【ヤマハ MT−09】軽量ハイパワーの異種交配造形3気筒の革命児

日本人にはそれほど縁のなかった3気筒エンジン。MT-09は発表当初、トライアンフのニセモノだ、とまでいわれていましたが、実際に乗ってみるとその評価は一変! MT-09の完成度の高さが証明されました。今回はMT-09の魅力と中古車相場、カスタムパーツ情報などをピックアップ。レビューなども取り上げていますよ。

ヤマハ MT-09とはどんなバイクか?

MT-09は2014年に登場した水冷3気筒エンジン搭載車

MT-09は2013年にミラノショー、東京モーターショーで発表されました。そのエンジンやストリートファイターの風貌からトライアンフのスピードトリプル/ストリートトリプルを意識したものだということで、ヤマハはそれを越えられるのか? と各メディアが騒ぎ立てていたことも記憶に新しいです。そんなMT-09は、2014年に販売され、3気筒エンジンの新しい可能性を多くの人に広めることができました。

MT-09に採用されているエンジンは、同社のGX750(1976年)に採用されたも3気筒120°クランクですが、それとはコンセプトが違い、燃焼室で発生される燃焼トルクだけを効率よく引き出す、という狙いがあります。これをヤマハでは「クロスプレーンコンセプト」と呼び、同社のMotoGPマシンYZR-M1のエンジンなどもこの理念に基づき設計されているようです。

日本車のくくりで考えれば、3気筒エンジンはあまり浸透していませんし、これまで目立ったモデルもありませんでした。なぜここにきて3気筒エンジンに目をつけたのかというと、実はメリットが大きく、等間隔爆発により滑らかなトルク特性が得られること、高回転までスムーズに回ること、エンジン本体を軽量に、コンパクトに設計できるということがあります。

さらにもう一つ、3気筒にすることでクランクの回転慣性が抑えられるので、スロットルワークにリニアに反応し、コントロールしやすいバイクが作れる、という考えもあるのです。これらを考えるとMT-09はたいへん合理的な理論に基づいていることがわかります。

MT-09は異種交配造形

MT-09はストリートファイター風のスタイルをしているように感じますが、MT-09は異種交配造形というテーマで新たなポジションで設計されています。MT-09はスーパーモタードのマスフォワード、そしてマスの集中化によって自由に操る楽しさを感じられるように、ネイキッドの要素も取り込むことで、独自のライディングポジションとなりました。

また、軽量コンパクトを追求したフレームのお陰で、トレールバイク的な要素も兼ね備えています。これによってMT-09は幅広い層に支持されています。

MT-09はさまざまなライダーにちょうどいいエンジンフィーリング

845ccのパワフルなエンジンと191kgの車体の組み合わせは、普通に考えればジャジャ馬的な性格です。しかし、MT-09は多くのライダーが楽しめるように、走行モード切り替えシステムを搭載しています。これは「STDモード」「Aモード」「Bモード」の3種類あり、スロットルレスポンスのいいAモード、角の取れた加速感のSTDモード、そして最高出力を抑え、スロットルレスポンスをゆったりさせたBモードと変更でき、その日の気分やライダーの腕によって使い分けるシステムです。

かんたんなスイッチ操作一つなので、走行中でも変更できます。実燃費にも影響があり、走行シーンに合わせてセッティングできるのも、ヤマハの高度な技術があってこそですね!

MT-09の2017年モデルが発表された

よりアグレッシブで、ストリートファイターにカスタムされたようなデザインへと、マイナーチェンジしたMT-09の2017年モデルが先日発表されました。いかがですか? デザインのヤマハらしい美しいボディラインを保ちつつ、スポーティーな雰囲気をしっかり演出していますね!

ヤマハ MT−09トレーサーとは?

