロメオ6C2500 コンペティツィオーネは、1948年に製造されたレーシングカーです。6C2500 コンペティツィオーネ スポーツクーペは、1949年、1950年にミッレミリアのレース出場し活躍しました。そして伝説的なドライバーであるファンジオがドライブしたことでも有名です。

8Cコンペティツィオーネの性能

性能という面でアルファロメオ8Cコンペティツィオーネは、官能的なエンジンサウンドであるアルファサウンドや強烈なパワーを発生させる450PS/7,000rpm、47,9kgm/4,750rpmのV8 DOHC 4.7L NAエンジンに注目しがちかもしれませんが、その実力はどれほどのものなのでしょうか。そして、そのパワーを受け止めるシャシーとボディーはどのような構造になってるのでしょうか。

MAXスピードは?

エンジンは90度バンクをもつ新開発のV8エンジンで、吸気側に連続可変タイミング機構を兼ね備えており2,000rpm~2,500rpmで最大トルクの80パーセントを発生します。しかしレブリミットは、7,500rpmとバランスの取れた高回転型のエンジンといえます。そして、シャシーは駆動方式はFRですが重量配分の最適化が行われてF:49対R:51という優れた重量配分比となっています。それを可能としたのが、ギヤボックスを車体後部に設置したトランスアクスルレイアウトです。そのギヤボックスは6速シーケンシャルのQセレクトでステアリングパドルシフトで操作します。サスペンションは、前後ダブルウィッシュボーンにブレーキは「ブレンボ製」4ポッドが装着されています。MAXスピードは、290km/h以上で0-100km/hまでの加速は4.2秒という速さです。

美しいボディーワーク

とりわけ美しいボディーに魅了されますが、そのボディーへの拘りはどのようなものなのでしょうか。スチール製シャシーにカーボンセルのボディーが組み合わされています。それは、カーボンボディパネルにカーボンモノコックをボルトと接着剤で組み合わせ軽量化を狙っているのです。小型飛行機の生産でノウハウが豊富なATR製でカーボンパーツは制作されています。内装も軽量化を図りカーボンとアルミ削り出しのパーツが使われていますが、上質なレザーが組み合わされることによってエレガントな仕上がりを見せています。スピードメーターは、330km/h表示となっています。

色褪せることのないアルファロメオ

アルファロメオ8Cコンペティツィオーネが登場したとき、アルファロメオのファンのみならずクルマ好きはその姿に魅了されました。価格は、当時2.259万円のプライスでしたが、限定500台すべてが完売しており、日本に輸入予定の70台も含まれていました。登場してからどれくらいのプライスで取引されているのでしょうか。新車当時とさほど変わらず、極上車であればプレミアがつくほど高価になっているようです。

まとめ

50年以上の時を経て伝説的なレーシングカーの名のもとに生み出された8Cコンペティツィオーネは、動力性能、ボディー、内装のデザインそしてアルファロメオならではのアルファサウンドを有し、今もファンと見る者を惹きつける魅力をもち、色褪せることのないアルファロメオとしてこれからも名を残していくことでしょう。