「サニートラック」ステージを選ばないトラックは超ロングセラーだった!

かつて日産自動車を代表した「SUNNY(サニー)」のピックアップで2代目は、2008年まで生産されていた超ロングセラーのピックアップトラックです。それほどまでに何故、サニートラックは愛され、支持されたのか。その謎に迫ります。

日産ではなく「ダットラ」だった?

かつて日産自動車を代表した「SUNNY(サニー)」。そのバリエーションモデルとして登場したのが、「サニートラック」です。登場は、1967年2月で当初は、「ダットサン」社(1981年に日産が統一するまで小型商用車トラック等はダットサンとして販売していた。)の「サニートラック」として登場しました。乗用車のサニーがB10型と型式が呼ばれるのに対して、「サニートラック」は商用車であることを意味する「2」の数字が与えられ、型式は「B20型」となっています。そのスマートでシャープなルックスから多くの人の指示を得ることができました。

B20型 主要諸元

サニートラック(B20型) 主要諸元

エンジン A10型(988cc)
最大出力 25PS/5,000rpm
最大トルク 7,7kgm/3,600rpm

全長 3,810mm
全幅 1,450mm
全高 1,380mm
車両重量 615kg

荷台長 1,535mm
荷台幅 1,230mm
荷台高 380mm

駆動方式 FR
サスペンション
F: リーフスプリング
R: リーフスプリング
ブレーキ
F: ドラム
R: ドラム


超ロングセラーの2代目サニートラック

1971年2月に乗用車のサニーがボデルチェンジすると共に「サニートラック」もモデルチェンジ。型式も乗用車が「B110型」であるのに対して「B120型」となります。エンジンは、セダン、クーペモデルと同様のA12型エンジンです。この型のトラックからトランスミッションも3速コラムと4速フロアシフトになりました。インパネは、長方形のメーターパネルのデザインが採用されています。外観上では、乗用車のサニーのフロントグリルとは異なり、3ピース構造のフロントグリルが採用されています。1973年4月には、従来のショートデッキにロングバージョンが追加されました。ここから「サニトラ-ショート」、「サニトラ-ロング」とファンの間では呼ばれるようになります。1973年5月には、乗用車はフルモデルチェンジして「B210型」になるものの、サニートラックは「B120型」のまま継続して生産が続くことになります。この後マイナーチェンジで「B121型 中期型」となるものの「フロントグリル」、「内装」程度の変更にとどまり大きな変更はありませんでした。

B120型(ショート) 主要諸元 

B120型 主要諸元 (1971-1988)

(サニートラック ショート 初期型)
エンジン A12型(1171cc)
最大出力 68PS/6,000rpm
最大トルク 9,7kgm/3,600rpm

全長 3,840mm
全幅 1,490mm
全高 1,390mm
車両重量 670kg

荷台長 1,970mm
荷台幅 1,285mm

駆動方式 FR
サスペンション F: ストラット/コイル R: リジット/リーフ
ブレーキ F: ドラム R: ドラム

B121型(ロング) 主要諸元

B121型 主要諸元 (1977-1988)

(サニートラック ロング 中期型)
エンジン A12型(1171cc)
最大出力 68PS/6,000rpm
最大トルク 9,7kgm/3,600rpm

全長 4,140mm
全幅 1,490m
全高 1,390mm
車両重量 705kg

荷台長 1960mm
荷台幅 1285mm

駆動方式 FR
サスペンション F: ストラット/コイル R: リジット/リーフ
ブレーキ F: ドラム R:ドラム

B120型 ビッグマイナーチェンジ

1971年より大きな変更もなく生産され続けてきたサニートラックも1989年11月に大きな変更を迎えます。外観上がフロントマスク、ヘッドライトは、角目長となります。エンジンは、A型エンジンのままですが排気ガス規制が施行された1988年の規制に対応して三元触媒が取り付けられ、NOX適合車両となりました。サスペンションは変更有りませんが、フロントブレーキがドラムからディスクブレーキとなり制動性能が格段に向上しました。その後、1994年3月に国内生産は終了するものの2008年9月まで南アフリカにおいて生産が継続されました。しかし、「サニートラック」ではなく「BAKKIE 1400」という名称でした。こうして1971年から続いていた超ロングセラーモデルのサニートラックも生産にピリオドを打つことになりました。ですが今なお、そのスタイリング、カスタム、実用性、耐久性から愛され続けています。

