タイヤ持ち込み交換はなぜ嫌われる?

タイヤ持ち込み交換を拒否するお店が多いことにお気付きでしょうか? 実はタイヤ交換作業にはリスクが生じるのです。今回はそんなリスクについてや、少しで賢くタイヤ交換するための知識をご紹介します。

タイヤの持ち込み交換とは?

季節によってタイヤを履き替える

一般的に多いのがこのパターンだと思います。夏用タイヤと冬用タイヤを同じホイールで使い回すパターンです。季節の変わり目に持ち込み交換を依頼することが多いと思います。
この場合はタイヤを購入したお店であれば通常の工賃や、会員特典などで低価格で交換できる場合があります。
交換時にタイヤが交換時期であればそのお店で交換することが約束されているお客さんような常連さんも工賃が通常価格で済むお店が多いです。

タイヤ交換のみをお店で行う場合

インターネット通販などで安く購入したタイヤを交換のみお店で行う場合パターン。この場合は交換を断られたり工賃が割高になる傾向があります。
今回はこの交換パターンについてお話ししていきましょう。

持ち込みはなぜ断られるのか?

格安新品タイヤはアウトレット品の可能性がある

新品タイヤであってもお店の仕入れ価格を大きく下回った値段で売買されているケースもある出所不明のタイヤ。もしかすると品質に問題がありアウトレット品の可能性がある場合があります。
本来公道で使用するには基準を満たしていなかったり、実は損傷していたりする可能性があります。
例えば取付け前にはわからなかった損傷などを取付け後、タイヤに空気を入れたことによって判明したとします。
この場合、専門知識のないお客さんに現状を説明しても、作業員が損傷させたと誤解されてはメリットがありません。客商売である以上お店側がなんらかの弁償をしなければいけないと言ったことが予想されます。
ですのでリスクを考え持ち込みを断るお店が多いのです。

取り付け店では保証ができない

先ほどの理由と少し似ていますが、取り付けるお店が仕入れたタイヤではない限り取り付けの際のトラブルや初期不良に対して保証ができないために取り付け作業を断られる場合があります。
取り付け時の初期不良でしたらお客さんがお金を負担せずに対応できますが、お客さんが仕入れたタイヤに対しては保証されるケースがほとんどないのが現実です。
そういったタイヤを取り付けると責任問題が生じるので断られる場合があります。

古い中古品はリスクが大きい

特に古くなった中古タイヤは取り付け取り外しだけでも破損する場合があります。メーカーも期限や基準を下回った状態のタイヤ交換はおすすめしていません。
これも責任問題に発展することを懸念して作業を断られるケースがあります。

タイヤ交換作業に伴うリスクを理解しておきましょう

タイヤ交換にはリスクが伴います。今後のトラブル防止のために多少なりともユーザー側でもそのリスクを理解しておきましょう。タイヤは命を載せて運びます。非常に重要なことなので、知っているだけでもトラブル防止に役立つと思いますよ!

交換作業に伴うリスク:外したタイヤがもう使えない

タイヤ交換ですから元のタイヤをまず外してから次のタイヤをホイールに組み付けます。この取り外す作業のときにタイヤは通常の走行時より大きく変形します。古くなったタイヤはゴムが硬化して変形に耐えられなくなり大きなヒビが入ります。このヒビは走行時のバースト(急な破裂)に繋がります。
こうなってしまうと次回の使用はできなくなります。

交換作業に伴うリスク:ビードが切れる

ビードと言うタイヤの内側にホイールとしっかり合わさることでタイヤの脱落や空気漏れを防いでいる重要な部分があります。
取り外しによってこの部分を損傷させてしまう可能性があります。これは特に経年劣化によるゴムの硬化が激しい物にあるトラブルです。
メーカーはおおよそ3~4年が使用期限であると謳っているのでそれ以上経過したタイヤの使用はおすすめしません。
もしそういった経年劣化のあるタイヤは外すだけで破損することを前提にしましょう。

交換作業に伴うリスク:作業ミスによるタイヤの損傷

人間ですから経験の長い人でもやってしまいそうなトラブルです。持ち込みタイヤが断られる理由の一つでもあると思いますが、お店が用意したタイヤであればこのような場合でも快く返品、交換してもらえると思いますが、持ち込みタイヤの場合はお店により異なると思います。
お客さんとのトラブルにも繋がるのでお断りする場合があるようです。

どれくらいの差があるのか?

