【知らないアナタは損をしている!?】自賠責保険料の謎に迫る!

その存在の重要性は理解しているのに、実はあまり把握していない自賠責保険料。支払っている実感さえ薄く感じてしまう、この自賠責保険料の疑問点に迫ってみます!

自賠責保険について学ぼう!

意外と知らない自賠責保険の中身

車やバイクを乗る人なら知らない人はいないであろう自動車損害賠償責任保険。通称、自賠責保険。しかし、その仕組みは意外と知られていないものです。複数ある保険会社から、自分にあったプランを選択する任意保険だとその内容や保険料も把握できるのですが、購入時や車検時に一緒に払うことがほとんどである自賠責保険は、その詳細を把握する機会が少ない現実があるからでしょう。そこで最初は、自賠責保険料の内容に触れる前に、自賠責保険に関して、ルールや補償内容などを確認してみたいと思います。

自賠責保険の加入は義務なのか?

任意保険は、その名の通り任意で加入する保険です。ほとんどの人は、万が一に備えて任意保険にも加入していることでしょう。そして、多くの人がこの任意保険に助けられた経験をお持ちかと思います。しかし、あくまでも個人の意思による加入であり、義務ではありません。
では、自賠責保険の加入は義務なのか否か? 答えはもちろん義務です! これは法令(自動車損害賠償保障法)で定められており、違反すると以下ような罰則が与えられます。

●1年以下の懲役または50万円以下の罰金
●免許停止処分(違反点数6点)

これらは道路交通法違反とは違い、刑事罰対象ですので前科が付きます。それ以上に怖いのは、人身事故を起こした場合です。自賠責保険の補償が無いばかりか、任意保険も適用されない可能もあります。任意保険は、自賠責保険の加入が前提とされているからです。不慮の事故とはいえ、万が一でも人を死なせてしまったことを考えると、ゾッとします。車検を通す以上、自賠責も支払いますから、未加入の人はいないと思いますが、知識として頭に入れておいても損はないかもしれません。

なお、自賠責保険証明書の不携帯も罰則の対象になるので注意が必要です。

●30万円以下の罰金

これも十分思い罪ですのです。ほとんどの人は、車検証とともに車内に保管していることでしょう。なかには、紛失の恐れを考慮して、車内にはコピーを保管している人もいるようですが、基本的には原本を携帯する必要があります。



自賠責保険の補償内容は知っている?

自賠責保険の補償は対人賠償事故が対象となります。つまり、運転中に他人に怪我を負わせてしまったり、死亡させてしまった場合に補償してくれる保険です。ですので、対物賠償には適応されません。そして、肝心の補償内容は以下の通りになります。

●傷害による損害(治療関係費、慰謝料など) 
→最高120万円
●後遺障害による損害(逸失利益、慰謝料など) 
→著しい障害で常時介護が必要な場合 最高4,000万円
→著しい障害で随時介護が必要な場合 最高3,000万円
→後遺障害の程度により 第1級:最高3,000万円~第14級:最高75万円
●死亡による損害(葬儀費、慰謝料など)
→最高3,000万円
●死亡するまでの障害による損害(治療関係費、慰謝料など)
→最高120万円

どのような感想をお持ちでしょうか? 正直、安心できる金額では無いと思った方がほとんどかと思います。そのうえ、対物賠償は適応しませんので、任意保険の加入は必須といえますね。

また、多くの保険会社で手続きが可能な自賠責保険ですが、任意保険のような至れり尽くせりのサービスはありません。例えば、人身事故を起こしてしまった場合、自賠責保険を加入した会社の担当者が交渉の窓口に立つことはありません。あくまでも話し合いは当人たちとなります。

自賠責保険料を把握しよう!

