乗り心地と燃費に大きな差!鍛造ホイールvs鋳造ホイール どちらが良い?

鍛造ホイールと鋳造ホイールの違いって何でしょう? 一般的には鍛造=高級、鋳造=廉価版程度の認識しかないように思えます。そこで両者の製法や構造の違い、さらには乗り心地や燃費といった部分を掘り下げるべく、調べてみました。

車のホイールにアルミニウムが使われる理由

アルミホイールは軽い

鍛造、鋳造といった種類の前にそもそも車のホイールにアルミニウムが使用される理由は何でしょうか。
車のホイールにアルミニウムが使われだした理由は重量にあります。
レース車両では、バネ下重量の軽量化の必要がありました。「バネ下重量」とはバネ=サスペンションから下の重量のことです。強度の面から見れば鉄の方に部がありますが、鉄よりも遥かに軽量なアルミホイールはバネ下重量の軽減に貢献し、ハンドルの追従性をアップさせ、結果タイムアップに繋がることになりました。
市販車にとってはタイヤと共に回転する重量物は転がり抵抗の軽減につながり、結果的に燃費の向上に貢献します。
また、アルミホイールはその素材の柔軟さからデザインの自由度が高いことから車の気軽なドレスアップとして普及しています。

アルミホイールは錆びない

新車を購入した際に標準でついているのはたいてい、錆びやすい鉄のホイールです。
アルミホイールは前述のとおり、軽くてデザイン性が高いのが特徴ですが、錆びないというメリットもあります。
アルミホイールにみられる錆びのようなものは、ブレーキパットの削りかすがついただけです。洗車用スポンジこすれば簡単に取れるので、手入れも簡単です。

そもそも鍛造ホイールと鋳造ホイールの違いって?

鍛造ホイールと鋳造ホイールは大きく異るのはその製法にあります。
以下にそれぞれの製法や特性をまとめてみました。

鍛造ホイール

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/joji8026/64332042.html

福岡市の「グランドスラム パステル(5532pastel)」のブログより。

アルミニウムを高圧プレスや加熱等で鍛造し、成形する製法。鍛造には設備や手間で非常にコストがかかるため鋳造に比べ高価であり、またデザインの自由度も少ないです。
ただし、強度や重量においては鋳造に比べて高強度、軽量に出来るといったメリットがあります。
最近では技術の進歩により低コスト化やデザインの自由度も高くなり、一部の高級車にも純正装着されはじめています。

鋳造ホイール

出典:http://www.takahashi-tosou.com/main/archives/1521.html

溶かしたアルミニウムを鋳型と呼ばれる型に流し込み、冷やすことで成形します。その製法の特性からデザインの自由度が高く、デザイン性の高いホイールを作ることが可能です。ただし、強度を保つ為にどうしても厚みを持たせなければいけないため、鉄と比べても重くなってしまう場合もあります。ですので、バネ下重量の軽量化には貢献していないというのが現実です。
もっぱらドレスアップ目的といった側面が強く、鍛造に比べると価格も安価です。
メーカーの純正アルミホイールのほとんどがこの製法によるものです。

鍛造と鋳造の価格差は製法にかかるコストの問題なんですね。安価でデザイン性を求めるのなら鋳造、機能面の追求や、高級品のステイタスからくる満足感では鍛造、といったところでしょうか。
アルミホイールの製造工程を紹介した動画を見つけましたので以下に紹介します。
鍛造、鋳造のそれぞれの製法を動画で見ることが出来ます。

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自動車ホイールができるまでの工程をわかりやすく解説している動画です。

鍛造ホイールと鋳造ホイールの乗り心地や燃費の関係について

さて、ここからは本題である、鍛造ホイールと鋳造ホイールを比べた場合の乗り心地の変化や燃費について掘り下げて行きましょう。

乗り心地への影響

一般的にバネ下重量が軽くなると乗り心地は良くなると言われています。よく高級車の乗り心地が良いとされているのは、高級車は静音や振動を軽減するため、車重が重い場合があり、バネ下重量の軽いアルミホイールを採用することで相対的にバネ下重量が軽くなることで乗り心地が良いのだそうです。
軽量化と言う観点で鍛造と鋳造を比較すると、製法上軽量にすることができる鍛造の方が乗り心地には有利に働くと思われます。一方鋳造ホイールはアルミの強度不足を補うためにどうしても重くなることが避けられず、場合によっては鉄よりも重くなってしまうようです。
特にここ数年、高級車のカスタム、いわゆるラグジュアリー系のカスタムではホイールの大径化が進んでおり、そうした場合にも軽量な鍛造ホイールの方が鋳造ホイールに比べ、乗り心地を維持しつつドレスアップを楽しめると言えるでしょう。

燃費への影響

燃費に一番影響するのは重量と言われています。そういった意味でも軽量化が期待できるアルミホイールは燃費向上には有利です。仮にアルミホイール1本を1キロ軽量化した場合、1キロ×4本=4キロの軽量化が見込めます。またアルミホイールの軽量化によりバネ下重量の軽量化にも貢献していますので、転がり抵抗の軽減でき、ここでも燃費の向上が期待できます。
そういう意味でも同じ大きさ(インチ数)でも鋳造ホイールよりも軽量にすることが可能な鍛造ホイールが有利と言えるのでは無いでしょうか。

以下にアルミホイールにした場合の乗り心地や燃費への影響を感覚的ではなく、論理的に数値で示しているサイトを見つけましたので、ご紹介したいと思います。

世間では、ホイールを軽くすると、燃費が良くなる、加速が良くなる、ブレーキがよく効く、ハンドルの応答が良くなる、乗り心地が良くなるとかいろいろ言われているが、定性的な話ばかりで、いったいどの程度良くなるのか、数字で示された物は無い。そこで、今回はこれらついて検証してみよう。

出典:souzouno-yakata.com

ここのサイトでは何と、ホイールの軽量化は乗り心地を悪くする、とあります。興味深い考察です。

よく、軽量アルミホイールに交換してバネ下重量を軽量化すると、燃費が良くなると言われていますが、果たして実際どれぐらいの差があるのでしょうか。
そこで、今回アルミホイールだけを交換する機会があったので、交換前と後でどんな違いがあるのかを測定してみることにしました。

出典:www.nenpikoujyou.com

実際に燃費計測をしています。それほど劇的に変わるものでもなさそうです。

結論:鍛造ホイールと鋳造ホイールではどちらが良いのか?

これまでネットにある情報から、鍛造ホイールと鋳造ホイールのメリットやデメリット、乗り心地や燃費について掘り下げてみました。
結論としては鍛造ホイールの方が、鋳造ホイールよりも軽量に製造できるので燃費や乗り心地に有利に働くのは確かなようです。しかし、その差は微妙なものであり、実際に運転している人には効果が中々体感出来るものではありません。それよりもデザイン性を重視したドレスアップやレーシングカーにも使われているスポーティーなイメージといった、ビジュアル的なものの方に人は惹かれます。
1グラムの軽量化や激しい衝撃といったレースの世界でない限り、鍛造ホイールと鋳造ホイールの差は僅かなものではないでしょうか。

ドレスアップやタイヤ交換時に必要になってくるのがアルミホイールの知識ですよね! 今回はそんなアルミホイールをわかりやすく解説いたします!