「居眠り運転」のメカニズムと対策

長時間、長距離などのドライブをしていると、誰しも経験してしまう「眠気」。「少し休憩を」とは解っていても、「もう少し」と頑張ってしまうこともありますが、最悪の場合、事故をおこしてしまう危険な行為です。今日は、そんな「居眠り」について調べてみました。

居眠り運転の罰則・罰金・点数は?

少し古いデータですが、2001~2005年に発生した警視庁管内での死亡事故34,490件のうち、居眠り運転が原因になった事故は1,215件、約3%を占めています。しかし、この数字は、「確実に居眠りが原因」だと特定されたものだけで、一瞬の居眠り(瞬眠-micro sleep)が原因と考えられる交通事故はもっと多いのです。また、居眠り事故は、意識がない状況で起きるのでブレーキなどの対処ができておらず、ほかの事故に比べると被害程度が大きくなりがちで、死亡・重傷を伴う事故になりやすいのです。実際、居眠り運転にが原因となる事故では、高速のまま壁へ衝突する、あるいは車や歩行者と衝突するために死亡事故となる割合が、通常の事故の5倍以上で、6%弱が死亡事故となっています。

「居眠り運転」は交通違反。そして事故を起こせば損害賠償に懲役も

まず、居眠り自体が道路交通法第70条に違反する行為! だと知っておきましょう。道路交通法では、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれています。居眠りをしていては、ハンドルやブレーキを確実に操作できませんし、状況に応じた運転もできませんね。

この規定に違反すると、違反点数2点、3ヶ月以内の懲役又は5万円以下の罰金に相当します。軽微と見なされて、行政処分で済む場合でも、大型車両12,000円、普通車両9,000円、二輪車7,000円、小型特殊車両6,000円、原付6,000円の反則金が必要です。また、違反点数は酒気帯びなら呼気中1リットル中のアルコール濃度0.25未満で14点、0.25以上なら25点が加算されます。

ただ、居眠り運転単独で取り締まられる場合もあるのでしょうが、それよりも、何らかの事故や別の違反との合わせで発覚することの方が多いのではないでしょうか? 居眠り運転が原因で、事故を起こしてしまえば、この条文への違反に加えて「自動車運転過失致死傷罪」などの自動車運転処罰法に違反した罪として処罰されることにもなってしまいます。自動車運転過失致死傷罪となると、反則金どころでは収まらず、7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金という規定が適用されます。

これが頭に入っていれば、少し休憩を「しなくては!」という気持ちが生まれますよね。

「過労運転」の適用はあるのか?

一般ドライバーでは、恐らく「過労運転」に該当するような場面での運転はないと思います。この適用基準は法律に明文化されていないのですが、
・運転手の拘束時間(運転・手待ち・休憩時間を含む)293時間/月を超えていない
・1カ月の拘束時間(運転・手待ち・休憩時間を含む)が293時間以内(※労使協定がある場合、320時間まで延長可能)
・1日の拘束時間は13時間以内(残業がある場合は16時間以内)
・勤務後、8時間以上の休憩
・2日間の平均で、1日の運転時間が9時間以内
・2週間の平均で、1週間の運転時間が44時間以内
・休憩無しで4時間以上の連続運転がない
といった判断基準があるそうです。こういった判断基準を見る限り、プロドライバーを前提にしていると言えます。また、勤務先などへの監査・調査が入り場合によっては企業側への処分がありえるそうです。
サンデードライバーが、この規定に抵触するかどうかを問われることは、まず無いと思います。

居眠り運転で事故った場合の保険は?

自損事故のケースから考えましょう。上位の任意保険に入っていても免責事項がいろいろと書かれているので、その範囲に入っているかどうかが気にかかるところですね。免責の範囲は保険会社にもよるので、多少の違いがありますが、基本的には保険の適用範囲になります。自動車の修理や、ご自分の治療費は契約で定められた範囲で支払いを受けることができます。但し、この居眠りが酒酔いやドラッグによるものであれば、通常は免責が適用されてしまいますから、この限りではありません。

次に対人、対物の事故を起こしてしまった場合ですが、これも自損と同じ状況で保険の適用範囲に入ります。但し、金銭で済まないキズを負わせることにもなりかねませんから、くれぐれも注意しましょう。

居眠り運転の「被害者」になってしまったら

自分が被害者側の場合になった場合、過失割合の判断に居眠りも判断の材料となりますから、有利な結果を引き出すことができます。ただ、それには、面倒なケースがあるようです。というのは、居眠りの事実は、ドライバー本人が認めるか警察が現場検証や目撃者の証言などから判断する事が必要なためです。Webなどで見ていると、明らかに居眠りをしていたはずの相手方が否定してしまい裁判沙汰に発展しているケースもあるようです。警察や保険会社にその事実をよく確認してもらう必要もありますし、場合によっては法律の専門家への依頼と同時に、担当の警察署から「実況見分調書」貰っておくと良いかもしれません。

