【ホンダ トゥデイ】カスタマイズで自由自在に変身!ホンダが作った伝説の軽とは?

車メーカーの「ホンダ」は「Nシリーズ」「S660」と言った軽自動車部門を中心に展開して、多くのお客様を獲得していきました。しかし! ホンダは30年前に、当時のホンダを象徴するかのようなとんでもない軽自動車を作り上げたのです。それが「トゥデイ」です! そこで本日は、ホンダトゥデイについて紹介していきます。

ビートと並ぶ傑作軽自動車!ホンダ トゥデイとは?

1980年代当時、ホンダでは大排気量のモデル、例えば「シビック」「アコード」「プレリュード」を中心に販売していました。と言うのも、当時は今と真逆で軽自動車・コンパクトカーよりも大排気量・大きめのボディが売れに売れていたのです。そのため、ホンダの車では「セダン」「スポーツ」が中心となり「軽自動車」「コンパクトカー」がおざなりになってしまったのです(当時ホンダは「F1」にも参戦していたため、その影響からか国内だけでなく海外にもセダン・スポーツの需要が高まっていました。)

「これでは軽自動車・コンパクトカーを求める層が他へ流れてしまう!」と考えた開発部門が、コンパクトカーとして後に当時のホンダを物語る「変態(開発への意欲・情熱が一般人の考えている範囲を大きく超えていると言う意味です)」ぶりを発揮した「シティ」また1985年9月10日に、軽自動車として後にとんでもない車として伝説となる「トゥデイ」を開発したのです。

ちなみにトゥデイの車情報は下記のようになります。

・全長:550cc:3,195mm
    660cc:3,295mm
・全幅:1,395mm
・全高:550cc:1,315-1,320mm
    660cc:1,330-1,350mm
・ホイールベース:2,330mm
・車両重量:550cc:550-640kg
      660cc:620-760kg
・エンジン:EH型:直列2気筒 SOHC 545cc(31PS)
      E05A型:直列3気筒 SOHC 547cc(36/40/42/44PS)
      E07A型:直列3気筒 SOHC 656cc(42/52PS)
・変速機:4速MT/5速MT/3速AT

以上となります。車のスペックを見ますとごく平凡な車であり、御幣がありますがどこにでもある軽自動車のように感じます。しかし! トゥデイは現在ホンダが発売しているようなNシリーズとはわけが違います! そこで次の項目からは初代シティ・2代目シティをそろぞれ紹介していきます。それぞれ特徴を挙げていきますので早速見ていきましょう!

ここまで軽量にしました!ホンダ 初代トゥデイ「JW1」

出典:http://www.honda.co.jp/news/1985/4850910t.html

一見するとただの軽自動車、または商用車に見える外見ですね? しかし当時のホンダは良い意味で変態でした。なんとこの車、車重が「550kg」しかありません。現在販売されている「N-ONE」でも一番軽いモデルで840kgです。つまり290kgも違うのです。軽ければ軽いほどエンジンに負荷がかかるものがありませんので燃費も良く(30km/L)峠道の下りでしたら素晴らしい走行を披露してくれます。

エンジンは「EH型:直列2気筒 SOHC 545cc(31PS)」の出力・馬力ともにパワー不足は否めません。ただし回すと独特の低音サウンドを響き渡らせ、高回転域に達すれば当時発売されていた「CR-X」並みのスポーティーなサウンドを楽しむことができたのです。ただし、こちらのモデルには「タコメーター」が付いていませんので、回しすぎると故障の元です。中古で購入しましたらまずはタコメーターを付けましょう。

SOHCなのに高回転!ホンダ 初代トゥディ「JW2」「JA1」

出典:http://www.honda.co.jp/news/1988/4880208.html

商用車・日常使いの方々だけでなく、スポーツ走行を楽しむ若者にも人気を博した「JW1」そこでホンダは、1988年2月8日にマイナーチェンジを行い「JW2」「JA1」を販売したのです。前モデルでは「パワー不足」が大きな泣きどころでした。そこでどうすればパワー不足を解決できるか? と言うところが悩みどころです。そこでホンダはNAながら高回転のエンジンとして新たに製造した「E05A型エンジン」を搭載することを決定しました。

