この秋、あなたにオススメの車はこれ!目的別に紹介します!

車のイグニッションをスタート!さあ、どこへ向かう?純粋に走りを楽しむのならスポーツカー、キャンプ道具を積み込んでアウトドアに向かうにはSUV、家族や仲間と遊びに出かけるにはミニバンが。ショッピングモールへ買い物に行くには軽自動車やコンパクトカーがぴったり。この秋、目的別にオススメの一台をチョイスします。

スポーツカーを操ることは、まさにスポーツ!

アクセルを踏み込むと小気味良く回るエンジンで加速を楽しみ、峠道ではステアリングとアクセル、そしてブレーキを駆使して意のままにコーナーを攻める。スポーツカーで走ること自体がまさにスポーツ。高揚する心を満足させてくれます。
2015年、売れているスポーツカーの1位はコペン(ダイハツ)、2位に86(トヨタ)、3位BRZ(スバル)、4位CR-Z(ホンダ)、5位ロードスター(マツダ)となっています。
ホンダS660の登場で軽自動車スポーツカー戦線が加熱する中、コペンが堂々1位。販売期間が短いS660に猛追されながら、しっかりした走りとスイッチ一つでオープンになる楽しさ、そして初代を思い起こさせるCeroも追加され、独自の魅力に磨きを掛けています。どことなく体育会系の匂いがするS660とは違い、大人の男性がのってもおしゃれな雰囲気です。
続いて86とBRZの兄弟車が2位、3位に入りました。この2台、実は足回りのセッティングが異なります。古典的なFR車の味付けでヤンチャな86と欧州車風味のタメのあるBRZ、それぞれ好みがあるので乗り比べてから購入されることをおススメします。
さて、そんな最近のスポーツカーで今、乗ると周囲から注目される車はどれでしょう?

温故知新だけではない古典派ライトウェイトスポーツカー、ロードスター(マツダ)

やはり、2015年5月に4代目が発表されたマツダ・ロードスターではないでしょうか。最近のマツダの進化は目を見張るものがあります。それを支えるのは新世代技術スカイアクティブテクノロジー。CX-5、アテンザ、アクセラ、CX-3とここ数年矢継ぎ早に登場した車は、いずれも専門家から高い評価を得ています。
「Be a driver」というキャッチコピーの通り、最近のマツダ車はドライバーの意のままに走ると好評です。SUVやセダンで高い実力を見せている走りが、より軽量で重心が低いロードスターでさらに磨きがかかりました。ロードスターへのマツダの意気込みの一端は内部のシャーシに見ることができます。

例えばサスペンション周りだけでも、70ヵ所以上に穴を開けている。
その中には、20gを削れる穴もあれば、たった5g軽くなるだけの穴もある。
一つひとつはわずかな重量でしかない。
それでもこれらが合わさることで、サスペンションでは数百gもの軽量化を達成している。
これこそが、マツダのグラム作戦の成果にほかならない。

出典:www.mazda.co.jp

「骨格に穴を開けた」。これで思い出すのが「ゼロ戦」です。

第二次世界大戦で活躍したゼロ戦を、当時アメリカ軍が捕獲して分解した時でした。技術者達が皆驚いたのがゼロ戦の内部構造です。その骨格部分に無数の穴が開けられていたのです。
日本海軍がゼロ戦に求めたのは空中戦での圧倒的な優位です。そのため徹底した軽量化で、機敏な操縦性能と機動性を獲得しました。当初アメリカ軍では「ゼロとはバトルをするな」という指示が出たほどです。余談ですが、これ以降、アメリカはグラマンF6Fなどゼロ戦の2倍のエンジン出力を持つ重量級戦闘機を開発し、ゼロ戦との戦いをスピード勝負の「一撃離脱」戦法へシフトしていきます。
この軽量化をもとにゼロ戦の航続距離は最大で3,000km以上、通常でも2,000kmと当時の戦闘機の3倍以上の航続距離を誇りました。緒戦の日本軍の快進撃を支えたのがゼロ戦の航続距離であり、その陰にあった軽量化だったのです。
同じく軽量化思想をまとった4代目ロードスターは、3代目より120kg軽くなり、重量が1,000kgを切る990kgと、ライトウェイトスポーツカーとしての原点に立ち戻りました。ちなみにゼロ戦は運動性能を重視しすぎたために急降下速度の制限があったり、パイロットを守る防弾装備の貧弱さが弱点とされていましたが、現代のロードスターは安全性能でもトップレベルにあるのでご安心を!

