【スズキ ジムニー】これぞサムライ!林道の王者の魅力を解剖

類まれな悪路走破性の高さで有名なのが、スズキのジムニーです。狭くて急峻な日本の林道で、その走破性の高さは他を寄せ付けません。また海外でもジムニーは人気があり、サムライという名前でも知られています。そんなスズキ ジムニーの魅力をまとめました。

ジムニーとは?

ジムニーはスズキ自動車が発売している本格的なクロスカントリー車(オフロード車)です。強固な車体や極限状態でも信頼性の高いメカニズムと、小型軽量な車体の両立は、日本の狭くて急峻な林道は勿論のこと、世界レベルでも他に比肩するもののない、非常に高い悪路走破性を持っています。

ジムニーは海外へ輸出、あるいは海外でも生産されていますが、仕向地によってはサムライという名前で販売されていますが、そのタフさや機動性の高さは、まさに戦国時代に野山を縦横に駆けた野武士たちを体現したものだと言えるでしょう。

歴代ジムニーについて

まずは簡単に歴代ジムニーについて触れてみましょう。

ジムニーの原点になったのは、オート三輪の製造元だったホープ自動車が1967年に作った「ホープ・スターON型4WD」でした。この自動車は三菱製のエンジンを搭載し、高い悪路走破性を持っていましたが、当時のホープ自動車は既に一旦自動車の製造販売から撤退したあとのことで、この優れた自動車の製造を諦め、他社に製造権を売却することにしました。

当初打診された三菱自動車はこれを断りましたが、そこに興味を示したのが、当時鈴木自動車の東京支社の社長だった鈴木修でした。鈴木修は社内の反対を押し切り、このON型4WDをジムニーとして販売することを決めます。銀行員出身で自動車について詳しくなかった鈴木修にとってこの経験が、自動車への理解を深め、自動車会社経営者としての手腕を上げる契機になったとも言われています。

尚、以下では主に軽自動車登録のジムニーについて紹介しています。

初代ジムニー

こうして1970年に最初のジムニーが登場します。ジムニーという名前は、4WD車の代名詞的存在である、「ジープ」と小さいことを示す「ミニ」を組み合わせた造語だと言われています。最初のジムニーはLJ10型と呼ばれていました。

1972年には屋根のついたバンモデルが追加され、更にエンジンが水冷エンジンに改められました。このような変更は、特に寒い地域で歓迎されました。型番はLJ20になりました。

1976年には軽自動車の規格変更に伴い、排気量を拡大したSJ10型に移行します。愛称として「ジムニー55」が新たに用いられました。

2代目ジムニー

1981年には、はじめてフルモデルチェンジして、SJ30型となりました。当時スズキの他の車種では新しい4サイクルエンジンが搭載されていましたが、ジムニーでは低速トルクを優先して、SJ10同様の2サイクルエンジンが継続されていました。SJ30は1987年まで生産されました。

1986年にはSJ30と併売されるカタチで、新たに4サイクルのターボエンジンを搭載したJA71型が登場します。JA71には、既に排気量の大きな小型車登録モデルに設定されていたパノラミックルーフ仕様も追加されています。現在まで続く特別仕様車の設定がはじまったのも、この世代からです。

1990年には軽自動車の規格変更に伴い、排気量を110cc拡大したJA11型に移行しました。フロントグリルの形状やバンパーの形状変更、フォグランプの位置が変更されているのが写真からでも見て取れます。

そして1995年、JA12/JA22型に移行します。この世代でサスペンションはスプリングがリーフスプリングからコイルスプリングに移行、オンロードでの乗り心地が改善した他、これまでの4ナンバー(貨物車)登録から一転、5ナンバー(乗用車)登録に変更されました。これらの変更の背景には、オンロードでの快適性が高かったパジェロミニの登場が伺えます。

エンジンはJA12ではJA11のエンジンを継続、よりパワフルなJA22ではDOHCのK6A型が採用され、こちらのK6Aは20年経った2015年の最新のジムニーでも継続されています。

最新型ジムニーを大解剖

1998年、ジムニーはJA23型に移行、3度目のフルモデルチェンジとなりました。軽自動車規格の変更により車体はやや大きくなり、居住性の向上や衝突安全性の改善がはかられています。

以来細かなマイナーチェンジを繰り返しながらも、基本構成は変更せず、JA23は2015年現在も製造が続けられています。ここではJA23の特徴について触れていきたいと思います。

