スポーツカーをランキング!?スペックじゃなく気持ちよさならこれ

速く走らせるための車がスポーツカーです。自動車ってそもそも速く走れるか、人か荷物をたくさん運べるかどちらかでないと意味がありません。人の持っている能力を超える力があるからこそ価値があるんです。その速く走るほうの力を追い求めたものがスポーツカー、どの車がどれだけ速く走れるのか見てみましょう。

スポーツカーをランキング

スポーツカーってたいていは大変な車です。なにがかというと維持費がかかります。歴史的な意義を示せて、もうそろそろ走らせるのは止めておこうというようなクラッシックカーなら別ですが、走れるものならば、費用のことなど関係なく走らせてみたくなるものなのが、考えてみれば不思議といえば不思議です。
案外、所有してみるまで分からなかったりするのですが、スポーツカーを走らせると、標準でついてくるような高性能タイヤは減って使えなくなるまでがものすごく早いです。高性能ブレーキはローターもパッドも消耗品扱い。減るのも早いのですが、良好なフィーリングを維持できる状態にこだわったら、満足できる期間などほんとうに短い間だけです。

また、運転も大変なことが多いのです。ドライビングポジションは楽ちんではありません。スポーツカーオーナーの中にはわざわざフルバケットシートといって、リクライニングもできない代わりに体の軸がまったくぶれないシートにつけ替えてしまう人もいます。このようなシートは本来は一般的な車についている3点式のシートベルトでは不十分です。少なくとも4点式、できるならば6点式のシートベルトで身体をしっかり固定したいものです。フルバケットでは3点式は使いづらいですしね。
もちろん、そんなシートベルトを使ってしまえば手と足以外はシートベルトを外さなければ動かなくなります。何かとドライブには不自由になると思いますがスポーツカーの性能を味わい尽くすにはもってこいなのは分かります。

でも正直言えばサーキット以外では、制限時速がある限りそこまで機能させるシチュエーションがないでしょうし、スポーツカーの一番の大変さは実はこの存分に性能を発揮させられるシチュエーションを得ることのほうだといえます。

形として見えますし、機能が分かり易いのでシートを例にとってみましたが、レーシング仕様のものはサーキットでタイムを競う機能に特化していてレース(少なくともレースのための練習走行まで)以外ではまるで意味がありません。後付けのバケットシートもサーキットのスポーツ走行のために使うので、移動の際の不自由さには目を瞑るという不便さとの引き換えで成り立つものです。これはスポーツカーのレーシング利用の例でもちろん別に悪いことでもなんでもないですが、スポーツカーをランキングする際にはこのスポーツカーのレーシングカー利用の場合の価値観は除外するべきことだと考えます。
そのような点で比べてしまうと、それはスポーツカーのレーシング使用への適性ランキングになってしまいます。

シートだけでなく、スポーツカーとしての価値観の中では、公道を走るための車をレーシング仕様にすることは全く意味がありません。スポーツカーはドライブのための車で、車を使った移動の最中に何よりもドライブしている瞬間のフィーリングが楽しめることが大切です。荷物を運べること、人をたくさん乗せられること、乗り降りが楽なこと、運転席からの見渡しがいいこと、いろいろな実用性というものがありますが、ドライブの愉しみのためには犠牲になっても仕方がないのがスポーツカーです。

それでもスポーツカーはレーシングカーではありません。クローズドコースの中でどれだけ性能を発揮できるか、それはレーシングカーのアイデンティティで、スポーツカーはあらゆるところに出かけられてその時々で愉しみを見つけられるドライブが楽しいことが大前提の車だと考えます。

かつてはあらゆるところとはいってもスポーツカーは舗装された自動車のための道での性能があればいいと考えられていましたが、今は少し事情が変わって来ています。さすがにキャタピラーでもなければ走破できない道は、そもそも道とは言えないと思いますが、多少の悪路でも対応できるSUVという車がこれからはスポーツカーのランキング入って来てもよいのではないかと思います。