それでは本題である自賠責保険料に関して、詳しく掘り下げてみましょう。新車購入時や車検時に一緒に払う自賠責保険は、きちんと明細や見積りを見る人でない限り、自賠責保険料を支払ったという自覚が薄い人が多いのではないでしょうか。そんな理由から、自賠責保険料の金額を把握できている人は少ないと思われます。しかし、車を購入する際には、購入したい車のおおよそ金額や、購入後の維持費を把握するうえで、保険料を知っておいて損はないです。
そこで、自賠責保険料をまとめてみました。これから車を購入されている方、維持費を計算したい方は、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか? また、この保険料の仕組みに関しても、詳しく触れていきたいと思います。

自動車の自賠責保険料

一般的な普通自動車と軽自動車の自賠責保険料を見てみましょう。

【普通車】
37カ月 40,040円
36カ月 39,120円
25カ月 28,780円
24カ月 27,840円
13カ月 17,310円
12カ月 16,350円

【軽自動車】
37カ月 37,380円
36カ月 36,920円
25カ月 27,240円
24カ月 26,370円
13カ月 16,500円
12カ月 15,600円

※本土を対象とした金額です。一部地域は異なります。
※貨物車は今回は記載していません。

やはり軽自動車の方が、若干安く設定されていますが、自動車重量税のような開きは見受けられません。自賠責保険料は、車種によるメリットデメリットは少なく、車購入時の比較対象には考慮しなくても良さそうです。

バイクの自賠責保険料

続いてバイクの保険料を見てましょう。

【小型二輪自動車(251cc以上のバイク)】
37カ月 18,380円
36カ月 18,020円
25カ月 14,010円
24カ月 13,640円
13カ月 9,550円
12カ月 9,180円

【軽二輪自動車(125cc超250cc以下のバイク)】
36カ月 18,970円
24カ月 14,290円
12カ月 9,510円

【原動機付自転車】
36カ月 12,410円
24カ月 9,870円
12カ月 7,280円

※本土を対象とした金額です。一部地域は異なります。

251cc以上より250cc~125cc の方が、保険料が若干高いことは意外でした。これは、250cc~125cc以下の方が事故率が高いことの表れでしょう。しかし、金額的にはほとんどの差はなく、車検のない250cc以下の方が、維持費が安いことには変わりないでしょう。  

自賠責保険料の疑問を解消しよう!

自賠責保険の契約期間の疑問

自賠責保険料の一覧を見て、疑問に思った人も多いと思います。車だと新車で3年、それ以降は2年契約で結ぶことを前提としている自賠責保険ですが、37カ月と36カ月、そして25カ月と26カ月があるのはなぜなのか? それにはちゃんとした理由が存在します。
その理由は2つ。まず1つは、車検と自賠責保険の有効期限の差にあります。例えば、車検と自賠責ともに有効期限が同年の1月1日だったとしましょう。その場合、車検は1月1日の23:59まで有効となるのですが、自賠責はその日午前12時までと明記されているため、有効期限は1月1日の0:00まで、つまり日付が1月1日になった時点で期限切れとなるのです。自賠責と車検いずれかの期限が切れている場合は運転できませんから、このタイムラグにより1カ月余分に多い保険料に加入するのです。新車購入時や車検の切れた中古車を購入する場合に必要になるわけです。

2つ目の理由は、車検の切れた車を仮ナンバーにて運転する機会が発生した場合に必要になります。自分で車検場に持ち込む際に、仮ナンバーがあれば運転できるかというと、自賠責に加入しなければ運転できません。そこで1カ月多い自賠責に加入し、その1カ月の猶予期間中に車検を通すことで次回の車検前に自賠責が切れることを防ぐためです。

ちなみに1度でも有効期限が1カ月多い自賠責に加入すれば、1カ月分は繰り越されますので、次回からは24カ月の加入でも大丈夫です。もちろん、車検の有効期限が切れる前に、車検を通すことが前提ですが。

自賠責保険料はお得にできる?(自動車編)

