【ホンダS660】伝統の「S」を受け継ぐ本格派スポーツモデル

S660は軽自動車という規格の中で、桁外れの性能を発揮する2シーターのスポーツカーです。今回は、車のすべてが特徴と言っても過言ではないS660の魅力についてまとめてみました。

ホンダ S660とは?

S660は、ホンダが2015年より製造・販売している軽自動車企画の2人乗りの独創的なミッドシップ・オープンスポーツカーです。かつて、ホンダには1996年に販売を終了した「ビート」という軽自動車規格のオープンカーがありましたが、ホンダとしてはS660は19年ぶりの軽自動車企画のオープンスポーツカーとして注目されています。

S660の名前の由来について

元々はエンジン、オートバイのメーカーだったホンダが初めて市販した車はスポーツカーでした。1962年のモーターショーで衝撃デビューした「S360」「S500」。その後販売された「S500」から始まったホンダのSシリーズは、ホンダDNAの中枢とでも言うべき存在で、ライトウェイスポーツとしてその系譜の一旦を担う「S660」のネーミングにも採用されています。また660は、軽自動車の排気量規格で、直訳すれば、「ホンダDNAが注ぎ込まれた軽自動車規格のスポーツカー」ということになります。

S660開発の狙いについて

心揺さぶるスポーツカーを自分たちの手で作りたいと願う若手開発者が総力を結集して作り上げた車がS660です。サイズの大きな性能だけを語る車にするのではなく、ホンダらしいスポーツカーを考え抜いた末に生み出されました。古くからホンダの社風にもなっている自由な発想とアイデアで、「S」の名に恥じない、ホンダのアイデンティティを世の中に再現する目的で開発されました。

ホンダ S660(JW5型)の特徴について

ホンダS660は、軽スポーツカーとしてビート以来19年ぶりに復活した車で、ホンダスポーツの「S」を伝承すること以外は、車体も何もかも全く新しいコンセプトで作られており、言ってみれば特徴だらけの車です。ここでは主だった特徴についてまとめてみます。

ハードトップのオープンカー

S660は、そのスタイリングが目を引く車で、軽自動車規格に収まる2シーターハードトップスタイルのオープンカーです。かつてFFライトウェイスポーツの旗艦として存在したCR-Xやバブル時代に一世風靡した2ドアハードトップのプレリュードを思い起こさせる華麗なフォルムです。

軽自動車初の6MT&抜群の性能を誇るターボエンジン

S660のエンジンはN-BOXシリーズに搭載されているエンジンをベースにターボチャージャーを採用し、極限までスポーツ性能を高めたエンジンを搭載しています。スポーツカーならではのキビキビとしたハンドリングを実現するために必要な重量バランスのために、通常はトランクルームにあたる車体後部にエンジンを配置するミッドシップレイアウトになっています。またトランスミッションは、軽自動車初の6速MTとCVTがあり、CVT車の場合はアイドリングストップシステムを搭載しています。

強靭なボディと先進装備で安全性にも積極的

S660は軽自動車とは思えない強靭なボディを手に入れており、様々な衝撃に対して安全に対応できるように作られています。万一のときのエアバッグも世界初の内圧保持エアバッグを助手席用に採用、全車にVSA(ABS、TCS、横滑り制御)が標準装備されています。また、夜道や雨天時にも安全に走行できるよう、明るく遠くまで照らすことができるLEDヘッドライトも標準となっています。

ホンダ S660の購入諸費用・維持費・車検代について

軽自動車として考えると割高に感じ、本格的なスポーツカーとしてはとてもリーズナブルなS660ですが、購入時の費用や維持費など非常に気になるところです。いったいどのくらいの金額が必要なのか、おおまかな金額を探っていきます。

購入時の諸費用はどのくらい?

