車の交通事故が起きた時はどうすれば良い?事故の対処法&各任意保険紹介

皆さんが例え車を安全に運転していても、いつ事故が起きるか分かりません。そんな時、皆さんは交通事故が発生した時の対応方法を熟知していますか? もし「知らなかった…」ではこちらが悪くなくても損をする場合があります。そこで本日は、交通事故を起こした際の対処法から各任意保険について紹介していきます。

何が原因で事故は発生するの?交通事故の割合を紹介します!

まず初めに紹介するのは交通事故の割合についてです。今回は警察庁の「交通事故発生状況 平成27年11月」を参考に紹介していきます。

交通事故の割合 第4位 安全不確認

交通事故の割合第4位に選ばれたのは「安全不確認」です。この安全不確認についてはよく「動静不注視」と同じように紹介しているところがありますが、どちらも違う事故原因になります。ここでは安全不確認・動静不注視両方を解説していきます。

まず動静不注視から説明していきます。
動静不注視は、もともと相手車両の存在には気づいており運転手が安全確認を行い「事故に発展することはない」と判断した上で車両を発進しましたが、相手車両の動静の判断を誤り事故に発展することを指します。「どう言うこと?」と思いますよね? では具体的な例を紹介します。

例えば皆さんが道路を走っている時、車線変更をする場合がありますよね? その時十分に安全を確認した上で車線を変更すると思いますが、時折車線変更した矢先に前の車が減速、または車線変更しようとしている車道で後ろの車が急加速してくる時があります。その時に事故を起こしますと「前の車両・後方車両の動静を確認していなかった」と言うことで「動静不注視」と言うことになるのです。

次に安全不確認を見ていきましょう。
安全不確認とは道路標識に則った運転・徐行運転エリアでの徐行運転・停止線に止まると言った行動はしたものの、周囲の安全を怠ったために事故へ発展することを指します。例えば見通しの悪いT字路や交差点で、十分に周囲の安全を確認したものの不意に出てきた自転車・バイク等に接触、と言ったことがあります。

このように安全不確認による事故が全体の11.2%になっていますので、皆さんも見通しの悪い交差点やT字路は十分に注意しましょう。

交通事故の割合 第3位 運転操作不適

第3位は「運転操作不適」です。この運転操作不適は大きく分けて3つのパターンがあります。

1つ目のパターンが「ブレーキの踏み間違え」です。
読者の皆さんもテレビのニュースやインターネットニュースで「アクセルとブレーキを踏み間違えて店舗へ突入」または「事故」と言ったものを見かけると思います。正にそれです! 自宅で踏み間違えたり被害者・店舗や物を壊さない「自爆」であれば他人に迷惑をかけませんが、一歩でも間違えると人身事故等の大きな事故に発展しかねない危険な行為です。

2つ目のパターンは「ハンドルの操作を誤る」ことです。
例えばコーナーに侵入したは良いものの、スピードを出しすぎて曲がれない・物を避けようとして事故を起こす等が挙げられます。特に多いのがスピードの出しすぎによるハンドル操作のミスです。「大丈夫だろう」と思って速度を上げてカーブに侵入しますと、よっぽど足回りを強化している、またはスポーツカーではないと簡単に横転します。特に軽自動車の場合、慢心していると軽い車重ですので普通車よりも事故が発生しやすくなります。

3つ目のパターンは「ブレーキ操作のミス」による事故です。
例を挙げますと「凍結路」または「積雪路」で発生します。ブレーキをしたは良いが、車が滑ってしまいそのまま事故に発展するのです。多くは「スタッドレスタイヤ」「チェーン」を装着していない車が起こし、自爆程度なら良いですが玉突き事故やスリップにより歩道へ乗り上げ人身事故に発展するケースもあります。

以上のように操作運転不適による事故が全体の12.1%を占めています。

交通事故の割合 第2位 脇見運転

第2位に選ばれたのは「脇見運転」です。

脇見運転はその名称通り、前の道路を確認せず視線が違う方向に行ってしまい事故へ発展することを指しています。この脇見運転が発生する原因は様々であり、その例を一部紹介していきます。

