【カワサキ エリミネーター250V】250cc最速のアメリカンドラッガー

アメリカンスタイルに分類されることの多いエリミネーター250Vですが、実はそのコンセプトは「ドラッガー」。ゆえにカッ飛び系としても有名なモデルです。今回はそんなエリミネーター250Vの紹介と、中古車相場、カスタムやレビューなどをピックアップしています。

カワサキ エリミネーター250Vとは?

販売期間は1997~2007年

エリミネーター250Vは、1997年に登場したV型2気筒エンジン搭載の250ccドラッガーバイクです。ドラッガーとは、直線のみを速さを競うレース(ドラッグレース)を彷彿させるスタイルで、ハイパワーの高回転型エンジンに、長く伸びる車体を合わせています。

エリミネーター250シリーズとしては2代目となるエリミネーター250V。先代(エリミネーター250)はGPX250Rから流用したパラレルツインエンジンを搭載し、アメリカンのような風貌ながらも自主規制の40PSを出力するハイパワーマシンで、ドラッガー色の強いモデルでした。

その2代目となるエリミネーター250Vは、排ガス規制対策によりパワーダウンされましたが、6速トランスミッションとの組み合わせで、ドラッガーらしいハイパワーな走りは健在です。

排ガス規制強化のたびにパワーダウンを余儀なくされた

1999年モデルまで38PS(VN250-A2)、1999年以降は36PS(VN250-A2A)、2000年以降35PS(VN250-B1)と3種類に渡ってパワーの違うモデルがあります。36PSモデルのみ、型式指定がなく、前期型マフラーに後期型キャブレターの組み合わせとなっており、目視で確認が必要です。

ジャンルとしてドラッガーだけどアメリカン?

ドラッガーモデルというと、日本国内では数少ない車種に絞られてしまいます。たとえばヤマハ VMAXがそれにあたりますが、250ccとしては孤高の存在です。そのことから、よくアメリカンとしてジャンル分けされています。

足を前方に伸ばし、ゆったりとしたライディングポジションを取り、V型のエンジンということで、その仲間に区分されていますが、低速でゆったりドコドコ走るような感覚ではなく、高回転までブンブン回してカッ飛ぶような印象です。しかし見た目はアメリカンの特徴を捉えている。そのことから「アメリカンじゃない、ドラッガーだ」とちょっとした論争も起きたりします。このあたりはTPOに合わせておけば大丈夫だと思いますが……。

ありあまるパワーで高速走行も楽々

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エリミネーター250Vでの高速道路走行動画です。こちらも参考にしてください。

パワーがあるので、高速道路のような、巡航スピードの高い状況でも、安定した走行性能を発揮します。一般的なアメリカンだと、100km/h巡航が関の山、というところですが、エリミネーター250Vでは、その上をいきます。高速道路を多用する250ccライダーにとっておすすめな車種です。

エリミネーター250Vの先祖エリミネーター250

パラレルツインエンジンのインパクト絶大の初代

初代エリミネーター250は、40PSも出力するパラレルツインエンジンをアメリカンスタイルの車体に搭載したということが話題となった衝撃のモデルです。この初代には、仕様違いのグレードがあり、キャストホイールを搭載したスタンダード、スタンダードにビキニカウルとアンダーカウル、グラブバーやブラック塗装のクランクケースが特徴のエリミネーター250SE、スポークホイールにグラブバーのついたエリミネーター250LXなどがラインアップされていました。

そのほかエリミネーター400、エリミネーター750、エリミネーター900などもあり、海外輸出向けの排気量モデルなど、多彩なバリエーションだったことも記録されています。どの排気量も大ヒットとなりました。それぞれハイパワーエンジンが搭載されています。

ツーリング仕様やハードなチョッパーまで幅広いカスタム

エリミネーター250Vは、ノーマルはもちろん、ツーリング仕様やハードなチョッパースタイルなど、バリエーション豊富なカスタムでも人気があります。高性能ゆえ、多くの方に愛されている証拠です。また、水冷エンジンということで、空冷V型エンジンにありがちな、オーバーヒートの心配がありません。真夏の交通渋滞も問題なく過ごせます。

カワサキ エリミネーター250Vのスペックや価格は?