MT-09の姉妹車だけど個性が充実

MT-09トレーサーとは、MT-09と基本プラットフォームを共有し、マルチパーパス化したモデルです。主な違いは、燃料タンクの容量が4L増量されたこと、可倒式スクリーン、セパレートシートの採用、センタースタンドの装着や、積載性を考慮したリアキャリア、トラクションコントロールやABSなどの安全装備も充実し、MT-09よりツーリングに特化したモデルとなっています。

見た目的には一眼のMT-09に対して、MT-09トレーサーは二眼となり、顔つきも変更となりました。装備が充実してるだけあって、車両重量も増加し、リアサスペンションの味付けなども変更されているなど細かい部分もMT-09トレーサーの専用設計となっています。

ヤマハ MT-09のスペックや価格は?

MT-09の価格

MT-09スタンダードモデル 84万9,960円
MT-09SBAモデル 91万5,840円

MT-09のスペック

認定型式:EBL-RN34J
乗車定員:2名
原動機打刻型式:N703E
全長:2,075mm
全幅:815mm
全高:1,135mm
シート高:815mm
軸間距離:1,440mm
最低地上高:135mm
車両重量:188kg ABSモデル191kg
原動機種類:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ
気筒数配列:直列3気筒
総排気量:845cm3
内径×行程:78.0mm×59.0mm
圧縮比:11.5 : 1
最高出力:110PS/9,000rpm
最大トルク:9.0kgf・m/8,500rpm
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:3.40L
燃料タンク容量:14L(無鉛プレミアムガソリン)
燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式:TCI(トランジスタ式)
クラッチ形式:湿式 多板
変速装置:常時噛合式6速
変速方法:リターン式
フレーム形式:ダイヤモンド
フロントタイヤサイズ:120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)
リアタイヤサイズ:180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)
フロントブレーキ:油圧式ダブルディスクブレーキ
リアブレーキ:油圧式シングルディスクブレーキ

MT-09トレーサーの価格

MT-09トレーサーABS 104万7,600円

MT-09トレーサーのスペック

認定型式:EBL-RN36J
乗車定員:2名
原動機打刻型式:N703E
全長:2,160mm
全幅:950mm
全高:1,345mm
シート高:845~860mm 可変可能
軸間距離:1,440mm
最低地上高:135mm
車両重量:210kg
原動機種類:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ
気筒数配列:直列3気筒
総排気量:845cm3
内径×行程:78.0mm×59.0mm
圧縮比:11.5 : 1
最高出力:110PS/9,000rpm
最大トルク:9.0kgf・m/8,500rpm
始動方式:セルフ式
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:3.40L
燃料タンク容量:18L(無鉛プレミアムガソリン)
燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式:TCI(トランジスタ式)
クラッチ形式:湿式 多板
変速装置:常時噛合式6速
変速方法:リターン式
フレーム形式:ダイヤモンド
フロントタイヤサイズ:120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)
リアタイヤサイズ:180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)
フロントブレーキ:油圧式ダブルディスクブレーキ
リアブレーキ:油圧式シングルディスクブレーキ

ヤマハ MT−09の中古車情報

MT-09の中古車相場は56~98万円

車両価格: 59.8万円(消費税込)

中古車流通量の多いMT-09。発売開始からそれほど時間が経っていないのですが、走行距離30,000km近いMT-09も多く見られます。さまざまなシーンで乗りやすいMT-09は、ハードユーザーが多いのでしょうか? とはいえエンジンなどの故障を心配するような程度ではないので安心してください。

70万円代までは走行距離20,000~30,000kmあたりです。MT-09にとって低価格帯となっています。80万円代は走行距離8,000~20,000kmあたりでマフラー交換や、ETC取り付けなどのカスタム車も選択肢となり、90万円代は走行距離10,000km以内のMT-09です。マフラー交換車などもあるので、趣味が合えばおすすめとなっています。

MT-09トレーサーの中古車相場は65~104万円

車両価格: 86.8万円(消費税込)

MT-09トレーサーの中古車流通量もそこそこあり、走行距離は多くても20,000kmあたりです。MT-09トレーサーも、故障などを気にせず、予算内での中古車選びができると思います。MT-09トレーサーにとって低価格帯となる60万円代は走行距離20,000km付近です。70万円代は走行距離8,000~15,000kmあたりで、トップケース付きや、パニアケース付きなど、バラエティ豊かな価格帯となっています。