まず車から何か物を取り出すために一度視線をずらすことです。
例えばダッシュボードや小物入れの中に入っている携帯電話・スマートフォン・充電ケーブル・飲み物・食べ物等を取り出す際に誰もが一度、視線を外すと思います。その一瞬の内に事故へ発展してしまうのです。誰もが行いそうなことですが、一瞬の隙に自転車・歩行者、または自動車が来る場合がありますので気をつけたいものです。

次にカーナビ・スマートフォン・タブレット端末を使用することです。
特に多いのが運転中にスマートフォンを使用している方です。先ほどのように一瞬で終了ではなく、中には運転中でもスマートフォンを操作している方もいます。そのようなことを行っていますと、不注意により簡単に事故へ発展していきます。もし皆さんの中で運転中にスマートフォンを操作している方がいましたら今すぐに止めるようにしましょう。

以上となります。もし正面から視線を外す際は車を一時停車させてから、物を取ったりスマートフォンやカーナビを操作するようにしましょう。

交通事故の割合 第1位 漫然運転

交通事故の割合の中で一番多いのが「漫然運転」になります。「漫然運転? 聞いたこと無いけど…どんな運転のことを言うの?」と言う方もいると思いますので詳しく解説していきます。漫然運転は主に2つのパターンが存在します。

1つ目は考えごとをしながらぼんやりと運転して事故へ繋がるパターンです。
仕事中であれば「今日はどうやってお客様にアプローチしていくか?」「今日の商談をどのようにまとめていくか」等のように考えたり、普段であれば「明日の休日は何をしようかな…」「今日の夕食はどうしようかな?」等々考えたりするでしょう。そのように、ぼんやりと考えていますと注意が散漫になり周囲の状況や突然の対応に反応できなくなるのです。結果、注意が散漫になってしまい事故へ繋がるのです。

2つ目は「~だろう」と運転をして事故に発展するパターンです。
例えば皆さんが運転している車からちょうど50m先のT字路から少し顔を出している車があります。こちらが優先ですので「あの車は私が通り過ぎてから出てくるだろう」と思ってそのまま運転しました。一方、顔を出している車からすれば「50mも離れているから出て行っても大丈夫だろう」と思い出てしまいました。その結果、事故になってしまいました。このように「~だろう」と互いに思ってしまい事故へ発展してしまうのです。この事故を防ぐためにも「~だろう」ではなく自動車教習所でも習ったと思いますが「かもしれない運転」を心がけるようにしましょう。

この事故は全体の16.6%を占めているため十分注意する必要があります。

年齢別 交通事故の割合

続いて紹介するのは年齢別交通事故の割合についてです。

年齢別に見て最も事故が多かったのは「65歳以上の高齢者」になります。テレビのニュースや新聞紙、情報誌等で高齢者による事故、例えば「アクセルとブレーキの踏み間違え」「高速道路・バイパスを逆走」「安全不確認による事故」等と言った事故が頻発しています。年齢全体で見てもなんと27.7%と言う数字を占めているのです。ちなみに2位の40歳~49歳は「16.3%」50歳~59歳は「15.5%」と言う数字になっています。

現在では高齢者の方々に「本当に運転をしても大丈夫か?」と言う試験を行っていますが、それでも高齢者による事故は後を絶ちません。「高齢者だから運転するな!」とは言いませんが、お互いに事故はなるべくしたくありませんので安全運転を心がけていただきたいものです。

事故が起きても慌てずに!交通事故を起こした際の対処法(接触事故)

「実際に事故を起こしたことがないから…もし事故に遭遇した際、どんなことをすれば良いの?」
無事故・無違反は非常に素晴らしいことですが、万が一自分が事故を起こしたときに「どうしよう…どうしよう…」と慌てていてはいけません。ここからはもし事故を起こしたときの対応(加害者視点)を紹介していきます。

(1)事故を起こしたら車両を路肩、または安全な場所へ移動させましょう

もし事故を起こしましたら、2次被害や走っている方の迷惑にならないよう「路肩」または「安全な場所」へ車を移動させましょう。もし安全な場所が無く、止む無く路肩に停車する場合は「三角表示板(停止表示板)」を車より50m後方に置くようにしましょう。また高速道路で接触事故を起こした場合は、三角表示板の他に発炎筒を焚いて周囲に警戒を伝えるようにしましょう。

