【レクサス ES】ヤングエグゼクティブに好まれた日本名「ウインダム」の現在は?日本でも入手可能な方法とは?

1991年、アメリカをスタイリッシュな4ドアハードトップが駆け抜けました。ドライバーは若くて仕事のできるイケメンビジネスマンです。レクサス ES300、日本名ウインダム。多くのウルトラセブン世代の方が突っ込んだことでしょう。カプセル怪獣かよ、と(笑) そんな奇抜な日本名ではありましたが、北米でレクサスブランドを根付かせたのは、外国車として最多量販車にもなったレクサス ESの功績です。

レクサス ESとは?

2代目レクサス ES。日本では「ウインダム」の名称で販売されました。

1989年トヨタ自動車はデトロイト自動車ショーで、レクサスブランドの営業開始を発表しました。当初の取り扱いモデルは「LS 400(日本名 セルシオ)」のみでした。フラッグシップカーのみでは経営が厳しいとの営業判断で、レクサスブランドオープンに合わせ、急きょ投入されたエントリーセダンが「ES」です。
初代から4代目モデルまでは日本でも販売されましたが、5代目からは日本では販売が行われず日本国外専用モデルとなりました。

レクサス ESの車名の意味は?

レクサス ES300、日本名ウインダムはヤンエグ(死語)に注目されました。

レクサス車の名称のアルファベットは、その車種の特徴を示す単語の頭文字です。レクサス ESの場合はというと、

E = Executive(経営者の、重役の)
S = Sedan(セダン)

の頭文字です。

ESの意味を直訳すれば「重役向けセダン」といったところでしょうか。レクサスは北米市場ではレクサス LSを企業のオーナーや資本家向けに、ESを企業の経営者向けにと考えていました。

日本では若くして社会的に成功したヤングエグゼクティブ(通称 ヤンエグ)を中心に人気を博しました。

レクサス ESの歴史

初代 VZV21L(1989年 - 1991年)

初代レクサス ES。日本でカムリ・プロミネントとして販売されていたカムリの上級版に、レクサス LSの意匠を与えてESとしました。

初代レクサス ESは、日本で「カムリ・プロミネント」として販売されていた車種です。これをレクサス店のオープンに向け、急きょレクサス車に仕立てあげたのです。

レクサスブランドのエントリーモデルであることを印象づけるため、エクステリアにはフラッグシップの「レクサス LS」に通じる意匠を与えました。具体的にはフロントグリル、テールライト、アルミホイールにLSらしさを与えています。また全体的に豪華に見せるためクローム加飾を増やしました。

インテリアでは「カムリ・プロミネント」とは一線を画す豪華装備で、レクサスブランドの一員であることをアピールしました。その内容は6スピーカーのパイオニアサウンドシステム、木製化粧板、ワンタッチ式パワーウインドウ、革製シートなどです。

2代目 VCV10L(1991年 - 1996年)

2代目レクサス ES。初代とは打って変わってスポーティーな外観になりました。

1991年、急遽レクサス車にしつらえられた初代レクサス ESは、2年の短いモデルライフを終えました。代わりに登場したのが2代目モデルです。

2代目レクサス ESは外観を一新し、曲面を多用したスタイリッシュなデザインとなりました。3連プロジェクターヘッドライトをアクリルカバーで覆い、3本の横桟で構成されたグリルの顔つきは獰猛な猛禽類を思わせる特徴的なデザインでした。

ベース車両は先代と同じカムリでしたが、ボディが大型化されました。アメリカのユーザーでも足元と肩回りに余裕を感じるほど、室内空間が拡大しました。

メカニズム的にはベースのカムリとは異なるサスペンションを採用し、遮音材の追加しました。そのため車両重量が90kgほど重くなりましたが、3,000cc V型6気筒エンジンを搭載したことで重量面でのハンデを解消しました。

2代目レクサス ESは商業的に大成功を収め、レクサスブランドの最多販売車種となりました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0

