オイル交換の目安はコンディション・車種で決まる!オイル交換の目安6選

「そろそろオイル交換かな…」読者の皆さんも、カレンダーやオイル交換の際に貼った次回交換表を見てそのように感じていませんか? オイル交換は確かに交換表を見るのも大切ですが、コンディションによっては目安となる交換時期が異なります。そこで本日は様々なコンディションのオイル交換の目安を紹介します。

一般的なエンジンオイルの交換目安

エンジンオイルはどんな役割をするの?

オイル交換の目安を紹介する前にまずは、エンジンオイルがどのような役割をするのか見ていきましょう。主にエンジンオイルは下記のような役割を持っています。

(1)「ピストン」「カムシャフト」「クランクシャフト」等の部品を潤滑にさせる役割
(2)「シリンダー」「ピストン」の密封効果を高めパワーを向上させる役割
(3)高温になったエンジンを冷却させて適度な温度を保つ役割
(4)エンジン内部に溜まった汚れを洗浄する役割
(5)エンジンの各部に油膜を張り、錆から部品を守る役割

以上5つの役割を持っています。エンジンオイルだけでこれだけの活躍をしてくれますので、適度なエンジンオイルの交換をしていませんとエンジンが悲鳴をあげてきます。そのため一般的なエンジンオイルの交換目安は「5,000km」「半年」に1回のように交換した方が良いのです。

シビアコンディションの場合

シビアコンディションとは下記のような状態を指します。

・主に乗るのは街中がメイン。そのため写真のような渋滞のため走る・止まるを繰り返す。
・通勤は山道・坂道が多い。一般の道路よりもよりエンジンに負担を掛けた運転をしている。
・通勤の際は一般道だけでなく凸凹道や整備されていない悪路を走る。
・車を使う時は買い物が殆ど。だから乗っても10km以内、または1時間以内には戻ってきてしまう。
・30km以下の低速走行が多くアイドリングの時間が長い
・年間で2万km以上走行する

と言った状況をシビアコンディションと呼びます。通常車は、長距離・長時間乗っていて、走る・止まるを繰り返さない走りが理想的です。欲を言えば綺麗に整地された道路もあると良いですね! しかし100人いて100人全員が理想的な走りをするわけではありません。そのため一般に車を利用されている方の殆どはシビアコンディションに当てはまるのです。

もしシビアコンディションでオイル交換をするなら、目安として一般的な場合でも良いですが、車を大切に思うなら「3ヵ月に1回」または「3,000kmで1回」のようにしましょう。

ターボチャージャー搭載車の場合

一昔前ですと「ターボチャージャー」はスポーツカーによく取り付けられていた部品です。しかし現在では、ホンダ「ステップワゴン」トヨタ「オーリス」そしてなんと軽自動車の「NBOX」「ウェイク」「ハスラー」と言った人気車種にも搭載されるようになりました。このターボチャージャーのメリットは下記のようになります。

・小排気量でもターボチャージャーを搭載する事で「出力」を向上させることができる。
・同じく「馬力」を向上させて坂道や山道でも力強い走りをしてくれる

反対にデメリットは下記のようになります。

・アクセルを踏んでもターボがなかなか掛からない間がある。これを「ターボラグ」と言います。
・出力向上、馬力向上のために燃費が多少悪化する。
・エンジンへの負担がNAよりも掛かる。

以上となります。例えスポーツカーでなく、普通車・軽自動車の場合もターボを搭載されているのであれば一般的な交換目安はあまりおすすめできません。と言うのも、一般的なエンジン以上に負担が掛かるため常にエンジンオイルが忙しなく活動します。したがってエンジンオイルの劣化が進みやすいのです。できるのであれば「シビアコンディション」同様の交換を目安とした方が良いでしょう。

ディーゼル車の場合

続いて紹介するのは、フォルクスワーゲン・マツダが市場へ続々と投入してきている「ディーゼル車」についてです。「でも最近のディーゼル車は一昔前と違ってクリーンディーゼルだから、エンジンオイルも汚れにくいのでは?」と感じますよね? 確かに一昔前よりはエンジンを含む各部分は改善しています。しかし「軽油」の質はそこまで変化はありません。

