【ブガッティ・ヴェイロン】誰もが知る世界一のスーパーカーの魅力に迫る

2015年、限定生産台数の完売で生産を終了したブガッティ・ヴェイロン。その価格、馬力、燃費そしてスピードと、どこをどう切り取っても「世界一」という超絶スーパーカーです。今回は、そんなクルマ…と言って良いのかと思うほどのクルマ、ブガッティ・ヴェイロンに迫ってみます。

ブガッティ・ヴェイロンとは

名前の由来

まずはブガッティ・ヴェイロンのことを知るために名前から知っていきましょう。ブガッティ・ヴェイロンというのは日産スカイラインというように社名と車種名という構成でできており、ブガッティというのはフォルクスワーゲングループによって作られたブガッティ・オートモービル社から取られ、その由来は本社がある城シャトー・サン・ジャンの過去の所有者であるエットーレ・ブガッティからきています。まさに高級車メーカーらしい名前ですよね。
そして、それに続いて付けられている車種名というのは、ブガッティの初代エンジニアで1939年に行われたル・マン24時間レースで活躍したピエール・ヴェイロン(Pierre Veyron )にあやかって付けられました。まさに、ブガッティ社を代表する車ということを表しています。

作られた経緯

エットーレ・ブガッティによって創業された「ブガッティ」は、エットーレも設計に携わりながら、市販高級車とグランプリレースの両面で自動車製作を行っていました。しかし、その後は自動車生産のかたわら、気動車や飛行機の設計を行うも自動車のような商業ベースに乗せることはできず、更に、1939年に息子ジャン・ブガッティが自動車テストで事故を起こして死亡。この時期からブガッティ社も傾いてしまい、更に悪いことは続き、第二次大戦では、アルザスの工場が破壊されてしまうのです。そして戦争が終わった後、1947年、失意の中でエットーレもこの世を去りました。
そこから、幾度かの廃業と合併を繰り返しながら、連続性のない同名の会社ブガッティ・アウトモビリになると、フォルクスワーゲンによって製造権を買い取られ、新生ブガッティともいえるブガッティ・オートモービル社の旗艦車としてヴェイロンが開発されました。

ブガッティ・ヴェイロン(Veyron 16.4 )の特徴

レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ロペス、ビートたけし、カリム・ベンゼマ、フロイド・メイウェザー・ジュニア、ジャスティン・ビーバー…オーナーと言われる人々の名前を挙げるだけでもセレブ御用達というのが良く分かる「ブガッティ・ヴェイロン」。フォルクスワーゲングループによって作られたブガッティ・オートモービル社から2005年に販売が開始された超スーパーカーです。
単にセレブが好きなオシャレなクルマというだけではなく、世界最高速のスーパースポーツと呼ばれるように価格、スピードなど、どこを取り上げても「世界一」となるように作られており、エンジンは、4リットルV8…が2発。W16気筒に4つのターボチャージャーがつけられています。そして、この巨大なエンジンをミッドシップに配置し、最高出力は1001馬力。この猛々しいエンジンを冷やすため冷却水は50リットル、そして円滑に動かすためのエンジンオイルは23リットルにもなります。

ブガッティ・ヴェイロンの購入諸費用・維持費・車検代

購入諸費用

ブガッティ・ヴェイロンは既存の全ての市販車を陵駕するために作られたということで、その値段はなんと約2億円という桁違いの値段です。もちろん、為替の影響で円高なら少々安くなるかもしれませんが、それでもかなりの高価格になっており、さすが世界でもっとも高価な車といわれているだけあります。また、ブガッティ・ヴェイロンを購入する際には予約金の5000万円を先に支払う必要があるほか、持ち主と相応しいかなどの審査が必要になりますので、それに通らなければ買えません。継続的ナ収入が必要ということで、宝くじで一攫千金した人などではとうてい買えず、まさに大金持ちのトロフィーとなっています。
ただし、現在は販売されていませんので、どうしても欲しい人は譲ってもらうなどの選択肢しかなさそうです。

維持費

ブガッティ・ヴェイロンは最高出力1001ps、最大トルクは127.5kgmというモンスターのような車となっており、それに伴って維持費はとんでもな値段になっています。では、いったいどれくらいの価格になるのかというと、その年間維持費は2,000万以上といわれ、4本セットで350万円のミシュラン製専用タイヤホイールをフランスまで取り付けにいくため、さらに50万円上乗せで400万円が必要で、さらには1年に1度行われる整備で150万円から200万円という金額が必要です。また、パワーがありすぎるために、タイヤ交換の頻度が多いのも特徴で、4,000kmの走行で全て履きかえという恐ろしいコストがかかります。さらには定期点検一年間で150万円のほかにも保険代やパーツ交換代を含めると上に書いたように年間維持費は2,000万以上、さらには燃費が800m/Lとなるので、並の金持ちでは維持するのが不可能ということです。