こちらは日本で販売された初代トヨタ ウインダム。

2代目モデルから日本市場にも導入され「トヨタ ウインダム」として販売されました。この名前をCMで聞いた筆者は、ウルトラセブンに登場したカプセル怪獣をすぐに思い出しました。

「アメリカの車がウインダムって、なんでやねん!」

思わず突っ込みをいれました(笑)
日本の成人男性にはかなり懐かしくも印象深いネーミングでした。

ウルトラ怪獣シリーズ42 ウインダム

¥4,990

もちろん、「ミクラスやアギラはどうした!」といった突っ込みも至極当然真っ当にありました(笑)

販売サイトへ

3代目 MCV20L(1996年 - 2001年)

3代目レクサス ES。2代目のデザインを踏襲したキープコンセプトのモデルチェンジです。

2代目モデルの成功をうけてモデルチェンジした3代目は、先代モデルのデザインを踏襲したものでした。獰猛ささえ感じたフロントマスクは、洗練された知的な雰囲気となり保守的な印象となりました。車体剛性は先代モデルよりも30%高くなり、全長も長くなりました。それでも車輌重量は、2代目モデルよりも軽くなりました。エンジンは2代目モデルと同じなので、軽量ボディを採用した分、運動性能と燃費性能が向上しました。

インテリアには2代目モデルに加えて、自発光式メーター「レクサス・オプティトロン・インスツルメント・パネル」、ウォールナット製化粧板、本革製シート、電熱ドアミラー、フルオートエアコン、電動ムーンルーフ、グローブボックス内据え付けのCDチェンジャー付ナカミチ・プレミアムサウンドシステムが装備され、レクサスブランドらしい豪華さに磨きをかけていました。

4代目 MCV30L/MCV31L(2001年 - 2006年)

4代目レクサス ES。このモデルよりハードトップを廃止し、セダンになりました。

2001年には4代目にモデルチェンジされました。日本仕様である「トヨタ ウインダム」の最終モデルでもあります。

メカニズム面ではトランスミッションの進化が目立ちます。4速ATが5速に進化しエンジン出力を効率よく使用できるようになり、ドライバビリティとキャビン内の静寂性の向上に貢献しました。

デザインテイストは、大型異型ヘッドランプとその間の横桟グリルがレクサス ESのアイコンアイテムとして踏襲されています。しかし4代目ESの佇まいは大きく変化しました。2、3代目モデルはスポーティー感を全面に押し出していましたが、4代目モデルでは上級・上品・上質なエレガントさを打ち出しています。これはレクサスのラインナップに変更があったためです。エントリーモデルとして新たにスポーツセダンの「IS」が加わり、ESにはよりエレガントでより高級感のあるセダンの役割が科せられました。

室内では遮音材を増やし道路からのノイズを更に低減しました。フロントシートは更に大型化され、クッション素材にさらに柔軟な素材を採用し快適性を高めています。インテリアには先代モデルより引き続きウォールナット製化粧板が採用され、外部パドルライト、床照明、クローム製ドアハンドル、後部窓の電動サンシェード、ギアを後退位置に入れると自動的に下向きになるドアミラーなどの標準装備内容が現在のレクサス車にも通じる上級感を演出しています。

一番の変更点はボディタイプです。それまでのピラードハードトップから、側面衝突安全性能向上のため、サッシュ付きのセダンへと変更されました。

5代目 GSV40L(2006年 - 2012年)

5代目レクサス ES。このモデルから日本国外専用車になりました。

5代目レクサス ESは、2006年のシカゴオートショーで発表されました。5代目モデルより左ハンドルの日本国外専用車となり、北米、韓国、アジア諸国で販売されました。日本やオセアニアでは発売されていません。

エンジンには新開発のV型6気筒3,500cc「2GR-FE」型が採用され、車名も「ES 350」となりました。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは6速ATで、シーケンシャルシフトマチックを搭載しています。後に2,400cc直列4気筒エンジン搭載の「ES 240」もモデル追加されています。