エリミネーター250V新車価格とスペック

新車価格:58万6,950円
型式:VN250-B1
エンジン型式:水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ
全長:2,355mm
全幅:775mm
全高 :1,075mm
シート高:690mm
軸間距離:1,620mm
最低地上高:150mm
乾燥重量:171kg
燃料タンク容量:13L
エンジンオイル容量:2.1L
排気量:249cm3
ボア×ストローク:62.0mm×41.4mm
圧縮比:12.0
最高出力:35PS/12,500rpm
最大トルク:2.4 kg・m/9,500rpm
燃費:33.0km/L(定地走行 60km/h)
点火方式:トランジスタ
潤滑方式:ウェットサンプ
始動方式:セルフスタータ
キャブレター型式:KEIHIN CVKR32×2
トランスミッション型式:常噛6段リターン
クラッチ型式:湿式多板
駆動方式:チェーン
フロントタイヤサイズ:120/80-17 61S
リアタイヤサイズ:160/80-15 M/C 74S
フロントブレーキ:シングルディスク
リアブレーキ:ドラム

※2000年式のスペックです

カワサキ エリミネーター250Vは新車で買える?

新車の販売はないけれど……

車両価格: 29万8,000円(消費税込)

エリミネーター250Vは、製造終了してからしばらく経ちます。そのため新車の在庫はすでにないようです。しかし、どうしても新車が欲しいという方には、新車並の低走行車や、程度のいいエリミネーター250Vを中古車から探せばなんとかなると思います。

現在中古車として流通しているエリミネーター250Vの中で、もっとも低走行なもので、走行距離800kmくらいです。ほぼ使用期間がないに等しいので、満足いただけるかと思います。

カワサキ エリミネーター250Vの中古車情報

エリミネーター250Vの中古車相場は13~58万円

車両価格: 57万3,000円(消費税込)

エリミネーター250Vの流通量はそこそこあり、全国的に手に入れやすい状況となっています。故障率も少なく、走行距離が多少多くても気にする必要はありません。修復歴の有無だけ確認して購入すれば問題ないはずです。中古車流通量が安定しているエリミネーター250Vでは、あえてリスキーな、修復歴のあるものを選ぶ必要はありません。

10万円台は走行距離不明車や、50,000kmあたりのものが中心です。エリミネーター250Vの特性上、見た目が気に入れば購入もおすすめします。20万円台は、とても多く、走行距離が1,000kmにも満たないものや、40,000kmあたりまで、幅広い品揃えです。大体の場合が、この価格帯からお気に入りが見つかると思います。

30万円台は、38PSの初期型または、最終モデル(ファイナルエディション)や、サイドバッグなどの装備が充実したエリミネーター250Vが中心です。さらに、タイヤ新品サービスなど、条件のいいエリミネーター250Vもこの価格帯に多く混在します。

40万円以上は、低走行できれいなエリミネーター250Vが中心となっており、新車並のクオリティを求めている方は、このあたりになるはずです。また、すでにプレミア価格ともいえる値段であることもわかります。今後さらなる値段高騰も考えられるので、条件のいいエリミネーター250Vの購入は急いだ方がいいかもしれません。

カワサキ エリミネーター250Vのカスタム情報

サイドバッグを取り付ける:サイドバッグサポート

キジマ(Kijima) バッグサポート スチール製クロームメッキ仕上げ 左右セット エリミネーター250V(98Y-) 210-470

¥4,980

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サイドバッグを取り付けているエリミネーター250Vをよく見かけると思います。ノーマルの状態では、積載能力が皆無で、いくらフットワークが軽くても、荷物が運べないと不便と感じることも。そこで、サイドバッグが便利なのですが、サイドバッグを直接取り付けるとリアタイヤに接触し、最悪は巻き込んでしまいます。

このことから、サイドバッグサポートの取り付けが必須となるわけです。サイドバッグサポートそのものの取り付けはかんたんにできますし、サイドバッグを取り付けなくても邪魔にはなりません。特にロングツーリングの予定がある方は、サイドバッグサポートだけでも準備しておくと便利ですよ。

