ホンダ店舗の歴史や特徴を知ると車選びも楽になる!

ホンダは言わずと知れた車メーカーです。そしてそのホンダの店舗は今では「Honda Cars」ですが、過去には複数の店舗がありました。そんなホンダの店舗の歴史や特徴を知っておくと、購入時に営業の印象も変わったりするかもしれません。そこで、歴史や特徴・気になる今後などをご紹介します。

ホンダの店舗は一つじゃなかったの⁉

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ホンダはかつて四輪では3つの販売チャンネル(クリオ店・ベルノ店・プリモ店)を持っており、それぞれの販売チャンネルで取り扱い(専売)車種が異なっていました。しかし、2006年3月より販売チャンネルを統一して、Honda Cars(ホンダカーズ)という販売チャンネルに一本化しました。ちょうどこの1年前に日産が、「Bule Stage」と「Red Stage」を統一したことで奏功したということもあり、チャンネル統一化へ踏み切ったようです。そして、2012年春には軽自動車やコンパクトカーを中心に取り扱う店舗として「Honda Cars Small Store」を開始。そして翌年2013年にはSmall Storeとは真逆の「高級車」を取り扱う「Honda Cars QUALITY SELECT」を設置しました。なお、中古車専門の「Auto Terrace」は継続しています。また、二輪に関しては「PRO'S店」「WING店」「DREAM店」と3チャンネルを継続しています。

いろいろな歴史があるホンダ販売店舗ですが、これらをたどっていくとディーラーに行ったときに話が弾み営業の印象も上がればいろいろとお得なこともあるかもしれません。今回は、ホンダの店舗に関する歴史や特徴について紹介していきます。

【ホンダベルノ】ホンダ販売チャンネルの中では最古の店舗。

出典:http://www.honda.co.jp/factbook/auto/CIVIC/19870909/cv87-047.html

HONDA VERNO(ホンダベルノ)は、現在のHonda Cars店へ移行前の旧3チャンネル中、設立は一番早いチャンネルです。1978年に立ち上げ、主にスポーティカーやSUVを専売車種としていました。ちなみに、CLIOは1984年、PRIMOは1985年に設立されています。
当初のシンボルマークは、「VERNO」の「V」をデザイン化し、「V」の左半分を赤で、右半分を3本のラインを緑で表していました。これは、その後のプリモ店の「P」とクリオ店の「C」を表すもととなっています。コーポレートカラーは緑で、「クルマが、個性になる。」というコンセプトの元立ち上がりました。
2006年3月1日より他系列のプリモ店、クリオ店とともに全店全車種併売へと移行し、それまでプリモ店独占だった軽自動車の取り扱いも始め、同じく2006年7月13日をもって販売網の統一名称「Honda Cars店」へ移行しました。

Honda Cars合併時取り扱い車種

◆MDX
◆S2000
◆インテグラ
◆CR-V ※初代(1995年〜2001年)はプリモ店との併売をしていました。
なお、現在でも日本国内で販売を続けているのは、CR-Vのみとなっています。S2000とインテグラは生産中止、MDXはHONDA U.S.にて販売されています。

過去のベルノ店専売車種一覧

◆プレリュード
◆インテグラSJ
◆NSX
◆バラード
◆クイント
◆CR-X
◆HR-V
◆ビガー
◆セイバー ※2代目(1998年〜2003年)からプリモ店との併売となっています。
◆クロスロード
◆エレメント

【ホンダクリオ】高級・上級車といわれたレジェンド・アコードなどを扱うチャンネル。

出典:http://www.honda.co.jp/factbook/auto/LEGEND/19870206/le87-025.html

HONDA CLIO店(ホンダクリオ)はベルノ・プリモと並ぶ販売チャンネルの一角を担っていました。1985年に旧「ホンダ店」がプリモ店とクリオ店に分割して設立され、主にレジェンドやアコードなどの高級・上級車セダンを専売車種としていました。1987年まではレースでも使われるシビックも取り扱っていました。
コーポレートカラーは青(設立当初はグレー)で、「クルマが、ゆとりになる。」をコンセプトに販売活動を行っていましたが、2006年3月1日より他系列のプリモ店、ベルノ店とともに全店全車種併売へと移行し、これまでプリモ店の独占だった軽自動車も取り扱いをはじめるようになりました。CLIO店も2006年7月13日をもって販売網の統一名称「Honda Cars店」へ移行し、CLIOの看板を下ろしました。