フロントマスクは先代モデルのデザインを踏襲しています。異形大型ヘッドライトとその間の横桟を配した大型グリル。これらをレクサス ESのアイコンアイテムとして受け継いでいます。

オーディオには14スピーカーのマークレビンソン・プレミアムサウンドシステムが採用されました。マークレビンソンはアメリカ発のホームオーディオの超高級メーカーです。マークレビンソンとコラボしたことで、レクサスとしての豪華さを際立てせています。

5代目ESの大きな特徴は、全てのモデルに対してムーンルーフまたはパノラマガラスルーフを標準設定したことです。パノラマガラスルーフは、3枚のガラスでルーフパネルで構成されています。それぞれのガラスがチルト&スライド式機構を備えていました。セダンでありながら、コンバーチブルに近い感覚でオープンエアドライブを楽しむことができる画期的な装備ですね。

6代目 XV50L(2012年 - )

6代目レクサス ES

6代目レクサス ESは、2012年のニューヨーク国際オートショーで発表されました。6代目モデルはレクサスブランドの新しいデザインアイコンである「スピンドルグリル」を採用しました。レクサス ESのアイコンアイテムである異形大型ヘッドライトと横桟グリルをスピンドルグリルにうまく取り込むことで、レクサス ESらしさとこれからのレクサスブランド車らしい、立体的でスポーティーかつ高級感のあるフロントデザインとなっています。

ホイールベースは更に拡大されました。より広大な室内空間を確保するため、ベース車両を5代目モデルまでの「カムリ」から「アバロン」に変更されています。

またレクサス ES史上初のハイブリッド車が設定されました。

6代目レクサス ESのインテリアデザイン

6代目ESのフロントシート。カジュアルな高級感が演出されています。

運転席はドライバーの運転負担を軽減するために、解放感と安心感をもたらすように設計されました。視認性を改善するために、運転席には新形状のシートが採用されています。ステアリングホイールの角度調整機能と相まって、より自然なドライビングポジションを実現します。

6代目ESのインパネ。水平基調でナビ下にクォーツ時計が配置されたクラシカルな装いです。

ドライバーが道路から視線を逸らす必要がないよう、情報表示するディスプレイを運転席から見えやすい角度にセッティングしています。運転操作系スイッチは情報系ディスプレイから完全に分離し、運転時の操作向上に一役買っています。

6代目ESのリヤシート。足元の空間の余裕が画像からも伝わります。

シートには新素材「NuLuxe」を採用し、環境負荷を軽減しています。シート表皮にはオプションで、本革およびセミアニリン仕上げの本革も選択可能となっています。
後席はホイールベース拡大の恩恵を受け、膝廻り、足元、フロントシートとの距離が拡大され、後席のゲストにゆとりと余裕の「お・も・て・な・し」をご提供できます。

6代目レクサス ESの安全性能

6代目レクサス ESに搭載されている安全装備をご紹介します。海外でもパッシブセーフティーからアクティブセーフティーへとシフトしています。

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Lexus ES Rear-Cross Traffic Alert

車輌後退時にドライバーの死角への接近車両をアラームで教えてくれる、レクサスでESが初搭載したシステムです。

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Lexus ES Blind Spot Monitor

サイドミラーに搭載されたセンサーが、車線変更時にドライバーの死角への接近車両を探知すると、サイドミラーにアラートをLEDで表示し、車線変更を中止するように促します。

他にも「タイヤ空気圧警報システム」「オートマチックハイビーム」「S-VSC」「レーンディパーチャーアラート」が搭載されています。
日本と違い自動運転的なアクティブセーフティーではなく、海外ではあくまでも死角などドライバーの能力の及ばない部分へのアラートに留まっています。

