【日産 ダットサントラック】硬派一徹 通称”ダットラ”

ダットサンという名前を聞いたことがあるでしょうか?ダットサンとは、日産自動車を代表するブランド名であり、海外においてはメーカー名であるNissanより何倍もの認知度がありました。そんなダットサンの名を最後まで守り続けた硬派な名車、ダットサントラックの魅力に迫っていきます。

日産 ダットサントラックとは

日産自動車が製造していた小型商用車であり、ダットサンの名は日本を代表する自動車のブランド名でした。
初代ダットサントラックが登場したのは、1935年(昭和10年)7月となり、2012年(平成24年)3月、10代目となる D22型の生産終了までの77年間の歴史があり、とても息の長い車名と言えます。

日産 ダットサントラックの各型式をご紹介

長い歴史を持つダットサントラックは、初代 10T型(1935年 - 1943年)から数えて10代目まで型式が存在し、ボディ形状も、荷台と居住スペースが隔離されたトラック(ピックアップ)はもちろん、荷室と居住スペースが一体となった、いわゆるライトバンなども存在していました。

9代目 D21型

1985年に登場し、1997年まで製造された9代目となるモデルです。キャビンのバリエーションは、シングルキャブ、ダブルキャブ、および海外向けのキングキャブの3種で、国内で販売されていたモデルは、北米仕様とは異なり、中近東使用に準じた顔となっていたため、かなり印象の違うモデルでした。
また、ヨーロッパでは「ピックアップ」「ナバラ」オーストラリアでは「ナバラ」として発売されていました。
最終的に搭載されたエンジンは、ガソリンエンジンのNA20(直列4気筒SOHC)と、ディーゼルエンジンのTD27T(ターボ付き)、TD27(ターボなし)の3種類でした。

10代目 D22型

1997年1月から販売され、日産ダットサントラックの最終モデルとなります。
車名は日産ブランド統一の流れに合わせ「ダットサン」とシンプルな名称に変更、エンジンは2.0L 2.4Lのガソリンエンジンと、2.7L 3.2Lのディーゼルエンジンが用意されます。
2002年8月には日本国内向けの製造が終了し、2012年3月に日本国内での生産も終了しました。
ダットサントラックという商標は、1935年開始の初代から、2002年終了の10代目までの67年間という長い歴史を持ち、国内向け商用車の商標と知っては最も長いとされています。

ボディ形状の違い

ダットサントラックには、大きく分けて3種類のボディ形状があります。
まずはシングルキャブ、これが最も基本となる形状で、乗車定員は2(ベンチシートは3名)となります。
次がキングキャブ、シングルキャブの後ろを少し伸ばし、左右のフロントシートのリクライニングや、荷物置きとなるスペースを確保、また、折り畳み式の補助席が付き、乗車定員は4名(ベンチシートは5名)となります。
そして最後がダブルキャブ、ドアの数が2枚から4枚になり、きちんとした後部座席があるタイプです。乗車定員は5名(ベンチシートは6名)となります。
シングルキャブ、キングキャブ、ダブルキャブとキャビンが大きくなるに従い、荷台スペースは短くなっていきます。

日産 ダットサントラックの維持費

ダットサントラックの気になる維持費ですが、まず頭に置いておかなくてはならないことが、トラックであるということです。
つまり、貨物車となるため、普通に乗用車とは違い車検が1年ごとになります。
また、車体の大きさによって、4ナンバーと1ナンバーがあり、維持費が大きく変わってきます。
上記で解説している9代目D21型は4ナンバー、10代目D22型は1ナンバーになりますので、それぞれの1年間の維持費が異なります。
4WD、ダブルキャブ、ディーゼルエンジンで比較すると、一番の大きな違いは車検のときにかかる自賠責保険です。4ナンバーのD21型は小型貨物のため、12か月で17,270円、1ナンバーのD22型は普通貨物となるため、12か月24,040円ですので、その差は6,770円となります。
そのほかに、自動車重量税は18,900円、自動車税18,400円に双方の違いはありません。
1年間にかかる税金(自賠責含む)は、D21型(4ナンバー)で年間54,570円、D22型(1ナンバー)で年間61,340円です。
そして重要なことが任意保険、これは各保険会社サンにより違うため、具体的な金額は打あせませんが、貨物車は乗用車に比べて割安になる傾向ですが、1ナンバーとなると、乗用車にはある割引が適用されなかったり、そもそもの扱いが無かったりとバラつきがあるようです。
また、意外と知られていないことが多いのですが、高速道路料金も4ナンバーと1ナンバーでは違います。

また気になる燃費については、最終モデルのD22型で10・15モードのカタログ値は、ガソリンエンジンで8.5km/L、ディーゼルエンジンで10.4km/lLとなっています。
貨物車の場合、特にガソリン車では積載量が多くなるほど燃費は悪化しやすい傾向にあります。

日産 ダットサントラックは新車で買える?

日本が誇る硬派な車、ダットサン、ぜひとも新車でほしいと思う方もいるかもしれませんが、残念ながら、冒頭で触れたように、いわゆるダットサントラックはD22型が最終モデルのため、現在は日産ディーラーに行っても購入することができません。
しかし、日本国内向けのモデルは廃止され、ダットサントラックという名前は消滅してしまいましたが、タイや、北米、ブラジル、メキシコなどの海外向けのモデルとして、ナバラやフロンティアという車名で後継モデルの販売はされているため、いわゆる逆輸入という形での新車購入は可能です。

日産 ダットサントラックの中古車情報

「ナバラやフロンティアではなく、ダットサントラックが欲しいんだ!」という方は、もちろん中古車を購入することになりますが、国内の最終モデルとなるD22型の場合、40万円半ばから250万円程度が相場のようです。
そして、ダットサントラックのような車種は、どちらかと言えば好きな人が買う車であるため、最終年式が2002年と考えると少々割高な傾向にあります。
また、カスタムベースとしての改造されているか、もしくは、トラックの用途そのままに、仕事用で使われている場合が多く、オリジナル仕様の綺麗な車両を探すとなると、ぐっと少なくなります。

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日産 ダットサントラックのカスタム情報

中古車情報でも触れているように、ダットサントラックのようなピックアップトラックは、カスタムベースとして非常に人気が高いだけでなく、アウトドア好きの方なども、アフターパーツなどで自分好みに仕上げている車両を多く見かけます。

まとめ

ここ数年日本での販売台数が多い車種と言えば、フィットなどのコンパクトカーや、プリウスに代表されるエコカーです。しかし、海外に目をやると、エコロジー意識の高い欧州を除けば、まだまだダットサントラックのような趣向性の強い車種の人気はあり、名前こそ消滅してしまったものの、今だに新車で購入ができます。
ダットサントラックのような車種は、今の日本で人気のあるコンパクトカーやミニバンのような、さまざまな要望に応える優等生な車種と比べると、使い方が限定されてしまうかもしれません。
しかし、使い方が限定されているからこそ、その車の開発コンセプトがはっきり見え、その車が持つ本当の魅力が感じられるのではないでしょうか。