販売中のジムニーの特徴1:強固なラダーフレーム

まずジムニーの特徴として見逃せないのは、伝統のラダーフレームです。一般的なモノコックの車体を持つ自動車の場合、車体にかかる応力は車体全体が受け持ちますが、ラダーフレームでは梯子状のフレームが受け持ち、上屋根の部分には負荷がかからない構造は、オフロードでの酷使に最適な設計となっています。

例えば横転してボディを大きく凹ませた場合、一般的なモノコックの自動車では車体強度に大きな影響が及び、最悪の場合は廃車にせざるを得ません。ジムニーは強固なラダーフレームに影響が出ていなければ(実際に滅多に影響が出ることはありません)大きく凹んだままでも普通に走行することが出来ますし、ボディパネルの一部を交換したりすることで、横転前と同じ状態にリセットすることも出来るのです。

もちろん横転する様な極限状態でのオフロード走行を行わずとも、ジムニーの車体の丈夫さは日常使いでも大きなメリットとなります。錆にさえ気をつければ、長く乗ることが出来るでしょう。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/l5OpzeMM5xM" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ジムニー崖から降りた!これは怖い! SUZUKI Samurai ジムニーシリーズ Vol.26

販売中のジムニーの特徴2:悪路でも地面を捉えて離さないリジットサス

次にジムニーの特徴として挙げたいのが、リジットアクスルサスペンションです。最近の多くの自動車は、左右のサスペンションが独立して動くようになっているのですが、ジムニーではあえて左右の車輪が車軸で直結した構造である、リジットアクスルサスペンションが選ばれています。

このようなリジットアクスルサスペンションは左の車輪が凸凹を超えれば右の車輪にも影響が出るなど、乗り心地の面では非常に不利です。またバネ下重量も重くなるので、これも乗り心地に悪影響を及ぼします。例えば高速道路の路面のうねりなどでは、大の苦手科目です。

一方でリジットアクスルサスペンションは、ストロークの量を非常に大きく取ることが出来ます。ですからクロスカントリー走行や、特にモーグル地形を超えていく場合、この構造は必須となります。ジムニーがオフロード走行を最優先しているということが分かります。

とはいえ販売中のジムニーは、スプリングをJA11以前のリーフスプリング(板バネ)から、乗用車では一般的なコイルスプリングに改められており、舗装路での乗り心地にも配慮されています。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/TeDbBX0RoUg" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ジムニーシエラで行く木曽越林道とその周辺 崖崩れ跡を突破せよ

販売中のジムニーの特徴3:パートタイム4WD

2015年現在、殆どの4輪駆動車はフルタイム4WDが採用されています。これは常に4輪に動力を伝達して、不整路や雪道に留まらず、雨の市街地でも、晴れの高速道路でも、安定した走行を実現するための装備です。このようなフルタイム4WDは、状況に応じて各車輪に動力を分配するための機構が付いているのが特徴です。

一方でジムニーが採用しているのは、フルタイム4WD以前に主流だったパートタイム4WDです。これは通常時は後輪駆動車として走行して、必要になった場合はスイッチで4WDに切り替えるというものです。この4WD走行時、前後輪の間は直結されるので、動力は前輪5割、後輪5割で固定されます。動力の分配機構は持たないので、原則として舗装路などで4WDを使うことは出来ません。前後輪の回転の差分を吸収出来ないので、ハンドルを大きく切ると動けなくなる、タイトコーナーブレーキング現象が起こってしまうのです。

このようなデメリットを承知でジムニーがパートタイム4WDを継続しているのは、何よりもオフロード走行を重視しているからです。フルタイム4WDの動力分配機構は、不整路で車輪が1輪だけ浮いた場合、この浮いてしまった車輪に負荷がかかっていないことから動力が優先的に分配されてしまい、浮いている1輪だけが空転して残りは動かないという状況を招きます。ジムニーの場合、例えば前の右タイヤが浮いたとしても、後輪へ伝わる動力は変わらないので、後ろから押し出して前に進むことが出来るというわけです。

但しジムニーは、基本的に全ての自動車に備わる左右の車輪の回転差を吸収するためのデフギアの、機能を停止する装備は付いていません。従って、右前輪と左後輪といった感じで対角線に車輪が浮いてしまうと、浮いた車輪だけが空転して前に進めなくなる場合があります。リジッドサスの恩恵でこんな状況になるのは稀ですが、このような状況のために、空転を抑えて設置している車輪に動力が伝わるようにするLSDを追加するオーナーもいます。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/SHbXw6C1pIA" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ジムニー大雪からの脱出