と言うことは、いくらエンジンを含む周辺部品が向上しても軽油からは今でも多数の「カーボン」「スラッジ」が発生するのです。そのためエンジンオイルと一緒にオイルフィルターも消耗しますので、「4,000km~5,000km」もしくは「4~5ヵ月」に1回は交換するようにしましょう。

ちなみにディーゼル車の多くは「DPF」と呼ばれる、ディーゼルエンジンから排出されたガス内の粒子を激減させるフィルターのようなものがマフラーに装着されています。これは車種に決まった「ディーゼル専用オイル」と組み合わせることで多大な効果を発揮してくれます。しかし安価なエンジンオイルや対応していないオイルを入れると余計に負担を掛けてしまい、早期交換が必要になります。そのためディーゼル車のエンジンオイルは、車種に適合したエンジンオイルを使用しましょう。

ロータリーエンジンの場合

車には特殊なエンジン、例えば写真の「RX-8」に搭載されている「ロータリーエンジン」と言うエンジンがあります。もちろんRX-8の前の「RX-7」も同様にロータリーエンジンを搭載しています。「ロータリーエンジン? あまり聞いたことが無いな…」と言う方のために端的にですが下記に紹介していきます。

・通常のエンジンにある「ピストン」を「ローター」に置き換えている(形状はおにぎりに似ている)
・ローター内には「エキセントリックシャフト」が取り付けられている。一般的なエンジンで言うところの「クランクシャフト」に該当する。
・パワーを出す仕組みはシリンダー内の「ローター」が回転して吸気・圧縮・燃焼・排気の工程を経て出力・馬力を出す。

そしてロータリーエンジンには下記のようなメリットも存在します。

・一般的なエンジンよりもコンパクトに設計されているため、スポーツカーの悩みどころである「重さ」をある程度無くすことができる。
・マフラーを交換しなければ一般的なエンジンよりも騒音がなく、地面に響き渡る振動もない。
・一般的なエンジンよりも効率的にエンジンを回すため、高出力を出すことができる。
(ちなみにRX-7の後期型(5型)は654㏄×2で最高出力280馬力を出しています)

ではデメリットはどうでしょうか?

・エンジン内部の燃焼室が大きいため余計な熱を放出させてしまう。そのため燃費が他のエンジンよりも悪くなる。
・そもそも圧縮比が低いため低速時のトルク不足に悩まされる
・エンジンオイルが燃焼されてしまう。

以上となります。
やはりロータリーエンジンの泣きどころになるのが「エンジンオイルを燃焼」するところです。これはロータリーエンジンの各部品を潤滑にするために、ハウジング内へエンジンオイルを入れて燃焼させてしまうのです。そのため気づいた時には「あれ? オイルが少なくなってる…」と言ったようにエンジンオイルが不足してくるのです。それと共に、他のエンジン以上にデリケートですので早めの交換を推奨されています。

交換目安としては「2~3ヵ月に1回」または「2,000km~3,000kmに1回」の頻度で交換することをおすすめします。

レースにも出場する方はまめなオイル交換をおすすめします!

レース出場を考えているのなら1回ごとに交換しましょう

カーレースは「プロ」や「ライセンス」を所有している方でないと参加できない仕組みになっていました。しかし現在ではカーレースだけでなく「走行会」として、サーキットに自分の車を持ち込んで走れるほど手軽になってきました。「いや! 私は走行会ではなくライセンスを取得してレースに参加する!」と言った方がいましたら、車を改造することも大切ですがエンジンオイルにも注意を払いましょう。

と言うのもレースは一般道とは違い、急加速・急発進・ブレーキ勝負・ロングストレートでの勝負等々、車を酷使する場面が多数あります。そうなるとエンジンオイルも「今までと環境が違う! これは今まで以上に働かないといけないな!」と感じて今まで以上にエンジンオイルの消耗が激しくなります。1レース終わった頃には真っ黒になっていることもあります。そのためレースが1回終わるたびにオイル交換をしなければいけません。