(2)警察へ電話をしましょう

路肩、または安全な場所へ車を移動しましたら続いて「警察」に電話をしましょう。警察に電話する際、慌てて支離滅裂なことを言わないよう冷静に電話をします。伝える内容は「事故が発生したこと」「事故が起きた場所」「接触事故をしたのは何台か?」等を簡潔に伝えましょう。警察の出動状況によって時間は異なるものの、15~20分以内には事故現場に到着するでしょう。

もし高速道路から警察に連絡する場合は「どこの高速道路か(常磐道・圏央道等)」「事故が発生したのはどのエリアか(高速道路の標識、または道路標識にエリア名が書かれていることがあります。もし分からない場合は最寄のPA・SAがどこか伝えましょう)」「車種・電話を掛けている本人がどのような格好をしているか?」等を詳しく伝えましょう。高速道路はエリアが広いので、覆面パトカーが近くにいれば一般道と同じ時間で来ますが、30~40分程度かかると考えておきましょう。

(3)けが人が出た場合は救急車を手配しましょう

車同士・車対二輪車等の接触事故によりけが人が出ましたら早急に救急車を手配しましょう。救急車を手配する場合、電話で「けが人の状況(どの部分をけがしているか・けがの具合はどうか等)」「けが人の応急処置はどうすれば良いか?」「警察同様、場所を伝達」を行い、救急車が到着するまで電話で確認した応急処置を行うようにしましょう。もし応急処置を行いませんと道路交通法で定められている「緊急措置義務」を怠ったとして罰則を受けることになります。

(4)保険会社に電話をかけましょう

警察に電話を行い救急車の手配等全て完了しましたら保険会社に電話をするようにしましょう。保険会社に電話を行いますと、保険会社から今後の対応を電話ごしにですが説明を受けることができます。その際、必要になってくるのが保険の「証券番号」です。この証券番号を持っていれば保険会社もスムーズに皆さんの情報を確認することができます。もし忘れてしまった場合は時間がかかりますので、常日頃「保険証券」を持っているようにしましょう。

(5)状況を警察に解説し事故の証拠を撮影しておきましょう

警察が事故現場に到着しましたら包み隠さず事故の状況を説明しましょう。もし皆さんの車に搭載してある「車載カメラ」がありましたら、そのカメラに保存されている映像を警察に見せることも重要です。そして後で言った言わないを無くすために、互いにぶつけた部分をカメラやスマートフォン等で撮影しておくと良いでしょう。

(6)お互いの連絡先を交換しましょう

警察による事故の状況確認が終わる前に、互いに確実に連絡が取れる電話番号を交換しておきましょう。通常は保険会社同士で示談の話し合いを行いますが、加害者として被害者の方のところへお見舞い、または謝罪の意を込めて訪問する際に必要になるからです。皆さんももし被害者になりましたら必ずお互いの連絡先を交換するようにしましょう。

(7)交通事故証明書を発行しましょう

全ての作業が終了し家で一息つきたいところですが、まだまだやることはありますよ! それが「交通事故証明書」の発行です。これは「私は事故を起こしました(または事故の被害者です)」と言うことを証明するために必要な書類です。もしこの証明書がありませんと、保険会社が「事故」と判断できずせっかく任意保険に入っていても保険を適用することができません。基本は保険会社が行ってくれますが、もし自分でとりに行く場合は安全運転センターへ足を運ぶ、またはインターネットから申し込みを行いましょう。

(8)過失割合を確認し、応じるか応じないか決めましょう

ここからは保険会社同士の争いになります。事故の状況を警察から確認した保険会社は「過失割合」を決める作業へ入ります(過失割合については後で詳しく解説します)保険会社から「Aさんは9・Bさんは1の割合です」のように修理代・通院費・入院費の割合が通達されます。その割合で納得すればそこで終了になります。もし納得できない場合は保険会社を通して交渉するようにしましょう。

以上が接触事故を起こした際の対応になります。引き続き「人身事故」を起こしたときの対応も紹介していきます。

加害者の行動が被害者の命を救います!交通事故を起こした時の対処法(人身事故)

(1)事故を起こしたら車・被害者を安全なところへ移動させましょう

事故を起こしましたらまず被害者を安全なところへ移動させ、その次に車を移動させるようにしましょう。もし路肩に止めるときは接触事故のとき同様、三角表示板を置いて周囲に注意を知らせるようにしましょう。

(2)人身事故の状況に関わらず救急車・警察の順に電話をしましょう

車・二輪の事故と異なり、人身事故は車対人の事故になります。その時は大丈夫でも後々痛みが被害者を襲う時があります。ですので、人身事故の状況に関わらず救急車をいち早く手配するようにしましょう。伝えることは接触事故の時同様です。そして救急車の手配が完了したら警察に事故の状況を報告するようにしましょう。軽傷・重傷に関わらず、必ず応急措置を行うようにしましょうね!