今や市民権を得たSUV

SUVは悪路や雪道を走るために最低地上高を上げています。結果的に運転シートの位置も上がることでタウンユースでも視野が広いため走りやすく、またそのいかつい存在感もあって、アウトドア指向の薄いドライバーにも受け入れられてきました。SUVと呼ばれる前、つまりヨンクやジープなどと呼ばれていたころは街中では固い乗り心地と切れないステアリングに辟易とし、高速道路を走りことは襲いかかる音と振動のせいで苦痛以外の何物でもありませんでした。しかし20年くらい前、SUVと呼ばれるようになってからは、街でも高速道路でも快適に走れる車が大半を占めるようになりました。週末にはキャンプ道具を積んでアウトドアにも遊びにいけるSUVは、全世界的にその支持を広げています。最近は見た目がSUV風だけど4WDではないクロスオーバーSUVと呼ばれる車種も増加しています。
2015年の販売台数1位はハスラー(ダイハツ)、2位にヴェゼル(ホンダ)、3位ハリアー(トヨタ)に、続いて4位エクストレイル(日産)、5位CX-5(マツダ)です。
こちらも軽自動車ながら、ハスラーが1位と健闘していますが、おすすめは都市型SUVの先駆者といってもいいハリアーです。

ハリアー(トヨタ)

発売以来、高級なSUVとしてのジャンルを確立したハリアー。ところが、その寿命は早々と尽きるところでした。

トヨタの商品計画だとハリアーは2代目を最後に生産を中止し、レクサスRXに引き継ぐことになっていた。しかしトヨタのディーラーから「ハリアーを無くさないで欲しい」という強いリクエストを受けていたという。

出典:allabout.co.jp

レクサスRXはアメリカ市場に向け、大型化しました。日本の道路事情に合ったSUVが欲しい、そんな根強いファンのおかげで生き残ったハリアーが、2015年新たに生まれ変わりました。
テーマカラーは「紫」、特別仕様車PREMIUM“Style MAUVE(スティールモーヴ)”です。モーヴとは紫の意味で、インテリアは渋い紫で統一され、落ち着いたドライビング感覚を演出します。シートベルトを含め、内装のステッチにはダークバイオレットをあしらう凝りよう。
この内装の雰囲気に、外装は新色のブラッキッシュアゲハガラスフレークや、レッドマイカメタリックなどまさにカラーリングにこだわったモデルとなっています。
はっきり言ってこのモデル、決してグローバルスタンダードとは言えません。しかし、ガラパゴスと言われようが、日本人受けを狙うデザインとカラーリングは、大和民族の心をとらえるのです。

家族、グループでレジャー派はミニバン

日本で独自の進化をしたのがミニバンです。もともとアメ車のクライスラー・ボイジャーで人気となったミニバン。日本のメーカーはアレンジできる3列シートや、リモコンで開く電動スライドドアなど豪華装備を加えることで、ミニバンに新しい価値を付け加えたと言ってもいいでしょう。車にこれだけの「おもてなしの心」を秘めた装備を考え出すのは、日本の文化が生んだ、といっても過言ではないのです。
そんなミニバンの2015年販売台数の1位はヴォクシー(トヨタ)、2位セレナ(日産)、3位ノア(トヨタ)、4位プリウスα(トヨタ)、5位フリード(ホンダ)になっています。
さて、おすすめは意外?この車になりました。

ヴェルファイア(トヨタ)

最高価格が700万円に達するヴェルファイアは、価格帯としては高級車レクサスに匹敵します。販売台数売り上げではベスト5に入っていませんが、兄弟車となるアルファードを足すとそれなりの台数となり、人気です。ヴェルファイアの存在感は圧倒的なフロントマスクにあります。今回は、アルファードのほうがさらにデカいマスクとなり、さすがにそこまでは、とのファンの声が聞こえてきそうです。
ミニバンというジャンルで高級感を高らかに打ち出しました。内装の豪華さ、それだけではない使い勝手がいい小物の造作も、良くここまでトヨタの技術者が気が付いたもの、と感心するほどです。東京五輪のサポートすらお願いしたいほど!?
走行性能もリアの足回りがダブルウイッシュボーンに変更されて、かなり改善されました。内装と走りがマッチしてきたヴェルファイアのこれからの進化も楽しみです。

