日産シルビア。ドリフトにレースにと未だに人気が衰えないその魅力に迫る

免許を取ったら最初に欲しいスポーツカーとして人気なのが日産シルビア。最新のモデルでも平成14年式と既に13年の年月が経過しています。それでも未だにシルビアの人気は衰えず、市場価値は上がっていく一方です。なぜ日産シルビアには、スポーツカー好きを惹きつけるような魅力がつまっているのでしょうか。その魅力に迫ってみました。

日産シルビアの歴史

初代シルビアCSP311型

実はシルビアというクルマ、日産車の中でも昔から生産されていたクルマなのです。初代シルビアはなんと1965年までさかのぼります。CSP311型と言い、この時から2ドアクーペのモデルで、生産はわずか3年で終了となりました。

出典:http://www.geocities.jp/club_storm/sil_history.html

シルビアの歴史

2代目、S10型シルビア

2代目シルビアは1975年に発売。1代目から7年もブランクが空いていたのです。S10型としてデビューしたシルビアは、当初ロータリーエンジンを搭載予定で開発されていました。オイルショックの影響で急きょブルーバードのエンジンを搭載することとなり、シャーシはサニーからと、ある意味寄せ集めなクルマとなっていました。その後型式がS11に変更となり、一度のマイナーチェンジを経て1979年に生産終了しました。

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シルビアで萌え~♪

3代目、S110型シルビア

3代目シルビアは、1979年3月に発売。2代目生産終了の翌月から販売を開始。3代目からボディ形状のバリエーションが増えました。発売当初は、2ドアハードトップのみの設定。後に3ドアハッチバックが追加され、82年には最高グレードのRSが設定されました。スカイラインRSに搭載されたFJ20型エンジンを搭載し、この頃からスポーツカーの要素が強くなってきました。82年には200台限定で240RSが発売。ラリー競技用のホモロゲーションモデルとして限定販売され、前後オーバーフェンダーや2.4リッターのエンジンを搭載し、最高出力はなんと240PSを誇っていました。

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4代目、S12型シルビア

4代目シルビアは、1983年に発売。シルビアでは最初で最後のリトラクタブルヘッドライトが採用されました。エンジンは、1.8リッター、2.0リッター、2.0リッターターボエンジンの3種類。ボディ形状は2ドアクーペと3ドアハッチバックの2種類が設定されていました。
後にエンジンは1.8リッターのツインカムターボエンジンのみに統一され、これがCA18型エンジンとして5代目のS13シルビアへと引き継がれていきました。

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/emumyu/51406846.html

えみゅ吉日記

4代目シルビアのS12型では、当時大人気であったシルエットフォーミュラにも参戦。この頃から日産のレース活動も盛んになっていきました。

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/dada19721104/39341131.html

シルエットフォーミラー Gr・5

5代目、S13シルビア

S13シルビアになると皆さんも見覚えがある方が多くなることでしょう。ホンダのプレリュードと合わせてデートカーと呼ばれた時代のシルビア。スポーツカーに乗っている男はそれだけでモテたと言われています。そんな時代に発売されたS13シルビア。1988年に発売され、搭載されたエンジンはCA18型ターボエンジンとNAエンジンの2種類。後にマイナーチェンジを受けてSR20型エンジンが搭載され、2リッターターボとなりました。
また、北米輸出用に開発された兄弟車180SXも発売され、シルビアと180SXが2リッターターボのFRとしてレースやドリフトで大人気となっていきました。

【Photo by 筆者】

6代目、S14シルビア

1993年に6代目のS14シルビアが発売。シルビアでは初の3ナンバーサイズとなりました。時代背景としては、バブルが崩壊しスポーツカーの需要も下火状態。居住空間が狭いのは使い勝手が悪いという消費者の声をもとに、当時の日産は室内の空間を少しでも広くできるように設計しました。
その結果、シルビアとしては大柄のボディとなり、シルビアらしさが失われたという声もでたほど。特に前期モデルはこれまでのかっこいいシルビアというよりも、ファミリー的な優しいイメージの外観となっていたことも不人気の要因でしょう。後期モデルからは、吊り上がったヘッドライトを採用し、前期モデルからはイメージが変わり、迫力あるシルビアが戻ってきました。
また、S14シルビアの後期モデルからは、全日本GT選手権GT300クラスでも活躍。クラス優勝を遂げることもあり、レース界でも人気のクルマとなりました。もちろん、ドリフトでも2リッターターボの特性を活かして大人気でした。