もらい事故には「弁護士特約」を活用しよう

便利な自動車保険ですし示談交渉も行ってもらえるので、余計なゴタゴタを代行してもらえるメリットが多い反面、示談交渉に入れないケースがあります。もらい事故で、自分が被害者になり過失責任「0」の場合です。この場合、自分が加入している保険会社が働く理由が「0」、つまり保険会社にとっての金銭的な利害関係がない事故と判断されてしまい、事故の当事者として示談交渉などができないのです。「そんなことを言われても、保険料は払っている」と言ってみても、ここで保険会社が動いてしまうと、弁護士法に抵触することになってしまうのです。

でも、先ほど書いたように、相手が「居眠りをしていない」とかと言い張ってしまい、どうしても相手方の倍賞支払額などに納得が行かない場合に自分で弁護士を雇い、実況見分調書を入手して法廷闘争となると想像しただけで滅入ってきますね。そこで登場するのが「もらい事故」への備えです。保険会社によりますが、相談にのってくれる「もらい事故相談サービス」や、弁護士費用などをサポートする「弁護士費用特約」があります。これは、「もらい事故」など損害を受けた場合、相手方にへの損害賠償請求に対する弁護士への相談費用、弁護士への相手方との交渉依頼費用、訴訟費用などを補償してもらえる特約です。加入している自動車保険に、このようなサービスや特約がついているかを確認してみましょう。

居眠り運転の原因メカニズムと対策

では、居眠り運転はなぜ起きてしまうのでしょう。やはり主要な原因に上がってくるのは、
・ 睡眠が不足
・ 長時間の運転で集中力を失っている
・ 疲労が蓄積している
・ 食事によって満腹になっている
といったことです。
また、事故の発生時間帯に着目したデータでは、3時〜5時の明け方、そして14時〜16時の昼下がりにピークが現れています。明け方は体温傾向などから、やはり睡眠時間との関係が疑われますが、午後は食事や睡眠不足とは関係なく起きているのでは無いかとも言われています。

怖い「睡眠障害」には専門医の意見を

また、もう一つは自覚のない睡眠不足となっているという説が強いようです。これはいわゆる「睡眠障害」というものですね。実は、日本人の約3%が「睡眠時無呼吸症候群」だと推定されています。この状態になると、日中でも強烈な眠気に襲われ、時には運転中に眠気を感じる前に突然眠ってしまうといった症状も出るそうです。この症状があれば、運転免許証の更新時に申告することが定められているので、不安や心当たりのある方は、専門医の診察を必ず受けてください。事故を起こすよりも治療の方が、あらゆる意味でメリットが大きいのですから。

眠気改善方法はコレだ!

その他の要因への対処法には、色々とありますので、下を参考にしてみてください。
■ 仮眠
「疲れたら早めに休憩や仮眠を」と言います。その時間は15~30分以内。眠りすぎると、逆に眠気が強まることも有りますから、「軽く寝る」というレベルに抑えます。また、仮眠後すぐに運転を開始すると、かえって事故率が上がるともいわれてますから、仮眠を終えたら必ず、ドアを開けて外に出ましょう。そして、かるくストレッチなどをして新鮮な空気を体内にいれてください。

■ カフェインの摂取
仮眠後などにもコーヒーなどでのカフェインの摂取は効果です。ただ、カフェインを摂ったらすぐに効果が出るわけではないので、早め早めにコーヒーを飲むなどで摂取するように心がけましょう。

■ ガムなどを噛む
ガム、そして歯応えがって、長時間咀嚼できるものを噛むことで、脳の血管が拡張し血行がよくなります。そのため、眠気を防止できるのです。

■ 甘いモノをとる
ガムと同じように脳の働きに注目すると血糖値の低下が要因になる眠気もあるそうです。脳にとってのガソリンは糖分で、血糖値が下がることで疲労感が出てしまうのです。休憩中には、少し糖分が入ったものを食べたり呑んだりする方が良いそうです。の多く含まれた飲み物を飲むようにしましょう。また、糖分の吸収を助けるビタミンB1を多く含む食品(豚肉やキノコ類、ゴマ、ナッツ)を合わせて食べると良いそうです。

■ 音による刺激
同乗者がいれば、会話は大きな刺激になります。眠気防止のために「お話」は大切です。また、音楽なども眠気防止のためには効果的なので「眠気を誘わない」選曲で、脳に刺激を与えてみましょう。

最新の居眠り運転防止装置!