Honda Cars合併時取り扱い車種

◆レジェンド
◆アコード
◆アコードワゴン
なお、2015/12/23現在レジェンドは発売中止となっている

過去のクリオ店専売車種一覧

◆インスパイア ※4代目(UC1型・2003発売)より全店取り扱い
◆アヴァンシア
◆ラグレイト
◆ドマーニ
◆コンチェルト
◆ホライゾン
◆S-MX
◆シティ ※初代(AA/VF型・1981-1986年)はプリモ店との併売
◆ジャズ

【ホンダプリモ】「クルマが、家族になる。」そんな想いで始まった。

HONDA PRIMO店(ホンダプリモ)はベルノ・クリオと並んでホンダ車の販売チャンネルの一角として、主に軽自動車や小型車を中心に取り扱っていました。クリオ店同様、1985年に旧「ホンダ店」が、プリモ店とクリオ店に分割して設立されたものです。小型車のシビックや軽自動車(ライフやバモスなど)を専売車種としており、1986年まではシティ、1989年まではアコードも取り扱っていて、後にこの2台はクリオ店専売車種として移行しました。
イメージカラーは赤で、「クルマが、家族になる。」というコンセプトを上げていました。元々、プリモ店は委託販売方式を採っていた時代からの名残で、自動車の他に、オートバイ・自転車取扱店、マリーン・船外機取扱店・農機具取扱店・地元有力者の中小の商店/企業などを母体とするディーラーが多かったため、複数の販売店・サービス拠点を持たない単独店が多かったということも特徴です。

出典:http://www.honda.co.jp/factbook/auto/CIVIC/19870909/cv87-046.html

Honda Cars合併時取り扱い車種

◆シビック
◆ライフ
◆アクティ
◆バモス
◆バモスホビオ
◆ザッツ
なお、2015/12/23現在アクティは発売中止となっている。

過去のプリモ店専売車種一覧

◆アスコット
◆アスコットイノーバ
◆シビックフェリオ
◆トゥデイ
◆Z
◆ビート
なお、2015/12/23現在上記車種は全て発売中止となっている。

【ホンダカーズ】3社が合併して1つの販売チャンネルに。

出典:http://www.honda.co.jp/hondacars/

Honda Carsは2006年3月1日にプリモ店・クリオ店・ベルノ店がそれぞれ専売車種を持つ形態から全車種併売へと移行し名称を分ける必要性がなくなったため、2006年7月13日に一部ディーラーを除き「Honda Cars」という販売チャンネルに統一しました。ただし、各販売網の名称を統一するのみで、それぞれのディーラーが統廃合を行うことはありませんでした。最初は名称変更のみを行い、2006年秋頃より店舗の看板などを順次変更するといった形式を採用しており、統合2年間の間はHonda Carsにはなったものの、まだ看板は「今までのまま」といった状況が続いていました。
Honda Carsのロゴは、プリモ店の赤・クリオ店の青・ベルノ店の緑のイメージカラーから、白を基調としたそれぞれのどれーどカラーをイメージした看板に変更となっています。

【ホンダカーズ スモールストア】かつてのプリモを継承するようなお店。

出典:http://dealer.honda.co.jp/hondacars-shimanehigashi/ja/shop/4051009104.html

Honda Cars Small Store(ホンダカーズスモールストア)は、Honda Carsで取り扱っている車種の中でも、特に軽自動車やコンパクトカーを中心に取り扱っているディーラーのことです。特に女性を意識した店舗づくりになっていることも特徴の一つです。明るくてまるでカフェのような店内や、入り口にはわかりやすく色で駐車場まで誘導してくれていたりと、あまり運転になれていない方でも安心してお店に行けるような心遣いができています。そしてなにより、展示車や試乗車が多く置かれているので、「試乗したいのに車がないから試乗できない」「実物を見たかったのにここにはない。」といったことが少ないので、そのあたりは購入を考えている人からすればありがたいですね。
この、スモールストアはHonda Carsのディーラーの中でも、軽自動車やスモールカーの取り扱いが多いところに設定されていて、ほかの車の取り扱いもあるのでセダンやミニバン・SUVなどを考えている方でも大丈夫ですよ。

【ホンダカーズ クオリティセレクト】ACURA日本上陸に備えて作られたのか?

