【カワサキ ZX-6R】扱いやすい、他とは違うミドルクラスSS

カワサキが生産するミドルクラスのSSであるZX-6Rについてのまとめです。基本的なスペックや価格、歴代各モデルの差、中古車情報からカスタムまで記載しています。

カワサキ ZX-6Rとは

出典:http://www.bright.ne.jp/lineup/zx-6rabs/

ZX-6Rはカワサキから発売されている、600ccクラスのミドルサイズスーパースポーツバイクです。同クラスの他のバイクにない大きな特徴として、ストリート向けに排気量636ccモデルとして作られている点があります。その排気量アップによって、低回転から扱いやすいトルクが発生します。それでいて、600ccクラスのバイクとして高回転まで回る楽しさや、リッターバイクでは得られない軽さまで楽しむことができるため、サーキットからツーリングまで幅広いライダーにおすすめできるバイクです。

出典:https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninjazx-6r/

また、サーキット走行やレースベース車として、600ccのエンジンを搭載したモデルも併売されています。こちらは年式によってZX-6RRと呼ばれていることもあります。

ZX-6Rのスペックや価格

出典:http://www.bright.ne.jp/lineup/zx-6rabs/

車両スペック

2016年モデルABS装着車のスペックは以下の通りです。
全長:2,085mm
全幅:705mm
全高:1,115mm
軸間距離:1,395mm
シート高:830mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ
総排気量:636cc
圧縮比:12.9
最高出力:129PS @13,000rpm
最大トルク:71N・m @11,500rpm
車両重量(ABS車):194kg
燃料タンク容量:18L

また、一般的な使用状況での燃費は15km/Lから20km/L程度のようです。高速利用では20km/Lをこえることもあるでしょう。

現行モデルの価格

現行の2016年モデルは、正規取扱店であるブライトの参考価格で1,301,400円(税込)です。乗り出しの諸経費を考えると、150~160万円程度を予算として検討すると良いかと思います。なお、店舗やモデルによってはもう少し安く新車を購入することも可能です。

株式会社ブライトのオフィシャルウェブサイトです。

カワサキ ZX-6Rが2016年で生産終了!?

カワサキ正規取扱店であるブライトにて、ZX-6Rが現行モデルで取扱い終了と記載されています。なんと生産終了? との噂が出てきました。カワサキモータースジャパン公式サイトで2017年モデルのカラーが発表されたことから、真相は「日本への正規取扱終了」ということのようです。今後は逆輸入車などを購入するしか無いようです。

株式会社ブライトのオフィシャルウェブサイトです。

ZX-6Rが現行モデルで取扱い終了とあります。

歴代各モデルの差をチェック

初代(F型)

出典:http://moto.zombdrive.com/image-trim/8747-kawasaki-zx6r-1995-6.jpg.html

1995年から1997年まで生産されていた初代ZX-6Rです。現在では中古を含めて見ることは少ないです。センタースタンドとグラブバーがついているのが特徴と言えます。最高出力は105PS@12,500rpmでした。

2代目(G型)

1998年から生産された2代目ZX-6Rは、フェイスリフトされヘッドライト等が変更されました。出力も107PS@12,500rpmと増加したほか、Rタイヤの太径化(170/60ZR17)や6kgの軽量化など、戦闘力がアップしています。

3代目(J型)

2000年から3代目へとモデルチェンジしました。前回から更にSSらしいルックスへと変化しました。出力は111PS@12,500rpmへと増加し、タイヤは前後共に太径化(F:120/65ZR17 R:180/55ZR17)。更に4kgの軽量化を行いました。

4代目(A/B/K型)

出典:http://moto.zombdrive.com/image-trim/8957-kawasaki-zx6r-2003-3.jpg.html

2002年にZX-6Rはフルモデルチェンジしました。公道使用を考え排気量を636ccとすることで低速トルクを補ったZX-6R(A型)と、レースに特化し高回転型エンジンとした599ccのZX-6RR(K型)の併売が行われました。A型となる2002年モデルでは112PS、4kg軽量化し172kgでした。更に翌年の2003年モデルでは、118PSと大幅に出力が増加したほか、9kgも軽量化しました。