(3)保険会社に電話を入れましょう

接触事故同様、人身事故を起こしたときには保険会社に連絡することを忘れてはいけません。接触事故・人身事故の時でも保険会社は状況に合わせて適切なアドバイスをしてくれます。もちろん保険証券に記載されている証券番号が必要となりますので、必ず車の中に入れておくようにしましょう。

(4)警察に状況を報告しましょう

接触事故の時と同じく、警察に対して包み隠さずどのようにして事故になったかを報告しましょう。もし車載カメラに事故の状況が撮影されていれば必ず警察に報告しましょう。その映像によって過失割合を「10:0」から「8:2」のように変更できる可能性があります。

(5)被害者・加害者、お互いに連絡先の交換を行いましょう

交渉は保険会社同士で行いますが、今後のお見舞いや謝罪をする時に必要になりますので、お互いに確実に繋がる連絡先を交換するようにしましょう。これは皆さんが被害者になった時も同様に連絡先の交換は必須になります。

(6)交通事故証明書を発行しましょう

接触事故同様、人身事故でも交通事故証明書は必要になります。これがありませんとせっかく加入した保険が台無しになります。自分で取りに行くことも可能ですが、手間隙を考えると保険会社に全て任せてしまった方が得策でしょう。

(7)過失割合を確認し、交渉するかどうかを決めましょう

人身事故でも接触事故の時と同じく過失割合が発生します。保険会社を通して過失割合が報告されますので、その割合で納得すれば保険会社は内容通りに進めてくれます。しかし「納得できない!」と言った場合には保険会社を通じて再交渉を依頼しましょう。この時、接触事故の時も同様ですが絶対に相手方と直接交渉を行わないようにしましょう。まとまる話もまとまらなくなる危険性があるため、必ず保険会社を通して交渉を行うようにしましょう。

以上のように接触事故・人身事故の対応は非常に似ています。「事故を起こしていないから大丈夫!」と言って事故の対応を覚えないのはいけません。何事も「絶対」と言う言葉はありませんので、もしもの時を考えて事故対応をマスターしておくようにしましょう。

事故が発生した際に良く聴く過失割合って何?

過失割合とは?

過失割合とは交通事故を起こした際に発生する責任の割合のことを指します。これは「人身事故」「自動車同士の事故」両方共発生します。この過失割合は保険会社同士で決めていきます。まず警察からいただいた「事故状況」のデータをもとに「事故の内容から見てAさんが8、Bさんが2の過失になるな」と判断します。そして双方の保険会社同士で「この割合にしよう」と合意ができたところで、初めて加害者・被害者のところへ「今回の事故の過失割合はAさんが8、Bさんが2となりました」と言う様に連絡が来るのです。

もちろんその過失割合に納得できない場合は、保険会社に相談、または弁護士等を通して交渉する事ができます。

過失割合の事例紹介

ここからは「ソニー損保」が実際に紹介している「過失割合」について紹介していきます。あくまでも「事例」ですので実際の事故の状況によっては異なる場合がありますのでご了承いただければと思います。

(1)青信号の横断歩道を歩行者が歩いている際、車側の信号は赤信号にも関わらず侵入し事故が発生した

横断歩道上に歩行者がいる場合、車は横断歩道の前で一時停止をしなければなりません。これは「道路交通法38条」に記載されています。尚且つ歩行者側の信号は「青信号」のため歩行者には過失がないとされます。したがって、車の方に過失が全てあるとされます。

(2)信号機がない交差点ですが、一方は明らかに「広い道路」もう一方は明らかに「狭い道路」です。(「止まれ」や「一時停止」の標識は無いものとする)この時Aは広い道路を、Bは狭い道路を走行しています。Aが走行していると狭い道路から出てきたBと出くわし、事故が発生しました。

この場合、両方に過失があるように思えますがこの場合「B」の方が過失が重くなります。そもそも「明らかに広い」と言うのは一方の道路と比較して2倍以上広い道路を指します。狭い道路から出てくる際は例え道路標識がなくとも徐行、または一時停止等の「安全確認の義務」が発生します(道路交通法36条2項・3項)したがって「Aは3」「Bは7」の過失割合になるのです。

以上のように状況によって過失割合の割合は大きく異なります。下記にソニー損保のリンクを掲載しますので、1度は目を通していただけると幸いです。

過失割合の判例をお探しの方に向けご参考になる情報をご紹介しています。

警察は過失割合に口を挟まないの?