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K-CUSTOM

7代目、S15シルビア

1999年、シルビア最後のモデルが発売。今でも多くの若者から人気のS15シルビア。S14で大きくなったボディは元の5ナンバーサイズに戻り、流線型のボディとコンパクトになったそのスタイルは、世の中の若者を釘付けにしました。エンジンは、SR20型エンジンを踏襲し、最高出力は250PS、シルビア初の6速MTが設定されました。歴代最高のシルビアです。
レースでは全日本GT選手権でシリーズチャンピオンを獲得するなど輝かしい実績を残しています。ドリフトでもS15シルビア以外では勝てないと言われるほどの素性の良さを発揮。
しかし、惜しまれながらも2002年に生産が終了。その後、シルビアは発売されず、長い歴史にピリオドが打たれることになりました。

出典:http://kurumadouraku.co.jp/7807_24705.html

車道楽

出典:http://homepage1.nifty.com/Furukawa_Racing/report2k/gt_rd1/

FurukawaRacing

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東京オートサロン

シルビアの魅力。2リッターターボの軽量FRが生み出す扱いやすさ

シルビアはドライビングフィールが気持ちいい

シルビアの魅力。それはなんと言っても2リッターターボエンジンを搭載し、軽量なボディでFRということでしょう。スポーツカーとして走らせて楽しいのは基本的にはFR。操舵するフロントと動力を伝えるリヤとそれぞれ役割を別にしていることから、タイヤに無理な負担がかからずに、アクセルとステアリングコントロールで自在にクルマを操ることができます。
このFRのレイアウトにシルビアは直列4気筒の2リッターターボエンジンが搭載されます。直列4気筒エンジンはコンパクトなため、フロントが軽くステアリングのレスポンスも向上します。また、低回転からトルクがでるため、アクセルを踏んだ瞬間の加速が良く、これにターボが効いて背中を押し出すような加速をしてくれます。
このようにパーフェクトなレイアウトがシルビア最大の魅力です。結果、レースやドリフトでシルビアを愛用する方が多く、成績もシルビアが上位に入るために観ている観客もシルビアが欲しくなるわけです。

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/hirohiro_911/20471655.html

blogs.yahoo

一番人気のS15シルビア、スタイリングの美しさもその魅力

歴代シルビアの中でも1番人気は最終モデルのS15シルビア。最終モデルだからということもありますが、S15の魅力はなんと言ってもそのデザイン。流線型のボディがあらゆるエアロパーツとのフィッティングを良くしてくれます。シルビアはスポーツカーの中でも圧倒的にエアロパーツが多い車種です。その中でもS15シルビア用のエアロパーツは多数販売されています。
自分好みのエアロを選べるという点と、どのエアロを身につけても美しい。もともとのボディデザインが美しいため、エアロパーツを装着することでさらにその美しさが引き立ちます。

出典:http://bluestyle2.livedoor.biz/archives/51781400.html

BLUE STYLE 第二事業部

インテリアがシンプルかつスポーティ

インテリアで特に魅力的なのがこれまたS15シルビア。個人的には80スープラのインテリアが1番かっこよかったのですが、S15シルビアの発売により覆されました。一番の衝撃はエアコン吹き出し口の形状と純正オプションのピラーメーターでした。
まず、エアコン吹き出し口ですが、左右に1個ずつとセンターに3つのエアコン吹き出し口がついています。この形状が丸なのです。よくある形状は長方形ですよね。丸というだけでもスポーティーなのに、センターに3つも並んでいるとスポーツカー好きにはグッときてしまいます。
えっ?なぜかって?
それは、エアコンルーバーを取り外して後付けメーターを取り付けられるからです。S15シルビアの場合、50から60パイのメーターを後付けしている方が多いです。少しの加工で取付ができ、センターの3つエアコン吹き出し口にアンバーレッドのメーターが並んだらもううっとりです。これが、純正の形状でこのような形になっているのが魅力です。

出典:http://www.asup.jp/HP-PRD/pro03-01/SPP01a.htm

有限会社アザップ

そして、純正オプションで設定されたAピラーのメーターです。スペックR(ターボ車)にはブースト計。スペックS(NA車)には油圧計が装着されます。後付けでピラーにメーターを配置する先駆けとなったこのオプション。やってくれたな日産という感じでした。走り屋の気持ちが手に取るかのように分かっていると感じてしまうこのオプション。Aピラーにメーターが装着されているだけで、インテリアのスポーティ度合いはグッと上がります。

