【フォルクスワーゲン Golf GTI Clubsport Track Edition 試乗】公道では出し切れない!

フォルクスワーゲンの全車に試乗する機会をいただいたので、何車種か試乗してきました。今回はGolf GTE GTI Clubsport Track Editionについて感想を書かせていただきます。

Golf GTI Clubsport Track Editionとは

2016年5月のフォルクスワーゲンファンイベントであるVolkswagen Day 2016で日本導入を発表されたのがこの"Golf GTI Clubsport Track Edition"。Golfの最もホットなGTIの誕生から40周年を記念して設定されたモデルで、GTIをさらにホットにしたものとなっている。
車好きの方はGolf GTI Clubsportと聞くと、"ニュルでFF最速になったアレ!?"と思う方もいらっしゃるかもしれないが、あれは"Clubsport S"というバージョンで少し別物だ。全世界で400台限定らしく日本にはみ導入だった。しかしその名前を引き継いだ"Track Edition"。日本で発売しているGolf GTIの究極版というのは間違い無いだろう。
8月にはさらに快適装備やタイヤを18インチに落として(Track Editionは19インチ)街乗りしやすくした"Street Edition"も出ている。
当然両方とも台数限定なので、今はもう手に入らないかもしれないが、試乗の機会をもらえたので、レビューを書いてみようと思う。ちなみに今回乗ったのはTrack Editionの方だ。

エクステリア

Golf GTIのイメージカラーである赤とGTIのロゴでパッと見でGTIだとわかるが、さらにカナードがスポーティーさを際立たせていて、明らかに普通のGTIではない。試乗会の会場にはベースモデルのTSI Trendlineがあったが、もはやよく似た別の車と言われても仕方がないくらい筋肉質な外観だ。

(左)Golf GTI Clubsport Street Edition
(右)Golf GTI Clubsport Track Edition

もう一つのClubsportである"Street Edition"との外観の違いは、タイヤが1インチ大きくデザインが違い、ルーフがブラックというところくらいだろうか。

側面にはやはりGTIのロゴバッチとCLUBSPORTの文字がありガッツリ主張している。ホイールスポークも独特な形状をしているので分かりやすい。

インテリア

何と言ってもインパクトあるのはセミバケットのシート。通常のGTIやGTEでも十分なホールド性はあるが、よりしっかりした感がある。広いところで軽くスラロームしてみたが、なるほど身体が滑らない。ただ、普通の街中でこんなに振ることもないだろう。

またステアリングホイールやドアトリム周りがアルカンターラになっており、高級感を醸し出すとともに、ところどころに使用されたGTIレッドの装飾がさらにレーシーな雰囲気を掻き立ててくれる。
Golf最上級のGTIらしく、Track Editionだからといって機能が削られていることもないので、空調も音楽もバッチリ。

その他のグローブボックスなどが軽量化の犠牲になったり、後部座席のスペースが犠牲になるといったこともないので、家族持ちでも快適なドライブ旅行が可能だ。むしろ後部座席は前席の厚みが少ない分余裕があるのかもしれない。
※上の画像はちょっとシートが前に出ているのでもう少し狭め

ラゲッジスペースも通常のGolf GTIと同様たっぷり収納可能。

乗り心地・試乗インプレッション

タイヤが19インチと大きい分、他のGolf GTIよりは少しゴツゴツ感はあるが、逆に言うと路面の感覚がリニアにわかる。
全体的に近年のVW車は踏み込んでからワンテンポ後に加速がかかるが、スポーツモードにしても多少その傾向はある。GTI Clubsportのスポーツモードはノーマルではない車のノーマルではないモードなのだから、もう少し浅い踏み込みから加速が欲しいかな。可能であればMT車に乗ってみたかった。ただ、その後は2Lエンジンとは思えない程の加速で、正直街乗りで使う場面はあまりなさそうな程。もともとGTIの45ps増しの265psとのことだが、キックダウンでさらにブーストされ10秒間だけ290psになるのだとか。
ブレーキも嫌な感じはなくしっかり効いててよい。ただ、公道を走っただけでは、この車のポテンシャルはまだ測りきれないので、サーキットなど思いっきり飛ばせるところで走ってみたい。

燃費

スポーツモードにして思いっきり踏んでいればそれはあまりよくは無い。ただ、びっくりしたのはエコモードにするとぐんぐん燃費計がのびる。あまり長距離は乗っていないが、我が家のGolf5 GTIの倍くらいいきそうだ。普通に街中を走っていても12〜15km/L、高速で頑張れば20km/Lくらい軽くいきそうだ。こんなにスポーツ感出しといてその辺は最新の車だけあるなと感じた。なんか悔しい。

まとめ

今回試乗させてもらった車の中で一番ホットなモデルだったが、やはり公道ではその能力を十分に発揮することはできなかった。正直、普通に走る人だったら手にあまるモデルだろう。ただ、Golfで最もホットなモデルが欲しい人、もしくは十二分な性能の余裕が欲しい人は見つけたら、なかなか目にかかれないので即買いした方が良さそうだ。
快適装備は全く失っていないし、奥さんを納得させやすいFF最速車かもしれない。