B122型(ロング) 主要諸元 

B122型 主要諸元 (1989-2008)

(サニートラック ロング 後期型)
エンジン A12型(1171cc)
最大出力 52PS/5,400rpm
最大トルク 8,5kgm/2,800rpm

全長 4,140mm
全幅 1,490mmm
全高 1,390mm
車両重量 730kg

荷台長 1,960mm
荷台幅 1,285mm



駆動方式 FR
サスペンション F: ストラット/コイル R: リジット/リーフ
ブレーキ F: ディスク R: ドラム

モータースポーツにトラックが参加?

なんとサニートラックは、グループB規格でレースにも出ていたようです。その一つがサファリラリーです。レースリザルトは、9位完走です。素晴らしいです。それもそのはずです。サニートラックに搭載されていたエンジンA12型は、チューニング、耐久性に富みモータースポーツの可能性を秘めていたのです。エンジン自体は、古典的なOHVです。アメ車のV8のようにパワーは、回転数が低い4,000rpm-5,000rpmくらいで発揮します。しかしキャブをレーシング仕様に変更すれば、なんなく7,000rpm以上を可能としていました。サーキットにおけるレースにおいては最終ラップにおいては、ストレートで10,000rpmも回していたということです。非常に耐久性のあることを実証しているのです。その馬力は、200PS以上を可能としていました。ノーマルの3倍以上の馬力です。そんなエンジンを搭載していたのですからラリーで素晴らしい戦績をあげることができたのです。

サニートラック カスタム

サニートラックは、フロントからキャビンまで外装は、セダン、クーペと共通なため、TSレース仕様の外装に変更しているものもありますね。TS仕様のフェンダー、ドア、ボンネットのFRPに変更し軽量化した車両、チンスポ、オーバーフェンダー仕様などのドラッグレース、サーキット仕様、峠仕様の外装カスタム。足廻りにB110型のGX-5やB310型の足廻り流用も定番カスタムでしょう。エンジンは、キャブを変更しSOLEXやWEBER、MSRの4連スロットルからボアアップやA15型に換装するマシンもいれば、アメ車のV8エンジンや日産のVQ35を換装して400PS以上の馬力のドラッグマシンもいるようです。本格ドラッグマシンのサニトラになるとナローデフ化、NOS装着、ミッションもシーケンシャル化でボディのみ、かろうじて原型をとどめているマシンがほとんどです。といってもサニトラファンは、オリジナルを残しつつカスタムするストリート仕様の方がほとんどでしょう。サニートラックは、このカスタムの幅の広さと実用性を兼ね備えているからこそ時を経ても人々を魅了し続け、愛されている理由でしょう。

サニートラックの中古車情報

「サニトラ」という愛称で呼ばれることが多い人気の車種ですが、中古車でしか手に入れることはできません。カスタムされていることも多いのでノーマルが乗りたい方は根気よく探しましょう。年式も古くなっていますので程度や距離などを実車確認等でしっかり確認してからの購入を決めましょう。下記にリンクを貼っておきますので是非チェックしてみてください。

中古車をお探しの方はこちら

まとめ

1971年に登場以来、30以上に渡って愛されてきたサニートラック。ただ実用性が人気を呼び、町の電気屋さんの商用車として活躍しただけでなく、ノスタルジックなデザイン、セダン、クーペとの共通性からパーツの豊富さ、エンジンの耐久性などのカスタムの幅の広さから人々に愛され「超ロングセラーモデル」となったいうことではないでしょうか。これからもさまざまなカスタムマシンがファンの手から生み出されていくことでしょう。