5代目(C/N型)

前回のフルモデルチェンジからわずか2年しか経過していない2005年に、5代目となるC型が発売されました。引き続きZX-6R(C型)とZX-6RR(N型)の併売体制で、大きな特徴としてC型からセンターアップマフラーを採用しています。

6代目(P型)

出典:http://www.goobike.com/learn/report/4/1040139_2/41040139.html

またもや2年でフルモデルチェンジし6代目(P型)となりました。6代目では600ccへと統合され、ZX-6Rのみとなりました。C型に引き続きセンターアップマフラーを採用したほか、非常に個性的なデザインとなっています。

7代目(R型)

出典:https://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninjazx-6r/

ZX-6R(2016年モデルのレースベース車)

2009年には7代目となるR型が発売しました。軽量化に重点をおいたアップデートがなされ、センターアップマフラーは廃止となりました。結果的に10kgの軽量化に成功し、乾燥重量157kgを誇ります。とても評判が良かったことから4年間販売されました。さらに新型発売後もレースベースの600ccモデルとして(5代目までのZX-6RRと同様の立ち位置)販売が続けられています。

現行8代目(E/F型)

現行モデルとなる8代目は2013年から販売されています。Ninja250・ZX-10Rとブランドイメージを統一し、シャープな印象となっています。5代目と同様に636ccモデルと600ccモデルの併売体制で、公道での使いやすさが向上しています。電子制御化も進み、介入レベルを選択可能なKTRCに加えてパワーモードセレクターによってどこでも乗りやすくなっています。さらに、SFF-BP(Separete Function Fork - Big Piston)という新形式のフロントフォークを採用し、さらに扱いやすいシャシー性能を獲得しています。

ここでは、2013年~2016年までの各年で販売されたカラーリングを紹介します。なお、スペック面での変更はありません。

2013年モデル

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/7743

メタリックスパークブラック

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/7743

ライムグリーン×フラットエボニー

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/7743

ホワイト

2014年モデル

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/9026

キャンディバーントオレンジ×フラットエボニー

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/9026

メタリックスパークブラック(カラーリングは2013と変更なし。サイドのバイナルパターンが異なる。)

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/9026

ライムグリーン×フラットエボニー(カラーリングは2013と変更なし。サイドのバイナルパターンが異なる。)

2015年モデル

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/9602

ライムグリーン×パールスターダストホワイト

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/9602

パールクリスタルホワイト×フラットエボニー

2016年モデル

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/10503

ライムグリーン×フラットエボニー

出典:http://www.kawasaki1ban.com/news_topics/10503

メタリックマットカーボングレー×フラットエボニー

2017年モデル

日本での正規取扱は無いですが、2017年モデルとして以下2色の新色が発表されています。

出典:https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/mcy/street/17_zx636ef_gallery.html

ライムグリーン(KRT Edition)

出典:https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/mcy/street/17_zx636ef_gallery.html

パールブリザードホワイト×メタリックロウチタニウム

カワサキ ZX-6Rの中古車情報

ZX-6Rの中古車は人気のためか多くはありません。(一説には600ccクラスのスポーツバイクは中古に出回るのではなく、廃車になってしまう事が多いとも言われます。)そんな中で各年式の車両と相場を比較して紹介します。

現行型は100万円オーバー

現行型はそもそも中古車の台数が非常に少なく、GooBikeでも10台程度しか登録されていません。そんなことから、ほぼ走行距離にかかわらず、最安の車両で92.8万円~となっています。新車や新古車が130万円程度から検討できるので、少しでも安く乗りたい! と言うことでなければ、現行型の中古車を選ぶメリットはあまり無いかもしれません。
紹介したリンクの車両は2014年式です。走行距離は8,045kmと低走行で、カスタムもされているためお買い得と言える車両ではないでしょうか。