出典:http://usedcarnews.jp/archives/53281

中古車ウォッチ速報

未だに現役で活躍するシルビアの有志

WTAC(ワールドタイムアタックチャレンジ)で活躍するS15シルビア

年に1度、南半球のオーストラリアで開催されるWTAC。チューニングカーが世界一を決める大会で、世界各国からチューナーやレース屋が集まり、オーストラリアの国際サーキットであるイースタンクリークインターナショナルサーキットでタイムアタックが行われています。
1周のタイムで1番速いチューニングカーが勝利するというある意味単純な大会。3日間に渡って開催されるこのイベントに、毎年出場している日本人選手がいます。アンダー鈴木。プロドライバーではなく、クルマ好きが高じてタイムアタックにはまり、今ではワールドタイムアタックにチャレンジするほどまでになっています。
彼の乗るクルマがS15シルビア。チューニングショップの手を借りながらも、自分の手でコツコツと仕上げてきたシルビアは、2014年は第2位。2015年は第3位の好成績を収めています。
日本の筑波サーキットでは、箱車(屋根のある車)でのレコードタイムを持っています。

出典:http://cartopi.jp/topic/6288

カートピ

ドリフトD1GPで活躍するS15シルビア

ドリフトの世界では、S15シルビアが発売されてからこれまで、シルビアに勝てるクルマはシルビアだけと言われるほど圧倒的な強さを誇ってきました。軽量コンパクトで、ハイパワーを出せるシルビアはドリフトコントロール性が高く、トップドライバーは皆シルビアに乗っているほどでした。
最近では、シルビアに乗れば勝てるけど、あえて最新のクルマで勝負しようという動きもあり、徐々にその台数は減ってきてはいます。
ただ、現役バリバリで活躍中のシルビアはまだまだ存在します。2015年のD1GP(ドリフト選手権)では、44台中なんと17台はシルビア。圧倒的な数で活躍しています。また、D1GPが開催されてから2015年で15大会ですが、その内シルビア・180SXがシリーズチャンピオンになった数は8回です。半数以上の勝率となっています。
これほどまでにシルビアはドリフトに向いているクルマなのです。そのため、若い方が免許を取って、ドリフトをしたいと思った時に買うクルマで圧倒的に多いという理由もよくわかります。憧れているドリフトのグランプリで優勝するところを多く観ていたら欲しくもなりますよね。

出典:http://usedcarnews.jp/archives/11430

中古車ウォッチ速報

シルビアの中古車情報

記事を見ていると欲しくなりますよね? 中古車でしか手に入りませんが、価格的には手のとどかないものではありません。しかし多くの車両がカスタムされていますので、事故歴などもきになるところです。購入をする際はしっかりと現車確認をしてから購入しましょう。

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まとめ

シルビアの魅力、改めて振り返ってみるとその価値がよくわかります。2002年に生産が中止されてからこれまで、発売の噂が上がるものの実際に発表されることはありませんでした。S15シルビアの生産が終わってからもう13年。中古車でどんなに新しくても13年落ちになってしまいました。
魅力膨れるシルビアを乗りたいと思う方もまだ多いと思います。実際、市場の中古車相場は上昇傾向にあり、欲しい人に対して希望するようなシルビアがないという状況です。
ドリフトやサーキット走行に使われる車体も多いことから、程度の良いシルビアが少なくなってきています。修復歴が有るシルビアがほとんどになってきています。S15シルビアでたまに走行距離が3万キロを切るような車体も出てきますが、価格は200万近くします。
新車で販売されていた時は239万でした。これを考えると非常に貴重なクルマになってきているのが分かります。多くのクルマ好きに愛されてきたシルビア、なんとか新車でまた販売して欲しいものですが、そこが期待できない以上は、現存している中古車を大事に長く乗っていくしかないですね。
これからシルビアを買いたいと思っている方は、メンテナンスしながら乗ることを前提に探してみるのがいいでしょう。
極上を探そうとするとなかなか見つけることができません。自分でメンテナンスしながら少しずつ良くしていくという乗り方も、ある意味シルビアのカーライフを楽しむ一つかもしれませんね。