美しさを極めた芸術品な車4選!

車は、とても利便性が高く、長距離の移動、大量の荷物を運搬などさまざまな利用をされています。そんな中、その利便性をかなぐり捨ててまで、ドライバーが惚れ込む美しいデザインの車があります。

トヨタが作り上げた芸術作品

ボンドカーにもなった【トヨタ2000GT】

1960年代前半、オープンタイプのスポーツカーなどが出てきて、とても人気になりました。当時、トヨタはスポーツカーを生産しておらず、新興であるホンダが「Sシリーズ」を出したり、ライバルである日産の「フェアレディ」に対抗するようにスポーツカーの開発を進めました。現在でも人気がある「ヨタハチ」の愛称で知られる「トヨタ800」などを出しますが、これはミニスポーツカーであり、大排気量の車を生産するトヨタとしては、自動車のリーダー的な存在の格が下がったようで不満でした。そこで作り上げたのが2000GTです。エンジンはヤマハとの共同開発ですが、ボディやシャーシなどはトヨタが独自に驚くべき短期間で作り上げました。デザインはボンネットが長く車高を低くし美しい曲線で作り上げられています。当時の5ナンバー規格内で、その制約を感じさせない見事な美しいデザインになっています。リトラのヘッドライトと、ノーズに配置されたフォグがこの曲線の美しさを引き立て独特のデザインとなっています。

世界初のロータリーエンジン搭載マツダの歴史

マツダの歴史の始まり美しき【コスモスポーツ】

1967年(昭和42年)5月、ここにマツダの歴史が始まったと言っても過言ではありません。世界初のロータリーエンジン搭載車の発売です。ロータリーピストンエンジン理論は100年以上も理論が蓄積されていたにもかかわらず、実用には至っていませんでした。マツダは実用化は不可能と言われていたロータリーエンジンを作り上げました。レシプロエンジンに比べると冷却装置を考慮してもコンパクトなため、エンジン搭載位置の自由度が高くなります。そのためデザインも大幅に自由度が高まりました。ボディにはセミモノコック方式が使用され、開閉部部以外には継ぎ目のないボディで、曲線美をよりいっそう際だてています。ライトが特徴でもある、世界初のロータリーエンジン搭載車にふさわしいこのデザインは、当時、売り出す予定はない"イメージカー"としてデザインされたものだからです。実用を考えると出来ない美しいデザインにとても納得がいきます。

マツダの歴史を受け継ぐ曲線美【RX-7FD3S】

RX-7FD3Sは、国内最後の美しいスポーツカーと言っても差し支えない気がします。マツダの歴史を受け継ぎ、その最後を飾るスポーツカーは、ロータリーエンジン搭載でデザインの自由度が増しているのも手伝い、美しい曲線で作られています。今見ても、古さを感じさせません。ボディのバランスが素晴らしく、この美しさを損なうことなく、前後のバランスが取れた車です。ロータリーエンジンの特性を生かした軽量さで、ただ速く走るためにあるような車です。コーナリングに定評があり、コーナーを抜けてくるそのスピードとボディの美しさは見惚れてしまい、目が離せなくなります。ロータリー独特の吹き上げとロータリーサウンドに虜になっているドライバーも多いです。美しさと速さを兼ね備えた完璧と言ってもいいようなこの車、欠点を上げるとしたら燃費でしょうか? まるで、一万円札に火を灯しているような気にさせられるぐらい、燃費が悪いです。

優雅さを兼ね備えたイタリア車

フェラーリの名を冠しないフェラーリ【ディーノ】

フェラーリ初のミッドシップカーである「ディーノ」には、「Ferrari」の名前もエンブレムもありません。ですが、ディーノのオーナーが独自にエンブレムを付けていたりします。このディーノは、当時、最大級のV12気筒エンジンを搭載した高級高性能車を作っていたフェラーリが、1967年に、初めて作った小型車です。V6である「ディーノ」は今までのV12と区別するために「Ferrari」の名が付けられなかったと言われています。しかし、この「ディーノ」という名前、特別な意味があります。フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリの長男「アルフレード・フェラーリ」の愛称なのです。V6エンジンのアイデアを出したディーノは、完成を見ることなく病気で亡くなってしまいます。「Ferrari」の名を付けず、ただ息子のサインのみをエンブレムにした「ディーノ」を、父親であるエンツィオ・フェラーリはどんな思いで作り上げたのでしょうか? デザインは250GTをさらに優雅にしたような感じで、ボンネットにある6つのルーバーがデザインを引き立てています。

いかがでしたでしょうか?

phot by 著者

美しい車を紹介させて頂きました。他にも「ジャガーEタイプ」「ランボルギーニミウラ」他、たくさんの美しい車があります。今回紹介させて頂いた「2000GT」と「RX-7FD3S」は、イギリスの「テレグラフ」紙で「もっとも美しい車の100選」に選ばれています。現在の車は、居住空間や利便性のために曲線のデザインを見ることが少なくなりました。車体についても安全性の基準が厳しくなり、今後もデザインには各メーカーとも苦労しそうで、車好きには悩みどころです。