こんなふうにスポーツカーのランキング、少し違う目で見てみます。

データで見るスポーツカーランキング

自動車の性能を推し量る指標となる数字というものがあります。データからスポーツカーのランキングを考えてみます。

最高速度ランキング

最高速度がものすごく出るからスポーツカーといえる訳ではないと思いますが、もっとも分かりやすい指標です。最高速度を較べてみるのもいいのですが、注意しなければならない点は最高速度を出すために必要な要素はスポーツカーとしての気持ちよさと完全に一致しないということです。
最高速度をだすために必要なことは、減速することなく加速し続けられる道と強力なエンジン、そして低い空力抵抗値でしょう。まっすぐな滑走路のような道でもINDYのレースで使うオーバルトラックでもいいでしょう。スポーツカーレベルではオーバルといってもツインリンクもてぎくらいの規模では難しいかもしれませんが。
排気量の大きいエンジンを乗せて、ひたすら加速をすればそれなりの最高速度を記録することでしょう。問題はむしろ最高速度を記録するまでどのくらい時間がかかるかのほうなのですが、区切りのいいところで最高速度時速300kmを記録できる車は相当に性能がよい車です。
例えば現在のF1グランプリでラップタイムの中で記録する最高速度は場合によっては300kmを少し超えるくらいでしょう。
300kmの世界を越えて400kmに達する車はあまり多くありません。
ここではエンジンもシャーシーも自ら開発しているメーカーだけをあげますが、SSC(シェルビースーパーカーズ)とブガッティ、ケーニッグゼグの3社が400kmオーバーカーを発売しています。この3社で最高速度トップ3を決められそうです。詳細を見てみましょう。

現在ギネスブックによる認定はブガッティのヴェイロンのスーパースポーツというグレードが出した434kmだといわれています。
ブガッティはかつてレースで活躍したブランドなのですが、ブランドだけが渡り歩いて、現在はフォルクスワーゲングループに属しています。
フォルクスワーゲングループの最高級スポーツのブランドとしているのがヴェイロン。この車はおカネを出すといっても、その人物のイメージがよろしくない場合販売を断られることで有名です。ヴェイロンこそが最高速度ランキングでここ最近つばぜり合いを繰り広げている最高速度ランキングトップの最有力候補です。
記録した434kmも計測時は3回測ってこれが最高。つまりいつでも出せるものではありません。これは当たり前のことで走行時の気温や風向き、路面状況などでかなりの違いがでるはずです。
そもそも違う状態で走っている記録を単純に比べるのはホントウはなにかが違うのです。
ましてやヴェイロンはリミッターを外した状態で常にトライをしています。このリミッターは使い古したタイヤやホイールなどでこの領域に入らないように設定されているのです。
この手の車はどれもわずかな台数しか作りません。タイヤメーカーもそんな車がテストコースで走るような状況に合わせたタイヤなどいちいち販売していられませんから、安全を担保してこのような対応になっていると考えられます。

さて、次はSSCを見てみましょう。ヴェイロンとギネス最高速度記録で争ってきたのがアメリカのこのメーカーです。エアロという車があって、ヴェイロンに更新される前にはアルティメットというバージョンが414kmを記録してギネス記録でした。どうやらこの記録に関しては譲れないものがあるようで、次に開発されたSSCトゥアタラの最高速度は444kmだとアナウンスされています。話はそれてしまいますが、このトゥアタラはデザインのユニークさでは飛び抜けています。 キャノピースタイルと全体のシルエットは素晴らしく、ギネス記録更新に成功すればまさに新時代のイメージといえます。

最後にケーニッグゼグも見てみます。スウェーデンのこのメーカーは一時期、経営不振のボルボを買収しようとした会社です。ブガッティヴェイロンが更新したSSCエアロの前ギネス記録はこの会社のCCRが持っていて、この時が395kmとまだ300km台でした。その後、アゲーラという車のバージョンアップを続けていて、究極モデルがOne:1です。パワーウェイトレシオがなんと1(馬力と重量が同じ)です。だから1対1という名前なのだそう。最高速度は440kmを期待しているそうです。

期待値を込めた最高速度ランキングは次の通り
1位 シェルビースーパーカーズ トゥアタラ
2位 ケーニッグゼグ アゲーラOne:1
3位 ブガッティ ヴァイロン スーパースポーツ