利便性とドレスアップに:サイドバッグ

丈夫な作りと大容量収納 高品質 バイク用サイドバッグ【2個セット】愛車の魅力を引き立てる ツールバッグ 旅行 ツーリング

¥2,133

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サイドバッグ選びは、大きさや素材が重要となります。アメリカンスタイルのエリミネーター250Vでは、革製が定番。革製といっても、本皮とフェイクレザー(ポリエステル)の二択になり、本皮は高価で手入れが必要ですが、使う度に味が出ますし、長い間使えます。フェイクレザーは紫外線の影響で劣化しやすいのですが、雨などの影響を受けにくく、ノーメンテでOKです。また、販売価格もお手頃となっています。加工がしやすく、最近では多機能なタイプも販売されているのが特徴です。

サイズは大きくなると車幅が広くなってしまい、走りにくくなり、コーナリング時に擦りやすくなります。このように、それぞれ一長一短あり、サイドバッグ選びも悩ましいものです。

Henly Begins(ヘンリービギンズ) サドルバッグMIL /グリーン 10リットル 90557

¥4,838

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軽量なミリタリーバッグタイプも人気があります。ミリタリーバッグタイプは、バッグが変形しやすく、タンデム時も邪魔になりにくく、軽量です。また、本物のミリタリーバッグも流用できるので、工夫次第ではなんでも取付できます。ただし、素材によっては雨が染み込みやすいので、防水スプレーでの定期メンテナンスも欠かせません。

iimono117 バイク用 サイドバッグ ハード 左右セット / 型崩れしない サイドバック ハードタイプ サイドボックス バイクボックス

¥4,380

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懐の広いエリミネーター250Vでは、ハードケースタイプも、受け入れる車体デザインとなっています。よりアメリカンらしさのあるハードケースで、ドレスアップ効果も抜群です。不慮の転倒時、内容物を守ってくれる効果もあります。このように、エリミネーター250Vは、どんなスタイルのサイドバッグも似合ってしまうのが特徴です。

ローダウンと足回りの強化:ローダウンサスペンション

カワサキ エリミネーター250V ローダウンガスショック ブラック×レッド

¥11,664

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もともと低い車体のエリミネーター250Vをさらにローダウンし、迫力のドレスアップスタイルに仕上げてみませんか? 生産終了後、しばらく経つエリミネーター250Vでは、足回りの老朽化も心配になります。リフレッシュも兼ねて新品サスペンションに交換すればハンドリングの向上も狙えますよ!

かんたんドレスアップアイテム:ウインカー

ハリケーン(HURRICANE) ブレットウインカーキット (オレンジレンズ) エリミ250V HA5347

¥8,060

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よりアメリカンなスタイルを目指すなら、ハーレーなど装着しているブレットタイプに交換してみませんか? 小さいパーツですが、雰囲気が変わり、日本車離れした印象が強調されると思います。

ビュンビュン回るエンジンだから必要:タコメーター

ナイトドライブに輝きを放つ LED バックライト 付き バイク用 タコメーター 電気式 汎用 12V

¥1,850

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高回転型エンジンのエリミネーター250Vには、アメリカンスタイルのためか、タコメーターが付いていません。もちろん回転数がわからなくても問題なく走行できるのですが、気になる方は、汎用品の装着をおすすめします。

取り付けは意外にかんたんで、回転数を感知するケーブルをプラグコードに巻きつけるだけでOKです。メーター本体はハンドルなどに取り付ければあっという間に完成します。特にカッ飛び派の方には、雰囲気も出るのでおすすめです。

純正マフラーでは物足りない方に:社外マフラー

U-CP スリップオン カーボンマフラー エリミネーター250V[ELIMINATOR](後期) MFCBEL25K

¥42,120

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ドラッガースタイルゆえに、アメリカンにはないようなマフラーもピッタリ似合うエリミネーター250V。このようなカチアゲスタイルもエリミネーター250Vでは違和感なく装着できます。社外マフラーに交換することで、排気音量がアップ。というのも、エリミネーター250Vの純正マフラーは静か過ぎるということで、排気音を楽しみたいユーザーには物足りなさを感じるようです。

社外マフラーに交換すると、エリミネーター250Vのエンジンの力強いサウンドをゲットできます。圧縮比が12.0と高めなエンジンです。排気圧の高いエンジンならではの排気音を楽しんでみてはいかがでしょうか?