車検代

現在ブガッティ・ヴェイロンにおいては日本で4台しか走っていませんので、正確な車検代というのはでていません。また、車検に送ろうとしても日本で整備できる人間が存在しているのかわかりませんので、その費用は海外への移送などを考えるとかなりの額になることが予想されます。それ以外を除いた場合になると排気量が関係する自動車税では最高額の111,000円、重量税では1,888kgなので49,200円、自賠責保険料44,640円をあわせた約204,840円が最低金額になります。ここに上で書いた費用を考えるととんでもない額になるのがわかっていただけると思います。もちろん、パーツ代などを含めると維持費が2,000万以上を越えるのは当然です。

ブガッティ・ヴェイロンのエクステリア

ブガッティ・ヴェイロンのエクステリアは見て分かるように、非常に洗練されたデザインとなっており、未来的な流線型的なフォルムに、かわった形をしているフロントグリルの形状はレトロな感じも思わせます。そしてヘッドライトの少し丸みを帯びた形に、地面に張り付くような車高の高さは、良い意味でおもちゃの様なイメージもあります。また、後部に作られた2つの吸気をみると若干耳のように見えており、その性能とは裏腹にブガッティ・ヴェイロンのフォルムはどこか猫を思わせるといわれ、可愛い印象も少しばかり感じられるのではないでしょうか? ホイールはミシュランが作っているブガッティ・ヴェイロン専用のものということで、かなりデザインが追求されており、シンプルながらにスポーティな印象を与え、丸いフォルムを引き締めてくれています。

ブガッティ・ヴェイロンのインテリア

ブガッティ・ヴェイロンはさすがオーダーメイドの手作りというだけあって、全てが革張りになっており、値段に負けない高級っぷりを魅せてくれます。しかし、これらはあくまで所有するオーナーの意向となっていますので、自分好みのものに変更可能です。いずれにしても全てのパーツも最高級の品質で作られていますので、間違いなく後悔することはありません。また、各箇所には王者の証であるブガッティ・ヴェイロンのマークが取り付けられているので、見る人が見れば一瞬で分かるというのも、ステータスシンボルとして優秀ではないでしょうか? 
またブガッティ・ヴェイロンは2008年に高級ブランドエルメスとコラボレーションした経験があり、その時は全ての内装がエルメスというとんでもないことになっていたこともあります。残念ながら画像はありませんが、素晴らしい内装がさらに素晴らしくなっていたのは疑いようがありません。

ブガッティ・ヴェイロンのラインナップ

ブガッティ・ヴェイロン

まさに「贅を尽くした」スーパーカーとい表現がそのまま当てはまるブガッティ・ヴェイロン。2005年から2015年に発売された車で、これまで紹介してきたように世界最高峰の車の1つになります。馬力は1,001馬力、エンジンはV8気筒×2のW16気筒+4ターボチャージャー。残念ながらすでに販売は中止されており、現在正規の入手はほぼ不可能になっています。2シーターということで、残念ながら荷物を置くような場所はありませんし、車高が極端に低いため乗り降りが難しく、少しの段差でおなかをするなんていう欠点はありますが、それでも魅了してやまないロマンに溢れている車になります。なお、あまりの燃費の悪さに最高速で走った場合は約15分で燃料不足になるという、恐ろしいところも存在しています。

公式諸元表 試乗レポート

ヴェイロン スーパースポーツ

ヴェイロンの持つ最高速度を超えるために作られたブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ。このモデルでブガッティはヴェイロンクーペのエアロパーツを改良し、足まわりの強化を行っています。そして最高速度を追求するため、エンジンをチューンナップ、そのパワーは通常よりも199ps上げられ1,200psに達しています。そして最大トルクも25.5kgfアップさせ153kgfとまさにモンスターマシーンとなりました。

公式諸元表 試乗レポート

ブガッティ・ヴェイロン16.4グランスポーツ

ヴェイロン16.4グランスポーツは、2009年から2015年にかけて生産台数150台という希少な車です。ボディはタルガトップタイプになっており、フロントガラスやランプなどに細かい変更のほかに、剛性を確保するためにボディ自体が強化されたものになります。グランスポーツということで、今までになかった荷台などが作られており、ほんの少量ならが荷物を積み込むことも可能で、少し取り回しはよくなったかもしれません。しかし、中身自体は標準モデルと変わっていないので、日常には向いていないかもしれません。

