【日産 フェアレディZ】走りを楽しむならトップグレードのニスモ!

日産のスポーツカーと言えば、スカイラインと並び古い歴史のあるフェアレディZ。現在も新車で販売され、2ドア2シーターながらも世界で人気のモデルとなっています。その中でもバージョンニスモはその性能を最大限に発揮したグレード。歴代のフェアレディZを振り返りながら、最新のバージョンニスモのご紹介をします。

日産フェアレディZの歴史

初代S30フェアレディZ

【Photo by 筆者】

初代のフェアレディZは、1969年に発売されたS30系。それまで販売されていたダットサンフェアレディに変わって販売されました。S30系フェアレディZは世界累計55万台の販売を記録し、北米を中心に日産のスポーツカーとしてのイメージリーダー的存在となりました。
ロングノーズ、ショートデッキのS30系フェアレディZは、最新型のフェアレディZ Z34型にも踏襲されるほど洗練されたスタイルでした。このS30フェアレディZは1978年まで販売され、9年間ものロングセラーとなりました。

2代目S130フェアレディZ

2代目はS130系。1978年から発売され、スタイルはS30系を踏襲したモデルとなりました。大人気の刑事ドラマ、「西部警察」でもスーパーZとして登場するなど、この時代の最新のスポーツカーとして人気を博しました。このS130型にて国産初のTバールーフを採用したことでも有名でした。
エンジンは、2.0Lと2.8Lの2グレード設定。S30系同様に北米を中止に大ヒット。生産開始からわずか1年で10万台を記録するほどでした。

3代目Z31フェアレディZ

出典:http://www.zdriver.com/forums/300zx-z31-appearance-exterior-interior-75/z31-body-kit-options-33709/

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3代目はZ31フェアレディZ。1983年から発売されたZ31型。ロングノーズ、ショートデッキであるフェアレディZの伝統はそのまま引き継がれ、ヘッドライトにはランプが上下に平行移動する構造で、消灯時にもレンズの一部が露出する「パラレルライズアップ」ヘッドランプを採用。Z31型の特徴の一つとも言える装備でした。
エンジンは、伝統のL型直列6気筒からV型6気筒エンジンに変更されました。後に直列6気筒も設定されましたが、北米ではV型エンジンの方が人気。スポーツカーからスーパーカー的な位置づけになったフェアレディZにとって、直列のエンジンは古い印象だったのです。どちらもターボエンジンを搭載し、最高速度は250kmにも及び、欧州のスーパーカーにも引けを取らない仕様となりました。

4代目Z32フェアレディZ

出典:http://www.wallpaper222.net/z32-pics/

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4代目はZ32型。1989年から発売開始され、当時としてはあまりにも先進的なボディスタイルとなりました。ロングノーズショートデッキからスーパースポーツカーらしくワイド&ローなスタイルとなり、そのシルエットはまさにスーパーカーそのものでした。
エンジンは、Z31型でも搭載されたVG30DETをベースにツインターボ化したVG30DETT。国産車としては初の280PSを発揮しました。後にTバールーフやコンバーチブルが設定されるなど、北米を意識したモデルが数多く設定されました。
Z32型はロングセラーとなり、2000年9月まで発売されました。売れ行きが良かったからロングセラーとなったというよりかは、不況となりスポーツカーを新たに開発するような余力がなかったという理由の方が強かったでしょう。その後、2002年のZ33型が発売されるまでの2年間は日産からフェアレディZの名が消えていました。

5代目Z33フェアレディZ

5代目はZ33型。Z32型の発売終了から2年、2002年にZ33型が発売されました。Z32型とはことなり、新たなスタイルを取り入れたモデルとして登場。エンジンは3.5リッターのNAとなり、当時の日産のフラッグシップモデルとして北米で大人気となりました。
Z33型は日産としてもかなり力を入れたスポーツカーで、毎年マイナーチェンジを繰り返していきました。最初に設定されたエンジンはVQ35型エンジンでしたが、その後高回転まで回るHR型エンジンに変更。同じモデル内でことなるエンジンが搭載されるほど力を入れて開発されていきました。
また、Z33型から「バージョンニスモ」が設定され、より走りを洗練したグレードが登場されました。
Z33型は、2008年までの6年間生産されたモデルでした。