「さすがに軽自動車だから…シティのような化け物じみた車ではないよね?」
確かに軽自動車ですので後の「シビックタイプR」「インデグラタイプR」とはいきません。しかし、ここにもシティ同様にホンダの変態じみた技術が詰め込まれています。と言うのもエンジンを回せば回すほどパワーが向上していく高回転型NAエンジンです(この技術が後にホンダの名車「ビート」に受け継がれます)今の軽自動車のような3,000~3,500で根を上げる柔なエンジンではなく、なんと8,000回転まで回すことができます。即ち、高回転域を維持していればいるほどこの車の真の実力が発揮されるのです。

もし皆さんがJW2・JA1を中古で探すのであれば、もしかしたらこの高回転域を存分に楽しまれた可能性が高いためエンジンをよ~くチェックすることをおすすめします。

軽自動車規格に対応 ホンダ 初代トゥデイ「FF:JW3/JA2」「4WD:JW4/JA3」

出典:http://www.honda.co.jp/news/1990/4900223t.html

1990年、今まで定められていた「軽自動車規格」の中で「排気量」が変更されることになりました。今までは「550cc」だったものが「660cc」に変更になったのです。各メーカーが新しく定められた軽自動車規格に対応する軽自動車を発売する中、ホンダもシティをマイナーチェンジさせることで新しい軽自動車規格に対応していきました。

しかし軽自動車規格に対応しても尚、当時のホンダは良い意味で暴走が止まりませんでした。なんと「FF」だけでなくJW4/JA3と言うモデルの「リアルタイム4WD」を発売したのです。この4WDは別名「スタンバイ式」と呼ばれ、通常は2輪走行ですが2輪とも空転すると残りの2輪に駆動力が伝わり一時的に4WDにするのです。当時の技術では非常に難しかったものですが、当時のホンダであれば「難しい? そんなことはないです!」と言ってなんてことも無く開発してしまったのでしょう。

この4WDモデルは当時、草レースや公式レース(軽自動車のみ・無差別級等)に参加される方、または峠道を走る方々に大きく注目され大ヒットした車になったのです。そして何よりこの車の中に眠る「E07A型エンジン」も大いに人気を集めたものだったのです。この部分の人気について後ほど詳しく解説をしていきます。

初のフルモデルチェンジ! ホンダ 2代目トゥデイ「JA4」

初のフルモデルチェンジを果たしたのが1993年1月26日のことです。今まで角ばったモデルばかりのトゥデイが丸みを帯びて、どこか可愛らしいモデルへと変更されています。と言うのも男性だけでなく女性のユーザーにも乗ってもらいたいと言うホンダ側の意向です。そうなると「遂にホンダもおとなしくなったのか?」と思いますよね?

開発陣は外見こそ変わったトゥデイを、そんな柔な車に仕上げるわけがありません! 一般モデルと共にスポーツモデルとして前期が「Xi」後期が「Rs」として販売をしたのです。このモデルのエンジンには先ほど紹介した「E07A型エンジン」に「ビート」で採用された「MTREC」と呼ばれる「ツインマップ燃料噴射制御」「各気筒独立スロットル機構」のシステムを搭載したのです。このシステム、なんとF1にも搭載されているものであり、現在発売されている軽自動車のターボとは比にならないパワーを持ち合わせていたのです。

つまり、ハイパワーのエンジン+軽重量のため、一般道ですとまるでジェットコースターにでも乗っているかのような体験ができる車に仕上がったのです。開発陣がおとなしくなると思ったらまたしても、当時のホンダ好き・スポーツカー好き・軽スポーツ好き等々の方々が考えたこととは180度違った答えを出してきたのです。

そうなると軽自動車のNAエンジンの中でトップ3に入るほどでしたので先代同様、一般の方々だけでなくレースに出場される多くの方々に愛用されるようになったのです。

ホンダ トゥデイ惜しまれつつも生産終了!

大いにホンダの技術を活用したトゥデイですが、残念ながら別れの時がやってきます。当時「ライフ」と呼ばれる軽自動車が販売されていました。そのライフとなんと「統合」することになったのです。1998年9月、数々の衝撃を私達に与えてきたトゥデイは惜しまれつつも3代目ライフに統合される形で幕を下ろしました。とは言え、今でもトゥデイを愛用される方が多く、特にレースをこよなく愛する方々には引っ張りだこになっています。

そしてトゥデイは発売されていた時も「重量」「回転数」「技術」等で伝説となりましたが、発売中~発売後も伝説を打ち立てるのです。それがカスタマイズの「自由度」です。それでは自由度の高さを皆さんも見ていきましょう!