販売中のジムニーの特徴4:副変速機

ジムニーには副変速機が搭載されています。スイッチを切り替えることで、ジムニーのファイナルギア比は1.320から2.643になります。イメージとしては、同じエンジン回転数で走ったとき、副変速機をロー側にしておくと、ジムニーの速度は半分に、代わりに伝わる力は2倍になるといった感じです。

この副変速機のおかげで、ジムニーは980kgの車体に64馬力のエンジンという一見非力そうな構成ながら、驚くべき力を発揮するのです。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Ek5OebM4BC4" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

関東大雪!ジムニーが牽引した車とは、samurai spirit「SUZUKI Jimny660cc」

輸出用に合わせたジムニーシエラとは?

歴代のジムニーが日本国外へ輸出されたり現地生産されたりして、仕向地によってはサムライの名称で販売されたことは既に触れましたが、現在販売中のジムニーにも輸出仕様が存在し、これに準じた性能のものが日本でも小型自動車登録のモデルとして販売されています。

元々現行ジムニーは1998年10月の軽自動車規格変更に併せて発表されたのですが、小型自動車登録のモデルは先行して1月に発売開始、当初の名前は「ジムニーワイド」で、型番は軽自動車のJB23に対してJB33でした。

2000年にはエンジンの変更に合わせて型番がJB43に変更され、2002年には「ジムニーシエラ」に名称変更されました。以来細かい部分改良を繰り返しながら販売は継続されており、現在販売中のジムニーシエラは「9型」とされています。

ジムニーシエラの特徴はなんといっても、軽自動車の枠を超えたことによる余裕のある動力性能です。排気量1,328ccのM13A型エンジンの最高出力は88馬力程度で、軽モデルのジムニーに比べて4割近いパワーの余裕が得られています。これは特に高速道路走行時に圧倒的な利点になります。またジムニーに対して上級モデルとしての位置づけから、シートヒーターなどの快適装備も最初から充実しているのも、ジムニーシエラの長所と言えるでしょう。

一方で単純な走破性という点で軽モデルのジムニーよりも有利かというと、これは必ずしもそういうわけではありません。まずジムニーシエラはジムニーと比べて最低地上高がやや低いという問題があります。これはタイヤ外径が理由なので交換すれば一応は解消されます。一方で、ジムニーシエラはオーバーフェンダー化によって横幅が12cmも広くなっているために、軽トラックに合わせて作られた林道を走破する上では、やや不利になってしまいます。

ジムニーもジムニーシエラも副変速機を持つので、実は微低速で荒れた林道を抜けていく状況では、動力性能の差異はそんなに大きな問題にはなりません。それよりは長距離移動の頻度などから選んだ方が良いのではないでしょうか。特に高速燃費はエンジンの性能を使い切れずに走れるジムニーシエラの方が良好なので、頻繁に高速を行き来する場合はジムニーシエラの方がランニングコストが安く上がる可能性もあります。とはいえ年間数万円の自動車税などの差額を、限られた状況での燃費の差額からペイするのは、なかなか難しいことが考えられます。

スズキの人気4WDのジムニー、その小型自動車バージョンがジムニー シエラです。軽自動車のジムニーとの違いや、シエラの代々の歴史と特徴、海外での販売状況などについてまとめました。

特別仕様車のランドベンチャーとは?

現行型のジムニーならびにジムニーシエラには、販売開始以来、不定期に特別仕様車が設定されてきました。これまで主にサマーシーズンにはランドベンチャーが、ウィンターシーズンにはワイルドウィンドが発売されていましたが、2014年8月以来、ランドベンチャーが継続的に発売されています。

ランドベンチャーには以下のようなパーツが特別装備として搭載されています。

まず、ジムニーとジムニーシエラの共通装備として、エクステリアには

・ブラック塗装の専用メッキフロントグリル
・LAND VENTUREロゴ入りの専用フェンダーガーニッシュ
・LAND VENTUREエンブレム入りの専用アルミ製スペアタイヤハウジング
・LEDリングイルミネーション付マルチリフレクターハロゲンフォグランプ
・LEDサイドターンランプ付ドアミラー
・メッキドアハンドル