6代目Z34フェアレディZ

6代目はZ34型。2008年から発売された同モデルは、S30系初代フェアレディZのロングノーズショートデッキを復活させ、往年のフェアレディZを彷彿とさせるスタイルで登場しました。
搭載されたエンジンはVQ37VHRとし、3.7Lとなり最高出力は336PSを誇りました。Z33型と同様にNAエンジンとなり、Z34型からは通常のカタログモデルとしてバージョンニスモが設定されました。

Z33フェアレディZバージョンニスモ

【Photo by 筆者】

スーパーGT譲りの専用エアロダイナミクス

2007年1月に発売されたZ33型フェアレディZバージョンニスモ。通常グレードと大きく異なるのはスーパーGTレースで培った空力技術を投入したエアロダイナミクス。ノーマルと比較すると90mmロングノーズ化されたフロントバンパーによって、マイナスリフト化に貢献。リアバンパーに装着されるディフューザーと大型のウィングによってより多くのダウンフォースを生み出しています。
バージョンニスモのエアロを身にまとった状態での高速走行では、路面に吸い付くように走っていく感覚を体感します。それも速度が上がれば上がるほどより路面に吸い付いていきます。まさにこのエアロダイナミクスの恩恵です。

【Photo by 筆者】

RAYS製鍛造アルミホイール

専用のRAYS製鍛造ホイールを装備。このホイールは、それまでに販売されたタイプGに装着されていたホイールと同様の意匠となっています。フロントに18インチ、リヤには19インチを装着する前後異形サイズとなりました。タイヤには、ブリヂストンのスポーツラジアルタイヤRE01Rを装備。タイヤグリップも高く、走りをより意識したモデルとなりました。
エンジンは残念ながらノーマル。バージョンニスモと同時に限定で380RSが発売され、こちらにはレース用の3.8Lエンジンが搭載されたこともあり、バージョンニスモにはノーマルエンジンと専用のマフラーが装備される程度となりました。
ただ、この空力デバイスのおかげもあり、ノーマルとは全く次元の違う走りを味わうことができます。

出典:http://www.nismo.co.jp/380RS/ch_img05.html

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バージョンニスモでは、標準装備でシャーシ性能を引き上げるパーツが装着されています。特にヤマハと共同開発したパフォーマンスダンパーは、画期的なシャーシ剛性アップパーツでした。
前後のバンパー内側に、減衰設定されたダンパーが装着され、ボディ横方向の動きを適度に制御。ボディへの入力がバーなどの固定式のパーツで制御すると、どうしても硬くなり乗り心地が悪くなります。その点、パフォーマンスダンパーではボディへの入力を適度に逃がすように設計されており、快適な乗り心地を維持しながらも、ハンドリングレスポンスが良くなります。
足回りはニスモのサスペンションが標準装備され、パフォーマンスダンパーと合わせて軽快な走りを支えています。

出典:http://www.nismo.co.jp/380RS/ch_img02.html

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Z33バージョンニスモの中古車価格

新車で発売されてから8年が経過した今、Z33バージョンニスモは200万円台で購入できるくらいまで値段が下がってきました。MT車になるとまだ250万からという感じですが、AT車は200万を切る車両もでてきています。
この年代のクルマはベースがしっかりとしているため、エンジンもボディも丈夫です。中古車でも比較的安心して購入できる車両が多いです。そんな中でもZ33型フェアレディZを中古で買う際の注意点は、パワーウィンドウの故障がないか、電動ファンモーターが動いているかなどのチェックをしておきましょう。

Z34フェアレディZバージョンニスモ

専用チューニングパーツによって出力向上

2008年のZ34型登場と同時に発売されたのがバージョンニスモ。Z34型で特筆すべきポイントはやはりエンジンではないでしょうか。Z33型では380RSの設定があったことから、バージョンニスモではノーマルエンジンに専用のマフラーが装備される程度でした。
それが、Z34型バージョンニスモでは、専用のCPUとエキゾーストによって最高出力は355PS、最大トルク38.1kgmとなりました。ノーマルは最高出力336PS、最大トルクは37.2kgmだったので20PSほどの出力アップを果たしています。