先代のR型は70万円~100万円程度

先代型となるR型のZX-6Rは、走行距離によってかなり価格に開きがあるようです。走行距離32,000kmの車両は、60万円程度の車両も存在しますが、10,000km程度の車両だと70~90万円程度となり、かなり価格が上昇します。4年製造が続けられていたこともあり、中古車の台数は多いようで、中にはカスタム多数の車両も存在します。台数が多いことで、納得の行く車両をじっくり選ぶことが出来ます。また、R型は現行のレースベース車として販売が続けられていることもあり、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
リンクの車両は2012年式で、走行距離はまだまだ現役の12,127kmです。

それ以前のモデルは40万円~60万円程度

R型以前(~2008年式モデル)では、車両の状態によって価格はまちまちです。特に初期型が安いということもなく、2008年式のP型が高いというようにも見えません。年式ごとの台数も減っていく傾向にありますので、めぐり合わせの部分が大きくなると言えるでしょう。
リンクの車両は2005年式のC型です。

番外編 ZX-6RRの価格

ZX-6RRは年式にかかわらず、そもそも出回ること自体が非常に珍しいです。執筆時点で全国探してもこの一台しか見つからないぐらいの珍しさです。この一台は70万円程度で購入可能なようですが、相場としてどのくらいかは不明です。

カワサキ ZX-6Rのカスタム情報

ZX-6RはSSらしいルックスと、高い人気もあることでカスタムパーツも豊富です。サーキットを走るための機能を求めるパーツや、音を追求したマフラー、ツーリングの快適性を考えたロングスクリーンなどもあります。ここではいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

定番のマフラー

AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ) マフラー レーシングライン (4-2-1) カーボン (ヘキサゴナルサイレンサー) ZX-6R 09-16 公道使用不可、レース専用品 S-K6R6-ZC

¥163,176

サーキット走行専用のマフラーです

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マフラーは様々な会社から発売されていますが、ここでは高級マフラーとして有名なAKRAPOVICを紹介したいと思います。こちらは公道走行不可品となりますが、サーキット専用の一台にしてしまうのも面白いのではないでしょうか?

BEET (ビート) スリップオンマフラー ナサートエボリューションタイプ2 ブルーチタン 13- ZX-6R ABS(ZX636F) 0222-KC8-BL

¥108,108

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こちらはBEETから発売されているスリップオンタイプのマフラーです。チタンカラーが目を引くので、外見的にもさらに格好良くなるかと思います! こちらの商品は政府認証適合品で、純正触媒利用で排ガス規制にも対応していますので、公道もバッチリ走行可能です。

さらなるバンク角を目指すバックステップ

ストライカー(STRIKER) スペシャルステップキット ブラック ZX-6R/RR(09-) SS-AA2110B

¥42,535

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さらに乗りやすく、更にバンクさせたい! そんなあなたにバックステップはいかがでしょうか? バックステップにすることによって、更にポジションはスポーツ寄りになります。また、ステップ位置が上がることによって、バンクさせてもステップを擦らないようになります。これによってバンク角を稼ぐことが出来ます。サーキット走行をされる方、峠を走る方は検討の価値ありかと思います。

もしもの時のためにスライダー

ベビーフェイス(BABY FACE) フレームスライダー ZX-6R/RR(636 (13)) 006-SK020

¥10,800

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フルカウルのバイクはどうしても転倒時のカウル割れが心配です。その他の部分のダメージも気になりますが、最低限スライダーをつけることで、カウルやハンドルなどの被害を少なくすることが出来ます。エンジンガードに比べると心もとないように見えますが、十分ガードしてくれるケースも多いため、転ばぬ先の杖としていかがでしょうか。