S660を購入する場合、車両価格やオプション代の他に税金や販売店手数料などの諸費用を含んだ金額を用意する必要があります。車両価格のおおよそ15%が諸費用の目安とされており、S660ベータを例にとると、車両価格1,980,000円の15%にあたる約28万円ほどが諸費用として必要となります。

日常の維持費について

車を所有していく上で、最も考えなければいけないのが、ガソリン代、軽自動車税、保険費用などの維持費です。年1回納税の義務がある軽自動車税は、10,800円と普通乗用車に比べて圧倒的に安くなっています。ガソリン代は使用頻度や運転の仕方によって違いがあるものの、S660は満タン給油時(25L)の走行可能距離は500km以上あるため、普段使いの中では普通自動車よりもガソリン代が節約できると考えられます。

S660の車検費用について

S660は新車購入後は3年、その後は2年ごとに車検を受けることが法律で定められています。車検時に必要となる費用は、法定費用と点検・整備費用の2種類あり、法定費用は、自賠責、重量税、印紙代などが含まれ、全国一律で36,570円が必要となります。点検整備費用は、車検を受ける場所によって金額に差があり、初回車検では、法定費用+30,000~60,000円となっています。

ホンダ S660のエクステリアについて

MRスポーツカーならではの低く構えたフロントフェイスが特徴的で、大きく張り出したフェンダーが力強さを印象づけています。リアに目を移すと、軽快感を奏でるセンター1本出しマフラーがスポーツカーであることを強調するエクステリアとなっています。

ホンダ S660のインテリアについて

出典:http://www.honda.co.jp/S660/

人と車を一体化し、スポーツドライビングのための適度なタイト感を実現した運転席は、レースカーのコックピットのようで、無駄なものを排した作りになっています。その反面限られたスペースの中で便利さも追求し、トランクのない分インテリア収納を各所に設けています。

ホンダ S660のラインナップ

出典:http://www.honda.co.jp/S660/

S660α(アルファ):素材や仕立にこだわったハイグレードモデル

細部にまでこだわった上質な質感をもつグレードで、アルミホイールなどの専用装備も充実しています。スポーツペダルや本革巻きステアリングなどスポーツカーを強調する一方で、クルーズコントロールなどの快適装備も充実しています。

S660β(ベータ):走る歓びを磨いたベーシックグレード

軽自動車初採用のハンドリング支援システムやLEDヘッドライト、ホンダスマートキーシステムなどの基本装備が充実したS660のベースグレードです。CVT車でもマニュアル感覚を楽しめるパドルシフトが標準装備されています。エンジンスペックについては上級グレードと同じ仕様となっています。

憧れのスポーツカーも手に入れられる価格設定

スポーツカーには憧れるけれど、とても価格が高くて買えないという人にも買うことができる価格設定になっています。
軽自動車としては高い価格にはなりますが、スポーツカーとしてはお買い得なのかもしれません。
注文しても納車が半年以上先になってしまうほどの人気からも、その価値がうかがえます。

S660α:2,180,000円
S660β:1,980,000円

こちらはHonda S660の公式情報ページです。

中古市場でも値落ちが少ないS660

S660は新車価格に対して中古車価格の値落ちが少ない車と言われています。レアな軽スポーツカーであることがその理由で、通常3年乗ると新車価格の半値になる一般車に比べてS660は下取り価格が高めとなっています。そのため中古車価格も高めになっており、新車を購入した方がメリットが高い車です。

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購入は試乗してから!がおすすめ

S660のようなスポーツカーを購入する場合、実際にドライブした時のフィーリングが非常に重要となっています。ホンダで一番小さなステアリングは自分に合うのか? シフトフィールはどうか? そんなことを試してから購入するのも一つの方法です。

ホンダファン待望のオープンスポーツカー「S660」が発売されたのは2015年4月のことでした。MRのオープンではビート以来、実に19年ぶりとなります。元来スポーツカーのイメージが強かったホンダですが、そうしたファンはここのところやきもきしていたという状況の中での登場となり、発売以来、好評を博しています。私も昨年、何度か試乗する機会があったので、ご紹介したいと思います。(飯嶋洋治:RJC会員)

次期ホンダ S660のモデルチェンジ情報

2016年現在発売されているS660は、2015年デビューという新型モデルでもありフルモデルチェンジの情報はほとんどないのが現状です。噂の域を超えていませんが、ホンダはS660の排気量拡大版でもあり本格的小型スポーツカーでもある「S1000」の開発をしており、こちらは2017年に発売予定で、同時にS660についてもマイナーチェンジが行われるのではないかと言われています。

ホンダ S660の過去モデルをご紹介

ホンダ ビート(PP1型):心躍るクラス初のミッドシップ2シーター

2015年に発売されたS660の先代モデルにあたるビートは、1991年から1998年にかけて販売されていた2シーターのオープンカーで、軽自動車としては初めてミッドシップレイアウトエンジン搭載のモデルで、本格的なスポーツカーとしての走行性能を兼ね備え、「さすがはホンダ」と評価された絶版モデルです。2016年現在でも中古車市場においては根強い人気を誇り、20年以上も乗り続けている熱烈なファンも存在しています。

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ビートの燃費は?