の6点のパーツが追加、スタイリッシュかつワイルドな外観が演出されています。

更に軽モデルのジムニー ランドベンチャーのエクステリアには

・専用ブラックメッキフロントバンパーアンダーガーニッシュ
・高輝度ダークシルバー塗装の専用16インチアルミホイール

の2つのパーツが、乗用車登録のジムニーシエラ ランドベンチャーでは

・ガンメタリック塗装の専用15インチアルミホイール

のパーツが追加されています。

次にインテリアには、

・夏は暑さを、冬は寒さを感じにくく撥水性能を持つクオーレモジュレの専用シート表皮
・専用ドアトリムクロス
・メッキインサイドドアハンドル
・メッキドアロックノブ
・ピアノブラックの専用インパネセンターガーニッシュ
・シャンパンゴールドの専用インパネオーナメント
・シルバーステッチの本革巻ステアリングホイール
・シャンパンゴールドの専用ステアリングホイールガーニッシュ
・ステアリングオーディオスイッチ
・シルバーステッチの本革巻シフトノブ
・シャンパンゴールドの専用シフトノブガーニッシュ(4AT車)
・メッキメーターリング
・LAND VENTUREロゴ入りの専用フロアマット

などのパーツが追加され、軽モデルのジムニー ランドベンチャーでは

・運転席・助手席シートヒーター
・電動格納式ヒーテッドドアミラー

の2点も追加されています(ジムニー シエラでは元々標準装備)

ジムニー ランドベンチャーの車体色は、特別設定色「クールカーキパールメタリック」「スチールシルバーメタリック」を含む、全5色から、ジムニーシエラ ランドベンチャーの車体色は、特別設定色「スチールシルバーメタリック」を含む、全4色から選ぶことが出来ます。

ジムニー ランドベンチャーならびにジムニーシエラ ランドベンチャーの評価ですが、インテリアのシャンパンゴールドがジムニーのキャラクターとしてはいかがなものかという感想があるのを除けば、非常にお買い得度の高いモデルだと言えるでしょう。特に撥水性を持つクオーレモジュレのシートは、アウトドア志向のオーナーにとっては見逃せない装備です。

また軽モデルのジムニーの場合、上級グレードのXCを選んでも、シートヒーターやヒーテッドドアミラーの装備は無いので、その点でもランドベンチャーの存在意義は大きいです。軽のジムニーでこれらの装備が欲しければランドベンチャーを狙うことになります。

一方でジムニー ランドベンチャーとジムニーシエラ ランドベンチャーには、いずれもルーフレールが装備されていません。これは天井にキャリアを搭載する可能性のある人にとってはマイナス評価になります。特にジムニーシエラには本来ルーフレールが標準装備されているので、この点では機能が削減されてしまっています。

加えてシートヒーターなどの装備はジムニーシエラには元から装備されているので、軽モデルのジムニーに比べると、ジムニーシエラではランドベンチャーを選ぶ必然性はやや薄めです。ただ、ルーフレールが不要な方にとっては、ランドベンチャーはやはり有意義な選択肢になるでしょう。

ジムニーの実燃費はいかほど?

紹介してきたとおりオフロードを優先してきたジムニーなので、燃費性能は最新の軽自動車や小型乗用車と比べると犠牲になっています。

軽モデルの場合、実燃費はオーナーのブログやSNSなどでは12〜13km/Lという報告が多いようです。これは決して良い数値ではありませんが、カタログ燃費はMT車で14.8km/L、AT車で13.6km/Lなので、カタログ燃費と実燃費との差異はそれほど大きくありません。最新エコカーのような、カタログ燃費の70%走ればいいほうだということはないので、これは安心できる要素です。とはいえ市街地でしか乗らないならば、ジムニーは実燃費の悪さばかりが目立ってしまうことになります。

また、ジムニーの実燃費は走り方によって大きく変わります。特に苦手科目は高速走行で、空気抵抗の大きな決して軽くない車体、高速走行に必ずしも最適化されていないギア比は、いずれも燃費の面で著しく不利になります。従って高速をハイペースで飛ばした場合、ジムニーの燃費は特に軽モデルの場合、10km/Lを下回ってしまうことも珍しくありません。

とはいえ、一昔前の軽自動車の規制速度の80km/L程度で控えめに走れば、ジムニーの燃費は大分改善します。長距離移動の場合は、追い越し車線の利用は最低限に留め、大型車などをペースメーカーに走れば、意外と経済的な移動が出来るかもしれません。

ジムニーの実売価格はいかほど?