出典:http://www.honda.co.jp/qualityselect/

Honda Cars QUALITY SELECT(ホンダカーズクオリティセレクト)は、高級・上級者を専用に取り扱っている店舗となっており、通常のHonda Carsとの差別化を図っています。現に、店舗外見も高級感がでていて、内装に関してもじゅうたんやテーブル・椅子といったところも全く違う雰囲気を出しているため、購入目的や購入意欲がない方がフラッと入れる雰囲気ではないといったところです。
それもそのはず、一番安いものでもCR-Vで3,000,000円弱、高いものではレジェンドの6,800,000円と高級車のみなのでどうしても差別化をすると、意欲がないとなかなか入りにくくなります。TOYOTAでいう、レクサス店舗と同じような感じでしょうか。過去には、QUALITY SELECTはのちのち「ACURA店」に変わるという話もありましたが、この話は当分なくなりそうです。ACURAについて詳しくはこのあと紹介します。

取り扱い車種一覧

◆レジェンド
◆アコードハイブリッド
◆オデッセイ
◆CR-V
アコードプライグインハイブリッドも取り扱っていましたが、2015/12/23現在発売中止となっています。

HONDA高級車チャンネル「ACURA」導入計画は?

出典:http://www.acura.com/ILX/2016/Photos#2016-ilx-exterior-in-bellanova-white-pearl-red-walls-11

TOYOTAに高級車として「LEXUS(レクサス)」・NISSANに「INFINITY(インフィニティ)」があるように、HONDAにも「ACURA(アキュラ)」という高級ブランドがあります。実はこの高級ブランドを日本国内メーカーで始めたのはホンダなのです。レクサスはホンダがACURAを北米で販売し好調だったことから始めたのですが、いち早く日本に取り入れ成功したという、トヨタお得意のマーケティングによって販路を広げているといったところです。
そのACURAをホンダもただ黙って眠らせているわけではなく、2008年に日本逆輸入を果たす計画でしたが、日本国内での自動車新車販売台数の長期低迷により、アキュラ店発足が2010年以降に延期されたため、合わせて販売も延期されたとされています。しかし、その後世界的な金融不安が訪れ、ACURAブランドの日本導入計画そのものが白紙撤回となった為、今後ACURAが日本に入ってくるかどうか微妙な情勢です。
現在、北米ACURAでは、MDXやレジェンド・インスパイアなどを販売しており好調に推移しているということですが、日本では高級車よりもミニバンやSUVなどが売れているのでなかなか高級車というものに踏み込めないでいるようです。LEXUSに対抗できるブランドには日本にも出てきてもらって、競争をしてより良いものを作ってもらいたいですね。

【オートテラス】ホンダ直営の中古車専門店。ディーラーサービスマンのメンテナンスで安心。

出典:http://www.honda.co.jp/dog/dealer/saitama/11-at-minamikoshigaya/

Honda Auto Terrace(ホンダオートテラス)はホンダ直営の中古車専門店となっています。ここではほとんどがホンダ車となっており、中には若干ですが他メーカー車の取り扱いもあります。一般の中古車店との大きな違いは、メンテナンスと補償でしょう。ホンダディーラーの整備士が整備を行っているというだけあって、やはり安心感が違います。そして、「ホッと補償」という保証サービスがついてきます。これは1年間走行距離無制限で幅広い部品を保証してくれるというものです。また若干金額を乗せれば保証サービス期間をさらに1~2年間延ばせるというのだからかなりお得です。中古車を買うにあたって、初期の状態はもちろんのこと、乗っている中での部品の経年劣化で交換するということは割と大きな出費になります。こういったところもカバーしてくれると、非常にありがたいことですね。こういった「痒い所に手が届くサービス」ができるのは、ディーラー直営だからといったメリットですね。

まとめ

今回はかつてあった、ベルノ・クリオ・プリモの3チャンネルから、現在のHonda Cars に至るまでの軌跡や、高級ブランド「ACURA」・中古車専門店の「Honda Auto Terrace」について紹介しました。長い歴史の中で、やはりけじめをつけるところはきちっとつけて新しいことにチャレンジする、といったホンダイズムは今でも継承されているようです。そして、全社全店舗で一貫して販売をすることで購入側は迷わなくていいのでチャンネル統合というのはありがたいことだったのかもしれません。これからホンダがどのような店舗を創造してくれるのか、楽しみなところです。