ベビーフェイス(BABY FACE) アクスルプロテクター フロント用 ジュラコン樹脂 ブラック ZX-6R/RR(13-14) 006-AK011

¥5,400

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同じくベビーフェイスからアクスルプロテクターも発売されています。装着箇所はタイヤの中心部分の軸に通すように装着します。これらのパーツが同じ会社の製品で統一されていると、完成度が高く感じると思います。

快適性が向上するスクリーンカウル

Puig 6482W RACING-SCREEN 【CLEAR】 Kawasaki ZX-6R /ZX636R (13-15) プーチ スクリーン カウル オートバイ バイク パーツ

¥13,900

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フロント部分のスクリーンを上方に伸ばすことで、ライダーに当たる風を軽減することが出来ます。見かけだけではなく、実際にかなり効果があり、ツーリング時の疲れが違う! との声もよく聞きます。

カワサキ ZX-6Rのインプレッション

ZX-6Rについて、各所での評判をまとめてみました。主に2013年以降の現行型についてまとめますが、それ以前のモデルでも共通するところも多いといえます。ぜひ参考にしてください! 

ZX-6Rの良いところ!

軽い! 

何と言っても軽い! 峠も街乗りも楽に、かつ軽快に楽しむことができると評判です。これはリッターバイクにはない600ccクラスの利点です。また、シャーシ面で次世代のフロントフォークSFF-BPを搭載したことや、モノブロックキャリパーの採用、適切なライディングポジションによって、更に扱いやすさを実現しています。
フロントフォーク、リアサスペンション共にアジャスターつきで、自分好みのセッティングを行うことが出来ます。これによって一層扱いやすいバイクになっていると言えます。

エンジンが扱いやすい

前述の通り、排気量を636ccとすることで低回転域を含めた全回転域で扱いやすいエンジンとなっています。これによって街中ででも気軽に扱えるバイクになっています。3速スタートが余裕との声もあり、いつでも、どこでも苦なく使えるエンジンです。
それに加えて、介入レベルの選択が可能なトラクションコントロールシステム(KTRC) と、走行状況によって選べるパワーモード機能を装備しています。大型バイクが初めての人や、雨などの状況でも安心して乗ることが出来ます。

ZX-10Rと並ぶシャープなデザイン

これはもう、ひと目で分かるブランドイメージが確立したデザインです! ZX-10RやNinja250と並べて、統一されているのがわかります。フロントに開かれた開口部は、ラムエアダクトになっていて機能にも貢献しています。フロントのウィンカーが埋込み式になっているため、これもデザイン的に大きなプラスポイントでしょう。

ZX-6Rの不満な点

ポジションがキツい

乗りやすいといってもSSらしいポジションです。長距離ツーリングでは手首の痛さを感じる声も多く見られます。その分ハンドリングに貢献していますので、ここはもう仕方ない! と割り切って乗るしか無いと言えるでしょう。

足つきは良くない

個人差の出る部分ですが、若干シート高が高めだという声が見受けられます。ローダウンシートでシートを低くする方法や、ローダウンキットで車高自体を下げてしまうことも出来ます。これについても、ハンドリングに影響しますので、最終的に乗れると感じるかはまたがって判断する必要があると言えます。

カウルがパズル状態

自分でオイル交換や洗車をする人にとっては、スポーツバイクのカウルを外す機会も多くあるかと思います。ZX-6Rはご覧の通り、ライムグリーン部分とブラックの部分でカウルが分割されているため、分解するとパズルのようになってしまうようです。デザイン性とトレードオフですが、これも慣れで解消できるかも? 

カワサキ ZX-6Rのまとめ

ZX-6Rについてまとめました。1995年の初代から現行の8代目まで、確実にアップデートが重ねられていて、早くかつ扱いやすく進化しています。あえて636ccという中途半端とも言える排気量を選ぶことで、ユーザーの扱いやすさを重視しているところからも、その開発精神をうかがい知る事ができます。一方で600ccのレースベース車を併売するなど、速さに対する追求もあり、両面を追求しています。
非常にカッコよく! 早く! 扱いやすい! と三拍子そろったオススメのバイクです!