現行ジムニーは登場から丸17年が経過していますが、一定の需要が常に存在します。特に軽モデルのジムニーは人気車種で、コンスタントに毎月1,000台前後が売れ続けています。やや増税されてしまったとはいえ、依然として維持費が安いことから軽自動車全体の人気があり、またリセールも期待出来ることから、軽モデルのジムニーの値引きはそれほど期待出来ません。車両本体から5〜10万円、オプションを付ける場合、総額で10万円+αの値引きが限界と言われています。決算期などなら多少条件が良くなるケースも報告されていますが、元々スズキは原価率が高く、販売店の利幅も他社に比べて著しく少ないと言われているので、値引きは限界があるでしょう。(コストダウンで知られているスズキですが、コストカットは市場価格にて還元されているので、値引きの余地は意外と少ないのです)

ただし2015年現在、ランドベンチャーに限って登録済みの未使用車(新古車)の数が比較的多めです。これは先の決算期のダイハツとの販売台数競争で自社登録した個体が多かったことが伺えますが、多くは不人気な4AT仕様です。新車と比べると価格差は10万円程度で、全く新規に発注するよりは僅かに条件が良いと言える程度でしょうか。

一方で値引きが期待できるのはジムニーシエラです。スズキ=軽自動車というイメージや、維持費の安さから実際に軽自動車に人気が集中することもあり、ジムニーシエラの販売台数は月間100台前後と、軽モデルのジムニーの1/10程度に留まります。そのため、販売店が自社登録した未使用車(新古車)や低走行の試乗車が、比較的安い値段で放出されることがあるのです。

それでも、その条件は他のスズキの小型自動車、例えばスイフトやSX4 S-CROSSといったモデルと比べると控えめです。新古車の場合は、本体価格の値引き幅が数万円に留まる場合もあり、新車購入で値引きするのと殆ど変わらない場合も多いです。とはいえ運が良ければ10万円以上の値引きも得ることが出来るかもしれません。この場合の実売価格は160万円台前半、支払総額は180万円前後に収まります。

2016年後半にフルモデルチェンジと言われる新型ジムニーの噂のまとめ

このように唯一無二の存在であるジムニーですが、既に現行型は17年間作り続けられていることもあり、いつモデルチェンジされるのか、はたまたこのまま消えてしまうのではないかという噂が、日本のみならず世界的にしばしば話題になっています。

2015年3月にはジュネーブショーにて、スズキはiM-4というコンセプトカーを発表し、これがジムニー後継車になるのではという噂が広まりました。しかし後日、iM-4は実際にはイグニスという、全長3.7m級の小型クロスオーバーとして正式に発表され、ジムニー後継ではないことが分かっています。

次期ジムニーが軟派なモデルにはならず、オフロード最優先のタフなモデルであり続けることは、イギリスやオーストラリアのスズキ関係者からコメントが寄せられています。他で代え難い要素を持つジムニーの登場は、2016年後半発表、2017年発売開始程度のスケジュールが予想されています。

出典:http://en.autowp.ru/suzuki/ignis/94623/pictures/n46sta/

ジムニー後継車ではなかったイグニス

2月18日に発売日を迎えた「スズキ イグニス」に試乗する機会を得ました。昨年の東京モーターショー、先般の東京オートサロンで人気を集めていた同車ですが、実際にはどんなクルマに仕上がっているのでしょうか? 基本的なスペックなどをチェックしながら、試乗の感想などにも触れていきたいと思います。(飯嶋洋治:RJC会員)

ジムニー乗りが比較する車は?

三菱 パジェロミニ

全体的なフォルムが似ていることや、本格的なオフロード車であるパジェロの名前を冠していることから、パジェロミニはしばしばジムニーとの比較対象として名前が挙がります。但し、パジェロミニは構成を細かく見ると、ジムニーとはだいぶ性格が異なる車種です。

車体はフロアがラダーフレーム状に強化されていますが、あくまでモノコック構造なので耐久性という点ではジムニーには及ばず、またサスペンションは乗用車のような左右で独立したものが採用されているので、オフロードで地面を確実に捉えるという点ではジムニーには及びません。

そんなわけで、特にクロカン志向のジムニーユーザーにとっては、パジェロミニは直接比較されるモデルではなかったのですが、舗装路主体で乗る場合、サスペンションがリーフからコイルに移行したあとのジムニーと比較しても、パジェロミニ側には圧倒的に優位性がありました。

90年代のRVブームの中で出たパジェロミニは1995年には10万台以上を販売していましたが、販売末期のは年間1万台を下回り、販売不振を理由に生産中止されてしまったパジェロミニ。復活を望む声も多いのですが、三菱自動車は本家たるパジェロの新規開発の中止も発表しており、残念ながらあまり期待できそうにありません。

出典:http://en.autowp.ru/mitsubishi/pajero_mini/47691/pictures/ddg4at/

どこでも行けちゃうパジェロミニくん。軽自動車の利点を生かした走行性が魅力的!