今回、最もトヨタがアピールポイントとして強調するのが、よりいかつくて迫力を増した外観。アルファードは「豪華・勇壮」、ヴェルファイアは「大胆・不敵」をテーマにしたというフロントマスクは、メッキを多用した面積の大きい、押し出しの強い派手なデザインだ。後ろから追走されたら思わず道を譲ったり、信号待ちで停車する前を横切るのをためらったりしかねない、正直言って怖い顔つきだ。

出典:withnews.jp

使い勝手ならコンパクトカー

コンパクトカーはメーカーの激戦区です。自動ブレーキ、ハイブリッドなどの高機能、小排気量ながら小気味良く回るエンジンと、単なる買い物車とは呼べない性能の車が目白押し。さらに厳しいコスト競争を勝ち抜いた各メーカーえりすぐりが並びます。
2015年の売り上げ1位はアクア(トヨタ)、2位フィット(ホンダ)、3位ノート(日産)、4位ヴィッツ(トヨタ)、5位パッソ(トヨタ)です。そんな、おすすめには、この車を選びました。

フィット(ホンダ)

トヨタのヴィッツ、日産のマーチと並んで、コンパクトカー御三家とも呼ばれたのがフィットです。2001年から販売され、2002年には33年間トップを守り続けたトヨタ・カローラを抜いて首位に躍り出ました。コンパクトカーながら、グローバルスタンダードな同クラスの車に比べて一回り大きい、日本向けサイズなのが最大の武器です。思ったより天井が高い内部、何といっても「センタータンクレイアウト」という燃料タンクをフロントシート下部に設計する構造は、後部座席の足元も広くします。これによって、リアシートを倒すと広い平面が得られ大人2人が横になれる車中泊空間が生まれます。
さらに、この設計は重心が車の中心近くにあることで、ドライバビリティが快適になることは重要なポイントです。現在は、ハイブリッドや、RSといったスポーツ指向モデルなど、走りのバリエーションも広がりました。まさしく、タウンユースから遠乗りに十分適応するコンパクトカーの代表格です。新機構を多く取り入れたことが裏目に出て初期トラブルがいろいろ出たため、やや評価を下げた4代目ですが、もう大丈夫でしょう。

ちなみに筆者は、2001年生産のフィットを未だに乗っています。初めは奥様の買い物車として考えていましたが、「買い物車にこのエンジンの回り具合は必要か」と思えるほどの小気味良いエンジンは健在です。やはりエンジンのホンダは伊達ではありません。さらにすでに15年近くになってさすがに外装はそれなりの劣化をしてますが、なんとここ2,3年で燃費が妙に良くなったのです。今では、北海道の郊外で70km前後でクルージングすると、何と1L当たり20kmを越えるようになりました。何度も買い替えを考えていますが、大人4人がちゃんと乗れて荷物も十分積め、燃費20km/Lを越える車を手放すのか、と思うと未だに手放せません。

性能も人気もアップした軽自動車

軽自動車税増税の影響で、販売台数はやや不振の軽自動車ですが、価格面の優位だけでなく、新ハイブリッドシステムによる低燃費の実現や、ミニバン並みの車内の広さなど、新しい魅力を持った車が増えています。
2015年売り上げは、1位タント(ダイハツ)、2位N-BOX(ホンダ)、3位ワゴンR(スズキ)、デイズ(日産)、Nワゴン(ホンダ)でした。
さて、注目は。

N-BOXスラッシュ(ホンダ)

2014年末に発売されたのが、N-BOXのスラッシュ。「音」と「カラーリング」が粋です。軽自動車車内という空間に高級オーディオシステムを持ち込みました。このサウンドマッピングシステムは車内で重低音、高音質を再現し、まさにオーディオルームとしました。これだけでも、かなり価格に響いています。
さらに、箱型のスタイルながらクーペを思わせるフォルムや、屋根とボディーのツートンカラー。外装だけでなく、数百kmのロングドライブを苦にしない小粋な走りも魅力です。デザインといい、価格といい、一部のファンには圧倒的な支持を得られながら、一部にはまったく興味を持たれない車でしょう。そんなところも、ホンダらしい、といえるのかもしれません。

まとめ

人それぞれに個性があるように、自動車にも性能、スタイルといった特徴が様々です。その中から自分にあった車を選択するのは悩ましいですが、それもまた楽しいものです。あなたのライフスタイルに合わせた車を選ぶのか、あるいはあなたが欲しい車を選ぶのか。その時に応じて、車を選べたらいいのに、と思うこともありますが、じっくり考えて「あなたの1台」を考えましょう。