カワサキ エリミネーター250V ステンレススラッシュカットマフラー

¥26,784

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アメリカンといえばスラッシュカットマフラーが定番ですね。エリミネーター250VのV型エンジンには、前後から鋭いデザインのストレートパイプマフラーがよく似合います。ストレート構造なので、音量に気をつけなければいけませんが、こちらも迫力のサウンドが手に入りますよ。

社外マフラーに交換すると排気効率が変わるので、エンジン性能を100%発揮させるためにも、必ずキャブレターのセッティングをしてください。さらなるパワーアップも期待できますよ!

カワサキ エリミネーター250Vのインプレと評価は?

エリミネーター250Vの実燃費は15~19km/hあたりが多い

高回転高出力系のエリミネーター250Vのエンジンであまり燃費とは無縁なイメージ。しかし実燃費は15~19km/Lあたりが多く、そのほかは20~30km/Lあたりも狙えるようです。意外と低燃費なエンジンなエリミネーター250Vですが、ハイパワーゆえにアクセル開度も少なくて済むことがその要因と考えられます。

エリミネーター250Vのパワーでは、交通の流れに乗るには、ちょっとのアクセル操作でOKです。

最高速度は170km/hオーバー

5速の強力な加速に6速での最高速、ビキニカウル無しで160overを確認しました。
(アクセルにまだ余裕があったし、カウル装着したら確実に170km超える…)

出典:review.kakaku.com

先代のエリミネーター250もそうですが、とにかくエンジンパワーのあるエリミネーター250V。250ccとはとは思えない最高速が出ます。このエンジンパワーによって、高速道路の合流もスムーズにおこなえますし、タンデムしてもゆとりあるライディングが可能です。

ギアチェンジが楽しい

このバイクなんと6速もあって、こういうあたりがカワサキだなと思わせてくれます。しかも街乗りで6速をフル活用できて大変楽しいです。
早めに高めのギアにポンポン入れる乗り方でもある程度トルクがありますし静かに走れて快適です。
逆にブンブン回すのも楽しいですね。

出典:review.kakaku.com

エリミネーター250Vは6速でクロス気味のギアレシオです。これについての感じ方に個人差があるようで、シフトチェンジが忙しない、落ち着かないと思う人も。逆にシフトチェンジが細かいことで、好みの回転数で走れる楽しさを感じる方がいるなど、みなさんそれぞれです。

ライバル車となるヤマハ ドラッグスターとホンダ マグナ250(Vツインマグナ)は5速となっており、これらはシフト操作に落ち着きがあります。

アメリカンの中ではちょっと高額かも

マグナよりタマ数が少ない分、中古で割高です。
ただしレアな分、愛着は沸くと思います。

出典:review.kakaku.com

ヤマハ ドラッグスターとホンダ マグナ250とくらべると、中古車価格はちょっと高額です。マグナ250も製造が終了していますが、中古車流通量が圧倒的に多く、一部プレミア価格はついていますが、エリミネーター250Vにくらべると、低予算で購入できます。中古アメリカンの中で高額傾向にあるので、購入は急いで損のない車種です。

ネイキッドのようなライディングスタイル

アメリカンやビッグスクーターのように、足を前に投げ出す姿勢ではないので、そういうのに慣れている人や、そういうのをコイツに求める人は、良いとは感じないと思います。基本のネイキッドな姿勢で乗る分には、むしろ乗り易いと思います。ただし、脚が長い人は、窮屈に感じるかもしれません。

出典:review.kakaku.com

アメリカンではなく、あくまでもドラッガースタイルのエリミネーター250Vは、ネイキッドに近いライディングポジションとなっています。しかし、ニーグリップができない位置に燃料タンクがあるので、切り返しの多いシーンでは、不安定を感じる方もいるようです。普段からニーグリップするような人には向いてないか、ライディングスタイルを変える必要があると思います。

カワサキ エリミネーター250Vのまとめ

V型エンジンがかっこいいエリミネーター250V。ありあまるパワーで、ゆとりのある走りが魅力です。また、ロングツーリングにも向いていますし、400cc並みのポテンシャルのため、高速道路もスイスイ走れます。また、ドラッガーのメリットを生かし、チューニング風に仕上げるのもいいですし、チョッパーもおもしろいと思いますよ。このように、高性能ゆえに、さまざまな可能性を感じるエリミネーター250Vの紹介でした!