他店では少し高価になるようなカスタムしたMT-09トレーサーも、格安で販売していることがあるので、この価格帯はお買い得車両が混ざっている可能性もあり、見逃せません。80万円以上のMT-09トレーサーは、走行距離10,000km以内の程度のいいものばかりです。フルパニア仕様などもあるので、ツーリング仕様を考えている方にもおすすめとなっています。

ヤマハ MT−09のカスタム情報

MT-09のドレスアップパーツ

Powerbronze: YAMAHA MT-09 BELLY PAN アンダーカウル

¥44,226

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2014年に発売されたばかりで、MT-09のドレスアップパーツは現在続々と販売されています。正直、選べるほどではないといった感じなので、アンダーカウル一つにせよ、どのメーカーから販売されているのか、調べないといけません。

MT-09のパーツといえば、マフラーや、ツーリング系のパーツがメインで、ドレスアップするにはちょっとパーツ探しが大変かもしれませんが、いくつかの海外パーツメーカーからアンダーカウルが用意されています。こちらのアンダーカウルはとても人気で、本来は車体下の空気を整える目的がありますが、公道を走るMT-09に対してはドレスアップ目的のパーツとなるはずです(エアロパーツとしての恩恵を受けるにはそれ相当のスピードを出す必要がある)。もともとストリートファイター系のスタイルにピッタリで、攻撃的なシルエットとなります。

デイトナ(DAYTONA) LEDフェンダーレスキット 【MT-09('14)】 91619

¥11,826

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MT-09の純正フェンダーは、最近流行りの細く垂れ下がるようなデザインです。ヨーロッパなどではウケがいいようですが、その形状にまだ馴染みの浅い日本では評判はいまいちだったりします。純正フェンダーが気になる方の定番アイテムは、フェンダーレスキットです。フェンダーレスにすることで、見た目をスッキリレーシーに仕上げます。デメリットとしては水や泥を巻き上げやすいので注意してください。

JMV Concept(ジェーエムブイ) リアフェンダー 未塗装 YAMAHA MT-09 4589971332830

¥34,008

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フェンダーレスを装着すると欲しくなるのが、タイヤハウス側のリアフェンダーです。さすがにフェンダーレスキットだけだと、雨上がりの道路を走るだけでも背中が汚れてしまいます。そこで実用面の向上と、見た目のドレスアップ効果を狙って、タイヤハウス側のフェンダー装着がおすすめです。フェンダーだけカラーを変えてもいいですし、純正フェンダーを装着していても、ピッタリなアイテムとなっています。純正ではかなり控えめな小さいフェンダーが付いているので、交換することで実用性もアップです!

SSK フロントフェンダー ドライカーボン 綾織り艶あり (MT-09/MT-09 ABS 14-)

¥23,703

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カーボンのフロントフェンダーもドレスアップ効果があります。ブラックの純正フェンダーのように見せておいて、実はカーボンだった、というサプライズ的パーツとしてもいかがでしょうか? カーボンは美しさがありますよ!

MT-09のエキゾーストを感じる

AKRAPOVIC(アクラポヴィッチ) マフラー レーシングライン (チタン) MT-09(14-16)、MT-09 TRACER(15-16) S-Y9R3-HAFT

¥126,965

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MT-09の2気筒でも4気筒でもない、3気筒ならではの排気音を感じたい方には社外マフラーがおすすめです。純正マフラーは、エンジンの出力を最大限に引き出し、静寂性にも優れている高性能なものですが、社外品に交換することで、さらなるパワーアップも望めます。音量も大きくなるので、MT-09特有のエンジン音も楽しめるアイテムです。