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専用のエアロダイナミクス

Z33型でも採用された専用のエアロダイナミクス。Z34型になっても引き継がれ、Z33のようなゴテゴテした感じもなく、より洗練されたデザインとなりました。
空気抵抗係数(CD値)0.30を達成しながら、揚力係数(CL値)-0.159を記録。Z33型でも煮詰められていたフロントのマイナスリフト。これを更に詰めていき、ワイドなノーズ、バンパー左右のカナード形状、後方への空気流を整えるサイドシルプロテクター、そして専用形状のリヤスポイラーとリヤバンパーによって、前後でマイナスリフトに高い効果を与えました。このフォルムによって、よりスポーティな印象を受けるZ34型バージョンニスモが完成しました。

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専用のインテリアパーツ

内装にもこだわって開発されたバージョンニスモ。専用装備としてドアトリム、シート、ニーパッドなどにレッドステッチが施され、280km/hメーターとNISMOロゴ入りタコメーターが装着され、シートに座りこんだ瞬間に標準モデルとの違いを体感します。随所にスポーティーな味付けがされており、普段から目にする事の多い室内へのこだわりは、先代のZ33バージョンニスモのDNAを引き継いでいます。

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バージョンニスモのマイナーチェンジに伴い、名称を「ニスモ」に変更

日産のスポーツモデルとしての価値を上げるため、日産から発売される各車のスポーツグレードに「ニスモ」が採用されました。それと同時にフェアレディZバージョンニスモも「ニスモ」へと変更されました。
これによってエクステリアとインテリアの意匠が変更されました。エクステリアでは、グレー色を各所に配色したエアロパーツとなり、より引き締まった印象へとなりました。
インテリアでは、レッドを基調とした刺繍が施され、内装もよりスポーティになりました。この時のマイナーチェンジは特にエンジンに変更はありません。

出典:http://nissangallery.jp.net/ghq/z34nismo_and_versionnismo_201306/

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2014年に大幅なマイナーチェンジを実施

2013年のマイナーチェンジはそれまで採用していたエアロパーツや内装パーツのカラーを変更する程度の仕様変更でしたが、2014年のマイナーチェンジは大きくデザインを変えてきました。
ベースモデルのフェアレディZもフロントバンパーのデザインを変更するなどの大きな仕様変更があり、これを引き継いでニスモでも前後バンパーに加えてサイドシルも変更されました。

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これまでの印象からは大きく変わり、前後のバンパーは小柄ながらもデザイン性がアップしました。そして、ニスモの象徴であるレッドカラーが随所に施されました。ヘッドライトもインナーカラーをブラックとして、よりヘッドランプが引き立ってみえます。ホイールのデザインも変更されたことから、マイナーチェンジながらも、全く違うクルマのようにも見えます。

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ブレーキもニスモの印象を強くだし、キャリパーはレッドに塗装されました。

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専用レカロシートを装着

これまでのニスモでも内装はスポーティでしたが、このマイナーチェンジを受けてより一層スポーティな内装となりました。それは、レカロ社製のセミバケットシートを採用したことです。
最新モデルのレカロシートで、ブラックとレッドのツートン。セミバケットシートながらも、見た目はフルバケットシートのようなデザイン。外から室内を覗いた時の印象がガラりと変わりました。もちろん、スポーツドライビングにも貢献。程よく体をサポートし、長距離のドライブも疲れないレカロシートのおかげで、どこまでも走らせたくなる、そんなクルマへとなりました。

出典:http://minnkuru.blog.so-net.ne.jp/archive/c2305037098-1

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フェアレディZの中古車情報

日産が誇るスポーツカーのZは幅広い世代から人気を集め、名に恥じない実力で満足感をドライバーに与える車です。1度でいいので乗ってみたい方も多くいらっしゃると思いますので是非中古車情報をチェックしてみてください。

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まとめ

今でも新車で買える希少なFRのスポーツカー、それがフェアレディZです。どの時代のフェアレディZも魅力がつまったクルマで、世界でも愛されているスポーツーです。最新のフェアレディZは価格帯からしても簡単に買えるようなクルマではないですが、走りを楽しみたい方にはおススメの1台です。
また、その中でもニスモはデザインも洗練された大人のスポーツカー。マニュアルの新車価格で、5,626,800円。オートマで5,734,800円です。こちらは更に気軽に買えるような値段ではないですが、FRスポーツカーとしての味付けは世界でもトップクラスと言われています。
このようなクルマが国産で新車で買えるということだけでも、時代背景を考えるとありがたいことです。子育ても終わって、自分一人が楽しめるクルマを買える時は、候補の1台にいかがでしょうか。

出典:http://www2.nissan.co.jp/Z/nismo.html

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