「事故を起こした場合、警察も事故現場に来て事故の状況を調べている。警察も過失割合に口を挟んでくるのでは?」と誰もが感じることでしょう。しかし警察は過失割合に口を挟むことはありません。警察の仕事はあくまでも「事故の状況を調べる」ことです。例えば「どこから車が来て事故を起こしたのか?」「運転手はどんな状態だったか(飲酒・薬物使用等)」「標識・道路に記載されている注意を守ったか?」等を調べるのが仕事です。

そうして得た事故の状況を保険会社に渡すのです。そこで警察の仕事は終了になります。そのため「警察だから過失割合に口を挟む」と言うのではなく「こっちの仕事は全て終わったから後は保険会社同士でなんとかしてください」と言うのが正しいでしょう。

もしもの時に自分・相手を救済してくれる自賠責保険・任意保険

現在、多くの運転手がもしもの事故を想定して自賠責保険だけでなく「任意保険」に加入しています。「自賠責保険に加入しているから任意保険は必要ないのでは?」と感じる人もいると思いますが、残念ながら自賠責保険の適用範囲は狭く金額も非常に少ないのです。下記が自賠責保険の金額です。

●傷害への保障(入院費・慰謝料など) 最高120万円
●後遺症になった場合への保障 常時介護:最高4,000万円 随時介護:最高3,000万円
●被害者が死亡した際の保障 最高3,000万円

現在ではこれ以上の金額の賠償が発生しています。もしこの金額を超えてしまったら自分で支払うしかしないのです。また「対物」「所有物」に関する保障は適用されませんので、任意保険に入る方が多いのです。ここからは最も加入されている任意保険をいくつか紹介していきます。

(1)任意保険 対人賠償保険

初めに紹介するのは「対人賠償保険」です。これは読んで字のごとく「被害者」を救済するための任意保険です。自賠責保険で足りない賠償額を任意保険によって補填することができるのです。多くの方は賠償額を設定せず「無制限」にして保険に入っています。そうすれば「賠償額は○億円になります」と言われた時にも対応することができるのです。

(2)任意保険 対物賠償保険

次に紹介するのは任意保険の「対物賠償保険」です。こちらの保険は主に「物」に関する保険になっています。事故が発生した時、人・車だけがダメージを負うとは限りません。事故によって車が電柱・信号機に衝突、または店舗へ突っ込むこともあります。それにより破壊した「物」は加害者が責任を持って弁償しなければいけません。もし対物賠償保険に入っていませんと多額の賠償額を自腹で支払う必要があります。

また保険会社によって異なりますが「所有物」に関する賠償保険も適用されている場合があります。例えば被害者の身に着けている「時計」「携帯電話」「パソコン」等のように所有物に関しても適用されます。ただし保険会社によっては別々にされている場合もありますので、必ず確認して入るかどうか判断しましょう。

任意保険の主な保険を紹介してきました。これら2つは必ず入っておきたい任意保険になります。そしてもう1つ重要な「車両保険」があります。こちらは別の項目で詳しく紹介していきますので、引き続きお付き合いしていただければ幸いです。

事故で損壊した車を修理したい!保険で修理はできるの?

もしもの時に役立つ「車両保険」

任意保険の中で加入するかしないか分かれてしまうのが「車両保険」です。この車両保険は車が事故により修復が必要になった際に発生する料金を負担してくれる便利な保険です。もちろん相手による「当て逃げ」や「車の盗難」と言ったことにも対応していますので加入される方も多いのです。

車両保険の免責金額とは?

