ブレーキオイルの交換方法伝授!簡単だけど、細心の注意が必要

ここではブレーキオイルの交換方法の解説します。基本的には難しい作業ではありませんし、ブレーキを常に最高の状態にするには欠かせない作業でもあります。ただ、事前の準備やブレーキオイルの成分から細心の注意が必要な部分もあります。そのへんもお見逃しなく。

交換するっていうけど、その前にブレーキオイル(フルード)ってどんなオイル?

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ブレーキペダルからブレーキキャリパーへ力を伝えるのが役割

ブレーキオイル(フルード)というとあまり馴染みがない方が多いかもしれません。ブレーキペダルを踏むとブレーキキャリパーによってブレーキパッドがブレーキローターを挟む力が生まれます。これがブレーキの制動力です。このブレーキペダルからブレーキキャリパーへの力を伝えているのがブレーキオイルです。

ブレーキオイルは劣化すると茶色になってきます。もともと吸湿性の高い成分なので、水分を含んでしまうことが一つの原因です。水分を多く含むようになるとブレーキオイルの沸点が下がってしまいます。山道などでブレーキを多用していると、ベーパーロックというブレーキが効かない現象がおきることがありますが、これはブレーキオイルの沸騰が原因ですので、沸点が下がるということは、それが起きやすくなるということになり危険です。

劣化するとブレーキが効かない場合も!

また、サーキット走行などブレーキを酷使する走行を行なうと、ブレーキオイルが新しくても沸騰しエアが入ってしまうことがあります。この状態になると、前述のベーパーロックの問題もありますし、エアが入ったことでブレーキペダルを踏み込んだときのブレーキフィールや効きの悪化が起こります。こういった場合にブレーキオイルのエア抜きが必要となります。これも基本的にはブレーキオイル交換と同じような作業となります。

新しい液で古い液を押し出すのがブレーキオイルの交換方法

交換するからって全部抜いてはいけません

交換方法ですが、エンジンオイルやミッションオイルは、オイルを抜いて入れますが、ブレーキオイルの場合は、新しいブレーキオイルで古いブレーキオイルを押し出すというのが基本的な方法となります。もし勘違いをしてブレーキオイルをクルマから完全に抜いてしまうと、ABSが装着された現代のクルマの場合、かえって面倒なことになるので注意が必要です。

いくつか道具が必要ですが、大切なのは友人?

用意するものは新しいブレーキオイル、ブレーキオイルをリザーバータンクから抜く注射器やスポイトのようなもの、ブレーキキャリパーのブリーダーにつなげるホース、抜いたブレーキオイルを貯めるためのタンク、ブリーダーを緩めたり締めたりするためのメガネレンチ、ブレーキオイルがボディにかかった場合に洗い流すためにバケツに水を入れておくといいでしょう。そして、手伝ってくれる友人ということになるでしょう。一人でやる方法もありますが、基本は二人となります。

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まず、エンジンルーム内のブレーキオイルリザーバータンクから、スポイトなどでブレーキフルードを抜きます。全部抜く必要はありません。ローレベルの表示があるところまで抜けばいいでしょう。そして、新しいブレーキオイルをハイレベルの表示があるところまで入れます。どこかひとつのキャリパー(作業を行なうキャリパーの順番は国産車の場合、左後ろ、右後ろ、左前、右前と考えていいです)のブリーダーのナットにメガネレンチをかけておき、ブリーダーのプラグにホースをつなぎます。その先には抜いたブレーキオイルをためるタンクがつながります。

一人がブレーキペダルを操作し、もう一人はキャリパー側でブリーダーの開閉を行います。

次に友人一人に運転席に乗ってもらい、ブレーキペダルを何回か踏んでもらいます(これを「ダフる」とか「ダブる」とか呼んだりします)。そして、ブレーキペダルを踏みっぱなしにしてもらったところで、ブリーダーのナットを緩めます。するとブレーキペダルが床まで入っていくと同時に、キャリパーにつないだホースからブレーキオイルが出てきてタンクに流れます。こうしてホース内の古いブレーキオイルを抜くわけです。流れが止まったらブリーダーのナットを締めます。ここまでブレーキペダルは踏みっぱなしです。

ナットを締めたらブレーキペダルを放し、再びダフる、ブレーキ踏みっぱなし、ブリーダーのナットを緩める、ブレーキオイルを抜く、ナットを締めるという作業を行います。ブレーキオイルが茶褐色から透明になり、ホース内に気泡がなくなれば、その部分は新しいブレーキオイルに交換されたということになります。これを四つのキャリパーで行います。ホースの気泡を抜くことが=エア抜きでもあります。

作業中はブレーキオイルを切らさないこと、ボディにこぼしたりしないことが大事

ブレーキオイルがリザーバーからなくなると、けっこう面倒なことになるかもしれません……。

気をつけなければならない点はいくつかあります。まず、ブレーキリザーバータンクのブレーキオイルを切らさないこと。ハイレベルまでブレーキオイルを入れても、キャリパーのブリーダーから出た分が減っていきます。うっかりしているとエアを吸ってしまいますから、一つのキャリパーの作業が終わるごとに、ブレーキオイルを足しておくのがいいでしょう。

ブレーキオイルは剥離剤。ボディや身体を傷めます。

もうひとつは、ブレーキオイルをボディにこぼさないように注意するということです。ブレーキオイルは塗装の剥離剤と同じ成分なので、ブレーキリザーバータンクの周囲をウェスなどで保護したり、万が一ボディにかかった場合に洗い流せるように、バケツに水を入れて準備しておいてもいいでしょう。また、目に入ると最悪失明する場合もありますから、その点の用心も必要です。基本は水で洗って目医者さんへGO! となります。

まとめ

ブレーキオイルの交換が自分でできると、ちょっとマニアに近づいた感はありますし、まわりからも一目置かれるかもしれません。もちろんブレーキがベストの状態というのは安全性からも好ましいことです。よくショップなどにエア抜きを頼む走り屋風の人もいますが、ブレーキオイルを含め、それなりの工賃をとられることもありますから、自分でできればお財布にもやさしいでしょう。ただ、先述したようにブレーキオイルの成分からクルマのボディや目を傷める可能性もあります。十分に気をつけて行いたいものです。