自賠責保険料の一覧を見ると、契約期間が長ければ長いほどお得になっていることが分かります。通常、新車購入時には3年、それ以降は2年で加入するのが一般的な自賠責保険ですが、個人の意思で契約期間を変更できるのでしょうか? 答えはイエスです。個人の意思で変更は可能です。
では、まとめて契約した方が良いかというと、個人的にはおすすめできません。なぜなら、手続きが面倒になるからです。普通にディーラーや整備工場で車検を通すと、自動的に自賠責も2年で契約されるでしょう。方法としては運輸支局に持ち込むユーザー車検を行うことですが、事前に予備検査や書類の準備などが必要になり、非常に面倒で大変です。
また、車検の有効期限と合わせた方が、契約は簡単に済みますし、自賠責の有効期限切れに気づかないってこともないでしょう。また、3年で契約したとしても、車を買い替えることになるかもしれません。ほとんどの人は、車の買い替を車検時に合わせて検討すると思います。そういった要素を考慮すると、従来通り車検時に合わせて自賠責を更新する方法がベストと考えます。

自賠責保険料はお得にできる?(バイク編)

では、バイクの場合はどうでしょうか? 基本的な考え方は自動車と変わりありません。しかし、250cc以下のバイクに関して言えば、まとめて加入した方がお得でしょう。その理由は、車検が無いということです。車検がなく、有効期限を合わせる必要もないので、自賠責保険の加入手続きの手間は、期間が長い方が少なくて済みます。また、250cc以下の自賠責保険の契約はインターネットやコンビニで手軽に手続きできる保険会社がほとんどです。その上で、125cc~250ccクラスのバイクならば、1年と3年では約9,000円もお得になります。これなら、まとめて契約した方が絶対におすすめです。もちろん、そのバイクをいつまで乗り続けるかも考慮していることが前提です。

車を売却・下取りする際、自賠責保険料は戻ってくるの?

車を手放す場合に、有効期限の残った自賠責保険料は戻ってくるのかを確認してみましょう。その答えは、自賠責保険の性質に隠されています。自賠責保険証明書には、所有者の名前や住所が明記されているので、一見個人に掛けられている保険のようにも思えるのですが、自賠責はあくまでも車両に掛けられている保険です。ですので、運転手が第3者だったとしても自賠責保険の補償はされます。車検と自賠責の期限が残っている中古車を、購入したことのある人なら経験あると思いますが、車の名義が変更されていても車検証と自賠責の名前は、以前の所有者が明記されたままです。これは次回更新時まで、そのままとなります。

少し前置きが長くなりましたが、自賠責の性質を理解すれば答えはもうおわかりですね? 車の売却時や下取り時、有効期限の残った自賠責の保険料の差額は戻ってきません。任意保険と違い車両の掛けられた保険ですので、手放すかどうかは関係ないのです。ただし、普通は売却や下取りの査定時に、車検と自賠責の有無は考慮されますので安心してください。ちなみに、自賠責保険料が還付される場合が1つだけあります。それは廃車にした場合です。車の掛けられた保険ですので、車が廃車となれば保険料差額が戻ってきます。

車を廃車にする際、自賠責保険料は戻ってくるの?

廃車時の自賠責保険料は、廃車手続きをすれば勝手に戻ってくるものではありません。面倒でも手続きが必要なのです。車を廃車したら自賠責に加入している保険会社に、すみやかに保険解約の手続きを取りましょう。解約の手続きが完了した日の翌月から、有効期限までの日数を月割りした金額が戻ってきますので、手続きが遅れれば遅れるほど、損をするので注意が必要です。なお、廃車後に保険会社から解約の案内などは一切ありませんので、忘れないように注意しましょう。なお、自賠責の有効期限が1カ月未満の場合は月割りできませんので、金額は戻ってきません。

おわりに

自賠責保険料の疑問点を解消してきましたが、いかがでしたか? 自動車の購入とともに、何気なく契約している自賠責保険ですが、その大切さや仕組みを知ることができたと思います。自賠責保険は、被害者はもちろん、加害者を守るために存在します。しかし、必要最低限の補償ですので、任意保険と合わせて加入することで、万が一に備えた安心を手にすることができるのです。自賠責保険にだけに頼らず、必ず任意保険にも加入しましょう! そうすれば、安心が心のゆとりに変わり、事故のない運転に一歩近づけるはずです。