音量を大きくしたくない方にはこちらがおすすめ

ハリケーン(HURRICANE) GPマフラーカッター MT-09 HE2503

¥16,800

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社外マフラーのようにかっこいいタイプにしたいけど、音量がアップするのはゴメンだ、という方には、このようなマフラーカッターがおすすめです。純正マフラーエンドに装着するだけで、見た目を変えられるので、音量はそのままをキープできます。このような方法も手段の一つです。

ワイドスクリーンで走行風を軽減

YAMAHA MT-09 用 ウインドスクリーン アルミ製

¥5,880

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ハイパワーなMT-09では、高速走行も楽々ですが、風除けパーツが不足していることは明らかです。ワイドスクリーンを装着することで、見た目以上に走行風を軽減できます。意外とあなどれないパーツなので、走行風が気になる方におすすめです。

悪天候でも安心のフォグランプキット

YAMAHA(ヤマハ) MT-09 フォグランプキットQ5K-YSK-081-X04

¥48,190

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MT-09はハードユーザーの多い車種でもあります。雨でも霧でも走るとなると、純正のヘッドライトだけでは心もとないこともあるはずです。汎用品のフォグランプを装着するのもいいですが、よりスマートに取り付けるなら、フォグランプキットがいいですね。必要なものはすべて揃っているで、買い足す手間が省けます。

ヤマハ MT−09のインプレや評価は?

MT-09の実燃費は13~25km/Lくらい

ストップ&ゴーの多い下道では20km/Lくらい、高速道路などでは25km/Lくらいのようです。パワーと排気量を考えればかなり低燃費であることがわかります。峠などをアグレッシブに走ると15km/Lを切ることもあるようですが、どちらにしても低燃費であることには変わりませんね。これがヤマハのクロスプレーンコンセプトの結果でしょうか。ハイパワーで低燃費とは、まるで理想的なエンジンですね。

MT-09の最高速度は226km/h

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MT-09はアクセル開度などをコンピューター制御されているため、226km/h以上出ないように設定されているようです。エンジンの性能的にはまだまだ伸びるゆとりが感じられますが。ちなみにこちらの動画を見ても分かる通り、加速力が凄まじいMT-09です。

エンジンの評価はかなりいい

まるで、ツーサイクルの吹き上がり。
3気筒が、出足も加速も力強い特性を引き出しているね。
standardでいつも走ってて、時折Aモード。
弱さを感じさせない、1300以上のバイクにも負けないわ!
新しいタイプにはA&Sが付いていて、減速時に半クラッチを自動的に作動してギクシャクしない。
また加速時にも自動的に半クラッチをかなり有効的に作動し素早い加速が味わえる。

出典:review.kakaku.com

MT-09は発売当初からみなさん大絶賛のようですね。どこからでも加速するパワーと、モードチェンジできる機能により、気分次第でゆったりしたフィーリングを変えられることが大きいようです。

お尻が痛みやすいシート

デイトナ(DAYTONA) ツーリングサポートシートカバー ゲル 78176

¥5,613

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おそらくネイキッドバイク感覚で購入すると後悔するバイク。
他のレビューにあるように足回りは柔らかいし、シートも幅狭い&若干固めでロングツーリングには向いてない。

出典:review.kakaku.com

MT-09の欠点として多くの方が指摘しているのが、シートの硬さです。個人差があるようですが、お尻が痛くなり長距離ツーリングが辛い、という意見も目立ちます。その反面、お尻は痛くならないよ? という方もいるので相性もあるかもしれません。もしもお尻に痛みを感じたらゲルザブがおすすめです。

ヤマハ MT-09のまとめ

MT-09を筆頭に、MT-07、MT-25、そして発売を控えているMT-10など、MTシリーズはそれも大ヒットしています。また、MT-09をレトロにモディファイしたXSR900なども見逃せませんね。このようにMT-09は鳴り物入りし、大成功を収めたといっても過言ではありません。このMT-09をきっかけに、3気筒の新たな可能性を広げてもらいたいですね! これまで3気筒と縁のなかった方も、ぜひMT-09の試乗やレンタルバイクなどを体感してみてください。