実際に通常交換(その店舗でタイヤを購入したとき)と持ち込み交換工賃が公表されている金額を例に挙げてみましょう。※工賃は店舗によって変わります。

通常交換工賃

~16インチ:1,500円
~18インチ:2,100円
~20インチ:2,700円

持ち込み工賃

~16インチ:2,000円
~18インチ:2,800円
~20インチ:3,400円

このように持ち込み交換の方が割高になる傾向があります。値段は1本当たりの値段です。ではなぜこのように持ち込み交換の方が高いのでしょうか?

持ち込み工賃が高い理由

タイヤ購入時であれば交換工賃無料といったサービスを行っている店舗もあります。しかし持ち込み交換に対してはどこでも割高に設定されています。
これはなぜかと言うとズバリ「利益が少ないから」です。タイヤを購入してもらえればそれだけで利益が発生します。そして交換工賃を無料にしてでもタイヤを売りたいといった具合に利益が出るようです。(中には交換工賃をタイヤ代に組み込まれている場合もありますが…)
しかしタイヤ持ち込みの場合工賃しか利益が発生しません。ですので割高になってしまうのでしょう。これは仕方がありませんね。

実際にあったトラブル

実際にあったタイヤ持ち込みによるトラブル例を紹介します。持ち込みの際はこういった事例を前提に装着しましょう。

中古タイヤ

ネットオークションで程度の良さようなタイヤを手に入れたお客さんが、持ち込みタイヤ交換を依頼しました。前回履き替えたタイヤも中古品。さずがにヒビがたくさん入っています。ですので作業員さん(整備士)は取り外しの際にこのタイヤは使えなくなる可能性が高いと説明し、お客さんも承諾の上、作業に入りました。
予想通り取り外しの際の変形で前回のタイヤは大きくヒビが入り、ビードもモロモロと欠けてしまいました。
そしてオークションで仕入れた中古タイヤの組み付け作業に入ります。製造年月日を見るとおよそ10年前でした。見た目は黒々していて程度は良さそうでしたが、プロの目は不審な点に気付き破損をしてもノークレームを前提にホイールへの組み込み作業を進めました。すると、最悪の事態が起きました。それは、「ビードが欠ける現象」でした。
これは先ほど外したタイヤよりもモロく、ちょっとテンションを掛けた程度で破損する事態でした。これにはお客さんも困惑です。
残念ながら外したタイヤはもう使用することもできず、かと言って中古で手に入れたタイヤも全てこの状況。現状では履くタイヤがない状態です。
これはどのようなことが起きたかと言いますと、お客さんがオークションで手に入れた中古タイヤはおそらく長年放置されたタイヤで劣化が激しい物でした。それを誤魔化すために全体にタイヤワックスを塗りたくって黒光りさせ程度が良いように見せかけただけの物だったと言うことです。
おそらく出品者も使用できないことはわかっていたのかも知れません。
このお客さんは結局、お店にあった新品タイヤを履くことになりましたが、中古タイヤの購入費用と廃タイヤ代が無駄に掛かってしまったと言うお話です。
中古タイヤを選ぶときはこのようなリスクが高いので気をつけましょう。

格安アジアタイヤ

最近では格安アジアタイヤが手に入りやすい状況です。しかしタイヤを作る上で規格や検査内容が違うせいか(実際にはわかりませんが)作りがかなりアバウトな物が多いです。個体差も大きく良く見ると真円ではない形の出来栄えの物もあります。
ある程度出荷本数も多く長年の販売実績のあるものでしたらまだ信頼できますが、日本に入ってきてまだ得体の知れないブランドやモデルは断られやすい傾向にあります。それだけバーストやパンクなどのリスクが高い可能性があるという背景からきていると思います。
そこで実際にあった話に戻りますが、お客さんがご自身でネット通販で手に入れたア新品格安アジアタイヤを持ち込み取り付けするときに実際に起きたトラブルです。
もちろんなにがあってもノークレーム、安物タイヤの危険性や取り付けトラブルについても説明した上で作業に掛かりました。順調にタイヤを組み替えていき、組み換え後の空気漏れでどうしてもリム(タイヤとホイールの接合部分)からエアーが漏れています。原因を探ってみてもなかなかわかりません。ホイールに傷もありませんしタイヤに傷もありません。おかしいなと思い数人の整備士さんで原因を探ってやっとわかりました。
なんと、ビードが変形しているのです。それも交換でできたのではなく、元の形が変形しています。まさかと思いほかのタイヤも調べると、全て変形していました。どれもエア漏れのリスクがあるので作業は中止したそうです。
とこのようなトラブルもあるので注意しましょう。今回のタイヤは返品交換されたようです。気付かずにそのまま走行していたらエア漏れでバーストの恐れやタイヤの返品が効かない可能性もありました。