それでは車両保険の最も大事なところ「免責金額」について見ていきましょう。免責金額とは車両保険の内、加入者が支払う金額のことを指します。保険会社によって異なりますが表示として「1回目10万円・2回目以降10万円」「1回目0円・2回目以降0円」等のように設定されています。「良く分からないな…」と言う方もいると思いますので簡単に説明していきます。

例えば事故によって車を修理するのに「100万円」掛かるとします。もし「1回目10万円・2回目以降10万円」の場合、90万円を保険会社が負担して10万円を加入者が負担することになるのです。2回目以降も同じ金額であれば同額になります。また「1回目0円・2回目以降0円」にしますと、自己負担は0円になり100万円全てを保険会社に請求することができます。

このように保険会社が全額負担するかどうかで保険料の金額が決まってきます。もちろん全額保険会社が負担する場合は保険料が高額になります。どちらにするか? よ~く吟味して決めるようにしましょう。

車両保険に入ったほうが良いケース・おすすめできないケース

「車両保険は入っておくと役立つのに…友達は加入していない。どうしてだろう?」
人によっては車両保険に加入していないケースが見られます。その理由として加入した方が良いケースとおすすめできないケースがあるからです。

加入した方が良いケースは「新車を購入」または「中古市場の平均価格が高額な車両」です。
もともと車両保険は中古市場に流れている車の平均金額によって決定します。新車・中古市場で高額な車両であれば、それだけ保険の降りる額が多くなるのです。とは言え新車も年数が経過するごとに市場価格が落ち込んできますので「いつでも新車当時の価格で保険が降りる!」と考えないようにしましょう。

車両保険をあまりおすすめできないケースは「中古車市場で価格が安い車」になります。
例えばここにAと言う車があります。この車は中古車市場で平均15万円しか価値がないため車両保険を活用しても最大15万円しか出せません。もし事故をし、修理に50万円掛かるとして先ほど紹介した「免責」の「1回目0円・2回目以降0円」を活用しても15万円しか負担されないのです。後の35万円は自腹で修理するしかありません。

以上のように加入した方が良いケース・おすすめできないケースがありますので、加入する前に自分の車が中古車市場でどのぐらいの値段になっているかを確認しておくようにしましょう。

事故対応はどうすれば良いの?その時に役立つ保険会社!

任意保険に加入していますと、先ほど紹介しました「事故対応」の面で大いに活躍してくれます。では保険会社がどのような活躍してくれるのかをいくつかの項目に分けて紹介します。

(1)被害者(加害者)との交渉

保険会社が一番活躍する機会は「被害者(加害者)」との交渉です。

重複となりますが警察による報告の元、過失割合を保険会社同士で定めて被害者・加害者に説明します。両者が納得すれば保険会社同士で進めてくれます。しかしどちらか一方でも交渉が決裂しますと振り出しに戻ります。しかし保険会社は交渉が決裂することも先読みしていることも多く、その際に「こうした方が良い」と言うアドバイスをしてくれます。このように面倒な交渉ごとを行ってくれるのは非常にありがたいことです!

(2)自動車修理業者との交渉

保険会社は被害者・加害者の交渉だけでなく「自動車修理業者」との交渉も行ってくれます。例えば車をどうしても修理しなければならない場合、保険会社が仲良くしている修理工場を紹介。または皆さん自身、ひいきにしているディーラーがあれば、皆さんに代わって交渉してくれます。交渉によって保険会社、もしくは修理業者から修理代金がいくらになるかと言う報告を受けることができます。

(3)交通事故証明書の取得

こちらも先ほど紹介しましたが、保険会社は皆さんに代わって事故後に「交通事故証明書」取得してくれます。この証明書がありませんと保険会社同士の交渉も行えませんし、修理業者との交渉も行えません。殆どの場合、保険会社から「こちらで交通事故証明書を取得しておきます」と言ってくださいます。もし心配な場合は事前に「もし事故を起こした際、交通事故証明書を代わりに取得してくれますか?」と質問してみましょう。

最後に

最後になりますが、車を運転していると皆さんが例え安全運転していても事故に遭遇することがあります。その際、慌てず騒がずまずは冷静になりましょう。そして上記で紹介したように事故の対応を適切に行い絶対に示談で解決せず、保険会社を通して交渉するようにしましょう。保険会社を通せば嫌な思いもしませんし、相手方との交渉がこじれることがほぼありません。そして保険を適用することによって出費を抑えることができますよ!