レース出場を考えているなら「レース専用エンジンオイル」に交換しましょう

もし本格的にレースへの出場を検討されているなら「レース専用エンジンオイル」へ交換することをおすすめします。レース専用車両を用意していない場合、普段使用している車を改造して出場することになります。そうなるとオイル交換をしていない限り、一般のエンジンオイルが入ったままです。別段一般のエンジンオイルが悪いとは言いませんが、今まで以上に酷使されるため対応できるか不安になります。

もしレース専用のエンジンオイルですと「高温時でも潤滑性能が衰えない」「磨耗・焼きつきを防止する」「冷却性能が高くエンジンを適温にしてくれる」と言った恩恵をもたらしてくれます。とは言え、一般的なエンジンオイルよりも高額になりますのである程度の出費を覚悟しておくようにしましょう。

トランスミッションオイルの交換目安

続いて紹介するオイル交換は「トランスミッション」についてです。「トランスミッション? そこもオイル交換をしないといけないの?」こちらもオイル交換同様、愛車を長く乗るのであれば交換していかなければいけません。交換目安の前に、まずはトランスミッションオイルとは何か? と言う部分から紹介していきます。

トランスミッションオイルとは?

トランスミッションオイルとは、ギアを円滑に動かすために必要なオイルになります。皆さんの車、AT・MT・CVT問わず搭載されています。もしトランスミッションオイルを交換したばかり、または新車で購入してからそこまで日にちが経過していないのであればギアの入りは「硬すぎる」「入りにくい」「重たい」と言ったことは発生しません。

しかし全く交換していない車両ですと円滑にギアを動かすことができません。顕著に現れるのが「MT車」です。MT車の場合は走行時にギアを小まめに動かして運転しなければいけません。もしトランスミッションオイルを交換していないとギアの入りが悪くなり走行に支障が出てきます。もちろんAT・CVT車でも同様に「P→R」または「P→D」への入りが悪くなります。

トランスミッションオイルの交換目安は?

トランスミッションオイルの交換目安は、エンジンオイルの頻度で交換する必要性はありません。一般的な交換頻度は5万kmに1回になります。もしシビアコンディションの場合は3万kmに1回の頻度で交換した方が良いでしょう。多くの場合は車検時に点検としてトランスミッションオイルが汚れているかどうかを確認してもらうことが多いです。

もし「そう言えばトランスミッションオイル交換したことがないな…」または「トランスミッションオイルなんて初めて知った…」と言う方がいましたら、一度点検してもらうと良いでしょう。

ブレーキオイルの交換目安

最後に紹介するのは「ブレーキオイル」です。ブレーキオイルの役割はその名の通り、ブレーキの制動性能を高める役割を持っています。もしブレーキオイルを交換していませんと「オイル漏れ」または「制動性能の低下に繋がります。

特に問題なのが「制動性能」の低下です。
ブレーキオイルはエンジンオイルと異なり「アルコール」が主成分であり、使用すれば使用するほど特徴である「吸湿性」が発揮されてしまうのです。つまりブレーキオイル内に「水分」が混入するのです。本来、ブレーキを利用して車を止めるときには適切な温度によって止まるようになっています。しかし、水分の混入により温度が急激に冷やされてしまい沸点も同様に下がってしまうのです。そうなると本来240~250℃がブレーキの沸点が下げられてしまうため、ブレーキ性能が急激に落ち込みます。結果としてブレーキペダルを踏んでも全く反応してくれなくなるのです。

エンジンオイルの頻度で交換しろとは言いませんが目安として「4年に1回」の交換、シビアコンディションであれば「2~3年に1回」交換するようにしましょう。

最後に

最後になりますが、エンジンオイルは一般的な交換目安は確かにあります。しかし自分が利用している状況、またはターボ・ディーゼル車によって交換目安は大きく異なるため注意が必要です。そして何より、エンジンオイルの交換以外にも「トランスミッションオイル」「ブレーキオイル」もチェックを怠らないようにしましょう。