タイヤ持ち込み交換を上手く利用する方法

まず、タイヤサイズを把握しておきましょう

車種によって採用されているタイヤサイズは違います。ご自身の車のタイヤサイズを把握しておきましょう。タイヤの側面、サイドウォールと言われる部分に数字がいくつか打ってあると思います。
例えば「215/45-17」と書いていあるとします。初めの215は横幅(トレッド幅)で、215mmと言う意味です。その横の45は偏平率と言ってタイヤの横幅に対してのサイドウォールの高さの比率です。この場合215mmの45パーセントが横幅となります。
そして最後の17と言う数字は対応するホイールのインチ数です。この場合17インチのホイールサイズに対応すると言う意味です。
ですのでこのタイヤサイズと同じ物を選びましょう。

タイヤの値段を把握しよう

基本的にタイヤには定価がありません。ですので店頭の値段とネットの販売価格を前もって調べておきましょう。保証や持ち込み工賃なども考慮した上でネット購入か店頭購入か決めましょう。
値段を取るかサービスを取るかなどの駆け引きの際はご自身が納得のいく方を選びましょう。タイヤ選びは楽しむのがコツですよ!

KENDA(ケンダ) カイザー KR-20 215/45R17 91H

¥5,380

スポーツシーンからフィードバックされた超高性能ラジアル。 ・すぐれたコーナリング、ハンドリングとトラクション性能を提供。 ・高速走行時における高い安全性と制動性能を確保。

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減りやゴムの硬化速度は日本製に比べれば早い傾向にありますが、ケンダは信頼のできる格安タイヤメーカーです。

YOKOHAMA(ヨコハマ) BluEarth-A AE50 215/45R17 91W 低燃費タイヤ

¥13,765

詳しくは下記URLよりメーカーホームページにてご確認ください。 http://www.yokohamatire.jp/yrc/japan/
低発熱ゴムがエネルギーロスを低減し快適性を向上

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日本製のタイヤは格安アジアタイヤに比べれば高い印象がありますが、その代わり寿命とグリップ力などの性能なども高い位置にあります。

DUNLOP(ダンロップ) DIREZZA DZ101 215/45R17 87W

¥7,803

外径:624mm
幅:213mm
推奨リム幅:7.00J
タイヤ規格:スタンダード
ハイグリップと快適性を高次元で両立させた、新世代のスポーツ・ラジアル。 ※夏用タイヤです。 ※サイズにより、セレーション(ロゴを際立てる)加工されているタイヤがあります。サイドウォールのデザインが異なりますのでご注意ください。掲載画像は、セレーション加工無しのタイヤです。

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同じサイズでもメーカーやモデルによって値段が前後しますのでタイヤの特性を理解した上でどれが自身に合っているか考えるのもおもしろいですよ!
レビューなども参考にしてください。

新品タイヤ 4本セット ブリヂストン ネクストリー 215/45R17 91W XLNEXTRY 低燃費サマータイヤ

¥53,900

215/45R17 91W XL
商品情報 http://tire.bridgestone.co.jp/nextry/
12時までのご注文は当日発送致します。(土日を除く)
全国送料無料(沖縄・離島は除く)
ブリヂストンの先進技術である「ナノプロ・テック™」を採用し、さらに部材ごとの重量バランスを最適化することで、転がり抵抗を低減。「ウェット性能」「ドライ性能」「乗り心地」といった基本性能も確保。セダンから軽・コンパクトカーまで豊富なサイズラインアップを揃え、幅広い車種に対応する「ネクストリー」。これがブリヂストンの低燃費スタンダードタイヤ。

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複数本のセット買いだと1本当たりの値段が安くなる傾向があるのでこういった価格も参考にすると良いと思います。

まとめ

タイヤが安く手に入る環境であれば、安くなる可能性があることがわかりました。特に中古タイヤは細心の注意を払って購入しましょう。
あくまでもタイヤの取り付け取り外し作業には損傷といったリスクが生じますのでこれも十分に理解しておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。