公式諸元表 試乗レポート

ブガッティ・ヴェイロングランスポーツ・ヴィテッセ

ブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツ・ヴィテッセは、上で紹介したスーパースポーツに搭載されていたパワートレインとエアインテークをヴェイロン16.4グランスポーツにつけ、さらにボディの剛性を高めたものになります。基本的な内部の構成は通常のものと大差ないのですが、最高速度は410km/hというとんでもないスピードで走ることができ、それにより最高速度408.884km/hを記録。世界最速のオープンカーになったことでヴィテッセ WRCという記念車も発売されています。

公式諸元表 試乗リポート

次期ブガッティ・ヴェイロンのモデルチェンジ情報

マイナーチェンジ(年次改良)

残念ながらブガッティ・ヴェイロンは2015年2月23日に最後の1台が販売されており、以降販売がないためにマイナーチェンジというものは存在していません。計画的に数が決められていたので、過去にも行われたことがなく、まさに一品限りの車になります。

フルモデルチェンジの時期予想

こちらも残念ながら発売が終了しているのでフルモデルチェンジといったものは存在していません。しかし、2016年には正統な後継車となるシロンが発表されており、その馬力はなんと1,500PSで最高速度は420km/hを越えるというので、どうしても入手したい場合はそちらを狙いましょう。なお、生産は500台限定になります。

ブガッティ・ヴェイロンの過去モデルをご紹介

マイナーチェンジやフルモデルチェンジと同様、ブガッティ・ヴェイロンははじめから決められた数しか生産されていない上に、ブガッティ・オートモービル社発の市販車ということで、過去モデルなどは存在していません。世界最高峰の市販車を作るということで、ほかのシリーズも後継車となるシロンのみとなっていますので、購入する場合にはヴェイロンorシロンに限られています。もちろん、社名が同じながら別会社となっている過去の会社のものなら存在していますが、そちらも購入することはほぼ不可能でしょう。

2005年の東京モーターショーにて、市販モデルがワールドプレミアに供された21世紀最初の10年を代表するハイパーカー“ブガッティEB16.4ヴェイロン”の後継車として今年春のジュネーヴ・ショーにて世界初公開され、スーパーカー愛好家たちの話題をさらった“ブガッティ・シロン”の国内初お披露目が、このほど千葉県のゴルフ場“東京クラシッククラブ”にて開催されました。

ブガッティ・ヴェイロンの口コミ・評価・感想

ブガッティ・ヴェイロンは希少な車ということに加えて、世界でももっとも高額で維持費もかかりますので、日本では4台しかはしっておらず口コミというのは存在していません。海外ならばいくつかあるようですが、どれも素晴らしい走りと暴力的な燃費について言及が多くなっており、まさにコンセプト通りのものになります。筆者の意見としてはここまで書いてきたとおり、可愛い見た目に秘められた性能に心を惹かれますが、日常で使うにはあまりに高価すぎますし、手に入れたとしても中々外では使えないようなきがします。なので2億円がはした金に思えるまでは購入したいとは思いません。もちろん、それくらいの気概がなければ購入の資格すらもらえないのですが…。

ブガッティ・ヴェイロンのライバル車

ブガッティ・ヴェイロンは市販車最高ということでギネスに乗っています。しかし、実は世界最速市販車といっても最も早い車ではありません。実はアメリカのチューニングメーカーであるヘネシーパフォーマンスが製造・販売しているヘネシー・ヴェノムGTは、最高速度435.31km/hを記録しており、記録上ではこちらが上になっています。なので、もしライバルを設定するのならこの車になるのですが、ギネスが新たに作った量産車の定義である販売数30台を超えることができず公式の記録としては扱われておりません。しかし、実際に29台は発売されているため、速度の面ではヘネシー・ヴェノムGTが最高の性能を誇っていますので、どうしても最速が欲しい場合にはこちらを購入しましょう。

まとめ

まさに「贅を尽くした」スーパーカーとい表現がそのまま当てはまるブガッティ・ヴェイロンですが、実は売れば売っただけ赤字になったとも言われます。しかもその額、一説には460万ユーロ。これが1台打った時に発生する「赤字」分だと言うのですから、販売価格やスペック以上にびっくりです。何から何まで、驚きに包まれた超スーパーカー、ブガッティ・ヴェイロン。超大金持ちになった際には1台所有してみるのも悪くないのではないでしょうか。