0-100km加速ランキング

最高速度を競うのだけがスポーツカーじゃあないことを見てみましょう。最高速度ランキングで挙げた以外にもエンジンを強力なものに乗せ換えたりした車もありますが、まっすぐが早いだけでは、あらゆるところで気持ちのいいドライビングが体験できる訳ではありません。ゼロ発進から100kmに達する時間をランキングするとどうなるのでしょうか。こちらもエンジンも車体も作っている車で見てみます。

1位 2.5秒 ブガッティ ヴァイロン スーパースポーツ
2位 2.6秒 カパロ T1(0-96kmが2.5秒なので予測)
2位 2.6秒 シェルビースーパーカーズ トゥアタラ(0-96kmが2.5秒なので予測)
2位 2.6秒 ポルシェ911スパイダー          
5位 2.7秒 日産GT-R                  

最高速度ランキングにあげた車がもちろん登場します。ここらへんは誤差の範囲ともいえるようなタイム、ケーニッグゼグ アゲーラOne:1に関しては6台しか存在しないということでタイムアタックなどやらないのかはっきりとした数字が分かりません。アゲーラRは2.9秒だそうです。この数字をみると最高速度も実際にはヴァイロンが速いのかもしれないです。もちろんヴァイロンがトラクションに優れるのかもしれないですが。
注目したいのはポルシェと日産のスーパーカーが顔をだすことです。GT-Rは400kmなんてでません。310kmほどだといわれています。注目の結果です。 

ニュルブルクリンクラップタイムランキング

スポーツカーの世界ではこんなときに是非見てみたいデータがあります。それがニュルブルクリンクのラップタイムです。ニュルブルクリンクといっても最近のF1が開催されたほうのコースでなく、ノルトシュライフェと呼ばれる延長20.832kmに及ぶ山間コースです。ここで速ければどこでも速いはずといわれる、あらゆる条件を車に突きつけるコースです。

現在知られているランキングはこちらです。

1位 ポルシェ918スパイダー
2位 ランボルギーニ アヴェンタドール
3位 日産 GT-R

ランボルギーニもなかなかやるなという感じですが、やはりさすがという感じです。この結果がどういうことかというと腕に自信のある人に応えてくれるポルシェやランボルギーニ、GT-R。おカネに物を言わせて力を買うのがブガッティなどということです。もちろんブガッティは超絶おカネ持ってますよのアイコンにはなります。とはいえポルシェスパイダーも1億近いのですが。

総合ランキング

スポーツカーランキングはスペックだけでは決められません。日産GT-Rのコストパフォーマンスは異常ともいえるレベル、ステイタスだって加味しなければなりません。気楽に乗り回せるのだって大切ですし、イージーモードで乗れるのだって価値があるのでは。ということで総合ランキングを作ってみました。
今、新車で買えるものに限定します。

世界のスポーツカー総合ランキング

第1位 日産GT-R           圧倒的なコストパフォーマンスが光っています。
第2位 ポルシェ911カレラ      911だけの個性、本来ありえないRRを操る楽しさ
第3位 アルファロメオ4Cスパイダー  レーシングカーのようなカーボンモノコックボディ
第4位 フェラーリ488GTB      抜群のステイタス、乗って楽しいフェラーリは8気筒
第5位 メルセデスベンツAMG GT    ラグジュアリーでいて電子制御のハンドリングマシン 
第6位 ランボルギーニ ウラカン   相変わらずのまがまがしさがひとつの形
第7位 ベントレーコンチネンタルGT3 VWグループの血でオラオラ系スポーツの代表格に
第8位 ポルシェカイエン       SUV的に使えながら圧倒の運動性能
第9位 マツダロードスター      走りを突き詰めた人車一体感に優れる
第10位 レンジローバーエヴォーク  ユーティリティ高いながら走りの期待に応える

魅力的なスポーツカー見つかりましたか

人や物を運ぶ、働く車は必要性がよく理解されています。とても実用的で有用ですが、そういう意味ではまるで働かないけれどもドライバーにとってはとても楽しい、ドライバーにとても愛されてしまう車がスポーツカーです。
運転する人のために存在するのがスポーツカー、相思相愛になれるのがベストなものといえるでしょう。ここではそんな相手が見つかりましたか?