6代目レクサス ESのエンジン

6代目レクサス ES350に搭載される3,500cc V型6気筒「2GR-FE」型エンジン。

6代目レクサス ESには4種類のパワートレーンが用意されています。ガソリンエンジンはV6 3,500cc、直列4気筒 2,500cc、直列4気筒 2,000ccです。ハイブリッドはカムリにも搭載されている直列4気筒 2,500cc を中心としたシステムです。これらのエンジンは仕向け地によって搭載が異なります。北米ではV6 3,500ccとハイブリッドが搭載されます。絹のように滑らかに回るV6エンジンを駆るか、モーターとエンジンがシームレスに切り替わるジェントルかつエレガントなハイブリッドシステムを駆るか選択に迷いますね。

北米試乗で搭載される3,500ccガソリンエンジンは「2GR-FE型」で、最高出力268PS/6,200rpm、最大トルク35.1kgf・m/4,700rpmを発揮します。ハイブリッドシステムは2AR-FXE型エンジンを中心としたシリーズ・パラレル式ハイブリッドシステムで、システム最大出力は200PSに達し、燃費は17.0km/L前後とされています。

日本で6代目レクサス ESを購入する方法は?

6代目レクサス ESのリヤビュー。こんなにスタイリッシュなセダンなら日本でも発売してほしいですね。

ズバリ! 並行輸入です。個人で行うと、関税やら国内法規に合わせるための改造やらといろいろと大変です。しかし輸入して諸々の手続きを代行してくれ、国内の公道で走行できるように改造してから納車してくれる業者さんがいらっしゃいます。レクサス ESを購入したい方は、一度ご相談になってみると良いでしょう。

-逆輸入(並行)のLEXUS(レクサス)を専門に紹介するページ。取り扱い車種はES350 GS350 GS430 GS450h GS460 GX460 IS250 IS350 IS F LS460 LS600h LX470 LX570 RX350 RX400h SC430とすべてのレクサスブランドを取扱販売中!

ちなみにこちらでは、ガソリン車のES350が541万円、ハイブリッド車のES300hが576万円と意外と(?)リーズナブルです。

6代目レクサス ES 主なスペック

6代目レクサス ESのサイドビュー。フロントオーバーハングが少なくスポーティーな印象です。

6代目レクサス ES 主要諸元

車両型式 XV50L
駆動方式 FF
乗車定員 5名
車両重量 3,571 lb(1,619kg)

車両寸法

全長 193.3 IN(4,909mm)
全幅 71.1 IN(1,806mm)
全高 57.1 IN(1,450mm)
ホイールベース 111.0 IN(2,820mm)

走行メカニズム

変速機 6速AT
サスペンション(前) 独立懸架マクファーソンストラット(スタビライザー付)
サスペンション(後) 独立懸架デュアルリンクマクファーソンストラット(スタビライザー付)
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤサイズ 215/55VR17

エンジン

型式 2GR-FE
種類 V型6気筒DOHC
内径 94.0mm
行程 83.0mm
総排気量 3,456cc
圧縮比 10.8
最高出力 268PS/6,200rpm
最大トルク 35.1kgf・m/4,700rpm
燃料タンク容量 17.2 gal(65L)

燃費

市街地走行 21MPG(8.9lm/L)
高速走行 31MPG(13.1km/L)
総合 24MPG(10.2km/L)

※EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)による計測値

【まとめ】レクサス ESの日本再導入望む!

車格的にGSの弟分のES。エクステリアもよく似ています。

レクサス ESのまとめ、いかがでしたでしょうか。現行型6代目レクサス ESは、スポーティーな雰囲気の中にも落ち着きと高級感と気品を醸し出しています。まるで鍛え抜かれたアスリートが、上質で仕立てのよいスーツを着たかのような感じです。
これだけの素晴らしい自動車です。日本にもぜひ導入してもらいたいものです。そこはトヨタ自動車独自の販売戦略により、日本では取り扱っていないのでしょう。

2016年からインドネシアでもレクサス ESを導入するそうですが、右ハンドル仕様です。さらに2017年から中国で販売するレクサス ESは2,000cc直列4気筒エンジン搭載です。もしかしたら、右ハンドル、2,000ccのレクサス ESの日本導入だってあり得るのかもしれません!