【トヨタ スプリンタートレノ】レビンと並ぶ小型スポーツクーペは「ハチロク」だけじゃない!

スプリンタートレノといえば「ハチロク」が真っ先に思い浮かぶ方も多いと思います。しかし、トレノは「ハチロク」だけじゃありません!スーパーチャージドツインカムやクイックなハンドリングを実現したスーパーストラットサスペンションも搭載しました。走りを楽しむドライバーがワクワクする小型クーペ、スプリンタートレノをご紹介します!

トヨタ スプリンタートレノとは?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%8E

5代目トヨタ スプリンタートレノ 3ドアクーペ

スプリンタートレノとは、1972年から2000年までトヨタ自動車が生産していた小型乗用車スプリンターのクーペモデルです。

スプリンターは「カローラ」の姉妹車です。スプリンタートレノはカローラのクーペモデル、カローラレビンとシャシーを共有する姉妹車でした。

8代目をもってモデル廃止となりました。

トレノの車名の由来

トレノの意味は?

「トレノ(TRUENO)」とはスペイン語で「雷鳴」を意味します。レビン、トレノとも雷に由来したネーミングになっています。

スプリンタートレノの歴代車

初代 E15型(1968年 - 1970年)

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初代トヨタ カローラスプリンター

スプリンタートレノの源流は、1968年に発表されたカローラのクーペモデル、カローラスプリンターです。

それまでセダンのみだったカローラに独立したトランクルームを持つクーペが追加されました。トヨタではカローラスプリンターに採用されたクーペスタイルを「スイフトバック」と呼びました。

このモデルがカローラスプリンターで、スプリンタートレノの初代となります。

2代目 TE2♯型(1970年 - 1974年)

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2代目トヨタ スプリンタートレノ

カローラが2代目にモデルチェンジしたのを機に、スプリンターは独立車種となります。当初は2ドアクーペモデルのみでした。

1972年にマイナーチェンジされ、クーペに「2T-G型エンジン」を搭載するホットモデルが追加されます。このモデルがカローラレビンの姉妹車となるスプリンタートレノです。

3代目 TE4#/6#型(1974年 - 1975年、1977年 - 1979年)

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3代目トヨタ スプリンタートレノ

スプリンタートレノとしてはじめてモデルチェンジを受け、3代目モデルとなりました。初代からのファストバッククーペスタイルを継承しています。

「トレノ」は当時、スプリンタークーペのグレード名扱いでしたが、豪華装備のトレノにGTのグレード名が与えられ、名称の意味が変わりはじめました。

3代目モデルは昭和50年排出ガス規制のため、1975年から1977年の間、生産中止となった悲運のクルマです。

4代目 TE71型(1979年 - 1983年)

1979年にモデルチェンジし、4代目スプリンタートレノとなりました。ボディは3ドアハッチバッククーペとなり、初代から続いたファストバッククーペではなくなりました。この代が名機と呼ばれた2T-G型DOHCエンジンを搭載した最後のモデルとなります。またグレード名にはじめて「APEX」が使用されました。

5代目 AE85/86型(1983年 - 1987年)

マンガ「頭文字D」の影響もあり、歴代スプリンタートレノでもナンバーワンの人気を誇るのが5代目スプリンタートレノ、通称「ハチロク」です。5代目スプリンタートレノトレノは2T-Gに代わる名機4A-G型ツインカム16を最初に搭載したトレノであり、FR最後のトレノでもあります。

外観での大きな特徴はカローラレビンとの差別化を図るために採用されたリトラクタブルヘッドライトです。日産 シルビア/ガゼール、日産 エクサ、ホンダ プレリュード、トヨタ セリカXX/スープラ、マツダ サバンナRX-7など当時のスポーツカーが多く採用していました。

ボディは先代にはじまった3ドアハッチバッククーペと3代目以来の復活となる2ドアノッチバッククーペの2種類が用意されていました。

また、従来「トレノ」はスプリンタークーペのホットモデルに与えられたグレード名でしたが、5代目モデルから「スプリンタートレノ」が車種名となり、独立車種となりました。

6代目 AE91/92型(1987年 - 1991年)

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6代目トヨタ スプリンタートレノ GT-Z(前期型)

6代目スプリンタートレノは、シリーズではじめて駆動方式にFFを採用し、さらに過給機付きエンジンを搭載しました。ボディは3ドアハッチバッククーペが廃止され、2ドアノッチバッククーペのみとなりました。

4A-G型エンジンに搭載された過給機はスーパーチャージャーでした。スーパーチャージャーは低速から機械的に過給するため、低回転域で太いトルクが得られました。ベースとなった自然吸排気の4A-Gの最大トルクが15.0kg・m/6,000rpmであるのに対し、スーパーチャー付きの4A-GZは21.0kg・m/4,400rpmとなり、最大トルクをより低い回転数で発生させました。

スタイルはリトラクタブルヘッドライトを先代に続き採用し、ミニ・スープラ的なイメージとなりました。

7代目 AE100/101型(1991年 - 1995年)

7代目モデルではリトラクタブルヘッドライトを廃止しました。サスペンションにはスーパーストラットサスペンションがオプション設定され、ノーマルよりもレベルアップした操縦性能をアピールしました。

エンジンは自然吸排気エンジンの4A-GE型です。吸気3、排気2の5バルブに進化しました。ハイレスポンスで超高回転型のハイパワーエンジンとなり、スーパーストラットサスペンションと相まって、トヨタが提唱する「Fun To Drive」を具現化しました。

またスーパーチャージャー搭載の4A-GZE型も引き続き搭載されました。基本的なメカニズムに変更はなく、吸排気とも2バルブでした。

バブル期であったこととエンジニアリングと装備の充実化もあり、大衆車クラスでありながらトップグレードは200万円を超える価格でした。

8代目 AE110/AE111型(1995年 - 2000年)

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8代目トヨタ スプリンタートレノ(後期型)

8代目スプリンタートレノではグレード名が伝統の「GT」系から「BZ」系へと変更となりました。スタイリングは先代モデルを踏襲した、キープコンセプトのモデルチェンジでした。

エンジニアリングにも変更はなく、ツインカム20の4A-GE型エンジン、スーパーストラットサスペンションが引き続き採用されました。しかし、スーパーチャージドツインカムの4A-GZE型エンジンは廃止となりました。

はじめて自社開発の6速マニュアルトランスミッションを採用するなど力の入ったモデルでしたが、折からのクーペの販売不振とカローラ/スプリンターシリーズの基礎であるカローラがNCV構想の下、モデルチェンジを行ったことで、カローラGT系、カローラレビン、スプリンターシリーズとともにモデル廃止となりました。

【まとめ】スポーティーでファッショナブルだったトレノ

初代カローラのクーペボディにはじまったスプリンタートレノの歴史は波乱万丈でした。8代もの歴史を持つトレノですが、独立車種となったのは5代目からで、それまではただのグレード名でした。

それにも関わらず若者の憧れとなったトレノは、レビンとは異なるスポーティーでファッショナブルな個性のクーペでした。トヨタ自動車には、こんな素敵なクーペを再び市販して欲しいですね。