スズキ ハスラー

2013年末に発表されたハスラーは、ワゴンRをベースとしつつも、全く異なるクロスオーバーのスタイルを身にまとい、瞬く間に大ヒットモデルとなりました。また、そのルックスや雰囲気から、ジムニーとしばしば比較されています。

しかしハスラーの中身はワゴンRなので、オフロード走行という点ではジムニーとは全く比較になりません。基本的には舗装路に主眼を置いたモデルです。例えば燃費などの面ではハスラーの圧勝で、車検証の上ではハイブリッドカーの扱いとなるSエネチャージ搭載グレードならばカタログ燃費は32.0km/Lに達し、実燃費も20km/L前後が期待できます。一方でジムニーのような強固な車体もなければ、追従性最優先のサスペンションもありません。

とはいえ、ハスラーはオンロード専門というわけでもなく、例えば雪道などでも安心できる最低地上高の高さ、坂道を下るときの低速維持機能など、SUVとしては必要十二分な実用性を持っています。このような自動車作りには、ジムニーの経験が活かされているのです。

個性的な見た目で「遊べる軽」として登場し、あっという間に日本全国へ広まったスズキ ハスラー。室内の広さばかりで選ばれていた軽自動車に「遊び」という要素で成功を収めました。軽SUVというジャンルそのものを盛り上げるきっかけにもなったハスラーというクルマを今一度見直してみたいと思います。

ジムニーの中古車は?

ジムニーの中古車で気をつける点とは?

ジムニーの中古車として気をつける点として、安い個体の場合は走行距離が伸びた個体が多いことがあります。中には10万キロ超えは当たり前、20万キロを優に超えた個体もあります。他の中古車ならスクラップになるような条件の個体が売り物になるあたりから、ジムニーの耐久性の高さや潜在的な人気の高さを伺うことが出来ますが、とはいえ過走行であることには違いないので、整備録などのチェックが大切になります。もっともジムニーの部品代は著しく安いので、何か壊れてもそんなに大きな出費にはならずに済むのですが…。

出典:http://en.autowp.ru/suzuki/jimny/83323/pictures/hgolt3/

ジムニーの中古車のなかでもおすすめは?

中古車のおすすめは、カスタムされた個体で走行距離が少ないものです。世の中、往々にしてお金と時間はトレードオフの関係にあり、憧れのジムニーを手に入れて思うがままにお金をかけて弄ってみたものの、オフロードに遠征する時間的な余裕がなく、宝の持ち腐れ状態で泣く泣く手放してしまうというケースがしばしば見られます。

このような個体はお買い得度が高いので、おすすめだといえるでしょう。新車を買って手を入れなおすことを思えば、有意義な選択肢となるでしょう。

出典:http://www.apio.jp/completecar/-ts4.html

中古車をお探しの方はこちら

まとめ

かつて、ナンバーワンよりオンリーワンという言葉が流行しましたが、オンリーワンを極めれば、それはナンバーワンと両立します。

ジムニーは軽自動車で本格的なオフロード車というオンリーワンの成り立ちから、世界でも最高水準の悪路走破性能を持つ自動車としてナンバーワンにもなりました。

4WD専門誌を読まなくても、YouTubeなどでジムニーが悪路を抜けていく様子がハイビジョンでアップロードされるようになった昨今、まずはウェブを通じて、ジムニーの世界を覗いてみてはいかがでしょうか?

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Cc2fsbDNhgw" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ジムニーで楽しむ車中泊

2015年から次期ジムニーが発売されるといろいろなところで噂されていました。次期ジムニーとして噂されていたのが、iM-4というジュネーブモーターショーで発表されたスズキのコンセプトーでした。2016年にiM-4の詳細が発表されました。iM-4は次期ジムニーだったのでしょうか? この記事ではその噂の真偽についてご紹介しています。