発売から20年以上たつビートですが、現在でも実燃費で17km/Lの実力を誇る低燃費カーでもあります。軽自動車ではありますが、2016年現在のS660と比較しても遜色ない燃費性能といえます。

ホンダ ビート1991年登録(660cc PP1 MT MR レギュラー)の平均燃費:17.34km/L。全国のオーナーからの燃費情報を元にした実燃費が分かります。クルマの乗り方によっても燃費は大きく異なります。車レビューも参考になります。

ホンダ S660のカスタム

ホンダの公式チューニングメーカーでもある無限仕様にカスタムされたS660が、2016年に660台限定で発売されています。コンプリートカーとして「Honda S660 MUGEN RA」と名付けられたモデルは、レーシングを表現するRと、アルファベットの最初の文字であるAを車名に使い、S660のカスタマイズを楽しむためのファーストステップとして提案するカスタムモデルです。

ホンダ S660の口コミ・評価・感想

驚きのハンドリング性能。とくに、ターンインやS字切り替えしの素直な挙動にびっくりです。まるで自分の肩幅のように四隅を把握しやすい車体も、身軽な動きを助けてくれます。

出典:www.goo-net.com

車にとっての生命線の一つでもあるハンドリング。スポーツカーを謳うのであればなおさらですが、S660のハンドリングは世界的に評価されている項目であり、タイムラグを感じることなくダイレクトに伝わる挙動にドライバーの評価も非常に高くなっています。

MTは軽では初となる6速でシフトストロークが短く、しっかりとした節度感がMT派には受け入れられるに違いない。
走りの質感も軽らしからぬものでスタビリティの高さは印象的だ。サーキットでスポーツ走行してもコーナーでは安定し、誰もが安心して走りを楽しむことができる。ハンドリングにも頼りなさはまるでなく、正確かつリニアな設定が好印象。ブレーキフィールもよく、ペダルフィールにもしっかりとした剛性感が確かめられる。

出典:www.goo-net.com

開発段階から全てが新設計で生み出されたS660は、山道でのコーナーリング、サーキットでの走行などありとあらゆるスポーツ走行を意識して開発されており、ハンドリングだけでなく、シフトやペダルのフィーリングは非常にレベルの高いものとなっています。

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ホンダ S660のライバル車

ダイハツ コペン:S660と真っ向勝負する軽スポーツの雄

2002年の発売以来、築きあげてきた実績と信頼は2014年に2代目へフルモデルチェンジされた以降も揺るぎないモデルへと成長しています。FFレイアウトのため、S660と走りの性格は違うものの軽自動車規格内同士で競い合う真のライバルでもあります。トランクの容量などはFF車であるコペンに軍配が上がりますが、MTでの走りの質感はMR車のS660が一歩リードしています。

ダイハツ・コペンといえば、初代の丸目がモチーフの可愛らしいフロントマスクが思い浮かびますね。現行型2代目コペンでも初代のイメージを踏襲したモデルが用意されています。可愛らしい外観とは裏腹に、実は高いスポーツ性能を備えていることをご存じでしたか? 軽スポーツの中でも1、2を争う実力の持ち主です。それでいながら実用性も十分。そんなダイハツ・コペン、丸ごとご紹介します!

ホンダ S660のまとめ

一世を風靡した「ビート」から19年以上もの歳月を経て2015年にデビューした「S660」は軽自動車としては類稀なるスポーツ性能を手にした画期的な車として多方面から評価を受けています。2シーターにこだわり、ミッドシップにこだわったホンダ開発者の本気の想いが伝わる、伝統の「S」を受け継ぐ正統派スポーツモデルは、デビュー後2年目となった2016年現在も注目度は高く、今後の更なる進化に期待がかかるモデルです。