ホンダ トゥデイの部品が足りない?それならビートから流用しましょう!

発売中よりも発売後にカスタマイズの自由度の高さが注目されてきました。特に「JW3~4型」「JA2~3型」「JA4型」トゥデイは自由度が高すぎるため、カスタマイズがやりたい放題です。

その中でも「ビート」から部品を流用するユーザーが多かったのです。理由として先ほど説明の途中だった「E07A型エンジン」の存在です。実はこのエンジン、ビートにも使用されているエンジンなのです。トゥデイよりもスポーツカーを意識して製造されたビートから流用できるとあって、カスタマイズ次第では「本当に軽自動車?」と思えるほどの走行性能を引き出すことができるのです。もちろん、ビート用に用意されたエンジン用のアフターパーツまで流用できるため、カスタマイズする人が手馴れた方ですと一般車両を喰ってしまう程のモンスターマシンに仕上がります。

それでも足りない?それなら複数の車から流用しましょう!

「○○○もん! エンジンはカスタマイズできたけどミッション系や足回りとか色んな部分のパーツが足りないよ!」
と言って某アニメのようにすぐ道具やパーツが出てくるほど世の中は甘くありません。古い車はメーカー自体、パーツの販売を終了しますので入手が徐々に困難になってくるのです。しかし、ホンダのトゥデイは「そんなこと関係ない!」と言わんばかりにビート以外からもパーツを流用できるのです。それではどのような車からパーツを流用できるか? その一部を紹介します。

●ミッション系

・ビートのミッションを合わせることができる
・JA1~JA4等、トゥデイからミッションを調達できる
・ライフと構造は似ているため調達可能

●足回り

・フロントにJA系・JW系のトゥデイがほぼ合う
・ライフのフロントバネ・ショックも流用できる
・調整次第でフロントだけビートの足回りを流用できる
・同じく調節次第でフロントだけ「シティ」「Fit」からブレーキを流用できる
・リヤの足回りはスズキのアルトワークスから流用できる
・と言うよりも、トゥデイのリヤはバネ・ショック部分が別々になっているため合えばなんでも流用できる

と言ったようにトゥデイのカスタマイズの自由度が高いと言うことがお分かりいただけましたね? このように自由度が高いため今でも愛されている伝説の車なのです。

トゥデイも改造すればここまでできます!レースで見せた快挙

ホンダのトゥデイを極限までカスタマイズし、数多くの猛者達が集うレース場で輝かしい成績を残したチームがいます。それが「ホンダオート岡山」です! ホンダオート岡山はホンダ車を扱う個人経営の店舗です。規模もそこまで大きくありませんが、ホームページ・そして掲載されている車には今のホンダに欠けている情熱や熱意を感じられます。

そのホンダオート岡山は「Tipo Overhert Meeting」にて「ポルシェ」「ロータスエリーゼ」「GT-R」等のモンスターマシンが集う無差別レースに挑戦し続けていたのです。そして2014年には総合2位、国産車部門でなんと1位と言う快挙を成し遂げたのです! 2015年は残念ながら接触によるクラッシュでリタイアとなりましたが、それでもR32・R35だけでなくポルシェ911にも負けないパワーと運転技術は素晴らしいの一言です!

このようにトゥデイは、カスタマイズによっては他の車を喰ってしまう程のパワーを秘めています。こちらのチームのリンクを掲載しておきますので是非とも足を運んでみましょう。

トゥデイの中古車情報

ホンダが生んだ伝説の軽「トゥデイ」ですが、今でも多くの人が目に留める車ですので中古車を是非チェックしてみてください。

中古車をお探しの方はこちら

最後に

最後になりますが、ホンダの全盛期に製造・販売されたトゥデイは今でも多くの方々に愛される軽自動車です。上記で紹介したようにある意味素晴らしい技術をふんだんに盛り込んだ軽自動車。このような軽自動車を再びホンダには製造していただきたいものです。