香りで脳を活性化させる「メガシャキ 車の芳香剤(ジンジャーレモンの香り)」

SOFT99 ( ソフト99 ) 芳香剤 メガシャキ 車の芳香剤 エアコン 吹き出し口用 ジンジャーレモンの香り 01499 [HTRC3]

¥210

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コマーシャルでお馴染みの「メガシャキ」がクルマの芳香剤になりました。しかも、「優れモノ!」と思わせるのが、運転しているときに気分をリフレッシュさせたい時に薫りが飛び出してくること。同じ匂いを嗅ぎ続けていると慣れてしまいますから、必要なときにだけ嗅ぐようにしているのです。そして、操作も簡単で、ボタンをプッシュするだけ。これでメガシャキのジンジャーレモンの香りが漂い始めます。

顔と瞳孔をモニタリング「サンコー アイキャッチプリクラッシュアラーム」

サンコー アイキャッチプリクラッシュアラーム(居眠り防止装置)GPS付きモデル MR699GPS MR699GPS

¥62,820

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瞬眠のように、後からひやりとするような場面で効果が高いのが「アイキャッチプリクラッシュアラーム(居眠り防止装置)」です。どんなに気をつけていても運転中、知らぬ間にマブタが重くなってきて…という状態、後から思えば充分に眠かったはずなのですが、その場では「まだ大丈夫」と思い込んでいたりします。そういう場合、「自覚」よりも「客観的」な判断の方が正しいもの。それを機械で判断してくれるのです。

その仕組は、顔認識機能と瞳孔検出機能の組み合わせ。ドライバーの瞳を監視しモニターで監視し続け、眠気があると認識すれば、アラームがなって知らせてくれます。助手席の人が注意するよりも、冷徹にアラームが鳴ってくれたほうが、休憩をとる踏ん切りがつきやすいかもしれませんね。

脊椎の動きから眠気検知「TRYWIN ドライビングモニター」

TRYWIN [ トライウイン ] ドライビングモニター [ 安全運転警報装置 ] [ Dramoni ] TS-U10

¥2,817

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こちらのグッズは少し変わった仕組みで「眠気」を検知しています。それは「背部センサー」。つまり背中にセンサーを押し当てるのです。これが運転中、リアルタイムでモニタリングしつづけてくれます。そして、ドライバーの脊髄の動きから基本運転動作を電気信号として検出して、そのの電気信号の変化から、「運転意識」や「基本運転動作の増減」を計測してくれます。表示部には、このモニタリング状況を警告レベルとして7段階表示していて、警告レベルが6以上の「注意運転状態」、アラームでドライバーに警告してきます。しかも、このアラームが運転意識のレベルに応じて「ブザー音」「女性の声」「オリジナル音声」と切り替わるスグレモノです。

※バケット・ハイバックタイプなど、ヘッドレスト部が高さ調整・ポール差し込み式では無いシートには適合しません。

お手頃価格で、簡単に使える「居眠り防止 居眠りセンサーアラーム」

居眠り防止 居眠りセンサーアラーム

¥599

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お手軽な居眠り防止グッズが「「居眠り防止 居眠りセンサーアラーム」です。補聴器のように耳に取り付け、ドライバーが眠くなって「コックリ」としたところを検知してくれます。検知すれば、アラームかバイブでお知らせしてくれます。

ロシアの宇宙飛行士のために開発された「Stopsleep」

Stopsleep 居眠り運転防止装置 振動・光・音で警告

¥26,000

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「Stopsleep」はロシア科学アカデミーの心理学研究所がロシアの宇宙飛行士のために設計·開発したというシロモノ! そう聞いただけで効きそうな気がします。他にもフランスのCNRS(フランス国立科学研究センター)でもテストして、居眠り防止効果は確認されているそうです。

写真の指に装着されたセンサーがドライバーの集中力の低下を検知し、測定し、瞬眠も防止してくれます。そのための仕組みは、センサでモニタリングしたドライバーの皮膚電位、周波数を独自のアルゴリズムで分析して、集中力が低下したと結論が出れば本体から光・アラーム・バイブで警告してくれるのです。

まとめ

年末年始やお盆など、張り切ってドライブに出掛けても、渋滞や長時間運転の中でついつい無理してしまうものです。でも、その無理が取り返しのつかない事故になってしまっては楽しいはずのドライブが悪夢に早変わりしてしまうのです。

今日ご紹介したグッズも多くは「睡魔が襲ってきてますよ」ということを知らせるための装置。眠気があれば、いや疲れたなと思ったら迷わず休憩をとって気分転換するようにしましょう。くれぐれも睡魔と戦ってしまわないように! 安全ドライバーを応援しています。